アメリカの国家安全保障戦略(2025年11月)本文の関西弁訳
国家安全保障戦略(2025年11月)本文の関西弁訳
II. アメリカは一体何を望むべきや?
1. ざっくり言うて何を望むんや?
まず第一に、わしらはアメリカ合衆国が、国民に神様が与えてくれた自然の権利を守り、国民の幸せと利益を最優先する、独立した主権国家(ソブリン・リパブリック)として、生き残り続けて、安全でいてほしいんや 。
わしらは、この国、この国民、この領土、この経済、そしてこの暮らし方を、軍事的な攻撃や、スパイ活動、えげつない貿易のやり口、麻薬や人身売買、破壊的なプロパガンダや影響力工作、文化を乗っ取るような行為、その他、わが国へのあらゆる脅威から守りたいんや 。
わしらは、国境と移民のシステム、そして合法・違法問わず人が国に入ってくる輸送ネットワークを、完全にコントロールしたいねん 。移民がただ「秩序立ってる」だけやのうて、主権国家同士が協力して、不安定な人の流れを促進するんやのうて、食い止めるような世界がええ。ほんで、誰を入れるか入れへんかを、完全にコントロールしたいんや 。
わしらは、自然災害に耐えられて、外国の脅威に抵抗してそれを阻止できて、アメリカ国民に害を与えたり、アメリカ経済を混乱させたりするような出来事を防いだり、被害を抑えたりできる、レジリエンス(しなやかさ)のあるインフラが欲しい 。どんな敵も危険も、アメリカを危険にさらすことはできひんようにしたいんや 。
わしらは、わしらの利益を守って、戦争を食い止めて、必要なら、わしらの兵隊の被害を最小限にして、素早う、決定的に勝てる、世界最強で、一番殺傷能力が高うて、技術的にも進んだ軍隊を、採用し、訓練し、装備させ、展開させたいんや 。ほんで、わしらの兵隊一人一人が、自分の国を誇りに思って、自分の任務に自信を持てるような軍隊が欲しいんや 。
わしらは、世界で一番頑丈で、信用できて、最新の核抑止力が欲しいねん。それに加えて、アメリカ国民、海外のアメリカの資産、同盟国を守るために、「ゴールデン・ドーム(鉄壁の防衛)」みたいな次世代のミサイル防衛も欲しいんや 。
わしらは、世界で一番強うて、活気があって、革新的で、進んだ経済が欲しい 。アメリカ経済は、広く豊かな繁栄を約束して実現し、上の階級へ行けるようにして、努力に報いる、アメリカの暮らし方の土台や 。わしらの経済は、わしらの世界での立場と、わしらの軍隊の必要不可欠な基盤でもあるんや 。
わしらは、世界で一番頑丈な産業基盤が欲しい 。アメリカの国の力は、平和な時も戦時中の生産要求も満たせる、強い産業部門にかかっとる 。そのためには、直接的な防衛産業の生産能力だけやのうて、防衛関連の生産能力も必要や 。アメリカの産業の強さを育てることは、国の経済政策の最優先事項にならなあかん 。
わしらは、世界で一番頑丈で、生産的で、革新的なエネルギー部門が欲しい 。これは、アメリカの経済成長に燃料を供給するだけやのうて、アメリカを代表する輸出産業の一つとして、それ自体が成り立つようなもんや 。
わしらは、世界で一番科学的・技術的に進んで、革新的な国であり続けて、この強みを伸ばしたい 。ほんで、わしらの知的財産を外国に盗まれへんように守りたい 。アメリカの開拓精神は、わしらの経済的な支配力と軍事的な優位性を保ち続けるための、大事な柱や。これは守らなあかん 。
わしらは、わしらの利益を進めるために、世界中で良い影響力を行使する、アメリカに並ぶもんのない「ソフトパワー」を維持したい 。そうするにあたって、わしらは、わが国の過去と現在について謝らん。せやけど、他の国の違う宗教、文化、統治システムは尊重する 。アメリカのホンマの国益に役立つ「ソフトパワー」は、わしらがわが国が本質的に偉大で良識的やと信じとる時にだけ、効果を発揮するんや 。
最後に、わしらは、アメリカの精神的・文化的な健康を回復して、再び活気づかせたいねん。これがないと、長期的な安全保障は不可能やからな 。わしらは、過去の栄光と英雄たちを大切にして、新しい黄金時代を楽しみにするアメリカが欲しい 。わしらは、誇り高うて、幸せで、楽観的な国民が欲しい。次の世代に、今の自分らが見つけた時よりも、ええ国を残せると信じとるような国民や 。ちゃんと仕事に就いとる国民が欲しい。誰もブラブラしとらんと、自分の仕事がわが国の繁栄と個人と家族の幸せにとって必要不可欠やと知って、満足できるような 。これは、強く、伝統的な家族が増えて、健康な子供を育てんことには、達成できひんことや 。
2. 世界の中で、そして世界から何を望むんや?
これらの目標を達成するには、わが国のあらゆる力を集めなあかん 。せやけど、この戦略が焦点を当てとるんは外交政策や 。アメリカの核となる外交政策の利益はなんや? 世界の中で、そして世界から、何を望むんや?
西半球が、アメリカへの大量移民を防いで阻止できる程度には、そこそこ安定して、ちゃんと治められとるようにしたい 。
麻薬テロリスト、カルテル、その他の国境を越える犯罪組織に対して、わしらに協力してくれる政府を持つ半球が欲しい 。
敵対的な外国の侵入や、主要な資産の所有・支配から自由で、重要なサプライチェーンを支えてくれる半球が欲しい 。
重要な戦略的な場所へのアクセスを、今後も確保したい 。
つまり、わしらはモンロー主義に対して「トランプ補則」を主張して、それを実行するっちゅうこっちゃ 。
外国の主体がアメリカ経済に与える進行中の損害を食い止めて、ひっくり返したい。同時に、インド太平洋地域を自由で開かれとる状態にし、全ての重要な航路での航行の自由を守り、安全で信頼できるサプライチェーンと重要物資へのアクセスを維持したい 。
ヨーロッパの自由と安全を守るために、わしらの同盟国を支援したい。同時に、ヨーロッパの文明的な自信と西側のアイデンティティを回復させたい 。
敵対的な勢力が中東、その石油とガスの供給、そしてそれらが通過するチョークポイント(要衝)を支配するのを防ぎたい 。同時に、その地域でわしらを巻き込んだ「永遠の戦争」を、大きな犠牲を払わんと避けたい 。
アメリカの技術とアメリカの基準、特にAI、バイオテクノロジー、量子コンピューティングの分野で、世界を前進させるようにしたい 。
これらが、アメリカの核となる、死活的に重要な国益や 。他にもあるけど、わしらが何よりも優先して集中せなあかん利益はこれらで、これらを無視したり怠ったりしたら、危険な目に遭うっちゅうこっちゃ 。
III. 望むもんを手に入れるためにアメリカが使える手段はなんや?
アメリカは、いまだに世界で一番羨ましい立場におる。世界をリードする資産、資源、強みを持っとるんや 。具体的には、こんなもんがあるで 。
進路を修正できる、いまだに機敏な政治システム 。
世界で一番大きうて、一番革新的な経済。これは、戦略的な利益に投資できる富を生み出すし、わしらの市場にアクセスしたい国々に対してテコ(レバレッジ)になる 。
世界をリードする金融システムと資本市場。ドルの世界基軸通貨としての地位も含まれとる 。
世界で一番進んでて、一番革新的で、一番儲かっとる技術部門。わしらの経済の土台やし、わしらの軍隊に質的な優位性を与えて、わしらの世界的な影響力を強める 。
世界で一番パワフルで、能力のある軍隊 。
幅広い同盟のネットワーク。世界で一番戦略的に大事な地域に、条約同盟国とパートナーがおる 。
羨ましい地理的条件。天然資源が豊富で、わしらの半球に物理的に支配的な競合国はおらへん。国境が軍事的な侵略の危険にさらされることもないし、他の大国とは広い大洋で隔てられとる 。
並ぶもんのない「ソフトパワー」と文化的な影響力 。
アメリカ国民の勇気、意志の力、愛国心 。
それに加えて、トランプ大統領の力強い国内政策のおかげで、アメリカはこんな状態になっとる 。
能力(コンピテンス)の文化をもう一回植え付け、わしらの機関を劣化させて足を引っ張る、いわゆる「DEI」やその他の差別的で競争を妨げるやり方を根絶しとる 。
わしらの巨大なエネルギー生産能力を、成長とイノベーションを後押しして、中間層を支え、再建するための戦略的優先事項として解き放っとる 。
わしらの経済を再工業化しとる。これも、中間層をさらに支えて、わしら自身のサプライチェーンと生産能力をコントロールするためや 。
歴史的な減税と規制緩和の努力を通じて、国民に経済的な自由を取り戻しとる。アメリカを、ビジネスをするにも投資するにも最高の場所にしとるんや 。
