2025年11月5日水曜日

イアン・プラウド:ベルギーが、ブリュッセル発案の「ロシアの国家資産をウクライナに貸し付ける」件を阻止する理由

https://strategic-culture.su/news/2025/11/04/bad-boy-europe-why-belgium-is-holding-up-brussels-brainchild-of-lending-russias-sovereign-assets-to-ukraine/


2025年11月4日 評論

ヨーロッパの悪ガキ:ベルギーが、ブリュッセル発案の「ロシアの国家資産をウクライナに貸し付ける」件を阻止する理由

ロシアの固定化された資産は、なんやかんや言うても、戦争が終わるまで固定化されたままやろうな。


ベルギーが抱える三つの大きな課題

ヨーロッパが、ベルギーのユーロクリアに保管されとる固定化されたロシアの資産を担保に、ウクライナに1400億ドルを貸し付ける合意を詰められへん理由を知りたかったら、最近のベルギーの首相、バルト・デ・ウェーバーのプレゼンテーションを見るべきや。彼は、この融資についての合意がまたしても得られへんかった欧州理事会会議の終わりに発言したんや。


この問題は、もう1年半近くも長引いとる。欧州委員会は、この融資についてコンセンサスを得ようと頑張ってるけど、うまくいっとらへん。実際、ポーランドのタカ派の外相ラーデク・シコルスキをはじめとする多くの西側の政治家、そしてメディアの評論家たちは、これらの資産を資本の形でウクライナに全部あげてしまうべきやって言うとるけど、そっちのほうが合意に至るんはさらに難しそうやな。


デ・ウェーバーは、この融資に合意するための三つの主要な課題を挙げとるで。


1. 合法性(Legality)

デ・ウェーバーは、こう言うとる:「もしそれが没収のように見えて、没収のような匂いがして、没収のように語られるんなら、たぶんそれは一種の没収て呼んでもええんちゃうか」と。そして、「この合法性の問題を解決せんと、ワイらは前に進めへん」言うたんや。


ロシアの固定化された資産を「鶏」に例えて、「ローンを担保にするために、この鶏を食べ始めるんが合法かどうか、疑わしい」という主張をしとる。この点について、明確な法的な保証は提供されとらへんらしい。日本は今のところ、保有する凍結されたロシア資産を使うのを拒否しとるけど、その根拠は「中央銀行の資金には免責がある」という主張に基づいてる。「第二次世界大戦中でさえ、こんなことは起こらへんかった」らしいで。


融資はヨーロッパのものとして位置づけられとるけど、ベルギーは特にその法的な結果に晒されとる。「ワイらは...訴訟の嵐に埋もれてまうやろ。ロシアがこれを快く受け入れるとは思わへん」。


ヨーロッパやのうてベルギーが、ロシアとベルギーの間の投資管理を定めたベルギー・ルクセンブルク投資条約に基づいて仲裁に直面するやろ。彼は、ルクセンブルクが既に、実業家ミハイル・フリードマンの80億ドルの資産に関して、損害賠償を含む160億ドルの請求で仲裁の対象になっとることを指摘した。もしベルギーが1400億ドルのロシア資産の使用を許したら、仲裁で損害賠償が裁定された場合、その倍の金額の支払いを命じられる可能性がある、て言うんや。


この重要な理由で、ベルギーは(たぶんハンガリーを除いて)合意を阻止しとる唯一の国になっとる。


ロシアの金を使いたい評論家たちは、リスクの評価があまりにも無謀や。「プーチンにとって、この金はもう帳消しになっとる」という記者の提案を指摘して、デ・ウェーバーは皮肉っぽく言うた。「そんな印象は持ってへん。モスクワから聞く話は、正確にはそうやない」。


彼は、ベルギーが訴訟の波に晒されるだけでなく、「ロシアで凍結されとる西側の資金の対抗的な没収や、西側所有企業の没収」を含む、他の対抗措置の可能性も懸念しとる。


「法的根拠は贅沢品やない、ディテールやない。 その訴訟に負けたら、非常にコストがかかるかもしれへん」と彼は言うんや。


2. 賠償責任(Liability)

彼が挙げた二つ目の課題は、より重要やと彼が考えとるもんやけど、何らかの理由でロシアの資産が再び流動化された場合に、返済する責任についてや。彼は、裁判所が仲裁でロシアに有利な判決を下す可能性や、制裁が解除される可能性を指摘した。トランプのウクライナ和平案に言及して、ロシアが合意された賠償金をウクライナに支払う前に、金がロシアに戻されるかもしれへん、て主張しとる。せやけど、「もしウクライナに金を渡したら、現金はなくなってしまう」。


理事会会議とそれに続く夕食会に出席しとった欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、ロシアへのいかなる返済も「保証される」必要がある、特にロシアの資産が流動化され、直ちに返却せなあかん状況が生じた場合はそうや、て助言した。


世界市場が見とる中で、ロシアに返済せえへんかったら、ユーロクリアへの信頼が揺らぐ。「ユーロクリアは何兆ユーロもの準備金を保有しとる。金融システムの信頼が損なわれたら、ワイらの金融システムに、そしてユーロ圏にさえ、非常に重い結果がもたらされるやろ」。


