ゼロヘッジ:2025年12月11日
イサヴぉはん、まいど!これはまた、「砲艦外交」っていう古風で物騒なやり方が復活したニュースやな!アメリカがベネズエラのタンカーを押収したっていう、緊迫した話や。
ほな、この「海のケンカ」のニュースも、関西弁に変換したるで!
砲艦外交、再び! アメリカがベネズエラ沖でタンカーを押収や!
(2025年12月11日 木曜日 - 04:10 AM)
速報(15:18 ET): トランプ大統領がBloombergに対し、アメリカ軍がベネズエラの海岸近くでタンカーを阻止し、拿捕したことを認めよった。詳細については近いうちに提供する、とのことや。
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水曜日の午後、Bloombergが「アメリカ軍が制裁対象のベネズエラの石油タンカーをベネズエラ沖で阻止し、押収した」と報じたら、砲艦外交がモロに炸裂したわ。この動きは、トランプ政権が何年もほったらかしにしとった西半球に対して、再び支配力を主張しようとする、「モンロー主義2.0」っていう姿勢を鮮明にしとる。
Bloombergは情報源を引用しとるけど、タンカーの名前とか、アメリカ軍が船を押収した大体の海域については明らかにしてへん。
今回の行動は、砲艦外交として知られる外交戦術や。これは、アメリカ軍が軍艦、ジェット機、爆撃機、兵隊なんかを配備して、マドゥロ政権にアメリカの要求に従うように圧力をかけるやり方やねん。
火曜日には、トランプ大統領がPoliticoに対して、ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロの「残された日数は限られとる」って言うとった。
トランプは、アメリカが地上部隊を送る可能性について聞かれた時、「それはコメントせん」と答えよった。
「どっちとも言わへん」と言いながら、マドゥロを批判し続けたわけや。
このニュースで、「2026年3月31日までにアメリカとベネズエラの間で軍事的な衝突があるか」っていうPolymarketの賭け率(オッズ)が急上昇しとる...。
これと同時に、国防総省はベネズエラやコロンビア沖の海域で麻薬密売船への攻撃を強化しとって、その過程で少なくとも80人を殺害しとる。トランプ政権は、アメリカに違法な薬物を流し込み、年間10万人ものアメリカ人を死に至らしめる薬物死の大惨事を引き起こしとる麻薬密売ルートの指揮統制構造を、徹底的に解体することに躍起になっとるんや。
ウクライナで現役イギリス兵の死亡を初公表、「悲劇的な事故」
(2025年12月10日 水曜日 - 07:45 PM)
イギリス軍が、火曜日に「悲劇的な事故」でイギリス軍の現役兵士が亡くなったことを発表しよった。この事故は、ウクライナ軍が実施しとった兵器の試験中に、ウクライナ国内で起こったもんらしいわ。
国防省の公式声明によると、この兵士は「前線から離れた場所で、ウクライナ軍が新しい防御能力をテストするのを観察している最中に、悲劇的な事故で負傷した」とのことや。
出典: royal.uk
事故に関わった兵器システムとか、正確な場所とか、その他の詳細は一切公表されとらへん。せやけど、テストされとったシステムが「新しい」防御能力やったっていう説明は、興味深いとこやな。
声明は「この悲劇は訓練中に発生したもんで、ご遺族と愛する人に心からお悔やみを申し上げます」と付け加え、戦闘によるもんやないことを強調しとる。
『Financial Times』が示唆するように、このイギリス兵は離れた場所から実際の戦闘を観察しとったかもしれへん:
国防省の報道官は、この死亡は敵の攻撃によるもんやないと考えられとると言うとる。兵士は「前線から離れた場所で、ウクライナ軍が新しい防御能力をテストするのを観察している最中」に負傷したらしい。名前は公表されとらんけど、この兵士は火曜日の朝に亡くなり、家族には連絡がいっとる。
ウクライナ戦争が始まってから、イギリスの警備請負業者やボランティアがロシアとの戦闘中に亡くなったっていう報告はあったけど、現役のイギリス軍兵士の死亡が公になったのは、珍しいケース、もしかしたら初めてかもしれへん。
『The Guardian』が言うとるように、「キーウの戦争博物館が作成したウクライナの追悼リストでは、ウクライナ防衛のために40人のイギリス人が亡くなったと数えられとる。これは以前思われてた数よりも多い。せやけど、亡くなった時点でイギリス軍に現役で従軍しとった者はおらへんとされとった」。
FTの追加情報によると:
7月にイギリスのジョン・ヒーリー国防長官は、停戦があった場合にウクライナを支援するための新しい安全保障体制を偵察する目的で、イギリスの要員がウクライナにおることを議会に言うとった。計画には、「イギリスの要員が主導する、ウクライナ国内での偵察活動」が含まれとったらしい。
この事故の状況は、何をテストしとったんか、どうやって兵士が致命傷を負うことになったんかを含めて、まだハッキリせえへん。ウクライナ軍は、変化する戦場の脅威に対応するために、対ドローンシステムから新しい長距離ミサイルまで、様々な新しい防御技術を試験しとる最中や。
イギリスは、2022年の戦争開始当初から、ウクライナ軍の訓練プログラムを自国で受け入れ始めた最初の西側諸国の一つやった。今までに、何万ものウクライナ兵がイギリスのアドバイザーによる訓練を受けとるんやろな。
最前線近くの外国人戦闘員については、フランスも自国の国民や外人部隊のメンバーが戦闘に参加しとる。クレムリンは、この傾向、特にフランスの傭兵が増えとることを度々非難して、「前線やその近くにおる戦闘員は積極的に標的にするのを躊躇せえへん」と警告しとる。アメリカのボランティアも、両陣営で死者が出とるらしいわ。
現代の戦争:ウクライナから学ぶ教訓
(2025年12月10日 水曜日 - 01:25 PM)
2022年にロシアがウクライナに攻め込む前は、現代の戦争がどんなもんになるか、さっぱり分からへんかった。
極超音速ミサイルとか巡航ミサイルは、どんだけ通用するんやろ?