新興技術と基礎科学に投資しとる。これによって、わしらの将来の世代のために、繁栄、競争上の優位性、軍事的な支配力を確保する 。
この戦略のゴールは、これらの世界をリードする資産を全部、他のもんとも結びつけて、アメリカの力と優位性を強め、わが国をこれまで以上に偉大にすることや 。
IV. 戦略
1. 原則
トランプ大統領の外交政策は、「プラグマティスト(現実主義者)」にならんと現実的で、「リアリスト(現実主義)」にならんと実際的で、「理想主義的」にならんと原則的で、「タカ派」にならんと力強い。ほんで、「ハト派」にならんと抑制的や 。これは、伝統的な政治イデオロギーに基づくもんやない 。何よりも、アメリカにとって何がうまくいくか、っちゅうことで動いとるんや。つまり、「アメリカ・ファースト(America First)」っちゅう二言に尽きる 。
トランプ大統領は、平和の大統領としてのレガシー(遺産)を固めました 。最初の任期での歴史的なアブラハム合意での目覚ましい成功に加えて、大統領は交渉力を活かして、2期目のわずか8ヶ月の間に、世界中の8つの紛争で前例のない平和を確保したんや 。カンボジアとタイ、コソボとセルビア、コンゴ民主共和国とルワンダ、パキスタンとインド、イスラエルとイラン、エジプトとエチオピア、アルメニアとアゼルバイジャンの間で平和を交渉した。ほんで、ガザ戦争を終わらせて、生きとる人質全員を家族の元に帰したんや 。
地域的な紛争が、大陸全体を巻き込む世界的な戦争に発展する前に食い止めることは、最高司令官の注意を払う価値があるし、この政権の優先事項や 。戦争がわしらの岸にまでやってくるような燃え盛る世界は、アメリカの利益にとってアカン 。トランプ大統領は、非伝統的な外交と、アメリカの軍事力、そして経済的なテコを使って、核保有能力のある国家間の分断の火種や、何世紀も続く憎しみによって引き起こされる激しい戦争を、外科手術のように消しとばすんや 。
トランプ大統領は、アメリカの外交、防衛、情報政策が、次の基本的な原則で動かなあかんっちゅうことを証明しました 。
国益の焦点の絞られた定義:少なくとも冷戦終結以来、政権は、アメリカの「国益」の定義を、ほとんど全ての問題や努力がその範囲内に入るように広げようとする国家安全保障戦略を出しがちやった 。せやけど、全てに集中するっちゅうことは、何も集中せえへんっちゅうことや。アメリカの核となる国家安全保障上の利益が、わしらの焦点になる 。
力による平和:力が一番ええ抑止力や 。アメリカの利益を脅かすことから十分に思いとどまらせられた国や主体は、そうせえへんやろ 。それに、力があれば、平和を達成することもできる。わしらの力を尊敬する勢力は、わしらの助けを求めてくることが多いし、紛争を解決して平和を維持しようとするわしらの努力を受け入れてくれるからや 。せやから、アメリカは一番強い経済を維持して、一番進んだ技術を開発し、社会の文化的な健康を補強して、世界で一番能力のある軍隊を展開せなあかん 。
非干渉主義の傾向:独立宣言で、アメリカの建国の父たちは、他国の事情への非干渉主義をハッキリと好みを示した 。その根拠も明確にした。全ての人間が神から与えられた平等な自然の権利を持っとるのと一緒で、全ての国は「自然の法則と自然の神の法則」によって、互いに「分離した、平等な地位」を持つ権利があるんや 。わしらのように数多うて多様な利益を持っとる国にとって、非干渉主義にガチガチにこだわるんは、不可能や 。せやけど、この傾向は、正当化される介入が何であるかについて、高いハードルを設定せなあかん 。
柔軟なリアリズム:アメリカの政策は、他国とのやり取りで何が可能で、何を求めるのが望ましいかについて、現実的になる 。わしらは、世界の国々と良好な関係と平和的な商業関係を求めとる。せやけど、その国の伝統や歴史から大きくかけ離れた民主的その他の社会変革を、押し付けたりせえへん 。わしらは、こういう現実的な評価に従って行動したり、わしらと統治システムや社会が違う国と良好な関係を維持したりするんが、矛盾しとるとか、偽善的やとか、全然思わへん。同時に、志を同じくする友達に対しては、わしらの共通の規範を守るように働きかけ、そうすることでわしらの利益を進めるんや 。
