ゼロヘッジ:貿易戦争2.0 - 中国、EV関税後のEUからの豚肉輸入に反ダンピング調査を開始
2024年6月18日(火) - 午前12時15分
欧州が先週、中国製電気自動車に対する関税の拡大を発表した。中国は欧州に対して限定的かつ標的を絞った報復を展開している。ブリュッセルと北京の一触即発の報復は、新たな貿易戦争を引き起こす。
月曜日、中国商務部はEUからの豚肉輸入に対する反ダンピング調査を開始した。
ブルームバーグによると、これは「EUが実施している同様の調査に対する北京の対抗措置と見られる。EUはさまざまな産業における中国の補助金を調査しており、7月からは電気自動車の輸入に関税を課す予定だ。」
欧州から中国への豚肉輸出額は昨年18億3000万ドルに達し、スペイン、デンマーク、オランダの農家が最も恩恵を受けている。中国への豚肉輸出は、欧州圏と中国との貿易全体の数パーセントに過ぎない。昨年、中国は中国から2820億ドル相当の商品を輸入した。
北京の豚肉輸入に関する調査が他の食品にも拡大する可能性があり、EUの農家は厳戒態勢である。こうした調査は、反ダンピングであれ反補助金であれ、大きな影響を及ぼす。LVMH、グッチ、プラダなどのトップブランドを擁するEUの高級品部門も標的にされる。
EUにとっては厄介な状況だが、米国、カナダ、ブラジルの養豚業者にとっては明るい兆しが見える。
調査会社トリビウム・チャイナの経済アナリスト、ジョー・パイセル氏は、「中国が攻撃的な関税で応戦すれば、貿易戦争を引き起こす。」と指摘し、「北京はそれを避けるために必死だ。」と付け加えた。
EUと中国は、貿易紛争を解決するために二国間で交渉する可能性がある。今夏に交渉が決裂すれば、一触即発の貿易戦争が予想される。
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