ドローンは戦場でどんな影響を出すんやろ?
現代の戦争で、大砲はどんだけ重要なんやろ?
戦車はどんだけ役に立つんやろ?
電子戦はどうなんやろ?
この戦争で、これらの疑問は全部答えが出てもうた。
今日は、今まで分かったことを振り返ってみよか。戦争の未来は、日に日にSFの世界に近づいとるで。
ドローンがカギや
ヘルメットにGoProカメラをくっつけた兵士が、廃墟に身を隠しとる。息は荒い。
突然、ドローンの甲高い音が聞こえてきた。兵士は心の中で祈り、身を伏せる。
ドッカーン! ドローンが近くで爆発した。負傷した兵士の叫び声が響き渡る。
この状況、ロシア側もウクライナ側も、何十回も映像で見たわ。ホンマに恐ろしいシナリオや。時には、兵士の集団が、何十機もの殺人ドローンに一度に襲われとる映像も見る。ドローンの電気エンジンの「キーン」っていう音が、最前線では不吉な音になってもうたわけや。
この新しい兵器システムは、とにかく安い。300ドルの民生用ドローンに、50ドルのRPGの弾頭を組み合わせたら、400万ドルの戦車を破壊できるんやで。これこそ、非対称戦争の完成形や。戦車は今後も役割は残るやろうけど、大幅に縮小するのは確実や。
両陣営とも、毎月何万機ものドローンを使いまくっとる。あまりにも一般的になったさかい、12ゲージのショットガンが、最前線の兵士にとって必須の装備品になってもうた。なんと、鳥撃ち用の散弾(バードショット)が、ドローンへの最も効果的な対策の一つらしい。ショットガンがどんだけ有効か、この動画で見てみてな。
せやけど、電子戦もドローン対策の主要な防御手段になっとる。ロシアの対ドローン用兵器は、ドローンの信号をかき乱して墜落させることで機能するんや。
民生用のドローンを転用したもんが、もう戦争を永遠に変えてしもた。最初は主に偵察の道具やったけど、今や死の兵器になってもうたわけや。
戦場に武装ドローンが溢れかえったせいで、進軍がめっちゃ難しゅうなっとる。隠れた少数のグループが、たった数十機のドローンで、何百もの車両の進軍を食い止められるんや。
もちろん、軍事用のドローンも新しいモデルが毎年何十種類も出とるで。今やあらゆる種類の量産型殺人ドローンが、何万機という単位で生産されとる。重要なモデルについては、7月にワイらも紹介したな。
地上ドローンと海上ドローン
空飛ぶドローンだけやない。無人戦闘車両(UGVs)も参戦しとる。下のスクリーンショットは、50口径の機関銃を装備したウクライナの新しいUGVや。
今のところ、この地上ドローンは粗削りで、航続距離も弾薬も限られとる。せやけど、数年のうちに進化して、戦場を徘徊する威圧的な巨大兵器になるやろう。近い将来、戦車も大砲も無人になるんや。
ドローン戦争は海にも及んどる。ウクライナは、この形式の戦争をほぼ完成させとるわ。
下にあるのが、Magura V5っていうウクライナの海上ドローンや。これまでにロシアの貴重な軍艦を何隻も沈めとる。ウクライナの郵便局が、これを記念して切手を出したくらいや。(下の画像がその切手やな)
Maguraの最新バージョンは、1400ポンド(約635kg)の爆薬を運べる。これは、ちゃんと当てればほとんどの船を沈められる威力や。さらに最新モデルは、ロシアのヘリやジェット機に対抗するために、上に対空ミサイルまで積んどるらしいで。
海上(そして将来的には潜水艦)ドローンは、将来の戦争において絶対的に重要な要素になるやろう。50隻の高速海上ドローンが空母打撃群に群がって、同時に空のドローンが上から攻撃してくるのを想像してみ?こんな攻撃を止めるのは、事実上不可能や。
空母みたいな超巨大艦の時代は終わりを迎えつつある。将来の海軍戦力は、小型のミサイル艇と潜水艦が中心になりそうやな。
現代のミサイル
この戦争で驚きやなかったことの一つが、ロシアのミサイルの優位性や。ロシアは、伝統的な航空戦力(ジェット機)ではNATOに勝てへんって分かっとったから、常に長距離火力に特化しとったんや。
