2025年9月24日水曜日

マイケル・ハドソン:壮大な大豆の離婚:中国はいかにしてアメリカから自立したか

https://michael-hudson.com/2025/09/the-great-soybean-divorce-how-china-moved-on-from-america/

The Great Soybean Divorce: How China Moved On from America
By Michael  Monday, September 22, 2025

2025年9月22日、マイケル・ハドソン

トランプの政策は、アメリカの経済繁栄の重要な要素を破壊しとる

トランプは、中国やロシアとの貿易を冷戦の武器にすることによって、アメリカの農業に危機をもたらした。鉄鋼やアルミニウムへの関税で製造業に打撃を与え、主に彼の関税が原因で消費者物価のインフレを引き起こした。さらに、長期金利を高止まりさせる減税政策が、住宅ローンや自動車、設備購入を高いもんにつかせ、市場の規制緩和が独占的な価格設定にフリーハンドを与え、手頃な住宅を手にしにくくしとる。

トランプによるアメリカ農業の貧困化
トランプはアメリカ農業にとっての完璧な嵐を作り出した。一つ目は、ロシアに対抗して中国を大豆市場から締め出す冷戦政策。二つ目は、輸入品をブロックする関税政策で、農機具や他の資材の価格を上げさせたこと。そして三つ目は、インフレを引き起こす財政赤字で、住宅や農業ローンの長期金利や設備資金を高いままにしとる一方で、農地の価格は低く抑えとることや。

その中でも最も悪名高い例が、アメリカから中国への主要な農産物輸出である大豆や。トランプがアメリカの外国貿易を武器化することは、輸出入を道具として扱い、アメリカ市場への輸出に依存する外国や、食料や石油といった不可欠な商品の(そして最近では、コンピューターチップや設備のハイテク技術の)アメリカが管理する輸出に依存する国々を窮乏させようとすることや。1945年の毛沢東革命後、アメリカは新しい共産主義政府を飢えさせようと、中国への穀物や他の食料輸出に制裁を課した。カナダがこの食料封鎖を破ったけど、今はアメリカのNATO外交政策の腕の一つになってもうた。

トランプが外国貿易を武器化したこと、つまり、他国が依存する輸出を常に断ち切るという脅威を維持し続けたことが、中国に今年のアメリカ大豆の事前購入を完全にやめさせた。中国が再び食料封鎖で脅されるのを避けようとするのは当然やし、アメリカ産大豆の輸入に34%の関税を課した。その結果、中国の輸入先はブラジルへとシフトし、2025年に入ってから、アメリカからの購入は今のところゼロや。これはアメリカの農家にとって、ホンマにショックなことや。なぜなら、40年にわたる中国への大豆輸出の結果、通常はアメリカの大豆生産の半分が中国に輸出されとったからや。ノースダコタ州では、その割合は70%にもなる。

中国の大豆購入先がブラジルにシフトしたことは、もう元には戻らへんやろう。ブラジルの農家は、それに応じて作付けの決定を調整したからや。BRICSの一員として、特にルラ大統領の指導の下、ブラジルは、中国を「存亡に関わる敵」と位置づけるアメリカよりも、はるかに信頼できる供給国になることを約束しとる。中国が、ブラジルから輸入を切り替えて、正常な貿易を回復するというアメリカの約束に応じる可能性は低い。なぜなら、それはブラジルの農業にとって大打撃になるやろうし、中国が信頼できへん貿易相手国になるからや。

そこで問題なのが、大豆生産に捧げられてきた莫大な量のアメリカの農地が、どうなるんか、ということや。中国に代わる海外市場を見つけられへん農家は、大豆生産で損失を被っとると報告されており、既存の作物貯蔵能力を超えて積み上がっとる。その結果、農地の差し押さえや破産の脅威が生じ、農地の価格が下がるやろう。住宅ローンといった長期ローンに対する金利が高いままであるため、小規模農家が困窮した農地を取得するのを妨げとる。その結果、農地が大規模な不在地主の金融ファンドや富裕層の手に集中するのを加速させることになるんや。

アメリカが自ら招いた経済的打撃
このシフトはもう後戻りできへん。最高裁がトランプの関税は憲法違反で違法やと裁定したにもかかわらず、トランプは超党派の反中議会と上院に、これらの関税を簡単に課させることができるやろう。いずれにせよ、トランプの政策は、アメリカの強圧的な貿易攻撃への大変革、つまり大きな飛躍を意味しとる。

大豆や他の中国の基本的なニーズに関する、アメリカと中国の貿易が復活する可能性はゼロや。中国も他の国々も、アメリカの貿易攻撃に脅かされたら、アメリカ市場に依存するリスクを負うことなんてでけへん。

農業の収益とコストの悪循環
アメリカの農業におけるコストと収入の圧迫は、大豆の売上をはるかに超えて広がっとる。トランプの関税、特に農機具、肥料に対する関税や、農家の借金が滞るリスクが高まることによる信用の引き締めも原因で、生産コストが上がっとるんや。

製造業への打撃
トランプの関税による無秩序な状態は、ジョン・ディア社で2000人もの従業員の解雇や損失も引き起こしとる。他の農機具メーカーに対する需要も落ち込んどる。最も深刻な問題は、収穫機具っちゅうもんが、自動車や他のすべての機械と同じように、鉄鋼とアルミニウムで作られとる、っちゅうことや。

トランプは、関税の基本的な論理をぶっ壊してしもうた。関税は、原材料のコストを最小限に抑えることで、利益率の高い資本集約型産業(特に確立された独占企業)の競争力を高めるためにある。せやけど、鉄鋼とアルミニウムは基本的な原材料や。

これらの関税は、ジョン・ディア社に二つの面で打撃を与えとる。一つは、国内生産について、前述した農業収入の落ち込みが原因で、売上が低迷しとる。今年は、トウモロコシも大豆も収穫量が急増したことで、価格と農家収入が下落し、農家が新しい機械を買う能力が制限されとるんや。

ジョン・ディア社は、製品の部品の約25%を輸入しとるんやけど、そのコストがトランプの関税の結果として上がった。ドイツにあるジョン・ディア社の製造施設は、特に大きな打撃を受けとる。トランプは、EUからの15%の輸入関税に加えて、これらの輸入品に含まれる鉄鋼とアルミニウムに対して50%の税金を課すという決定で、ジョン・ディア社を驚かせた。

これは、海外の農機具メーカーにも打撃を与え、EUが、EUからの輸入品への関税をさらに上げないことと引き換えに「見返り」を要求するトランプの絶え間ない「サプライズ」に対して、新たな不満を表明しとるんや。

トランプの、他国の石油依存と地球温暖化を加速させる戦い
地球温暖化を少しでも緩和することに反対し、トランプはパリ協定から離脱し、風力発電や公共交通機関への補助金を廃止した。これは石油業界のロビー活動の影響や。アメリカの外交政策が、外国貿易制裁を武器化するための鍵として石油を支配する要求に支配されているだけやのうて、国内の経済政策も同じや。第二次世界大戦が終わった直後、ロサンゼルスは路面電車をぶっ壊し、住民に自動車経済に参加することを強制した。ドワイト・アイゼンハワーは、自動車交通、そしてそれに伴う石油の消費を優遇するために、州間高速道路プログラムを開始した。

地球温暖化による農業への打撃
アメリカの農業を苦しめとるのは、作物に対する深刻な水不足と、洪水、干ばつ、その他の異常気象によって引き起こされる破壊や。一つの原因は、地球温暖化による異常気象やけど、トランプは、アメリカの石油と石炭を支援する政策の一環として、これを否定しとる。その一方で、風力や太陽エネルギーの生産には積極的に反対しとる。彼は、世界の生産を脱炭素化するための他国とのパリ協定から、アメリカの支持を撤回した。

ハリケーンの脅威にさらされているマイアミやフロリダ州の他の都市、そして南部国境の州で住宅の年間費用が急騰したように、嵐や洪水が最も起こりやすい多くの地域では、保険費用が手の届かへんレベルにまで上がっとる。

AIと量子コンピューティングが引き起こす問題
これと並行して、トランプが支援する人工知能と量子コンピューティングに必要なコンピューターを冷やすための需要増によって引き起こされる電気代の高騰と水不足もある。電力に対する需要の増加は、電力会社が生産を増やすための投資計画をはるかに超えとるんや。そんな計画には何年もかかるし、電力会社は、供給をはるかに上回る需要の不足が、生産コストをインフレさせる主要な要因の一つになるのを見て、喜んどる。

まとめ
要するに、アメリカ経済は、経済的な目的に基づいた政策から離れて、たとえそれがどれほど不安定に見えようとも、生の権力と復讐心が、選挙の献金者に報いることを意図した妨害的な道具になってる、っちゅうことやな。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム