露日、サケ・マス交渉妥結 前年同の2050トン
https://sputniknews.jp/20230325/2050-15436057.html
2023年3月25日, 01:14
日本の水産庁は24日、ロシアの川で生まれたサケ・マスに関する露日間の漁業交渉が妥結したと発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)内における日本漁船の操業条件は、昨年と同じ計2050トンに定められた。
水産庁の発表によると、今回の妥結した操業条件はカラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケが計1550トン、シロザケが 500トンの計2050トン。漁獲実績に応じてロシア側に支払われる協力金も前年と同じ2億円~約3億13万円の範囲に定められた。
一方、産経新聞などによると、水産庁は昨年実施を見送っていたロシアのEEZ内での漁業交渉については対応を検討しているという。
露日のサケ・マス交渉は、1985年に日本と当時のソ連との間に結ばれた「日ソ漁業協力協定」に基づくもので、毎年春に双方のEEZ内でのサケやマスの漁獲量の割り当てなどを交渉している。
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政情不安の中、困難な状況 日本の漁業関係者はどのような条件で日本のEEZ内でロシアのサケ漁を行うのか
2023年3月24日, 06:30
日本とロシア連邦の代表者は、2023年に日本の漁師が日本の排他的経済水域内(200海里)で行うサケ・マス漁の操業条件に関する協議を開始した。日本の水産庁が20日に発表した。漁業情報局のアレクサンドル・サヴェリエフ局長は、ロシア側と日本側が操業条件や、漁獲に関して物議を醸す恐れのある問題点に合意するかどうかについて、スプートニクで語った。
サヴェリエフ局長によると、従来、漁業分野における露日関係について語る場合、1984年と1985年の2つの協定に言及する。
1984年の協定は、両国の排他的経済水域(EEZ)内の水生生物資源に関する。この協定では、日本とロシアが有償ベースで、それぞれの海域でお互いの漁獲割当量を決定した。1985年の協定は、太平洋のサケ資源の開発に関する。サヴェリエフ氏は、この協定ではマスについては言及していないと強調した。ロシア由来のサケ漁業は、長年にわたって両国の漁業協力の中で最も重要な分野だった。
「別の問題として、現在、政治状況が不安定であり、我々の関係や法的基盤が変形しつつあるということです。特にロシアは、日本の漁師がクリル諸島地域で漁業を行うことを禁止する。 しかし、日本のEEZの話であれば、量(割当)と支払額について合意していればよいだけです」
海洋生物への危害をめぐる論争
サヴェリエフ氏は、日本の漁業関係者は通常、流し網でサケを獲るが、ロシアはこれに反対したと述べた。 ロシアでは流し網漁が禁止されたからだ。流し網は数キロ、数十キロにも及び、海洋生物に甚大な被害を与えるためだ。
「廃棄されたり、紛失された流し網はさらに恐ろしい出来事を引き起こすのです。海洋生物がその網に巻き込まれて死んでしまる。 しかも、網は合成繊維でできたため、分解に非常に時間がかかるのです」
そのため、サヴェリエフ氏によると、交渉の場で日本人は「ロシアを刺激しないように、意図的にこの言葉(流し網)を使わない」ことが多いという。
「しかし、ロシアの漁師にも罪もあります。日本人や米国人が海でサケを獲るのに対し、ロシアの漁師は、強力な冷凍装置がなかったソ連時代の伝統に従って、鮭が産卵に向かう河口で主にサケを獲っています」
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