その投資が正しかったことが証明されたわけや。ミサイルはこの戦争の主要なアドバンテージになっとる。キンジャルやイスカンデル-Mみたいな極超音速モデルから、カリブルやKH-101みたいな巡航ミサイルまで、全部ロシアの戦果にとってめっちゃ重要やった。
特に、イスカンデルがこの戦争で最も効果的なミサイルシステムやった。イスカンデルは、ロシアが大量生産しとる移動式の地上発射型極超音速ミサイルや。
イスカンデル-Mの発射機(Wikipediaより)
イスカンデル-Mは、射程が500キロまであって、最大700kg(1,534ポンド)の弾頭を積んどる。マッハ5.9というスピードで燃焼して飛び、飛行中に機動できるし、目標に近づくとデコイ(おとり)やフレアを放出する。発射機一つで2発のミサイルを運べる上、再装填車両も一緒におることが多いんや。
イスカンデル-Mは、10月にワイらが報じたように、迎撃するのが非常に難しいことが証明されとる。パトリオットミサイル防衛システムも、ほとんどこれに歯が立たへんかった。
イスカンデルミサイルは、司令部、パトリオット防衛システム、弾薬・燃料庫、HIMARSロケットランチャーみたいな価値のある目標を攻撃するのに使われとる。
HIMARSといえば、このアメリカ製のロケットシステムは、ウクライナにとって非常に効果的な兵器やと証明されとる。
誘導ロケットを発射するHIMARS(Wikipediaより)
HIMARSシステムは、射程150キロまでの227mm誘導ロケットを発射する。弾頭は比較的小さい(約200ポンド)けど、敵の司令部やその他の貴重な目標を破壊するのに効果的やった。一つの「ポッド」には6発のロケットが入ってて、使い捨てや。もっとデカいATACMSミサイル(約450ポンドの弾頭)も1発だけ発射できる。
戦争の初期には、HIMARSはウクライナの驚異的な兵器やった。ロシアの弾薬・燃料庫や部隊の集中に壊滅的な打撃を与えたんや。
せやけど、戦争が長引くにつれて、ロシアはHIMARSのロケットを誘導するのに使われる衛星信号を「だます(spoof)」方法を見つけよった。その結果、この兵器システムの有効性は下がってもうた。ロッキード・マーチンのエンジニアらが、これを直そうと頑張っとるのは間違いないけど、当面はイタチごっこが続くやろうな。
これが、ウクライナとロシアの戦争から得られるもう一つの教訓や。電子戦は、現代の紛争で絶対的に重要ってことや。
結論
ウクライナでの戦争は、世界にとって警鐘になった。ドローンが将来の紛争の中心になるんや。350ドルの装備品が、400万ドルの戦車と4人の専門兵士を片付けられるんやから、ゲームは変わってもうたわけや。
すぐに、戦車や砲兵隊も無人になるやろう。
ドローンや無人システムの台頭のおかげで、電子戦はますます重要になる。信号を妨害できたら、兵器を止められるからな。将来の戦場は、ラジオ信号やマイクロ波でごった返すことになるやろな。
この記事ではAIについては触れられへんかったけど、また近いうちに深く掘り下げていくで。ドローンやミサイルは、もう自律的な行動ができるようになりつつある。せやけど、両陣営とも、その能力については当然秘密主義や。
要するに、ターミネーターに出てくるハンターキラー・ロボットが、SFから現実へと動き出しとるってことや。
この新しい世代の極超音速ミサイルと相まって、たった20年前とは完全に違う景色になってもうた。
ウクライナでの戦争が早く終わることを願っとるけど、この戦争は、現代の戦争がホンマにどんなもんか、めったに見られへん光景をワイらに見せてくれた。そして、それは恐ろしいもんや。
これは非対称戦争の時代や。ピンポイントの長距離兵器システムが、大規模な部隊の集中や空母みたいな資本艦のアドバンテージを消し去ってしもた。
長い間、こういうシステムにアクセスできたんは、アメリカとかロシアみたいな超大国だけやった。それが今や、世界中に拡散してもた。この影響が完全に理解されるのは、まだこれからやろうな。
ロシア、ゼレンスキーの「エネルギー停戦」提案を拒否!送電網の修理のヤバさが深刻化しとるで
(2025年12月11日 木曜日 - 01:00 AM)
