2025年11月5日水曜日

ダグラス・マクレガー大佐:次はロシアがオデッサを占領するのか?

https://www.youtube.com/watch?v=iTlA0qLWLYE

ウクライナ崩壊 ― 次はロシアがオデッサを占領するのか? | ダグラス・マクレガー大佐

Unfiltered World

ワシントンにはな、西半球全部はウチらのモンや、ウチらのハッキリした許可なしに、そとから誰も西半球に入ってきたらアカン、て思とる奴がぎょうさんおると思うわ。

ほんで、そいつらが持ち出すんが、このモンロー主義(Monroe Doctrine)や。

せやけどな、モンロー主義いうても、19世紀にはそんなに大層なモンちゃうかったんや。多くの人が信じてるのとちゃうて、ウチらには強制する力がなかったんやで。

実際、ええこと言わせてもらうと、イギリス海軍が、少なくとも南北戦争までは、このモンロー主義を守ったる役目をバッチリ果たしてくれてた、て言うてもええくらいや。なんでて、イギリス海軍は、他のヨーロッパ列強が北米大陸にちょっかい出すんを嫌がったからや。

いや、要するに、結論はこうやと思うんやけどな。

ウチらは、なんや知らんけど、そう決めてしもうた。いろんなこと言う人がおるんやけどな。まず一つめは、2020年の選挙でドナルド・トランプをやっつけるんを、ベネズエラがどないに手伝ったか、ていうのを覚えとけ、と。これはドミニオンのソフトウェア問題に関係しとる、てな話や。まあ、それはええわ。軍事介入を正当化するとはワシは思わんけど、まぁ、そういう話がよう出てくるわな。

次が資源の話や。

ワシントンにはな、ベネズエラにあるモンを、ウチらの経済をブーストして、財政破綻や経済危機、金融崩壊から救うために使える、っちゅう仮定で、「担保(collateralize)」にしようと企んだ奴らがおるんや。

せやけど、他所の国の資源を担保にするちゅうのは、問題があるんや。その国に入り込んで、完璧に支配せなあかん。ほんで、ウチらには、そんなことできる戦力、特に地上部隊はおらへん。それに、世界の目から見ても、そんなん正当やとは広う思われへんやろ。

これな、なんかエルナン・コルテスがメキシコにやってきたみたいで、もうそのもんやで。彼の目的は丸わかりやったやろ。できるだけぎょうさん金見つけて、掘り出して、スペインに送り返す。ワシからしたら、これは「コルテス作戦」みたいに聞こえるわ。

そんなん上手いこといくとはワシは思わんし、そもそも必要やとも思わへん。

せやけどな、あんたも言うたように、ロシアと中国が向こうに投資してる、っちゅう事実に腹立てとる奴らがおるんや。両方ともやってるで。ベネズエラでロシアと中国の会社が事業しとる。

せやから、マドゥロがトランプに持ちかけたんやけどな、ワシが話した人間は誰も詳しいことは言えへんけど、「とんでもなく寛大で、儲かる話」やったらしいわ。

ほやけど、トランプは断った。なんでて、思うに、「この地域から他の連中は全部追い出さなあかん」っちゅう奴らに説得されてしもうたんやろな。

けどな、また言うけど、モンロー主義なんていうアホらしい話とちゃうて、西半球には昔からずーっと、フランス、イギリス、ロシア、スペインがおったりおらんかったりしとったんや。それでもウチらはなんとかやってこれたし、生き残ってきたんやで。

せやから、それがええ口実になるとは思わへんし、あの膨大な富、つまり金、エメラルド、今みんなが欲しがってるリチウム、レアアース、それに石油とガスを、どないやって担保にできるんか、ワシにはわからへんわ。石油は重くて硫黄分が多くて精製が面倒くさいけどな。時間はかかるけど、西テキサスの石油1バレル分の値段で、ベネズエラからは2バレル分掘り出せるんや。イランやリビアやったら、1バレルで3バレル、いやもっといけるかもしれへん。ほんまやで。

せやけど、こんなことする必要あるんか? 人の必要性なんか無視して、好きなとこに宣戦布告して、ズカズカと攻め込むんか?

