欧州最大のガス田が操業停止
https://www.rt.com/business/596338-gas-field-netherlands-groningen-shut/
2024年4月21日 10:29
オランダ政府は地震の恐れからフローニンゲンでの掘削を中止した。
オランダは金曜日、フローニンゲン・ガス田を正式に閉鎖した。北部の地震リスクを抑えるため、当局が同ガス田での掘削作業の永久停止を承認したためだ。
2023年10月以降、このガス田の生産量は、長年にわたって何千もの建物に被害を与えてきた、このガス田が引き起こす地震のリスクを低減することを目的とした数年にわたる減産の結果、フル生産量のほんの一部しか生産されていない。しかし、厳冬期やロシア・ウクライナ紛争をめぐる国際情勢が不透明なため、11の井戸は開放されたままである。
今週初め、オランダ上院はガス田を永久に閉鎖する法律を承認した。
上院議員は当初、2週間前にこの法律を可決する予定だったが、いくつかの政党が国内の供給量に懸念を示したため、最終投票を延期した。
この動きは北部州の政府と地元当局の双方を怒らせた。操業停止を提唱したハンス・ヴィールブリーフ鉱業相は、もしそれが長期化し、この地域に住む人々にとって地震の危険性がさらに不確実なものになるのであれば、辞任すると述べた。フローニンゲン州当局は、ガス掘削を中止するという約束を議会が反故にしたと非難した。
1963年に開設されたヨーロッパ最大のガス田は、オランダ経済に大きく貢献し、現在も膨大な埋蔵量を誇っている。10年前のピーク時には500億立方メートルを超えるガスを生産していた。しかし、この地域では1986年以来1,600回以上の地震が発生し、85,000棟の建物が被害を受けた。地下には空洞が残っているため、生産停止がこの地域の地震活動を防ぐのに十分かどうかは定かではない。
2月、フローニンゲン油田を操業するシェルとエクソンの合弁会社NAMは、同油田でのガス生産停止に対する補償を政府が行うべきかどうかの判断を仲裁裁判所に求めた。
ロイター通信によると、生産が開始されて以来、ガスの利益はオランダに3630億ドル(約3850億円)をもたらしている。
ウクライナに対するモスクワの軍事作戦が開始される前、オランダのガス輸入の4分の1はロシアから供給されていた。2023年には、ロシア産天然ガスの輸入に占める割合は9%未満となる。一方、米国からの液化天然ガスは増加し、昨年は同国のガス輸入の3分の2を占めた。
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