国民国家の優位性:世界の根本的な政治単位は、国民国家やし、これからもそうや 。全ての国が自分の利益を一番に考えて、主権を守るんは、当たり前やし、正しい 。国が自分の利益を優先しとる時が、世界は一番うまく回る 。アメリカはわが国の利益を一番に考えるし、他国との関係では、彼ら自身の利益も最優先するように勧める 。わしらは、国民国家の主権の権利を支持する。最も干渉的な国境を越える組織による主権を吸い取るような侵入には反対するし、それらの機関を、個々の主権を邪魔するんやのうて助けて、アメリカの利益を進めるように改革する 。
主権と尊敬:アメリカは、わが国自身の主権を、謝らんと守る 。これには、国境を越える国際機関による主権の侵食、わしらの言論を検閲したり国民の言論の自由の権利を制限しようとする外国の勢力や団体、わしらの政策を操ったり外国の紛争に巻き込もうとするロビー活動や影響力工作、そして、わが国の中で外国の利益に忠実な投票集団を作り上げるためにわしらの移民システムを冷笑的に操作すること、これら全部を防ぐことが含まれる 。アメリカは、外部からの干渉なしに、世界でわが国自身の道筋を描き、わが国自身の運命を決めるんや 。
力の均衡:アメリカは、わが国の利益を脅かす可能性のあるほどに支配的になる国は、許さへん 。わしらは、同盟国やパートナーと協力して、世界と地域の力の均衡を維持し、支配的な敵が出現するのを防ぐ 。アメリカは、自分自身による世界支配というアカン概念を拒否しとるから、他者による世界的、そして場合によっては地域的な支配も防がなあかん 。これは、世界の全ての大国や中堅国の影響力を制限するために、血と財産を無駄にするっちゅう意味やない 。大きうて、金持ちで、強い国が大きな影響力を持つんは、国際関係の永遠の真実や 。この現実は、時にはわしらの共通の利益を脅かす野望を阻止するために、パートナーと協力するっちゅうことを伴うんや 。
プロ・アメリカの労働者:アメリカの政策は、単に成長を重視するんやのうて、労働者を重視するもんや。ほんで、わが国の労働者を最優先にする 。わしらは、繁栄が広く行き渡って共有されるような経済を再建せなあかん。一部の産業とか、わが国のいくつかの地域だけに集中するんやのうてな 。
公平さ:軍事同盟から貿易関係、そしてそれ以外の全てにおいて、アメリカは他国から公平に扱われることを主張する 。わしらは、ただ乗り、貿易の不均衡、えげつない経済慣行、そしてわが国の長年の善意につけ込んでわしらの利益を不利にする他の押し付けを、もう許さへんし、余裕もない 。わしらは同盟国が豊かで能力があることを望んどるんやから、同盟国もアメリカが豊かで能力があり続けるんが、彼らの利益になるっちゅうことを理解せなあかん 。特に、わしらは同盟国に、何十年にもわたるアメリカの過剰な支出によって生じた莫大な不均衡を埋め始めるために、自国の防衛にもっと多くのGDP(国内総生産)を費やすことを期待する 。
能力と実力(メリット):アメリカの繁栄と安全保障は、能力(コンピテンス)を育てて伸ばすことにかかっとる 。能力と実力は、わしらの最大の文明的な強みの一つや。一番ええアメリカ人が雇われ、昇進し、称えられれば、イノベーションと繁栄が続く 。もし能力が破壊されたり、組織的にやる気をなくさせられたりしたら、わしらが当たり前やと思っとる複雑なシステム、例えばインフラから国家安全保障、教育や研究に至るまで、機能しなくなるやろ 。もし実力主義が潰されたら、科学、技術、産業、防衛、イノベーションにおけるアメリカの歴史的な優位性は、消えてまう 。能力と実力を特定グループの優遇に置き換えようとする過激なイデオロギーが成功したら、アメリカは見分けがつかんようになって、自分自身を守れなくなるやろ 。同時に、アメリカの労働者の仕事を奪うような「グローバルな才能」を見つけるっちゅう名目で、実力主義を、アメリカの労働市場を世界に開放するための言い訳として使わせたらあかん 。わしらの全ての原則と行動において、アメリカとアメリカ人は常に最優先されなあかん 。
2. 優先事項
大量移民の時代は終わった:国が誰を、どれくらいの数で、どこから国境に入れるか、っちゅうんは、その国の将来を必然的に定義する 。自分自身を主権国家やと見なす国には、自分の将来を決める権利と義務がある 。歴史を通じて、主権国家は制御されない移民を禁止し、厳しい基準を満たした外国人にしか、市民権をほとんど与えへんかった 。過去数十年にわたる西側の経験は、この変わらへん知恵が正しいことを証明しとる 。世界中の国々で、大量移民は国内の資源に負担をかけ、暴力やその他の犯罪を増やし、社会の結束を弱め、労働市場を歪ませ、国家安全保障を損ねた 。大量移民の時代は終わらなあかん 。国境の安全は、国家安全保障の最重要要素や 。わしらは、制御されない移民からだけやのうて、テロ、麻薬、スパイ活動、人身売買といった国境を越える脅威からも、わが国を侵略から守らなあかん 。政府によって実行されるアメリカ国民の意志によってコントロールされた国境は、主権国家としてのアメリカ合衆国の生き残りにとって、根本的なことや 。
核となる権利と自由の保護:アメリカ政府の目的は、アメリカ国民の神から与えられた自然の権利を守ることや 。この目的のために、アメリカ合衆国政府の省庁や機関には、恐ろしいほどの権力が与えられとる 。それらの権力は、「過激化の解消」とか、「民主主義の保護」とか、どんな口実があっても、決して悪用されたらあかん 。もし権力が悪用されたら、悪用したもんは責任を負わされなあかん 。特に、言論の自由、宗教と良心の自由、そしてわしらの共通の政府を選び、導く権利は、決して侵害されてはならへん核となる権利や 。これらの原則を共有しとる、あるいは共有してると言うとる国々に対して、アメリカは、文字通り、精神的にもそれらが守られるように強く主張する 。わしらは、ヨーロッパ、アングロ圏、そして民主主義世界の他の地域、特にわしらの同盟国の中で、エリート主導の、非民主的な、核となる自由への制限に反対する 。
負担の分担と負担の移行:アトラスみたいに、世界中の秩序全部をアメリカが支え上げる時代は、もう終わりや 。わしらのぎょうさんの同盟国やパートナーの中には、裕福で洗練された国が何十もある。彼らは、自分たちの地域の主要な責任を負って、わしらの集団的な防衛にもっとずっと貢献せなあかん 。トランプ大統領は、ハーグ・コミットメントっちゅう新しい世界基準を設定した。これは、NATO諸国がGDPの5%を防衛に使うことを誓約するもんで、NATOの同盟国はこれを承認した。今、それを達成せなあかん 。同盟国に自分たちの地域の主要な責任を負うように求めるトランプ大統領のやり方を続けて、アメリカは、わが国が招集者と支援者となって、負担分担のネットワークを組織する 。このやり方で、負担が分担されるし、全ての努力がより広い正当性から恩恵を受ける 。モデルとなるんは、経済的な手段を使ってインセンティブを揃えて、志を同じくする同盟国と負担を分け合い、長期的な安定を確実にする改革を主張する、的を絞ったパートナーシップや 。この戦略的な明確さは、アメリカが敵対的で破壊的な影響力に効率的に対抗できるようにして、過去の努力を台無しにした過度な広がりや焦点の散漫を避ける 。わしらは、自分たちの近隣の安全保障にもっと責任を持つことを自発的に引き受けて、わしらの輸出管理と自分たちの輸出管理を揃える国々に対しては、助けを提供する用意がある(商業面でのより有利な扱い、技術共有、防衛品の調達を通じて、っちゅう可能性がある) 。