ミサイルぶっ放して、空爆やミサイル攻撃しまくったら、ぎょうさん人が死ぬで。

「これは精密攻撃作戦や」て言うてる奴らにゃ、いつも驚かされるわ。

そうやな、色んな意味で「精密」やかもしれんけど、残念ながら、どんなに精密でも、人は死ぬんや。人が死んで血が流れると、その血は悪い血になるんや。怒りを呼び起こすんやで。人々の心を永久に傷つけるんや。そこから立ち直るには、えらい時間がかかるで。

せやけど、誰もこんなこと真剣に考えとる証拠は、ワシには見えへんわ。ワシの印象ではな、戦略なんてモンは無いんや。

「NATOをできるだけ押し出して、あわよくばロシアをレイプして破壊したろ」っちゅうの以外にはな。ワシがおる前で、同じような連中が何回も言うとったんや。今パレスチナで人殺ししとるのと同じような連中や。

そいつらが今、ベネズエラに入り込もうと、めちゃくちゃ頑張っとる。

そういう意味では、繋がっとるんかもしれへんけど、ワシが知る限り、アメリカの壮大な戦略なんかやないで。

せやから、ワシには理解できへんのや。政府をぶっ壊して、無秩序(アナーキー)を作り出してしもうたら、秩序をある程度回復するために介入せざるを得なくなる、っちゅう可能性に対して、系統立てて計画・準備しとる、っちゅう具体的な証拠は、ワシは見てへん。

そんなん、とんでもない間違いやで。

あのな、2003年のイラクでは、まだマシやったんや。あの国を占領せんでええはずやった。軍隊も無事やった。なんでて、ほとんどの兵隊は戦わへんかったからな。これ、わからん人が多いんやけど。

イラクには、まだ政府組織が残っとったんや。せやから、行政機構を解体したり、軍隊を廃止したりする必要はなかったんやで。

ウチらがせなあかんかったんは、トップの人たちを替えて、「サダム・フセインとは商売できひんけど、アンタらとは商売したい」って言うだけやったんや。「通りに秩序が戻って、今後の進め方について何らかの合意に達したら、ウチらは撤退する」ってな。

イラクみたいなとこでは、それは可能やったのに、ウチらはそれを台無しにしてしもうた。ホンマにアホな間違いを犯したわ。

ほんで、これがベネズエラでも可能なんか? ワシはようわからん。ベネズエラは比べもんにならんくらいデカい。ドイツ、フランス、オーストリア、スイスを合わせたような大きさで、人口は3000万人や。そら、ちょっと厄介やで。

せやから、ワシにはこれといったええ答えがないんや。でも、ウチらが企んどることから、ええ結果が生まれるとは、どないしても思えへんわ。そう言わせてもらうで。

あんたは、ロシアとベネズエラ、この紛争が繋がっとる、ていう話をしてくれたな。せやけど、トランプがロシアのエネルギーインフラへの攻撃に得意気になったり、トマホークで脅したりした後は、ウクライナ紛争全体が「弱火」にかけられて、少なくとも今週は、ヨーロッパに責任が移りつつあるように見えるな。来週はどないなるか分からんけど。

せやけどな、ウクライナの状況は、今は到底安定してるとは言えへんのやで。

例えば、ポクロウシクの包囲みたいなモンが、戦争の流れ、そして西側の関与をどないに変えると思う?

あのな、今朝あんたに送ったもん、見たかどうか知らんけど、若いウクライナ人の話や。あれはな、あんたも放送した方がええかもしれへん。なんでて、めちゃくちゃ劇的やし、ウクライナでホンマにアカンことが起こっとるのを指し示しとると思うからや。

この男、ゼレンスキーはな、できる限り多くのウクライナのキリスト教徒を殺すことに躍起になっとるみたいや。単にロシアと戦うだけの問題やない。ウクライナから人を減らすことに喜んどるんや。

それはワシの判断やと、恐ろしい戦争犯罪やで。ガザで起こっとることに匹敵するレベルや。

ワシにはもっと大きな目的が何なんかは分からんけど、あの若い男(ウクライナの若者)を見たら、同情せんとにはおられへん。

ウクライナでは今、スターリンのNKVD(内務人民委員部)と比べても遜色ないぐらいの秘密警察がおるみたいやから、国民は政府を倒せへんのや。この男(ゼレンスキー)を追い出すことができひん。

