オートリキシャ―運転手がパキスタンの女子教育に貢献している
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2024年07月07日付 Prothom Alo紙
ドイチェ・ヴェレ
更新:2024年3月17日
問題に直面している時無力感を感じないで、前進していればどれほど素晴らしい結果が得られるかをパキスタンのオートリキシャ―の運転手がそれを示してくれた。彼の名前はアラブ・シャー。彼はオートリキシャ―の運転手である。彼の貢献により、地域の多くの少女たちが勉強する機会を得ている。
アラブ・シャーは、ペシャワール市郊外のピルバラ地区に住んでいる。乗客を運ぶことで収入を得られる時間に、彼は地域の少女たちを無償で学校に送迎している。
「地域全体で安全かつ適切な交通機関が不足していることが、女子教育の大きな障害となっている」。アラブ・シャーは、約9年間少女たちの自宅への無料送迎サービスを提供してきたという。
彼は「私には5人の姉妹がいる。彼女たちは交通手段がないため、学校に通うことができなかった。私は、他の少女たちも教育の機会を剥奪されることを望んでいない。そのため、私は200人以上の少女たちにこのサービスを提供してきた。」と語った。
通学の苦労についてアラブは、「少女たちは私を通して恩恵を受けてきた。私の貢献により、数多くの少女たちが中学校、高等学校、さらには大学でも学ぶことができている。彼女たちほぼ全員が非常に貧しい家庭の少女である。彼女たちのほとんどは交通費のせいで学校に通う機会を得られていなかった。私は彼女たちを学校に入学させ、無償で交通手段を提供してきた。」と語った。
ピルバラ地区の数人の女子学生によると、地域全体で安全かつ適切な交通機関が不足していることが女子教育の大きな障害になっているという。アラブ・シャーは、彼女たちの親しいお兄さんであり、このお兄さんのおかげで彼女たちは学校に通えるそうだ。
アルジュ・アーメドさんは、自身の経験を強調し、「交通手段の問題で私は困っていた。しかし今では、お兄さんのおかけで問題を解決した。お兄さんはとても役に立っている。彼がいなければ、私たちが学習を続けることは不可能だっただろう」と語った。
ノーシン・カーンもアラブ・シャーに感謝している。彼女は、「教育は私の全てだ。私は医者になりたい。お兄さんには深く感謝している。彼は、私を学校に入学させてくれただけでなく、 毎日安全に家に帰れるようにしてくれた。私にとって彼は優しい兄のような存在である」と語った。
自身の仕事と誠実さによって、アラブ・シャーは少女たちの家族からの信頼と尊敬をも得ている。アルジュ・アフメドさんの父ムハマド・レハンさんは、「私には3人の娘がいる。一人は小学校を卒業したばかりだ。アラブ・シャー氏のおかげで彼女は中学校に通っている。残りの2人の女の子は地元の小学校で学んでいる。アラブ・ シャーの役割は兄のようなものだ。彼のおかげで、私の娘たちは勉強を続けるための多くの支援を得ている」と語った。
ピルバラ地区でのこの取り組みによって、アラブ・シャーは多くの尊敬と評価を得ている。彼は自身の夢について、「パキスタンでは少女たちが教育を受ける機会から排除されている。私の目標は、教育の光から排除されている人々にこのサービスを提供するため、パキスタン全土に交通ネットワークを拡大することだ」と語った。
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