平和を通じた再編:大統領の指示で、わしらの差し迫った核となる利益から外れとる地域や国であっても、和平協定を求めるんは、安定性を高め、アメリカの世界的な影響力を強め、わしらの利益に向けて国や地域を再編し、新しい市場を開くための効果的な方法や 。必要な資源は、大統領の外交に尽きる。これは、わしらの偉大な国が、有能なリーダーシップがある時に初めて取り組めることや 。長年の紛争の終結、救われる命、新しくできる友達という利益は、時間と注意という比較的小さなコストをはるかに上回る可能性がある 。
経済安全保障:最後に、経済安全保障は国家安全保障の基本やから、わしらは、特に次の点に重点を置いて、アメリカ経済をさらに強くするために働く 。
均衡の取れた貿易:アメリカは、貿易関係の均衡を取り直すこと、貿易赤字を減らすこと、わしらの輸出への障壁に反対すること、そしてアメリカの産業と労働者を傷つけるダンピングやその他の反競争的な慣行を終わらせることを優先する 。わしらは、相互の利益と尊敬に基づいて、わしらと取引したい国々との間で、公平で、互恵的な貿易協定を求める 。せやけど、わしらの優先事項は、わが国の労働者、わが国の産業、わが国の国家安全保障であるべきやし、そうなるんや 。
重要なサプライチェーンと物資へのアクセスの確保:アレクサンダー・ハミルトンがわが国の建国初期に主張したように、アメリカは、国の防衛や経済に必要な核となる部品、原材料から部品、完成品に至るまで、いかなる外部の勢力にも頼ったらあかん 。わしらは、自分自身を守り、わしらの暮らし方を維持するために必要な物資への、わしら自身の独立した信頼できるアクセスを再確保せなあかん 。これには、えげつない経済慣行に対抗しながら、重要な鉱物や物資へのアメリカのアクセスを広げることが必要になる 。さらに、情報機関は、アメリカの安全保障と繁栄への脆弱性と脅威を理解し、軽減するために、世界中の主要なサプライチェーンと技術の進歩を監視する 。
再工業化:将来は製造業のものや 。アメリカは、経済を再工業化し、産業生産を「国内に戻し」、わが国の経済と労働力への投資を奨励し、引き付ける 。将来を定義する重要で新興の技術分野に焦点を当てる 。わしらは、関税の戦略的な利用と、わが国の隅々で広範囲の産業生産を有利にする新しい技術を通じて、これを行う 。アメリカの労働者の生活水準を上げて、わが国が、現在または将来の敵に、重要な製品や部品で二度と頼らへんようにする 。
わが国の防衛産業基盤の復活:強く、能力のある軍隊は、強く、能力のある防衛産業基盤なしには存在できひん 。最近の紛争で示された、低コストのドローンとミサイルと、それらから守るために必要な高価なシステムとの間の巨大なギャップは、わしらが変化して適応する必要があることを露呈した 。アメリカは、低コストで強力な防衛を革新し、一番能力のある最新のシステムと弾薬を大量に生産し、防衛産業のサプライチェーンを国内に戻すための国家的な動員が必要や 。特に、わしらは、ほとんどの敵を打ち負かすことができる低コストの兵器から、洗練された敵との紛争に必要な一番能力のあるハイエンドのシステムまで、あらゆる種類の能力をわしらの兵隊に提供せなあかん 。そして、力による平和というトランプ大統領のビジョンを実現するためには、素早うやらなあかん 。わしらは、集団防衛を強化するために、全ての同盟国とパートナーの産業基盤の活性化も奨励する 。
エネルギー支配力:アメリカのエネルギー支配力(石油、ガス、石炭、原子力)を回復し、必要な主要なエネルギー部品を国内に戻すことは、最優先の戦略的優先事項や 。安くて豊富なエネルギーは、アメリカでええ給料の仕事を生み出し、アメリカの消費者と企業のコストを削減し、再工業化を後押しし、AIのような最先端技術におけるわしらの優位性を維持するのに役立つ 。純エネルギー輸出を増やすことは、同盟国との関係を深める一方で、敵対国の影響力を制限し、わしらの岸を守る能力を保護し、必要に応じて力を投影できるようにする 。わしらは、ヨーロッパに大きな損害を与え、アメリカを脅かし、わしらの敵対国を支援しとる、悲惨な「気候変動」と「ネットゼロ」のイデオロギーを拒否する 。
