ウクライナ農業の回復には20年必要
https://www.rt.com/business/578191-ukrainian-agriculture-two-decades-recover/
2023年06月17日 08:17
ロシアとの紛争により、同分野に少なくとも90億ドルの損害が生じたと推定される
キエフ経済学校の食料・土地利用研究センターは、今週の農業見通しで、ウクライナの農業生産が紛争前の水準に戻るのは2050年以降になると推定した。
計算によると、ロシアとの紛争により、2023年4月時点でウクライナの農業部門は90億ドル(有形資産の26%以上)の損害を被った。
紛争前の2021年には、約3300万ヘクタールで穀物や油糧種子の栽培が行われていた。昨年は約2500万ヘクタールまで縮小しており、紛争が終結しない限り、さらなる減少が予想される。
今年の冬作物の播種前に紛争が終結すると仮定したモデルによると、危機以前の作付面積は2030年までに部分的に回復し、2050年には3700万ヘクタールに達すると予測される。
データによると、生産と輸出の回復には20年程度を要するという。例えば、ヒマワリ、大麦、小麦の栽培は2040年までに回復し、トウモロコシ、ライ麦、オート麦、菜種の生産量は2050年に危機以前の水準に戻ると予測されている。
ウクライナは昨年初め、農産物の輸出を一時的に停止することを余儀なくされた。国連が仲介した「黒海穀物イニシアティブ」のおかげで2022年7月に供給が回復し、キエフは海路の穀物輸出を再開することができた。その後、この協定は何度か延長されている。
ロシア議会上院議長のヴァレンティーナ・マトヴィエンコによると制裁を受けているロシアの穀物や肥料の輸出に支援がない限り、この協定はこれ以上延長されないかもしれない。ロシアの輸出に影響を与える規制の撤廃は、最初の取り決めの一部だった。
金曜日に開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の傍らで、「この契約を更新することは不可能であり、この状況下では、それを実行するための忍耐と欲求の限界が尽きたため、延長することは不可能だと思う」と述べた。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム