米国防総省、モスクワのHIMARSに関する主張を否定
2022年8月3日 17:31
ロシアの国防相セルゲイ・ショイグ氏が、ロシアのウクライナ攻撃開始以来、ロシア軍が米国製のM142 HIMARSロケットシステム6基を破壊したと主張しているが、国防総省は火曜日、真実ではないと述べた。
ロイター通信が引用したように、国防総省の広報担当副次官補で報道官代理のトッド・ブレセール氏は、「我々はショイグ大臣の最近の主張を承知しているが、明らかに誤りである」と述べた。
彼によると、すべてのHIMARS(高機動砲ロケットシステム)は「完全に説明済み」で、ウクライナ側は「破壊的な精度と効果で」採用しているとのことだ。
火曜日に、ショイグ氏は、ロシアがウクライナに供給された他の数十のアメリカ製兵器システムとともに、6つのHIMARSシステムを破壊したと発表した。米国はキエフに合計16基のHIMARSを送った。
このシステムは、その精度と射程の長さから、ウクライナ政府関係者や多くの西側情報筋によって「ゲームチェンジャー」と評されている。HIMARSは、ウクライナに供給された80km射程の誘導ロケット弾GMLRSや、300km先の目標を攻撃できる弾道ミサイルATAMCSなど、数種類のミサイルを発射することができる。
ドネツク人民共和国(DPR)軍のエドゥアルド・バズリン報道官は7月中旬、ウクライナ軍がすでにATAMCSを受け取っている可能性があると主張した。しかし、その数日後、ホワイトハウスの国家安全保障アドバイザーであるジェイク・サリバン氏は、ロシア領土への攻撃に使われ、紛争がエスカレートする恐れがあるため、米国はウクライナにミサイルを供給する用意がないと述べた。
モスクワは、HIMARSシステムがキエフ軍によって繰り返し使用され、正当な軍事目標ではない施設を標的にしてきたと主張している。ロシア軍によると、このような戦術の最も最近の例は、悪名高いネオナチ・アゾフ連隊の戦闘員を含むウクライナ人捕虜を収容していたエレノフカの流刑地に対する攻撃である。この攻撃により、少なくとも50人の囚人が死亡し、さらに73人が負傷した。ウクライナはこの攻撃についてロシアを非難している。
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