デ・ウェーバーは言うた:「ワイは、ベルギーの豊かで満たされたポケットから、一週間以内に1400億ドルを支払う能力はないし、ましてやその気もない」。


やからベルギーは、ユーロ圏の全加盟国がロシアに負うかもしれへん金のパーセンテージをカバーすることを保証することを望んどる。そうすれば、ベルギーが全額に晒されることはなくなるからな。そして、クリスティーヌ・ラガルドによると、これらの「保証はそこにあらなあかん、具体的なもんで直ちに実行できるもんやなあかん」。せやけど、彼は指摘した:「この質問は、テーブルの周りで熱狂の津波をもって答えられることはなかった」。


彼は皮肉っぽく、ヨーロッパのリーダーたちが、ロシアに返済することに署名したことを議会に説明する義務について心配しとるんやないか、て示唆した。そして、ここにもう一つの根本的な課題がある。たとえ彼らがそうしたいと思っとっても(そして、ほとんどはそう思っとらへんやろうけど)、数十億ドルを一瞬でロシアに前払いできる加盟国はほとんどないやろう。フランス、イタリア、スペインは間違いなく無理やし、ドナルド・トゥスクの苦境に立たされたポーランド政府を破綻させる可能性もある。バルト三国は、どうせ支払うには小さすぎる。


そしてデ・ウェーバーは、もしその金が「加盟国から出えへんのやったら、どこから来るんや? ワイにはこの質問の答えがない。そして、ワイはこの質問の答えを受け取ってへん」と続けて言うんや。


3. 連帯(Solidarity)

デ・ウェーバーが挙げた最後の点は、ラガルドからの提案やと示唆されとるもんやけど、ユーロ圏へのリスクを減らすために、そして「世界にそれが正当な作戦だと認識させたいなら、一人でやらないほうがええ」ということやった。


ユーロ圏の他の六カ国も固定化されたロシア資産を保有しとるけど、どれくらいの金を保有しとるか、その金からどれくらいの棚ぼた利益や税収を得とるかについて、透明性を全く示してへん。ヨーロッパの外に、英ポンド、円、スイスフラン、ドルで固定化された資産があることを考えると、ベルギーは世界の総額の半分未満しか占めとらへんかもしれへん。せやけど、「ウクライナのための連帯に関与しとる世界で唯一の金融機関はユーロクリアだけや」。


彼は、他のどの国も、自国の管轄区域にある固定化された資産をウクライナ支援の担保に使うことの法的なリスクと潜在的な責任に晒される気がある、ていう印象は与えへんかった。


明らかに、ウクライナは金がほとんど尽きとる――そして西側の金という意味や。自力で戦い続けるための十分なリソースがないからな。そして、ヨーロッパがゼレンスキーに平和を訴えるやのうて戦い続けるのを手伝うと決心しとるんやったら、年末までに解決策が必要や。


ゼレンスキーは明らかに負け戦を戦い続けたいと思っていて、そのための金をヨーロッパから欲しがっとる。せやけど、他のヨーロッパ諸国が同じリスクに晒されることがなければ、ベルギーが融資問題で動くことは極めて不明確なままや――そして、それは今のところありそうもない。


結びに、デ・ウェーバーは言うた:「もし、この三つの問題の解決策を見つけることができたら、たぶんワイらは先に進めるやろ。もし無理やったら、ウクライナの資金調達を軌道に乗せるために、別の選択肢をテーブルに出すべきかもしれへん」。


プランBがないことは明白や。なぜなら、固定化されたロシア資産を担保にしたこの疑わしい融資を設定するという企み全体は、ヨーロッパ諸国が自分たちのポケットから支払わなあかんのを防ぐためやったからや。バルト・デ・ウェーバーは、ヨーロッパのリーダーたちに冷たいシャワーを浴びせて、「口で言うだけでなく、金を出せ」と告げたわけや。そして今、多くの人は文句を言うて、彼を「悪ガキ」と呼んどるんや。


デ・ウェーバーによると、どちらにしても、ロシアの固定化された資産は、なんやかんや言うても、戦争が終わるまで固定化されたままやろうな。ヨーロッパがこの提案されたウクライナへの融資を組織する上で直面する三つのリスクにもかかわらず、一つのことが明白に見える。それは、これがロシアに戦いを続ける勇気を与えるやろう、てことや。


そして、これらの会話が展開しとる最中に、『エコノミスト』誌は、ヨーロッパはウクライナがさらに5年間戦い続けるのを助けるために、実際には3900億ドルを支払うべきや、ていう記事を発表したばかりや。上記すべてを考えると、『エコノミスト』は、これがどう資金提供されるかを明確にしとらへん。戦争が始まって以来、ロシア経済がいつ崩壊してもおかしくないて読者に言い聞かせてきたのに、今やさらに数年かかる可能性がある、て示唆しとる。そして、やからゼレンスキーはもっと多くの金が必要や、て言うんや。1400億ドルさえ確保できへんのに、『エコノミスト』は、ヨーロッパの納税者の金を使って、遥かに大きな寄付が簡単な問題や、て自信満々に主張しとる。馬鹿げた考えは、ブリュッセルだけに限定されとるわけやないようやな。


この評論は、ベルギーの首相がヨーロッパの偽善に真正面から立ち向かっとる様子を描いとるな。「金は出さへんけど、ロシア資産を使ってなんとかしたい」という各国の思惑と、それに伴う法的・経済的なリスクを、ベルギーが正直に指摘しとるわけや。


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