The Cradleなど:2025年9月9日 要約
https://thecradle.co/articles/turkish-police-seize-opposition-hq-in-istanbul
トルコ警察、イスタンブールの野党本部を強制占拠
2025年9月8日配信
9月8日、トルコの機動隊がイスタンブールにある野党・共和人民党(CHP)の本部に突入。
→ 数時間にわたる衝突の末、裁判所が任命した暫定代表ギュルセル・テキン氏を建物内に強制的に同行させた。
背景:党内選挙と司法介入
- イスタンブール第45民事初審裁判所は、2023年のCHP地方大会での代議員投票に賄賂の疑いがあったとして、
→ 地方代表オズギュル・チェリク氏を解任。選出された執行部も無効とし、
→ 元党副代表のテキン氏を暫定代表に任命。
- この決定は、チェリク氏とCHP本部の双方が拒否。
- テキン氏は当初「警察とともに本部に入ることはしない」と述べていたが、
→ 任命拒否を受けて機動隊の支援を要請。
- 到着時には、建物は議員を含む党員によって封鎖・占拠されていた。
強制突入と人権侵害の訴え
- 機動隊は催涙スプレーと盾を使用して抗議者を排除。
→ CHPのスアト・オズチャグダシュ氏は「警官は建物内を階ごとに“数センチずつ”ガスで制圧していった」と証言。
- 「高齢者や喘息持ちもいる。各階にガスを撒くのは人権侵害だ」と非難。
抗議と情報統制
- 抗議は前日の日曜から始まり、CHPはイスタンブール市民に本部前への集合を呼びかけ。
- 月曜には、抗議を支持した複数の政治インフルエンサーが拘束。
- インターネット監視団体は、**SNSへのアクセスが意図的に制限された(帯域制限)**と報告。
CHPの反応と政権批判
- CHPは今回の強制占拠を「包囲(siege)」と表現。
- 党首オズギュル・オゼル氏はFinancial Timesの取材で、
→ 「これは将来の政権党に対するクーデターだ」と批判。
- 「彼らは、前回の選挙で勝利し、トルコ共和国の創設政党であり、世論調査で常に首位の党を乗っ取ろうとしている。
→ 我々は権威主義政権と対峙しており、唯一の選択肢は抵抗だ」と語った。
テキン氏の主張と党本部の対応
- テキン氏は「抵抗している者たちはCHPの党員ではない」と主張。
→ 記者会見中に水のボトルを投げつけられたが、「撃たれても止まらない」と強気の姿勢。
- CHP本部は、イスタンブール支部を閉鎖し、次回の地方大会まで別の場所で運営すると発表。
今後の展開と政権の圧力
- 今回のイスタンブールでの決定は、
→ 9月15日にアンカラで予定されている別の訴訟にも注目を集めている。
→ これは、2023年のCHP第38回通常大会の結果を無効化し、オゼル氏の党首職を剥奪する可能性がある。
- 2024年10月以降、全国で500人以上のCHP関係者が拘束されており、
→ その中には、エルドアン大統領の最大のライバルであるイスタンブール市長エクレム・イマモール氏や、
→ 汚職容疑で逮捕されたCHP所属の16人の市長も含まれる。
- CHP関係者はこれらの動きを「昨年の地方選挙での勝利後、党を解体するための政治的作戦」と見ている。
https://thecradle.co/articles/tehran-declares-iaea-cooperation-cannot-continue-as-before
テヘラン「IAEAとの協力は従来通りには続けられない」
2025年9月8日配信
イラン外務省は8日、国際原子力機関(IAEA)との協力体制を見直す方針を発表。
→ これは、6月に起きたイスラエルと米国による核施設への攻撃を受けた対応。
協力の枠組み変更とその背景
- 外務省報道官エスマイル・バガエイ氏は、「これまで通りのIAEAの保障措置へのコミットメントは維持できない」と述べ、
→ 攻撃の規模と深刻さを踏まえ、新たな協力枠組みが必要だと強調。