これはロシアを非常にマツい立場に追い込むことになる。なんでて、彼らが前進せざるを得なくなるっちゅうことやからな。さらに進まんとアカン。

どう見ても、彼らは川まで進んで、オデッサを獲ることになるやろ。

その先をどないするんや? 彼らはこれ以上西へ行きたないし、ウクライナ人を支配したり統治したりしたいわけやない。

せやけど、ある時点では、嫌なことでも腹をくくって、自国を守るために必要なことをせなあかん。ロシアはそういう立場におると思うわ。

せやけどな、もしこの軍艦2隻のせいで、ウチらがベネズエラでロシアとぶつかることになったら、あんたが言うたウクライナの「弱火」は、一気に「強火」になるで。

つまり、温度が急に上がるっちゅうことや。水が急速に沸騰して蒸発し始めるのが目に見えるやろな。

なんでて、その時点でクレムリン内部の疑問は、「なんでロシアはこんなに自制しとるんや?」になるからや。

アメリカ人はな、ロシアの自制を弱さやと勘違いしとる。ウチらは弱くないんや。それが一つめや。

二つめは、なんでアメリカ人はロシアがホンマに望んどることを理解せえへんのや? っちゅうことや。理解せえへんのは、聞くのを拒否しとるからや。

モスクワの正当な安全保障上の利益を、考えようともせえへん。モスクワには正当な安全保障上の利益があるだけやのうて、後進の第三世界みたいな扱いやのうて、優れた軍事力と、その資源の全てのおかげで多大な経済的可能性を持つ、発展した国家として扱われるべきや、っちゅうことを認めようとせえへんのや。

なんでウチらはモスクワを対等に扱えへんのや? なんで中国を対等に扱うのを拒否するんや?

実際、ウチらはそうしとらん。どないかしてウチらには生まれつきの優位性がある、ってフリをし続けとる。

そんなん幻想やで。アホや。逆効果や。今のアメリカ人の性格には、謙虚さいうもんが全くない。

これは、アメリカ合衆国とアメリカ国民にとって、破滅的やとワシは思うわ。

混沌としたワシントンの戦略とトランプの誤算

せやから、ワシントンで目につくのはな、混乱した泥沼状態や。戦略的な基盤が全くない人間、国際政策の経験がほとんどない人間、そしてこの状況がどんだけ危険か、そして彼らが最も恐れとる、アメリカ国内の金融崩壊と経済的混乱を、どないやって引き起こすかもしれへんかを、ちゃんと理解しとらん人間の集まりや。

うん、これはトランプの戦略の欠陥の一つやと思うで。彼はな、他の大国の台頭によるアメリカの相対的な衰退っちゅうのは、単にリーダーたちの弱さが原因や、と思い込んどるみたいや。せやから、十分な強さを見せつけさえすれば、全部上手いこといく、てな考えや。

せやけど、ロシアと中国っちゅう二大国は、言うこと聞くなんて選択肢は持っとらへんし、そもそもその能力からしてそうする必要がないんやから、面白いもんやで。

せやけど、その「最大限の圧力」が効かへんようになったら、プランBが何なんかは、よう言えへんわ。

けどな、モスクワの不満の多くは、最近はヨーロッパに向けられとるみたいやな。抑止力の必要性とか、もし紛争が勃発した場合の攻撃目標について語る時、ヨーロッパの好戦的なレトリックを引用する傾向がある。

ロシアとヨーロッパの対立の可能性

ヨーロッパとロシアの間で直接的な紛争が起こる可能性の方が高いと思うか? それとも、あんたが言うように、ロシアは自制を続けると思うか?

ロシアはな、ヨーロッパとの戦争には興味ないで。そんなん、彼らの議題の一番最後や。ヨーロッパとは平和を望んどるし、商売をしたいんや。

例えば、フランスとイギリスを例にとるで。マクロンは、フランス外人部隊、約2000人をウクライナに送る、て決めたみたいやな。ワシの推測やと、彼らはオデッサに入るやろ。フランスは既に細やかながら駐留しとるけど、彼ができるのはこれくらいや。フランス軍のトップは、これ以上送る余裕はない、てハッキリ言うとるしな。

彼らはこの考えに猛烈に抵抗すると思うで。

ロンドンも同じような状況やと思うわ。スターマーは、誰にも相談せず、誰にも言わんと、イギリス軍3万人のウクライナ派遣を約束して、えらいこっちゃになっとる。国王もようやく目を覚まして介入して、これを止めさせるやろな。ワシはスターマーが消えると思うし、国王もウェールズ皇太子も、ロシアと戦争する気なんかないやろ。全くそんな理由を見出してへんと思う。

彼らは既に、自国内の大きな問題が、費用もいらんこともない、誰も望んでへん大量移民や、てハッキリ言うとる。

せやから、もしあんたがプーチン大統領やったら、彼が個人的に進言しとる(ワシは確信しとるで)ことの一つは、ヨーロッパに対する忍耐や。

ロシアが少し辛抱する気があるなら、ヨーロッパの政府は変わるで。倒れて、新しい人間が権力を握るやろ。ワシはイギリスとフランスでそれが起こると思う。

この二つの国でそうなったら、ドイツでショルツと彼を支援する狂人たちが権力を維持するのは非常に難しくなるやろな。

AfD(ドイツのための選択肢)は、「戦争反対。ロシアとの良好な関係を取り戻す必要がある。科学工業大国としての仕事に戻り、生活水準を上げて、落ち込んだこの奈落から抜け出さんとアカン」っちゅう賢い政策を持っとるから、日に日に成長しとる。

せやから、ワシはロシアが、少なくともヨーロッパに関しては、ええポジションを取っとると思うわ。

ヨーロッパにおけるワイルドカード

せやけど、この中にワイルドカードがいくつかある。その一つがポーランドや。

新しい大統領のナヴァトロスキ。一部の分野では筋が通っとると思うんやけど、前任者たちと袂を分かつことを根本的に拒んどる。彼らはあいつらを排除せなあかん。このトゥスクも消えなあかん。ポーランドが望んでもない、必要ともしてない戦争に引きずり込もうとするグローバリストたちを追い出さんと。

せやから、ポーランドで何が起こるかは分からん。ベルリンで起こるのと同じくらい、注意深く見とく必要があると思うわ。

せやけど、ワシはドイツ人が、この絶望の穴から這い上がって、ショルツを追い出すっちゅうことに、ある程度自信を持っとる。

その上で、彼らはロシアとのこの紛争を終わらせる方法を見つけるやろな。だって、全く意味がないんやから。

スロバキアとハンガリー、そして程度は低いけどセルビアもおる。セルビアは残念ながら両方に良い顔しとるけど、国民は非常に親ロシアや。

ワシはハンガリー人とスロバキア人は必ずしも親ロシアやのうて、親平和やと思う。単に反戦で、戦争に行く理由を見出してへんのや。ルーマニアの国民もかなり似とる。

ウチらはCIAとMI6のおかげで、ウチらの言うことを聞く大統領を向こうに送り込むことはできたけど、それがいつまでも続くかは分からへん。

せやから、繰り返すけど、ヨーロッパにおけるプーチン大統領の忍耐は、報われてきたし、これからも報われ続けるやろ。

ロシア人にとっては、これは受け入れがたいことやとは分かっとる。ロシア国民は怒っとるんやから。それは簡単に分かることやろ。あんたも見たはずや。彼らは行動を求めてるし、この終わりを望んどる。

せやけど、幸いなことに、プーチンは思慮深くバランスの取れた人間や。感情に流されることはない。これは感情をコントロールできへんみたいに見えるドナルド・トランプに比べたら、間違いなく進歩やで。

トランプのヨーロッパからの撤退願望と周りの意見

そうやな、欠点はあるにせよ、もしワシがトランプにアドバイスするんやったら、代理戦争が失敗しとるんやから、関心はまたヨーロッパに戦争を明け渡すことにある、って助言するやろな。そして、彼はそれを実行しとるように見える。

まあ、彼が何しとるんか判断するのは難しいけどな。行ったり来たり、めっちゃ変わるから。それが戦略的なんか、ただの衝動なんか、ワシには永遠にわからへんわ。

せやけど、今、アメリカが中部・東部ヨーロッパの一部の国から部隊を撤退させとるっちゅう報道があるな。

どれくらいの部隊が、どの国から、っていう明確な全体像はワシにはないけど、撤退が始まっとるんやろか? これな、ヨーロッパが望んどるのとは真逆やで。彼らはアメリカ軍を増やして、この紛争にもっと引き込みたいんやから。

あんたは、アメリカが手を引いて、ヨーロッパに丸投げすると思うか?

ワシはな、それがトランプ大統領の個人的な願いやと思うわ。彼は既に、ブルガリアとルーマニアから、ほとんどの部隊を骨抜きにするよう指示しとるしな。他の場所からも撤退したいんやろ。

せやけど、思い出しとけ、彼は逆のことを説いとる連中に囲まれとるんや。「韓国に力を入れろ。北朝鮮に挑戦しろ。台湾に力を入れろ。中国に挑戦しろ。既に中国を狙ったミサイルを配備しとるフィリピンと南シナ海に力を入れろ」て言うとる。

こんなん、ただの露骨なアホらしさやで。そんなもん、何一つ必要ない。自滅行為や。

せやけど彼は、ヨーロッパから(そしてワシからしたら、多分朝鮮半島や日本からも)可能な限り手を引きたがっとる一方で、それに耳を傾けてしもうとる。なんでて、彼には理解と知識から生まれる自信がないからや。

指導者に必要な知識の欠如

それ、どういう意味か? 前にも言うたかもしれんけど、もしそうやったらごめんな。途中で止めてくれてもええで。

50年代にアイゼンハワーは、大統領が何を知る必要があるか、ていうことを、特に退任後の60年代に、一部の著作で考えとった。

彼は、国際システムを理解する必要がある。経済を理解する必要がある。国内経済だけやのうて、世界の経済システムをな。軍隊がどない動くか、どない動かへんか、何ができるか、何がでけへんかを理解せなあかん。

そして最後に、選挙でどないやって勝つかを知る必要がある。

さて、この職に就く人間はみんな、選挙で勝つ方法は見つけとる。そやからこそ、そこにおるんや。それはええ。問題はな、それ以上のモンを持って就任する人間がほとんどおらんっちゅうことや。実際、ワシが思うに、それ以上のモンを持って就任した最後の人は、多分リチャード・ニクソンやったやろな。その前はアイゼンハワーや。

ジョン・F・ケネディ(JFK)は、在任中にようけ学んだ。もし二期目に選ばれとったら、もっと効果的で、ええ仕事しとったと思う。残念ながら、そうはならんかったけど。

せやけど、他の連中は学んでへん。ホンマは興味がないんや。それはドナルド・トランプにも当てはまると思うわ。トランプはな、外国のリーダーと座って何かの話をするよりも、ラスベガスのプロレスイベントに行く方がずっとええんや。そっちの方が居心地ええんや。支持者との交流が大好きや。せやから、集会を開いて演説するのが好きなんや。彼はそれをリーダーシップと見なしとるし、その多くを統治と同一視しとる。

「偉大さ」とパーソナライゼーションの誤り

残念ながら、そんなやり方ではアカン。せやから、ワシらは彼に「偉大さ」を受け入れることを期待しとるんや。

それ、どういう意味か? 偉大さっちゅうのは、己の力の限界を認めることや。己の利益の限界を認めることや。

パーマストンが言うたことに戻るで。イギリス帝国には「恒久的な利益」だけがあり、それ以上の野望はない。「恒久的な同盟国も、恒久的な友人もない。あるのは恒久的な利益だけだ」ってな。

彼はそういうやり方で動いとらんと思う。彼は全てを個人的なモンにしてしまう。「ああ、彼とは仲良しや。ワシの友達や」。国際関係では、そんなん全部ゴミやで。全ては利益で回っとるんや。

ワシはトランプ大統領が、誰かに対して「X国におけるウチらの利益は何なんか言うてみい。ほんで、X国に他に誰が利益を持っとるか言うてみい」って座って尋ねたことなんか、真剣に疑っとるわ。