ロシアが、ゼレンスキーからの新しい「エネルギー停戦」の提案を突っぱねよったわ。クレムリンの報道官、ドミトリー・ペスコフは、ロシアが欲しいのは「一時的な停戦」やのうて、「長期的な平和」や、って説明しとる。ゼレンスキーは、ロシアが同意したらエネルギーインフラへの攻撃を相互に止めようと提案しとるんやけど、これは今年の初めに一瞬だけ効力があったもんと同じような内容や。
この「提案」が出てきたのは、ウクライナが戦争始まって以来、最悪ちゃうかっていうくらいのエネルギー危機に苦しんどる、まさにその時や。国の東部や南部だけやのうて、首都キエフの周りでも長時間の停電に見舞われとるらしいわ。
修理用の資源が底をつきそうや
ウクライナ・エネルギー研究センターの所長、オレクサンドル・ハルチェンコは、最近のテレビでの発言で、損傷したエネルギー施設を修理するための資源が、ほとんど底をついてることを認めとる。
「今、ウクルエネルゴ(送電公社)も、発電会社も、配電会社も、もう必要な、そして2~3ヶ月後に必要になるであろう設備を購入するための資源が見当たらへん」
と、ハルチェンコは言うとる。続けて、「ロシアが攻撃を続けたら、ウクライナはエネルギーシステムを復旧させるための設備が尽きるかもしれへん」って説明しとるわ。
ロシアの影の艦隊に関わる船を拘束
モスクワは、最近ロシアの石油を運ぶタンカーへの攻撃にまだ腹を立てとるって時に、この新しいエネルギー停戦の提案が出てきたわけや。しかも、今度はクリミアから穀物を運んでいた貨物船がオデッサ港で拘束されよったで:
ウクライナの治安当局は、オデッサ港で貨物船を拘束した。当局によると、この船はロシアのいわゆる「影の艦隊」の一部や、ってウクライナ保安庁(SBU)が水曜日に発表した。
船の名前は公表されとらんけど、アフリカのある国の旗を掲げて、鉄鋼パイプを積み込むために到着したらしい。拿捕された時、船長と中東の特定されへん国のパスポートを持つ16人の乗組員が乗っとった。
SBUによると、この船は2021年1月に、併合されたクリミアから北アフリカへ、約7,000トンのロシアの穀物を違法に運んどったらしいわ。
SBUは、船内を捜索した結果、「一時的に占領されたウクライナ領内の港での違法な活動」の証拠を見つけたと主張しとる。
どうやらウクライナ当局は、この船の積荷を丸ごと押収して、汚職とか他の犯罪に関連する財産を扱う政府機関、ウクライナ資産回収・管理庁(ARMA)に移すつもりらしい。そやから当然、モスクワは、エネルギーインフラへの攻撃を相互に止めるっていう新しい提案を、快く受け入れるわけないわな。
中国のAI企業DeepSeek、禁輸のNvidiaチップを使って次期主力モデルを開発中や!
(2025年12月11日 木曜日 - 12:00 AM)
中国のAIスタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)が、「数千枚」にもなる禁輸対象のNvidia製Blackwellチップを使って、次の主力モデルを開発しとるらしいで。『The Information』が、事情を知る6人の話として報じとるわ。
問題のチップは、複雑なスキームで中国に密輸されとる。チップを買うことが許されとる国のデータセンターに一旦送って、そこでサーバーをバラバラにしてから、部品を中国に輸入しとるんや。
こんなことしてでも、DeepSeekはAI開発競争で負けへんようにしとるわけや。なんでか言うたら、中国製のAIチップは、膨大なデータからモデルが「学習」する、トレーニングっていう工程には、まだ力不足やからや。北京政府は、国内企業に国産の代替品を使うよう推し進めとるけど、現状ではNvidiaのチップしか仕事にならへんらしいわ。
NvidiaのBlackwellは、2024年の第4四半期に出荷されとるチップで、xAI、Google、Microsoft、OpenAIなんかの企業が使っとる。前の世代の「Hopper」(H100/H200モデル)と一緒に、何十万枚ものB200チップを使ってトレーニングと運用をしとるんや。