- 「報告書を精査し、IAEAおよび理事会に公式文書で立場を伝える」とし、
→ イスラエルの攻撃は再発防止のためIAEAによる詳細な対応が必要なほど深刻だったと述べた。
- バガエイ氏は「この状況は前例がなく、既存の査察プロトコルでは対応できない」とし、
→ IAEAも「イランの視点を考慮すべきだ」と認識していると語った。
交渉の進展と今後の見通し
- テヘランとウィーンで行われた**3回の協議(最新は土曜終了)**は前向きな内容だったと評価。
→ イラン側は「現場の実情、議会法、国家安全保障最高評議会の指針」を踏まえて交渉。
- 現在、新たな協力枠組みの最終化を待っている段階。
- 外相アッバス・アラグチ氏は、「交渉が終わるまではIAEAとの新たな協力は行わない」と明言。
- 「今後の協力のあり方と枠組みは交渉中の課題」とし、
→ 国連制裁の“スナップバック(自動復活)”を防ぐためにあらゆる努力をすると述べた。
IAEAの立場と対応
- IAEA事務局長ラファエル・グロッシ氏は、
→ 核不拡散条約(NPT)に基づく包括的保障措置(CSA)は法的拘束力を持ち続けていると確認。
- イランの核施設への米・イスラエルの攻撃を認識しており、
→ 「イランの懸念と提案をCSAに沿って検討する用意がある」と理事会で表明。
- テヘランとウィーンでの数週間にわたる技術協議を踏まえ、
→ 「実務的な検証手順の合意に向けて進展がある」と述べた。
- 「まだ時間はあるが、十分ではない。誠意と責任感があれば十分だ」と語り、
→ 「数日以内、あるいは数時間以内に前向きな結果が得られる可能性もある」と期待を示した。
- ただし、イランが7月に制定した協力停止法については、
→ 「考慮する用意はあるが、国家法はIAEAの義務に優先しない」と釘を刺した。
https://thecradle.co/articles/uk-police-arrest-nearly-900-anti-genocide-protesters-in-london
ロンドンで反ジェノサイド抗議者890人逮捕
2025年9月8日配信
9月7日、ロンドンの国会議事堂前で行われた「パレスチナ・アクション」禁止に抗議するデモで、英国警察が890人を逮捕。
- ロンドン警視庁によると、857人がテロ対策法(2000年)違反容疑で拘束され、
→ 残り33人は警官への暴行など別件で起訴。うち17人は暴力行為の容疑。
- クレア・スマート副警視監は「抗議者は組織的な暴力を行った」と主張。
→ 「警官が殴られ、蹴られ、唾を吐かれ、物を投げつけられた」と述べた。
抗議の様子と市民の声
- 抗議者は「ジェノサイドに反対する。パレスチナ・アクションを支持する」と書かれたプラカードを掲げ、議事堂前広場で座り込み。
- 警察が一人ずつバンに運ぶ中、群衆は「恥を知れ!」と叫び、
→ 顔から出血する抗議者や「警官に背中を傷められた」と叫ぶ者もいた。
- 主催団体「Defend Our Juries(陪審員擁護団体)」によると、約1500人が参加。
→ 警察の暴力主張は「笑止千万」と反論し、警官による攻撃的対応を非難。
- 逮捕者には、司祭、退役軍人、医療従事者、高齢者、ホロコースト生存者の家族、障がい者などが含まれていた。
抗議者の証言
- 元英国空軍兵士スティーブ・マスターズ氏は、車椅子から引きずり出されて逮捕。
→ 「私は19年間空軍に勤務した。政府がジェノサイドに加担している現実に抗議するため、ここにいることが重要だ」と語った。
- 視覚障がい者で車椅子使用者のマイク・ヒギンズ氏(62)は、以前にもテロ法で起訴されており、今回再逮捕。
→ 「私がテロリスト?それが冗談や。戻ってくるしかないやろ」と語った。
逮捕の累計と背景
- 今回の大量逮捕により、7月以降の逮捕者は約1600人に達し、138人が起訴済み。
→ 多くは保釈されたが、拘束中の人数は不明。
- 「パレスチナ・アクション」は、7月に空軍基地への侵入と航空機破壊を理由に非合法化。
