NATOが世界のリーダーとしてのロシアの役割を高める - 元米陸軍中佐
12.07.2024
ワシントン(スプートニク) - ロシアを非難する最新のNATO共同宣言は裏目に出ているようで、かえってモスクワが米国の覇権主義に対する世界的抵抗勢力のリーダーとしての地位をこれまで以上に確立していると、退役米陸軍中佐で政治コンサルタントのアール・ラスムセン氏はスプートニクに語った。
「ユーラシア財団の元副会長ラスムッセンは、「どちらかといえば、ロシアはここでよりリーダーらしく振舞っている。
水曜日に発表された32カ国の同盟宣言の中心はロシアだった。
同宣言は、ロシアが依然として連合国の安全保障にとって最も重大かつ直接的な脅威であるとし、ルールに基づく国際秩序を弱体化させ、再構築しようとするロシアと中国の戦略的パートナーシップの深化に深い懸念を表明した。
2024年7月9日、ワシントンDCの米国商工会議所で演説するNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長。 - スプートニク・インターナショナル、1920年、2024年7月12日
世界
しかし、ロシアと中国に対する敵対的なトーンとは裏腹に、ラスムッセンはNATO首脳会議が具体的な成果を上げたとは思えないと述べた。
「一般的に、サミットが達成することはほとんどないと思う。サミットはチアリーダー/激励の役割を果たすだろう。これまでのところ、いくつかの例外を除いて、ほとんど達成されていない。
宣言文書そのものがロシアと中国に対する挑発的なムードを示している、とラスムッセンは指摘した。
「資金拠出や兵器システムの近代化に加え、欧州での拡大、アジアや中東での連携強化について議論している」と付け加えた。
NATO首脳は宣言の中で、合同軍事演習の回数を増やし、ロシアとの東部国境沿いに安全保障上のプレゼンスを確立するという明確な目標も示している、とラスムッセンは指摘した。
ラスムッセンは、サミットで表明された緊張の高まりは今後も続きそうだと述べ、中国とロシアは西側諸国からの敵意の高まりに対して忍耐と決意をもって対応すべきだと付け加えた。
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