中国の製油所がイラン産原油を買い増し、ロシア産原油の競争激化
タイラー・ダーデン著
2023年4月6日(木) - 23:45 PM
中国の大手国営製油所やインドのバイヤーとのロシア産原油の競合により、モスクワ産のバレルが相対的に高価になったため、山東省の多くの中国の民間製油所がイラン産原油の購入量を増やした。
VortexaのアナリストであるEmma Li氏はBloombergに、中国の民間精製業者、いわゆるティーポットは、3月にイラン産原油とコンデンセートを日量80万バレル(bpd)輸入したと推定され、2月に比べて20%増加した、と述べた。
中国の民間製油所のほとんどがある山東省へのイランからの輸入は、今後数カ月間、堅調に推移する可能性があるとアナリストは述べた。
イランから中国への輸入に関する公式データは。」ため、市場は、米国から制裁を受け、最近は行き先が非常に限られているイランの石油がどれだけ中国に輸送されているかという実像を把握することを目的としたタンカー追跡会社に頼っている。
世界一の石油輸入国の民間精製業者は、ロシアの供給が中国の国有メジャーやインドの精製業者に流れているため、安価なイラン産原油に賭けるようになった。ロシアの原油も国際的な指標と比較すると安価だが、競争の激化により、ここ数週間は価格が上昇した。
先月の中国の税関データによると、1月と2月の中国への原油供給量は、昨年1位だったサウジアラビアを抜いてロシアが1位となった。中国が国際指標より割安なロシア産原油の購入を加速させたため、2023年1月と2月の中国のロシアからの原油輸入量は前年比23.8%増の194万バレル/日(bpd)に跳ね上がった。
インドもまた、ロシア産原油の輸入を過去最高水準に押し上げている。2月、ロシアは5カ月連続でインドのトップ石油供給国であることに変わりはない。
インドも中国も、G7の価格上限を守らず、安い原油を好機的に購入しようとする。
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