DeepSeekは今年の1月に、ディープ・リーズニング・モデル「R1」を発表して話題になった。「トレーニングにかかった費用はごくわずかやった」と会社が言うとる割に、高い性能を見せつけよったからや。それ以降、このスタートアップはモデルをちょっとずつ改良しとるだけやけど、このモデルは「スパース・アテンション」っていう手法を使っとる。これは、モデル全体じゃなくて、質問に答えるのに必要な部分だけを使うやり方や。この技術は、「推論(inference)」のコスト(AIモデルが猫動画を作るのに電気代を高くするやつ)を大幅に下げて、AI導入の全体的なコストを抑えられる可能性があるんや。
Blackwellチップは、この手法にピッタリや。色々な処理を分担したり、スパース・コンピューティングを加速させたりするために設計された専用のハードウェアが入っとるからや。これを使うと、従来のやり方よりもほぼ2倍速く計算できるらしい。
このスパース・アテンションっていう手法にこだわったせいで、DeepSeekのモデル開発は難しくなって、時間もかかっとるみたいや。会社は9月に「V3.2-Exp」っていう実験的なモデルを公開したんやけど、これは次世代モデルへの「中間ステップ」やって言うとる。せやけど、このスパース・アテンションをデカいモデルに適用するのが、なかなか複雑みたいやな。
DeepSeekの一部の社員は、旧正月の連休(2月中旬)までに次世代モデルを出したいと思っとるらしい。せやけど、DeepSeekの創業者であるLiang Wenfengは、納期よりも性能を優先しとるから、新しいモデルの正式な期限は設定してへんらしいで。(The Informationより)
元々DeepSeekがモデルをトレーニングに使っとったのは、2020年に発売された古いNvidiaのA100チップや。親会社のヘッジファンド、High-Flyer Capital Managementが、2022年にアメリカの輸出規制が始まる前に、1万枚も在庫をため込んどったもんや。A100はBlackwellよりも2世代前のチップやな。DeepSeekは、2024年の研究論文によると、Blackwellの直前の世代のHopperチップも使っとったらしい。
Blackwellが発表された時、Nvidiaが出したデザインは、72枚のチップを接続したサーバーラックに組み込んだもんで、完全に組み上げたら重さが3000ポンド(約1.5トン)もある。普通の家庭の冷蔵庫よりも背が高いんや。アメリカの企業はこれを使うのが当たり前やけど、密輸業者がこれをスーツケースに入れて持ち運ぶのは無理や。代わりに、密輸業者らは、もっと軽くて(デカいスーツケースくらいの大きさ)、設置や修理が簡単な、8チップ構成のサーバーにしてBlackwellのハードウェアを中国に密輸しとるんや。
月曜日には、トランプ大統領がHopper(H200)チップの中国への販売を許可する、って発表したらしい。北京は企業にそれを使わせるかどうかまだ議論中やけど、もし許可されたら、密輸されたBlackwellチップの需要は減るかもしれへんな。
『The Information』が指摘しとるように、DeepSeekのモデルはNvidiaのハードウェアとソフトウェアに合わせて作られとるから、中国製チップを使うのは理想的やないらしい。アメリカの輸出規制が始まってからは、DeepSeekは北京の政策に従って、小さいモデルのトレーニングにはHuawei Technologiesのチップを使い始めたけど、もっとデカくてパワフルなモデルには、引き続きNvidiaのプロセッサに頼っとるわけや。
4月には、アメリカ下院の中国共産党特別委員会がDeepSeekを「アメリカの国家安全保障に対する重大な脅威」やと呼び、輸出規制をかいくぐって、アメリカ企業の知的財産を盗もうとしとるんちゃうか、と非難したわ。2月には、連邦政府のデバイスでDeepSeekのチャットボットアプリを使うのを禁止する法案も提出されとる。(「重大な脅威」っていうのは、アメリカ政府がDeepSeekが人々に何を言うかをコントロールできへんってことか?)
