2026年5月18日月曜日

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:海軍衛生兵に捧げるレクイエム

https://sonar21.com/requiem-for-a-navy-corpsman/

Requiem for a Navy Corpsman

17 May 2026 by Larry C. Johnson

海軍衛生兵に捧げるレクイエム

2026年5月17日 ラリー・C・ジョンソン

今日、わしは本当に、きんたまを激しく蹴り上げられたような大ショックを受けました。

この日は、「メリトリアス財団」が主催する、退役軍人らとお気楽にシガーを楽しむ射撃大会に、ボランティアの主任射撃統制官(RSO)として参加して汗を流しとったんです。このメリトリアスっちゅうのは、軍の文化をよう理解しとる連中が作ったネットワークで、退役軍人やその奥さんらを繋ぐための素晴らしい場なんですな。

わしを手伝ってくれたRSOの一人に、「タンク」いう大切な友人がおります。彼は海軍の衛生兵(コープスマン)として、海兵隊と一緒に4度も実戦地獄をくぐり抜けてきた男です。彼の仕事は、人の命を奪うことやなくて、救うことやった。

そのタンクとわしの二人に、共通の友人がおりました。わしの基礎ライフル教室を受講してくれた縁で知り合った、ジェイミー・リー・スクラッターいう男です。ジェイミーもまた、海兵隊付きの海軍衛生兵やったんですが、同時に海兵隊のスナイパー(狙撃手)の資格も持っとる、それはもう見事な男でした。

腰が低くて、優しくて、仕事は完璧。彼もタンクと同じで、目線はいつも「命を救うこと」に向いとった。戦場で傷ついた兵士らの手当てをした話はしてくれても、人を手に掛けた話は絶対にせんような男やったんです。

タンクとジェイミーは仲が良うて、一週間前も一緒に shooting(射撃)を楽しんどった。ところが今日、イベントが終わって帰ろうとしたとき、タンクの元に「ジェイミーが自ら命を絶った」っちゅう報せが飛び込んできたんです。

……ああ、胸が締め付けられる。ホンマにつらい。

あの若者が(わしから見れば43歳の男でも我が子みたいなもんです)、逝ってしもた。その原因の一部は、この国が25年もの間、 goddamn(呪われた)くだらん戦争をずーーっと続けてきたことにあります。彼を愛しとった人らの魂にぽっかりと開いたこの穴は、そう簡単に塞がるもんやありません。

わしがジェイミーと出会ったんは2年前のことでした。彼は全米ライフル協会(NRA)のインストラクターになりたがっとって、そのためにわしの基礎クラスを受ける必要があったんです。今思えば、彼の経歴からしたらそんな基礎クラスを受けなあかんシステム(2D3STRD2)のほうが、アホらしくて笑ろてまう話なんですけどな。

何より彼が愛おしかったんは、クラスの最初にわしが「射撃の経験はありますか?」って尋ねたとき、自分が海兵隊の公認スナイパーやっちゅうことを一切ひけらかさんかったことです。コースの全日程が終わって、最後の最後に、ようやく「実は……」って過去の経歴を明かしてくれた。

比べたら、アマチュア(わし)がプロフェッショナル(彼)に向かって偉そうに教えてたようなもんです。それなのに、彼は「わしのほうが知っとる」なんていう傲慢な態度は1ミリも見せんかった。彼ほどの経験があれば、そう言ったって誰も文句は言わんのに、です。

最後に経歴を知らされたとき、わしは「なんや、それならあんたが先生やってくれたら良かったがな!」ってからかったんです。そしたら彼は、「いや、ラリーさんから学ぶことが本当にたくさんありました」って、真面目に答えてくれた。その謙虚さに、わしは深く心を打たれ、背筋が伸びる思いがしました。その後、彼をインストラクターとして公認できたんは、わしの最高の誉れです。

わしは今でも、指導員を目指す受講生らの前で、いつもジェイミーの話を例に出します。本当の指導者たる者が持つべき矜持は、この「謙虚さと、誰からでも新しゅう学ぼうとする姿勢」やと。自分より経験の浅い相手からでも、頭を垂れて学べる器です。