そんなことせんと、誰が利益を持ってて、誰が持っとらんかを認めへんと、自分の限界っちゅう現実とも向き合えへん。

繰り返すけど、歴史的に見ても、ウチらは海軍力と航空宇宙力であって、ホンマの陸軍力やないんや。大軍を編成して戦ったんは、ほんの時々だけや。南北戦争とか、米西戦争でやったモンはかなり控えめやった。その後、第一次大戦、第二次大戦になって、ヨーロッパに留まるために大規模な地上軍を維持し始めた。

そんなんはもう終わった。彼も終わったと理解しとると思う。

せやけど、それを前向きな新しい世界構造に落とし込むことは、彼はやる気がないんや。周りの人間が全員、既に死に絶えた秩序に必死にしがみついとるから、そのように考える傾向がないと思う。他に言いようがないわ。

19世紀の戦略からの脱却

伝統的にアメリカは「オフショア・バランシング(外洋均衡)」戦略をとっとった。それは、ユーラシア大陸への駐留を避けるっちゅうモンや。アメリカにとってコストがかかるし、集団的な均衡を促してしまうからな。

ワシはな、「待て、それは19世紀の考え方や」って思うんや。ワシらは19世紀に住んどるんとちゃう。テクノロジーが変わったんや。誰かを脅すために、北アフリカの沖合に船を配置する必要なんかなくなった。ロシアもウチらを脅すために、ホンマはアメリカの沖合に船を配置する必要なんかないんや。

つまり、テクノロジーが変わったんや。ワシらはお互いを短時間で滅ぼす手段を手に入れとる。それで終わりや。

「ワシはデカい海軍を持っとるし、みんなそれに感動しとる」なんていう話はガラクタや。

エドワード・ルトワックが何年も前にこのことについて話してた。1980年代に、レバノンの沖合に現れた空母について描写しとったと思う。彼は言うんや。「何て美しい光景や! 海を見とる。アメリカの力の、これ以上美しい絵はないやろ」ってな。ほんで、このアホどもがみんな、「これは4.9平方マイルのアメリカの力と領土や」なんていうクソみたいなことを言う。

誰もあの空母で何が起こっとるかなんて、気にしとらん。そして、沖合から陸上にあるモンに影響を与える能力は、極めて限定的やで。ホンマに限定的や。

せやから、ワシらは19世紀から抜け出さなあかんと思う。未だに第一次世界大戦前みたいな振る舞いをする人間がおるんや。「砲艦を送れ!」ってな。トランプ大統領の問題はここやと思う。今は21世紀や。

もしワシらが挑発したら、誰もウチらに甚大な被害を与えるために、どこかに砲艦を送る必要なんかないんや。

せやから、ワシはあのロシアの船2隻を非常に心配しとるんや。

そして、ウチらには選択肢がある。

「まあ、ロシアにはベネズエラに商業的な利益があるし、中国もそうや。ウチらは気に入らんかもしれへん。他のほうがええかもしれへんけど、戦争には行かへん。なぜなら、ワシらにとっても彼らにとっても、勝ち目のない提案やからや」って言える。

そうやのうて、ウチらもベネズエラに利権を主張することに興味を持つべきなんや。そして、それはマドゥロが提供したことや。せやけど、ウチらは拒否した。

「ああ、彼は麻薬テロリストや」。

何と呼びたいんか知らんけど、彼は麻薬テロリストなんかやない。そんなん全部ナンセンスやし、みんな知っとる。

せやけど、彼はウチらにそうする機会を提供したんや。しかし、それは「全部手に入れるか、何もいらんか」っていう、一種の子供じみたメンタリティがワシントンを支配しとるからや。

そして、それに異議を唱える人間には、「お前は弱い、弱い。ウチらは強くならんとアカン。こいつらをいじめなあかん」って言う。

そんなんおかしいで。正気の沙汰やない。そんなことする必要なんかないんや。

トランプの個性と「一発逆転」の脆弱性

トランプのエンタメ業界の経歴、個人的な関係を重視するところ、そして演技と見栄えへのこだわりについて触れてくれたな。彼はホンマにそういうのが好きや。

こういう特質が、彼の顧問が「チェス盤をひっくり返して、駒を全部並べ直そう」みたいな大きな計画を提案した時に、彼を脆くしてしまうと思うか? 何十年もの現実をひっくり返して、一つの大きな一撃で新しい現実を作り出す、みたいな即効性のある修正に傾倒してしまうんやないか?