→ メンバーや支持者は最大14年の懲役刑の対象に。
- 同団体は、イスラエルの軍需企業エルビット・システムズUKや他の防衛企業に対する直接行動を展開してきた。
国際的な反応
- 国連人権高等弁務官フォルカー・ターク氏は、英国の決定を批判。
→ 「テロの深刻さを誤用しており、基本的自由の制限につながる」と警告。
- パレスチナ・アクション共同創設者フダ・アモリ氏は、禁止措置を「市民の自由にとって壊滅的」とし、
→ 「言論の自由への広範な萎縮効果を生む」と懸念を表明。
https://thecradle.co/articles/venezuela-thanks-iran-for-support-amid-us-bullying
ベネズエラ、米国の「いじめ」に対抗するイランの支援に感謝
2025年9月7日配信
ベネズエラとイランの外相は9月7日、電話会談を行い、米国によるカリブ海での軍事的圧力と脅威が高まる中、両国の関係強化について協議した。
- ベネズエラのイバン・ジル・ピント外相は、イランのアッバス・アラグチ外相に対し、国連憲章の原則と目的を擁護するイランの姿勢に感謝を表明。
→ ベネズエラの主権と領土保全の尊重を強調した。
この電話会談は、米国が8隻の軍艦、潜水艦、F-35戦闘機をカリブ海に派遣した1週間後に行われた。
→ 米国は「ベネズエラからの麻薬流入」を理由に軍事行動を正当化。
米国の軍事行動とベネズエラの反発
- 9月2日、トランプ大統領は米空軍による南カリブ海での船舶攻撃を承認。
→ ベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」の“麻薬テロリスト”11人が死亡。
- トランプはまた、ベネズエラ軍機が脅威と判断された場合、撃墜を許可。
- ピント外相は電話会談で、ベネズエラ国民が独立・主権・自決権を守る決意を強調。
- BRICS諸国や南米諸国に対し、米国の敵対行動を非難するよう呼びかけた。
- 7月のリオでのBRICS首脳会議では、米国とイスラエルによるイランへの12日間の戦争に対する非難決議は出されなかった。
イランの立場と連帯
- アラグチ外相は、米国の一方的かつ威圧的な行動を強く非難。
→ 「独立した途上国への武力による脅しは、国連憲章への明確な違反であり、国際平和と安全への重大な脅威」と述べた。
- 「責任ある政府は、現在の状況の深刻さを認識し、無法と不安定の拡散を防ぐべきだ」とも語った。
- イランは、ベネズエラ国民への連帯と支援を表明。
米国の主張と背景
- 米国は、イランとヒズボラがベネズエラで“麻薬帝国”を築いていると主張。
- 米政府関係者は、「トレン・デ・アラグアは、ベネズエラ軍幹部による麻薬密輸ネットワーク“太陽のカルテル”と連携し、ヒズボラと協力している」と述べた(Fox News報道)。
- 元DEA捜査官ブライアン・タウンゼント氏は、「ヒズボラは麻薬テロ組織の主要な資金洗浄機関になっている」と証言。
- 1月には、国務長官マルコ・ルビオが「ベネズエラはイランの支援を受けてドローン工場を建設している」と発言。
→ 「イランは、米州内でイラン製ドローンの製造工場を建設し始めている」と述べた。
マドゥロ大統領の警告
- ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、「米国のカリブ海での軍事増強は、政権転覆を狙ったキャンペーンの一環」と主張。
- ベネズエラが攻撃された場合、軍は“武装闘争”の段階に移行すると警告。
- 米国は過去数十年にわたり、ベネズエラへの複数のクーデター未遂と、石油・金融部門への制裁を実施してきた。
https://strategic-culture.su/news/2025/09/06/is-the-west-still-capable-of-keeping-its-maritime-trade-routes-functioning/
西側諸国は海上貿易ルートを維持できるのか?
著者:ロレンツォ・マリア・パチーニ|2025年9月6日
西側諸国は、自らが課した違法な航行制限に対して、非対称的な報復を受けるリスクに直面している。
ロシアとは異なり、ほとんどの先進国は、安定かつ安全な海上貿易ルートの機能に強く依存している。
もし西側が自らに対して同様の制限措置を適用すれば、戦略物資や原材料の供給が滞り、海上サプライチェーンに深刻な危機が生じる可能性がある。
? 管理が困難な依存構造
西側諸国は、ロシアとは異なり、経済と戦略的安全保障を広範に連結された安定的な海上貿易システムに依存している。
これは、マッキンダーやマハンの古典的地政学における「海洋国家の海上覇権(Seapower)」の原則に基づくもの。
- 先進国の多くは、戦略物資・原材料・エネルギー製品の継続的供給を確保するために、海上貿易ルートの円滑な機能に依存している。
- 海上貿易は、西側のサプライチェーンにとって代替不可能な柱であり、地政学的・環境的な要因によって複雑化と脆弱化が進行している。
この依存構造のため、スエズ運河や紅海航路などの重要ルートへの圧力や違法な航行制限は、経済的影響だけでなく地政学的な衝撃ももたらす。
- ロシアは貿易ルートの多様化を進める自律的戦略を構築しているが、
- 西側諸国には、多くの海上供給線に代替ルートが存在しない。これは容易に解決できる問題ではない。
非対称性という戦略的跳ね方
軍事科学における「非対称性」とは、敵の戦術を模倣せず、能力・組織・目的の違いを利用して弱点を突く戦略を指す。
- 海上領域においては、通常戦力で劣る側が、正面衝突を避けつつ、相手の機動・物流・航路の安全を揺るがすことで優位に立つ。
現在の地政学的状況では、西側が違法な航行制限を課すことで、非対称的な報復を受けるリスクが高まっている。
- 制裁・封鎖・「航行禁止区域」などの一方的措置は、構造的に管理困難な“型破りな反応”を誘発する可能性がある。
- もはや海洋の支配は、旧大西洋帝国だけの特権ではない。
ロシアの事例と西側の脆弱性
ロシアは、制裁や海上交通制限の影響を受けながらも、北極海航路などの新ルートを開発し、自律的な海上戦略を構築してきた。
一方、西側諸国は、航行の自由を守るための規制・軍事的手段を持ちながらも、依存する主要ルートを迂回する手段が乏しく、報復に対して脆弱である。
制限措置の逆適用がもたらす危機
西側が自らに課した制限措置を逆に適用された場合、海上サプライチェーンに深刻な危機が生じる。
- 重要な貿易ルートへのアクセスや通過が妨げられれば、戦略物資や必需品の供給が遅延し、
→ 産業・農業・エネルギー・消費に連鎖的な影響が及ぶ。
スエズ運河やパナマ運河などの戦略的通路の封鎖・制限は、
→ 迂回ルートの長距離化による燃料・保険・航行時間のコスト増、
→ 港湾の混雑、排出量の増加、供給と需要の不一致などを引き起こす。
さらに、航路の不安定化は保険料の上昇を招き、国際輸送コストの増加と市場の不安定化を加速させる。
西側とロシアの構造的違いと不安定化の進行
西側の脆弱性は、海上管理と戦略におけるロシアとの構造的な違いを踏まえて理解されるべきである。
- ロシアは現在、海洋大国化を目指してインフラ・造船・物流拠点への投資を加速しており、
→ 天然ガス・石炭・農産物などの資源輸出ルートをアジアなど非西側市場へ直接管理する体制を構築中。
- 特に北極海航路における海軍の役割は世界的にも突出しており、西側は大きく後れを取っている。
- 対照的に西側は、多国間協力と相互依存に基づく国際海上貿易ネットワークに依存しており、
→ 一方的な制限を回避できるような自律的なルートやインフラを持たない。
この不均衡は、非対称的なリスクを生む。ロシアは制限を回避できるが、西側は貿易フローやコストに深刻な混乱を招く。
地政学的な潮流と供給網への影響
政治的理由による違法な航行制限は、西側の供給網に重大な危機をもたらす可能性が高まっている。
主な影響:
- 原材料や製品の納品遅延・供給のズレ(重要資源・エネルギー・農産物など)
- 海上輸送・保険コストの上昇 → 消費者価格への転嫁
- 港湾の混雑・物流の混乱 → 地域的・世界的な経済危機の引き金
- 海上紛争や非国家主体による非対称的行動への露出 → 地政学的緊張の増加
西側が自らに制限措置を適用することは、技術的課題にとどまらず、制御困難な連鎖反応を引き起こす可能性がある。
→ 他の海洋勢力や地域アクターが、航路の軍事化・海賊行為・標的型破壊工作などの非対称戦略を採用する恐れもある。
?地図の戦争:「航行の自由」の認識を支配する力
西側が制限を構築する方法は、“地図の戦争”に他ならない。
→ 地図と警告を支配する者が、航行の自由の認識そのものを支配する。
制限措置の3類型:
- 経済制裁
- 海上排除区域(紛争地・潜在的衝突地)
- 海図の更新
地図は航海に不可欠であり、空間の表象が戦略的支配の手段となる。
地図戦争の4層構造
- 地図的層(Cartographic)
・公式海図の更新(例:米国 NOAA、英国 UKHO)
・制限区域、機雷原、演習場などを地図上に設定
・民間・軍用船は、実際の海が自由でもルート変更を強いられる
- デジタル層(Digital)
・ECDIS(電子海図表示システム)、AIS(船舶自動識別システム)など
・Navtex、Inmarsat、IMOなど西側の情報源から更新を受信
・“デジタルレイヤー”の追加・削除で航路を誘導・制限
- 法的・物語的層(Narrative-Legal)
・地図は中立ではなく、海洋法の解釈を反映
・NATOの地図では“国際水域”でも、ロシアや中国では“領海”と主張
・これは「地図による法戦(cartographic lawfare)」の一形態
- 実戦的層(Operational)
・地図上の“制限区域”に艦艇・ドローンを配備
・地図の表象が現実化し、航行の自由を物理的に制限
・地図が現場の動きを決定づける
空間の認識を支配することは、商業・軍事艦隊の動きを制御し、保険・物流コストを上昇させ、海洋法の解釈を正当化し、海を“強制的な回廊と禁止区域のモザイク”に変えることを意味する。
つまり、船の力だけでなく、表象の力が地政学的に現実を拘束する時代に突入している。
西側の自己認識と制裁の限界
西側は、かつての海洋覇権の記憶に囚われ、自らの力が無限かつ不動であると信じている。
しかしその認識は現実と乖離しており、制裁と制限政策は自国経済を損ない、利益を損なう結果となっている。
→ この“自己矛盾”は終わる気配がない。
制裁は機能していない
米国の安全保障政策の主軸は、経済制裁と輸出規制。
→ ドル支配の金融システムから排除し、先端技術供給網へのアクセスを遮断する。
これらは外交より効果的で、軍事介入よりリスクが低い“中間的手段”として頻繁に使われてきたが、
→ 使いすぎによる効果の低下と、ドルの信頼性への疑念が生じている。
過去20年の適用例:
- イラン:欧州銀行への圧力で資金遮断
- ロシア:2014年のクリミア併合後、エネルギー市場を揺るがさないよう調整された制裁
- 中国:Huawei・ZTEなどへの技術制限 → AI・防衛分野の発展を阻止
2022年以降、ロシア・ウクライナ戦争により、
→ 原油価格上限・半導体輸出規制などが追加され、経済措置が統合戦略化されたが、
→ 効果は限定的で、現実との乖離が顕著。
制裁の語尾:自己満足と現実の摩擦
制裁の裏には、**同盟国との調整・市場への影響計算・“静かなマゾヒズム”**が潜んでいる。
→ 膨大な労力と議論の末に得られたのは、前例のない不利益の蓄積。
正直に言えば、制裁は機能していない。
- 高度化した制裁は、自己満足的に進化したが、実効性は乏しい
- 対象国の政治的変化はほぼ起こらず、世界経済への副作用と西側内部の緊張を生んでいる
→ **“破滅的なブーメラン効果”**が現実化している
最後の語尾:止まらなければ、代償は想像以上に痛い
西側がこの流れを止めなければ、
→ 自らの過ちの代償を払うことになる。
→ そしてそれは、想像以上に高く、痛みを伴うものとなる。
→ その時には、もう引き返すことはできない。
語尾職人的にはこう詠みたい:
https://www.unz.com/bhua/what-message-is-china-sending-during-the-september-3-beijing-military-parade/
2025年9月3日 北京軍事パレード:中国が発したメッセージとは
筆者:華斌(Hua Bin)|2025年9月7日
中国が過去1か月で発信した最大のニュースは、9月3日に北京で開催された軍事パレード。第二次世界大戦における対日戦勝を記念するもので、習近平国家主席はプーチン大統領、金正恩委員長、さらにインドネシア、マレーシア、イラン、ベラルーシ、パキスタン、カザフスタンなどの首脳と共に登壇した。
習主席の演説は短く、真のメッセージは展示された兵器群が語った。
西側、特に米国に向けて「中国は挑発やいじめに対し、より強力な武力で応じる準備がある」と明確に示した。