……本当に、惜しい男を亡くしました。5年前に実の弟を亡くして以来、これほどの深い悲しみを味わったことはありません。

彼の、あまりにも早すぎる、不条理な死を前にして、わしは誓いました。イランやシリア、ベトナム、そしてイラクのような国々で、罪のない男や女、子供らの命を奪い続ける、この「大義なき不条理な戦争」を止めるために、もっと声を上げていかなあかんと。

残された彼の奥さんと子供らに、心からの祈りを捧げます。

帰還兵の自殺という、冷徹な数字の現実

2001年以降、アメリカが自殺によって失った退役軍人の数は、14万人を超えとります。これは、ベトナム戦争以降のすべての戦争における、アメリカ兵の戦死者数の合計を上回る数字です。

「対テロ戦争」が始まってからというもの、毎年6,000人から6,700人の退役軍人が自ら命を絶っており、退役軍人省(VA)の最新の年次報告書には、1日平均17.6人が亡くなっとると記録されとります。

しかも、一部の研究者は、この凄惨な数字すら「過小評価されとる」と指摘しとるんです。「アメリカズ・ウォーリア・パートナーシップ」の試算によると、報告漏れを考慮した本当の数字は1日約24人にのぼり、さらに薬物の過剰摂取などの「自己傷害」による死者も毎日20人おる。これを合わせると、政府の公式発表の約2.4倍の人間が命を落としとる計算になります。

2022年までに、退役軍人の自殺の4分の3に銃器が使われとって、これは過去20年で最高の割合です。つまり、毎日亡くなる約18人のうち、平均13人が銃弾によって命を落としとるっちゅうことです。

この重すぎる十字架を、9.11以降の世代の若い退役軍人らが、不釣り合いなほど過剰に背負わされとる。

18歳から34歳の退役軍人の自殺率は、戦争が始まってから2倍以上に跳ね上がり、今や9.11以降の退役軍人の死因の第2位になっとるんです。

驚くべきことに、イラクやアフガニスタンに従軍した兵士の中で、「一度も前線に派兵されんかった(実戦を経験しなかった)連中」の自殺率のほうが、実際に派兵された兵士より48%も高いっちゅうデータがあります。

これは、この危機の本質が、単に戦場のトラウマ(PTSD)だけにあるんやない、っちゅうことを示しとる。軍務という濃密な体験、そこから民間人の社会へ戻るときの断絶、そして退役した瞬間にサラサラと消えてなくなる「生きる目的(ミッション)」。そういった、もっと深いところに根源があるんやろな。

さらにここへ、深い「道徳的負傷(モラル・インジュリー)」が追い打ちをかけとります。

アンケートに応じた退役軍人の73%が、「あのアフガニスタンからの(無様な)撤退が、自分たちが対テロ戦争で捧げてきた血と汗の遺産に対する見方に、暗い影を落とした」と答えとる。これは、単なる記憶の傷やなくて、「自分たちの歩んできた意味そのものが引き裂かれた傷」なんです。

研究によると、9.11以降の退役軍人の約5人に1人が患っとる「外傷性脳損傷(TBI)」を持つ層では、自殺率が10万あたり100人に達しとって、これはアメリカの一般成人の5倍の数字です。

一般市民がその自己犠牲の痛みをほとんど分かち合わん横で、2大国のアメリカという国家が、20年以上にわたって外交政策のすべてのツケを前線の兵士だけに背負わせてきた。その結果が、この帰還兵の自殺の蔓延であり、これは公衆衛生のカタストロフィであると同時に、国家の根幹を揺るがす「倫理的な報い」そのものやないでしょうか。

もし、あんたや、あんたの周りの大切な人が苦しんどるなら、退役軍人クライシスラインは24時間いつでも繋がります。988に電話して「1」を押すか、838255にテキストを送るか、VeteransCrisisLine.netを訪ねてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム