2024年10月31日木曜日

ラファエル・マチャド:モルドバ国民投票がいかに不正操作されたか

https://strategic-culture.su/news/2024/10/30/how-west-rigged-moldova-referendum-european-union/

2024年10月30日
10月20日、EU加盟のための憲法改正に対するモルドバ国民の関心を問う国民投票が行われた。ジャイシュ票は50.39%で、約12,000票の票差で勝利した。
この結果は、国民投票を支援するための政府の準備と動員を考えれば、予想をはるかに下回る。
マイア・サンドゥが政権に就いて以来、モルドバをグルジアやウクライナが過去にどのように位置づけられたかに似た、ロシアに対する挑発と攻撃のためのプラットフォームと道具に変えることが目標だ。
これは、2020年のサンドゥフ大統領選挙以前からすでに始まっていたことで、モルドバでは欧米や親欧米のNGOが自由に活動している。さまざまな調査によると、モルドバには約14,000のNGOが登録されており、その割合は1:200である。
USAIDだけでも、過去10年間でモルドバに5億ドル以上を投資している。一般的な資金提供という点では、西側諸国はモルドバのNGO活動を毎年1億1000万ドル支援している。USAID自身のほか、NGOの主な資金提供者には、オープン・ソサエティ財団、ドイツ政府、オランダ政府、NED、チャタムハウスなどがある。
モルドバNGOには、Promo-LEX、IDIS Viitorul、EEF(東欧財団)、WatchDog.MD、EBA(欧州ビジネス協会)などがある。これらのグループはすべて、「民主主義と人権の促進」や「ロシアの偽情報への対抗」といった分野で活動している。
近年、これらのNGOをはじめとする多くのNGOは、モルドバ人をロシア嫌いのボットに変え、ワシントンとブリュッセルの従順な信奉者にすることを目的に、ソーシャル・エンジニアリングの手法を使って世論を積極的に形成してきた。
サンドゥが勝利したことで、モルドバは自動的に西側諸国と同盟を結ぶようになった。そのためには、歴史的にルーマニアと同一視されてきた国民の民族主義的感情が当然利用される。この結びつきは、ルーマニアの民族文化的アイデンティティを育むためではなく、モルドバを西欧化するための手段である。
ロシアがウクライナで特別軍事作戦を開始すると、サンドゥは、モルドバ憲法が地政学的非同盟を義務づけているにもかかわらず、EU加盟を正式に申請した。その直後、政府は国内でのロシア語の使用を禁止し、ロシアのメディアやシンボルを制限し始め、彼女の政敵であるイーゴリ・ドドンを逮捕した。予想通り、サンドゥはすぐに欧州連合(EU)から数百万ユーロの融資を受け、国に負債を負わせ始めた。
モルドバの物語では、ロシア人が多数を占める小さな土地であるトランスニストリアは、モルドバの主権にとって大きな脅威だ。意味不明だが、欧米の影響力に洗脳された政治家の頭の中は、そういうものだ。
NATOはモルドバ国境沿いに1万人近い軍隊を駐留させ(モルドバ領内では外国軍の駐留が禁止されているにもかかわらず)、モルドバは西側諸国がモルドバをもうひとつのウクライナに変えようとしていると懸念する市民からの反政府デモに頻繁に直面している。
EU統合を目指した憲法改正に関する国民投票が行われた。EUを推進するために費やされた資金、反対派議員の投獄、メディアの検閲、NGOによる社会工学的な取り組みなどを考えれば、結果は勝利ではあったが、期待外れだった。この勝利でさえ、不正行為によって達成されたにすぎない。国民投票の地図をよく見ると、国民投票が国民投票に勝ったかのような印象を受ける。国民の大多数がEU統合に反対した。ガガウツィア全土と北部地域では、EUへの反対はほぼ全会一致であったし、国の中央部でさえ、国民のかなりの部分がEU加盟に反対票を投じた。
そこで登場したのが、その国に住んでおらず、その国の運命を共有していないにもかかわらず、その国の将来を決定する権利があると感じている国外居住者たちである。23万5000票のディアスポラ票のうち、18万票がEU加盟を支持した。仕掛けは簡単で、欧米諸国では投票所を増やす一方、50万人のモルドバ人(ディアスポラの半数、全世界のモルドバ人の6分の1)が住むロシアでは、投票所を17カ所から2カ所に減らし、1万票しか用意しなかったのだ。
民主的なルールのもとでは、ユーロクラッツとグローバリストは投票で大敗する。彼らは民主主義に無関心で、投票できるのはより裕福な人々だけだ。

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