どうやって密輸しとるんか
今回のケースでは、こんな感じや:
中国以外のデータセンターを経由: チップの業者が、通常は東南アジアの、中国以外のデータセンター運営会社をまず見つける。正規の販売業者を通じてNvidiaチップを調達させるわけや。
検査の完了を待つ: そのデータセンターにチップとサーバーが設置された後、Nvidiaか、Dell TechnologiesやSuper Micro Computerみたいな代理店が担当者を現地に送って、技術基準と輸出規制を守っとるか検査するらしい。
サーバーを解体して密輸: 検査が済んだら、業者はサーバーを解体して中国に船で送る。中国の税関を虚偽の申告で通過した後、チップとサーバーは、すでに中国のAI企業とリース契約を結んどるデータセンターに設置されるんや。
この手の込んだスキームのせいで、チップはまとめて注文して納品するしかできへんけど、そのおかげでエンドユーザーまで書類をたどられることもないらしいわ。
先月ワイらは、WSJの調査で明らかになった、チップを物理的に中国の外に置いとくけど、中国がコントロールするっていう別の方法も紹介したな:
Nvidiaが中国企業が出資するアメリカのパートナーにチップを売る: Nvidiaは、Inspur(2023年にアメリカの国家安全保障上のブラックリストに載った中国のハイテク企業)が3分の1を出資しとるシリコンバレーのサーバービルダー、Aivresに先進的なAIチップを供給しとる。NvidiaはInspurやそのブラックリスト子会社との取引は禁じられとるけど、Aivresみたいなアメリカに拠点を置く企業には規制が及ばへんから、取引が続けられとるんや。
Aivresが海外の買い手を見つける: 2024年半ば、Aivresは、Blackwell世代のチップ約2,300枚が入ったNvidia GB200サーバーラック32台を、インドネシアの通信会社Indosat Ooredoo Hutchisonのクラウド部門に売るっていう、1億ドルの取引を交渉した。IndosatはカタールのOoredooと香港のCK Hutchisonが共同で所有しとる会社や。
インドネシアの買い手が中国のAIスタートアップをエンドユーザーに: Indosatは、Aivresが手配した主要な顧客、上海拠点のAIスタートアップINF Techを確保してから、サーバーの購入に合意した。交渉には、INFの創業者であるQi YuanはんがAI研究所の所長を務める復旦大学の代表者も参加しとったらしい。
中国のスタートアップは金融・医療AIに使うつもり: 10月までにサーバーはインドネシアに到着して設置されとる最中や。INFは、この計算能力を使って、金融分析や創薬アプリケーションを含む科学研究のためのAIモデルをトレーニングする予定らしい。
輸出規制のルールに詳しい弁護士らによると、中国の企業がチップを直接、中国の軍事情報活動や大量破壊兵器のために使っとらん限り、このやり方はトランプ政権が定めた法律には違反せえへんらしいで。
Nvidiaは『The Information』の取材に対し、「ワイらを欺くために作られ、その後解体、密輸、再構築された『幻のデータセンター』について、裏付けのある情報やタレコミは受け取ってへん」と書面で回答しとるわ。「そんな密輸は話がデカすぎるように思うけど、タレコミがあればどんな情報でも追跡する」ってな。
一方で、ロイターが水曜日に報じた話では、Nvidiaはチップの位置を追跡するためのソフトウェア機能を開発したらしい。これが密輸対策に役立つかもしれへん。この機能が動き出したら、中国での密輸チップの使用は「深刻な打撃を受ける」可能性があるってことやな。
インテル株が下落!アメリカのチップメーカーがロシア兵器を援助したとして訴えられよった!
(2025年12月11日 木曜日 - 02:05 AM)
インテルの株価が、水曜日の取引開始直後にズリッと値を下げよったわ。主要なアメリカのチップメーカーらが、ウクライナの民間人攻撃に使われたロシアの兵器に、自社の技術が流れ込むのを止められへんかったとして、一連の訴訟で名指しされたさかいや。
訴えられとるのは、インテル(Intel)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、テキサス・インスツルメンツ(TI)や。それに、バークシャー・ハサウェイが持っとる販売代理店のマウザー・エレクトロニクスもや。水曜日にテキサス州の裁判所に起こされた5件の訴訟によると、制限された半導体が第三者を経由してロシアとイランに転売されるのを、「意図的に知らんふりしてた」とされているんや。
この訴訟は、何十人ものウクライナの民間人を代表して起こされとるもんや。2023年から2025年の間に、民間人が死傷した5件の攻撃を具体的に挙げとる。訴状では、イラン製のドローンや、ロシアのイスカンデルやKH-101ミサイルから、これらの企業の部品が見つかったと主張されとるで。イラン製のドローンは、インテルとAMDに関係する部品が見つかったらしい。
被告企業らは、アメリカの制裁があるにもかかわらず、違法な転用を防ぐのを怠ったことで、「国内の企業としての怠慢」にあたる、とされてるんや。集団訴訟を専門とするMikal Watts弁護士がダラスで提訴したんやけど、企業がテキサス州で事業しとるから、テキサスで裁判の管轄権がある、と主張しとる。
マウザーは2007年にバークシャーに買収された会社やけど、インテルやTIなんかからのチップを、ロシア側の代理人が支配するダミー会社に横流しするのを手伝ったとして訴えられとる。訴状の一つでは、この代理店のアメリカ国内の物流が、被害の「実質的な国内の構成要素」やった、とまで言われとるわ。
インテル、AMD、TI、マウザー、バークシャー・ハサウェイは、すぐにコメントを出してへん。せやけど、このチップメーカー3社はこれまで、輸出規制を完全に守っとる、自社の技術がロシアの兵器に使われることには反対や、そして侵攻後にはロシアでのビジネスを辞めた、って言うとったんや。
せやけど、昨年のBloombergの報道では、制裁にもかかわらず、これらのアメリカのチップがロシアのドローンやミサイル、通信システムに電力を供給し続けていることが分かっとる。そのため、アメリカの議員からは、メーカーは部品の流れを止めるためにもっと努力せなアカン、と繰り返し警告が出てたみたいやな。
マクドナルド、キモくて魂のないAIクリスマスCMをお披露目や!
