2024年12月9日月曜日

中国の輸出禁止措置によりアンチモン価格が1日で40%高騰

https://oilprice.com/Latest-Energy-News/World-News/Chinas-Export-Ban-Sends-Antimony-Prices-Soaring-40-in-One-Day.html
By アレックス・キマニ - 2024年12月04日
中国が火曜日、いくつかの重要鉱物の米国への輸出を禁止したことを受け、アンチモン価格は水曜日に40%急騰した。中国は、ドナルド・トランプ次期大統領が来月就任するのを前に、アンチモン、ガリウム、ゲルマニウムに対する既存の制限を実施した。
「原則として、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモン、超硬材料の米国への輸出は許可されない」と中国商務省は述べた。
中国は世界最大のアンチモン生産国で、世界の採掘量の48%を占めている。2023年の生産量は40,000トンで、タジキスタンの21,000トンのほぼ2倍であり、トルコは6,000トンで第3位の生産国である。
アンチモンは、弾薬、赤外線ミサイル、核兵器などの軍事用途のほか、耐熱性を活かして自動車に使われる鉛蓄電池やブレーキパッドにも使われる、戦略的金属とされている。アンチモンはまた、太陽電池のカバーガラスの透明性を向上させるために太陽電池分野でも広く使用されており、スマートフォンのスクリーンにも使用されている。
「時代の流れだ。軍事利用されるSb(アンチモン)は、尻尾が犬を振り回すようなようなものだ。誰もが軍備にアンチモンを必要としているのだから、売るより持っていた方がいい。」ロンドンにあるホールガーテン・アンド・カンパニーのプリンシパルで鉱業ストラテジストであるクリストファー・エクレストンは、北京がアンチモンの輸出規制を発表した直後、CNNにこう語った。
アンチモンの最大手である湖南金公司の株価は年初来で64%上昇し、パーペチュア・リソーシズは270%上昇した。
北京の最新の動きは、ワシントンが中国のチップ部門に対する最新の取り締まりを行った翌日に行われた。世界最大の2つの経済圏の間で進行中の貿易戦争がエスカレートしていること。中国は昨年、米国が中国製製品に貿易制限と関税を課したことへの報復として、2023年8月からガリウム8製品とゲルマニウム6製品の輸出制限を課すと発表した。8月14日、北京はさらに締め付けを強め、重要鉱物の出荷を制限する中国の最新の動きの一環として、アンチモンの輸出制限を発表した。
アレックス・キマニ Oilprice.com

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