アメリカの金融部門の支配力の維持と成長:アメリカは、世界をリードする金融と資本市場を誇っとる 。これらは、政策立案者に重要なテコとツールを与えて、アメリカの国家安全保障の優先事項を進める、アメリカの影響力の柱や 。せやけど、わしらのリーダーシップの地位を当たり前やと思たらあかん 。わしらの支配力を維持し、成長させるには、わしらのダイナミックな自由市場システムと、デジタル金融とイノベーションにおけるわしらのリーダーシップを活かして、わしらの市場が世界で一番活気があって、流動的で、安全であり続け、世界の羨望の的であり続けるようにせなあかん 。
IV. 3. 地域(The Regions)
イサヴぉ、次に続く地域の項目(西半球、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ)も翻訳しときまっせ!
この手の文書では、世界のあらゆる部分や問題に触れるんが慣例になっとる 。そやけど、そうすると文書は肥大化して、焦点が定まらへんようになり、戦略が本来あるべき姿と正反対になる 。
焦点を絞って、優先順位をつけるっちゅうことは、選ぶっちゅうことや。全てが全ての人にとって平等に重要やというわけやない、っちゅうことを認めることや 。どの民族、地域、国が本質的に重要やないっちゅうことを主張するもんやない 。アメリカは、あらゆる点で歴史上最も寛大な国や。せやけど、世界の全ての地域、全ての問題に、平等に注意を払う余裕はあらへん 。
国家安全保障政策の目的は、核となる国益を守ることや 。いくつかの優先事項は、地域の制約を超えとる 。例えば、他の点ではあまり重要やない地域でのテロ活動が、わしらの緊急の注意を強いるかもしれへん 。せやけど、その必要性から、周辺地域への継続的な注意に飛びつくんは、間違いや 。
A. 西半球:モンロー主義へのトランプ補則
何年もの間ほったらかしにされた後、アメリカはモンロー主義を再主張して実行し、西半球でのアメリカの優位性を取り戻し、わが国の本土と、その地域全体の重要な地理的場所へのアクセスを守る 。わしらは、西半球外の競合国が、わしらの半球に軍隊やその他の脅威となる能力を配置したり、戦略的に重要な資産を所有したり支配したりする能力を否定する 。このモンロー主義への「トランプ補則」は、アメリカの安全保障上の利益と一致する、常識的で強力な、アメリカの力と優先事項の回復や 。
西半球のわしらの目標は、「協力と拡大(Enlist and Expand)」として要約できる 。わしらは、その半球の確立された友達を協力させて、移民をコントロールし、麻薬の流れを止め、陸上と海上での安定と安全保障を強化する 。わしらは、新しいパートナーを育てて強化しながら、半球の経済と安全保障のパートナーとしてわが国の魅力を補強することで拡大する 。
協力(Enlist):アメリカの政策は、地域の許容できる安定を生み出すのに役立つ地域のリーダー(チャンピオン)を協力させることに焦点を当てるべきや。それらのパートナーの国境を越えたところでもな 。これらの国々は、違法で不安定化させる移民を止めたり、カルテルを無力化したり、製造業を近隣に移したり、地元の民間経済を発展させたりするのに役立つ 。わしらは、わしらの原則と戦略に広く同調しとる地域の政府、政党、運動を報いて、奨励する 。せやけど、わしらは、異なる見通しを持っとっても、わしらと利益を共有しとって、一緒に働きたいと思っとる政府を見過ごしたらあかん 。アメリカは、西半球でのわが国の軍事的な存在を再考せなあかん 。


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