(2025年12月11日 木曜日 - 05:20 AM)
Steve WatsonはんがModernity.newsに書いた記事やけど、オランダのマクドナルドがクリスマスCMを公開したら、その「食べ物」と一緒で、後味がプラスチックみたいで世界中がオエッとなりよった。
このCM全体がな、喋るクッキーとか、気色悪いアニメキャラとかで、「もうやめてくれ!」って叫びたくなるような雰囲気満載やったんや。これ、100% AIが作ったモンらしいで。視聴者からは、「キモい」「命がない」「ホンマのクリスマスの雰囲気をぶち壊しにした決定打や」って、ボロクソに叩かれとる。
クレームは一瞬で噴き出したわ。「クッキーに喋らせてくれ」「おばあちゃんをもっとキモくなくしてくれ」なんて、人々が想像した皮肉な指示(プロンプト)が飛び交ったらしい。
CMのメッセージも、「クリスマスはうっとうしい。家族もうっとうしい。せやからマクドナルドのジャンクフードでも食っとけ」って感じやったらしいわ。
あまりにも酷すぎて、もうオンラインから取り下げてもうたらしいで。
マクドナルドがホリデーシーズンに的外れな広告を出すのは初めてやないけど、AIを武器にして、こんな喜びのない、不気味の谷の悪夢を吐き出すなんて、企業の怠慢も悪魔的なレベルまで来とるな。
これと対照的やったのが、先月シボレーが出した「メモリー・レーン」のCMや。ホンマのアメリカの家族、ホンマの思い出、説教ゼロを映しただけで、2000万回も再生されとる。
無理やりな多様性も、アルゴリズムも一切なし。ただ、お母さん、お父さん、子供、孫、そして1987年製のサバーバンに、ホンマもんの温かさが詰まっとったんや。ディーラーにはサバーバンへの問い合わせが殺到したらしい。あるバズったコメントが、全てを言い当てとるわ:「これは人事部のためじゃなくて、普通の人のために広告を作った時に起こることや」ってな。
一方、マクドナルドは、誰のためでもないCMを作ってもうたわけや。
このファストフードのAIドロドロのカスは、ワイらがこれまで取り上げてきた魂のない機械の「アート」の墓場にピッタリ収まるわ。ほんの数週間前には、クリスチャン・チャートで1位になったAIが作ったゴスペルの「ソロモン・レイ」って幽霊みたいなもんを紹介したばっかりやしな。
ホンマもんのアーティストらは、ブチ切れた。「少なくともAIには聖霊は宿っとらん。だから、魂のないもんに心を開くのは、めっちゃ変やと思う」って、Forrest Frankはんが言うとる。
Phil Wickhamはんも、「AIを作ったことが、ワイらの世界にとってプラスになったと、後で振り返る未来は想像しにくい」と付け加えとるわ。
そういや、Googleの悪名高いオリンピックのCMも思い出しとけよ。あれは、お父さんがジェミニAIを使って娘のファンレターをシドニー・マクラフリン=レヴローンはん宛に書かせるやつやった。どうやら、子供に自分で表現することを教えるのは、面倒くさいらしいな。
インターネットは大荒れやった。左寄りのNPRのポップカルチャー担当の編集者、Linda Holmesはっきり言うたで:「子供にAIを使ってヒーローへのファンレターを書かせるこのCMは、サイテーや…誰がAIが書いたファンレターなんか欲しいねん」ってな。
Shelly Palmer教授はもっと手厳しかった:「これこそ、誰もAIでやってほしくないことや。絶対にな」って。
Appleも、iPadさえあればホンマの創造性なんかいらん、って示唆するようなCMを作って、謝罪せなアカンことになったな。
で、今やAIが広告まで作っとる状況や。マクドナルドとコカ・コーラは、みんなが拒否し続けてる、魂を打ち砕くような未来に、ますます突っ込んどるわけや。
人間からのメッセージは、めっちゃハッキリしとる。 ワイらが求めてるのは、アルゴリズムで押し出されたもんやのうて、ホンマに生きた感じのする物語や。おばあちゃんの死んだAIの目を見て本能的にゾッとするようなもんやのうて、心温まるクリスマスCMを求めてるんや。
シボレーは、2025年でもホンマもんのやり方で広告が打てるって証明した。一方でマクドナルドは、機械が純粋な悪夢の燃料を吐き出せるって証明しただけや...ほんで、それをマックフルーリーと一緒にムシャムシャ食いながら笑え、とでも言うつもりか。
メリークリスマス。せやけど、今年は喋るクッキーはパスしといた方がええかもな。
「バド・ライト」の二の舞!