そうやな、彼が関税戦争が行き止まりやと気づいたのは明らかや。あれは上手くいかへんかった。実際、あんたがサプライチェーンについて言うてくれたけど、ウチらが引き起こしてしもうたんは、ウチらを通らへん新しいサプライチェーンの出現や。

ウチらは「患者ゼロ(patient zero)」、つまり伝染病の運び屋みたいな扱いを受けとる。みんなウチらから離れたがっとるんや。みんな中国と商売したいんやで。

トランプ大統領が習近平(シー)とか他の連中と会うた最近の会議からわかったことは、それや。彼は日本に行って、ピッカピカの新しいゴルフクラブをもらって、めっちゃ喜んどった。多分、歴史上最も高価で贅沢なゴルフクラブやろ。彼らは「はい、アメリカに投資します」って言うたんや。もっとも、会議の後で、彼が期待したほどの規模ではないことが判明したけどな。日本は昔からアメリカに投資しとるんやけどな。

せやけど、彼はハッキリ言われたんやで。「ウチらはロシアからの石油とガスの購入は止めへん」ってな。インドもロシアからの石油とガスの購入を止めとらん。

彼は韓国に行って、韓国の大統領はケイ時代の王冠のレプリカを贈ったんやけど、彼の唯一の不満は「本物が良かった」やったらしいわ。

要するにな、人々は彼を扱う術を学んだんや。彼はおだてられるのが大好きなんや。

お世辞と「感情」によるリーダーシップの危険性

最も衝撃的でがっかりさせられる光景の一つは、閣僚会議や。閣僚たちがみんな、大統領に「あなたの素晴らしいリーダーシップのおかげで、アメリカは救われました!」って、競い合ってお世辞を言う。ホンマに腹立たしいナンセンスやで。

そんなん、ルイ14世には通用したかもしれんけど、ルイ14世にも、もうちょっと頭があって、物事をもう少し理解しとったと思う。まあ、彼は戦争しすぎてフランスを破産させたけどな。ボナパルトの善意を得るために、お世辞を言うんはもっと難しかったやろ。

ワシが言いたいんは、これは逆効果やし、それどころか見てて悲しくなるっちゅうことや。これは大きな問題やで。間違いない。彼と一緒に働いた誰もが、「お世辞を言って、彼がどんだけ素晴らしいか、賢いか、みんなが彼に頼っとるか、彼がみんなに幸福をもたらしたか言う」のが、出世する方法やと知っとる。

ウチらに必要なんは、合理性と冷徹な計算や。そして、もう一つ必要なんは、「気に入らん国と戦争を始めるために、世界中を航海するのはアカン考えや」っちゅう認識や。

短期的な利益と「電子レンジ国家」

前に進むための、もっとええ方法を見つけなあかん。今は21世紀であって、19世紀初頭や20世紀初頭やない。物事は変わったんや。

ウチらは借金に断固として対処することに関心を持つべきや。それは、債権者と座って、今後どれくらい進むつもりか、ウチらが追求すると言うとる政策に基づいて、彼らがどれくらい帳消しにしてくれるかについて、何らかの解決策を見つけるっちゅうことや。そして、その政策の一つは歳出削減や。

歳出削減を望んどる人間がおる証拠は、ワシには見えへん。せやから、このまま崖から落ちて、ドシンと底を打つまで、ウチらはおしまいや、っちゅう感じがするわ。何も変わらへん。

多極化の現実にどう順応するか、っていうのはヨーロッパにも当てはまる。計画的にやるべきやのに、深刻な金融危機の最中に調整せなあかんことになったら、めちゃくちゃになるで。

アメリカの負債は38兆ドルを超えてしもうた。関税戦争は上手くいっとらんし、より広範な経済戦争も大して上手くいっとらん。少なくともアメリカはヨーロッパよりはマシやっちゅう印象はあるけどな。