ウクライナや中東の戦争が示すように、「生の武力こそが傲慢な西側支配層に届く唯一の言語だ」と筆者は述べる。
展示された兵器と技術の概要
- 極超音速・超音速対艦ミサイル:YJ-15?YJ-20。中でもYJ-17はDF-17(世界初の実戦配備型HGVミサイル)の艦載・空中発射型。マッハ10で飛行し、迎撃困難。
- 無人戦闘航空機(UCAV):6機種、うち3機は尾翼なしの完全ステルス型。AI搭載で有人戦闘機と連携。米国はまだ実戦配備なし。
- 第5世代戦闘機:J-20系とJ-35系の計5モデル。米国の現行4モデル(F-22、F-35A/B/C)を上回る。
- 超大型無人潜水艦(XLUUV):HSU100とAXJ002。深海監視・攻撃用。ロシアのポセイドンと比較される。
- 無人兵器群:戦車、ドローン、ロボット犬、無人水上艦、対潜ヘリなど。
- 指向性エネルギー兵器(DEW):艦載レーザー、車載レーザー、ドローン群対策用マイクロ波兵器。
- 三層防空システム:HQ-9B、HQ-19、HQ-29。HQ-29は最大1500kmの高度で弾道ミサイル・衛星を迎撃可能。
- 第4世代主力戦車「Type 100」:無人砲塔、対ドローン機能、GaN-AESAレーダー搭載。
- 核戦力「三位一体」:空中発射型JL-1、潜水艦発射型JL-3、移動式DF-61/DF-31BJ、サイロ型DF-5C。米本土全域を射程に収める。
なお、2019年の建国70周年パレードで登場した「スター兵器」の多くは今回のパレードでは姿を見せなかった。
展示されなかった兵器たち(DF-21D、DF-27、CJ-100、DF-41、GJ-11、WZ・CHシリーズ、YJ-21など)は、すでに旧世代化していることを示唆しており、兵器開発の進化速度が加速している。
軍事技術面での主なポイント
- 中国は極超音速、ステルス、無人兵器などの分野で技術的優位を拡大中。空・海・陸・水中(おそらく宇宙も)で複合技術を実験している。
- 核となる技術は、素材科学、通信、レーダー、AI、ロボティクスなど。民間・軍事両面で巨額投資が進み、ほとんどの分野で世界をリード。
- これらの技術は兵器開発の共通基盤となり、今後さらに多くの未公開兵器が登場する可能性が高い。
- 特にミサイル技術では大きなリードがあり、第二列島線(グアム含む)までの敵基地・艦隊を無力化可能。防御は極めて困難。
- 中国は高速な製品改良、低コスト試作、大量生産能力を持ち、戦時には圧倒的な量と質で優位に立てる。
- 対照的に、米国の軍需産業は民間企業が主導し、利益重視のため開発は遅く、コスト高で量産も限定的。
米国へのメッセージ
- 中国は多層的で冗長な「キル・ウェブ」を構築済み。台湾や南シナ海で米軍が介入すれば、第一列島線(日本・フィリピン)だけでなく第二列島線(グアム)にも打撃を与える能力がある。
- 空海戦力は米国と同等かそれ以上。技術革新の速度も速く、工業力で米国を圧倒できる。
- 中国はロシアと同等の核抑止力を持ち、核の脅しには屈しない。必要ならエスカレーションも可能。
- 米国本土も安全ではない。地理的優位に甘えてきた米国に対し、中国は長距離攻撃能力を示し、報復可能性を明示した。
西側の“神話”を打ち砕く
- 戦争経験の神話
→ 米国の戦争経験は、貧困国との戦いばかり。対等な敵との戦績は乏しい。
→ 中国は自国防衛のために戦う。米国は覇権維持のために戦う。士気の差は明らか。
- 未使用兵器の神話
→ 実戦未経験でも、技術仕様は確か。インド・パキスタン間の小規模戦争で、中国製兵器が高価なラファール機を撃破した例も。
→ BYD車や宇宙技術の例からも、中国製品の性能は証明されている。
- 同盟の神話
→ 米国の“同盟国”は実質的に従属国。弱小国との戦争には加担するが、中国との戦争には自国が攻撃されるため参加を躊躇する。
→ 特に日本・フィリピンは中国のミサイル射程内。中国は報復を楽しむだろうと筆者は挑発的に述べる。
- 米国の政治的団結の神話
→ 二大政党の対中強硬姿勢は事実だが、それが勝利を保証するわけではない。
→ 中国には14億人の「国家的合意」があり、台湾統一と主権防衛にはいかなる犠牲も厭わない。
結語:戦争は望まないが、準備は万全
9月3日の軍事パレードは、「中国は戦争を望まないが、戦争には備えている」という明確なメッセージ。
最終的に勝つのは、強者である。


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