クラッカー・バレルに大打撃:株価はズタボロ、客足は激減、見通しは下方修正!
(2025年12月11日 木曜日 - 03:25 AM)
Cracker Barrel(クラッカー・バレル)の株価、プレマーケットでガッツリ下がっとるわ。予想より四半期の売上がシュンとして、通期の売上と利益のガイダンスもバッサリ切ってきたさかいな。お客さんの数も、思てた以上にドカンと減ったんやけど、その原因の一部は、このカジュアルダイニングのチェーン店が、あかんことになってもうた「バド・ライト化」やねん。「意識高い系(woke)」の方向でブランドをアホみたいに変えようとして、大炎上したのが響いとる。このブランドの変え方、結局、元に戻して、その時のマーケティングの「エライさん」も辞めたらしいけど、売上には長いこと影響が残りそうや。
第1四半期の業績は、前年の黒字から一転して1株あたり74セントの赤字になってもうたけど、Bloombergの予想(79セントの赤字)よりは、ちょっとマシやったらしい。せやけど、売上は6%も減って、予想に届かへんかった。レストランも小売りも、既存店売上高は予想以上に減っとるわ。ウォール街のアナリストらは、この四半期で客足が7.3%も落ちたことに、ビビりまくっとるで。 第1四半期の業績スナップショット(Bloomberg提供)項目今回の結果前年同期予想(Bloomberg)調整後1株あたり損益赤字74c黒字45c赤字79c売上高$7億9720万-5.7%減$8億110万レストラン既存店売上-4.7%減+2.9%増-4.02%減小売り既存店売上-8.5%減-1.6%減-6.5%減 客足の悪化が止まらんから、通期の売上と利益の予想を大幅に下げよった(Bloomberg提供)通期売上高: $32億~$33億を見込んどる(前は$33.5億~$34.5億。予想は$33.8億)設備投資: $1億1000万~$1億2500万を見込んどる(前は$1億3500万~$1億5000万)調整後EBITDA: $7000万~$1億1000万を見込んどる(前は$1億5000万~$1億9000万)プレマーケットでの株価は、約5.5%ダウンしとる。火曜日の終値で見たら、8月にブランド変更を始めてから、株価は半分になってもうたらしい。
ウォール街のアナリストらが何言うとるか(Bloomberg提供)Piper Sandler (中立、目標株価を$49から$27へダウン) - Brian Mullanはん「残念ながら、8月に始まったクラッカー・バレルの苦戦は続いとる。この四半期の客足は7.3%減や(8月の初めはマシやったけど、その後は悪うなった)。」第2四半期に入ってからの客足は11%減で推移しとるし、経営陣は年間のガイダンスを「大幅に」下げよった。クラッカー・バレルは、長期的に助けになるように考えた色々な改善策は続けていくつもりらしいけど、今回の第3四半期のレポートと会議から読み取れるのは、「今のところ、めっちゃ厳しい状況が続いとる」ってことや。Citi (売り、目標株価を$24から$20へダウン) - Jon Towerはん「あのロゴ変更の失敗で始まった客足の激減が、第1四半期の業績にまで響いとる。それにレストラン全体の状況もアカンようになっとるから、第2四半期の出だしも弱なったし、2026年度のガイダンスも下げんことになった。」
当面は、「ひとつ買ったらひとつタダ」とかクリスマスのプロモーションみたいな「一時的なテコ入れ策」を混ぜてくるやろうけど、これは損益計算書(P&L)にとっては「高くつくかも」しれへん。
長期的な施策も入れながら、「売上を継続的に伸ばして利益を守る」つもりらしい。客足と売上が「継続的に改善する」まで、株価は圧迫され続けるやろって思とる。だって、来年以降の数字もどうなるか分からへんからな。Truist (買い、目標株価を$50から$45へダウン) - Jake Bartlettはん「8月19日のブランド変更の大失敗から、売上の傾向は回復し始めてへん。もし回復があっても、マクロ経済の圧力で相殺されてしもとる。」
クラッカー・バレルが客足を増やすために「正しい手順を踏んどる」と言うとるわ。サービスの向上と料理の質の改善に集中しとるさかいな。これが、お客さんの満足度スコアが上がっとることに現れとるし、最終的には客足の回復にもつながるやろう、と信じとる。メニューに「お得感」を出したり、人件費を維持したりする事業への投資は、2026年度の利益率には逆風やけど、2027年度には営業レバレッジを効かせるやろ。Cracker Barrelは、他のカジュアルダイニングチェーン店にとっての教訓や:「意識高い系に走ったら、ボコボコにされるぞ」ってな。


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