せやけど、状況が悪化する前に、どこまでいけるんやろか? 新しい脅威が出るたびに、アメリカと西側の経済が打撃を受けるだけやのうて、世界全体が中国とロシアが主導する形で、技術、産業、銀行、通貨から切り離すことで、これ以上の経済的強制に対して免疫を作ろうとしとるんや。

変化を恐れる現状維持と「電子レンジ国家」の限界

軍隊での経験に基づいた例え話があるんやけど、「変革プログラム」っちゅうモンを見てみい。つまり、「ウチらは将来必要なモンに魔法のように変わる。もっと金を出してくれたら、全部直したる」ってな。

必然的に何も変わらへん。古い軍隊の別のバージョンができるだけや。新しいモンは何もできへん。ホンマの実験はあらへん。なんでて、責任者たちは、現状をできるだけ維持することに躍起になっとるからや。現状を変えるんは、彼らにとって恐ろしいんや。職を失うとか、追い出されるんを心配しとる。

ワシは昨夜、ヘグシスのガイダンスを読んどったけど、面白い発言はぎょうさんあったんやけど、「陸軍の再建」っちゅうフレーズがあった。「なんで? 何を再建したいんや? それは将来ウチらに必要なモンやない。今持っとるモンは何も再建すべきやない」。ウチらがせなあかんのは、ホンマに何が必要なんかを解明する、骨の折れるプロセスを経ることや。

経済の中でも同じことが起こっとる。ウチらは生産的な経済を構築しとらへん。ウチらは金融資本家と呼ぶべき人々に振り回されとる。アプリで何十億ドルも稼いだ人々や。彼らはあんたから金を取ってポケットに入れ、そんで別の場所に金を移す。つまり、ウチらは何も建設しとらん。もちろん、イーロン・マスクは例外や。彼は称賛されるべきや。彼はモノを作り出しとる。その結果、雇用を生み出しとる。そして彼が作っとるモンは、長期的に見てウチらの経済の根幹になり得るっちゅう意味で、生産的や。

せやけど、他は、いや、ホンマにそうやない。

短期的利益のために設計された、ぎょうさんの悪い決定をしてしもうた。それがアメリカの問題やと思うわ。ウチらは「電子レンジ国家」や。

「はい、これや。電子レンジに入れて、チン! ボタン押して、一分後には完成品が出てくる」。そんなやり方では、物事は動かへん。

ワシらは、中国、韓国、日本、ベトナム、ロシア、イラン、ほとんどどこの国も、この点に関してウチらとは全くちゃう人々と取引しとるんや。

そして、恐ろしいことに、ヨーロッパ人、特に西ヨーロッパ人は、ウチらを真似して、同じように視野が短期的になるという致命的な過ちを犯したんやないかと思う。

この全てを変えなあかん。

「いつ、どないしてこれが起こるんや?」って聞かれても、続けられなくなった時や。全部がロックアップした時や。古い機関車みたいや。新しい機関車が必要や。この古いモンを線路から外して、列車を引っ張るために新しい機関車を線路に乗せなあかん。誰も止まりたがらへん。「時間がかかりすぎる。費用がかかりすぎる。ちょっとした変更を加えるだけで大丈夫や」ってな。そんなやり方ではアカン。

せやから、ウチらの機関車はえらいこっちゃになっとる。蒸気が切れかかっとる。せやけど、誰もそれを認めたがらへん。代わりに立ち上がって、「ウチらは最高や! ウチらは最強や! 誰もウチらに逆らえへん!」って言う。

お灸を据えられることになると思うわ。

フランスの哲学者、エマニュエル・トッドはこれを「マイクロミリタリズム」と呼んどる。偉大さを表現するために、これらの小さな軍事目標を追うのは、あんたが言うように、衰退期によく見られることや。毎秒、自分がどんだけ偉大かをみんなに思い出させなあかんとしたら、もしかしたらウチらは偉大さを失いつつあるのかもしれへん。

いや、その通りや。あんたの言うことは100%正しい。

機関車が壊れて、みんなが列車から降りてきて「何が起こったんや?」って言うまで待つ以外に、どうやってこれを直すんか、ワシにはわからへん。そしたら、もしかしたら、ウチらが向かっとる場所とはちゃうどこかへ行くために、新しいモンを線路に乗せられるかもしれへんけどな。

どうやろな。


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