2026年6月17日水曜日

マーク・スレボダ:合意の真実

https://www.youtube.com/watch?v=WDvCaYWq__U&t=1s

Trump Lost War On Iran: Truth About US Iran MoU | Mark Sleboda

マーク・スレボダ、国際関係・安全保障アナリストや。元気か、マーク?

「生きてるで、ジャマール。呼んでくれてありがとな。」

ありがとう。マークはBOSTYで「Real Politic」か本名で検索したら出てくるで。ほんまええアナリストやから登録しといて。さてマーク、まずは例の「覚書(MoU)」、パキスタン覚書とも呼ばれてるやつから聞かせてや。

イランと米国が「新たな停戦」に合意したって話やろ。60日間で、イランの240億ドルが解放されるとか。ジュネーブで金曜日に署名予定らしいけど、もう早速ゴタゴタしてるな。全体的にどう見る?

「DOA。死産や。完全に無理。それだけ。」

ほんまに?短期的にも無理か?署名すら無理やと思う?

「署名に何の意味があんねん。意味あるか?」

まあそうやな。レバノンで昨日何が起きた?ベイルート爆撃や。明日は?どっかまた爆撃される。DOAや、それだけ。ネタニヤフはもう「従わへん」「南レバノンから撤退せーへん」「民族浄化を続ける」って言うてるやろ。イランがレバノンをイスラエルのもんやと認めへん限り、話にならへん。

ここが一番おもろいとこやねんけど、イランは「イスラエルは米国の飼い犬」って立場を取っとる。つまりリードをつけた犬や。だから相手にするのはイスラエルやなくて飼い主やっていう発想。そのフレームで「犬をコントロールせえ」って合意に書き込んだんが凄いわ。でもイスラエルは「止まらへん」って言うてる。イランは米国が犬を制御できると賭けとるわけや。

「わかれへんわ、自分でも。イランはこの2ヶ月間、事実上目をつぶって停戦を装ってきた。唯一の例外が首都ベイルートへの空爆で、先週イスラエルがその一線を越えた時、イランは初めてイスラエルに直接反撃したんや。イスラエル側も"新しい戦略方程式"やって認識して、それを受け入れへんと言った。つまり、イスラエルがレバノンを攻撃したらイランがイスラエルを攻撃する、という構図や。

その直後、イランはイスラエルに警告した。『ベイルート、特にダリエ地区と南レバノンを攻撃するな』と。でも数時間後にイスラエルはまた南レバノンを爆撃して、イランは何もせーへんかった。つまりあの時点でイランのレッドラインは"レバノン全体"でも"南レバノン"でもなく"ベイルート"だけやったわけや。でも昨日イスラエルはそのベイルートまで攻撃した。明らかに、この合意を骨抜きにするための行動や。」

米国とイスラエルの関係はシンプルに語れへんで。「米国は完全にシオニストに支配されとる」でも「イスラエルは完全に米国の傘下」でもなく、大抵は三つの側面が混ざり合っとる。もし理解したいなら、ミアシャイマーとウォルトの『イスラエル・ロビー』を読んどき。

トランプとネタニヤフが本当に対立してるかどうかはどっちでもええ。米国はイスラエルへの軍事・財政支援を止める気はない。ということは、イスラエルが何をするかわかった上で実質的にゴーサインを出してるわけや。そして米国はイランが"飲んでくれる"ことを期待してる。覚書に署名しても「理解」があるとは限らへん。

もう一つの問題が核濃縮。60日先送りにされた。イランは濃縮ウランを自分で希釈するって方向らしいけど、覚書は条約でも協定でもない。法的拘束力もない。まあ米国に法的拘束力なんか意味あらへんけどな。JCPOAも、ミンスク合意も、INF条約も、ABM条約も、全部守らへんかったやろ。

「イランは何十年もこう言い続けてきた。『核兵器は開発しないし、するつもりもない』と。トランプはそれをまた引き出して"勝利"として売り込む気やろ。でもイランが今回濃縮ウランを希釈するとしたら、それは米国への譲歩や。もっとも、イランにとってそれは"痛くない骨"かもしれん。なぜなら今やホルムズ海峡の閉鎖という切り札があるからや。核の脅しよりずっと実効性がある。」

ホルムズ海峡が三つ目の問題や。署名直後からイスラエル船を含む全通行を"即時"開放するとされとる。60日間はイランが"サービス料"を徴収しない、という譲歩付きで。これは大きなミスやと思うで。

「60日後にイランが徴収を始めようとして、タンカーが無視して通り抜けようとしたらどうなる?イランが砲撃したら今度は"侵略者"に見えてしまう。和平中に一方的に緊張を起こした側ということになる。これは外交的に非常に不利な立場や。」

なんでイランはこれをやってるんや?

「わかれへん。ほんまにわからん。イランはここ数ヶ月、非常に上手く立ち回ってきた。ミスもあった、最高指導部が開戦初日に一室に集まってたのは判断ミスやったな。でも全体的には米国より遥かに賢く動いてた。

でも両者ともに裏で指を組んで表向き譲歩してる状態や。問題はその"表の譲歩の中身"がイランにとって不利な構造になってることや。特にホルムズ開放の60日猶予は戦略的に失敗やと思う。これで60日後に再開した時、イランが火付け役に見えてしまう。」

シリアと似てるな。2017?18年には、シリア政府・イラン・ロシア・ヒズボラが実質的に勝っとった。でも数年後に勝利をひっくり返されて、今やシリアは米国と事実上連携したかつてのアルカイダ系勢力が支配しとる。勝った時に首を踏んでる手を離したらあかん。米国を信用したらあかん。

「イランは最終的にこれを後悔するやろう。そう言いたくはないけど、分析として言わんといかん。60日前、つまり熱戦が終わった直後、イランは非常に有利な立場にいた。この覚書の後、さらに60日経てば、その優位性はもっと削られとる。米国は"負けかけた状態から勝利を掴み取ろう"としてるんや。イランの勝利を曖昧で問題だらけの何かに変えようとしてる。」

「レジーム・チェンジは達成されなかった。それはイランの勝利や。米国とイスラエルの目標はそこにあったから。ホルムズ海峡を武器として使ったのも誰も想像してなかったレベルで成功した。でもこれから出てくる先に、その勝利は少し削られてしまうやろ。残念ながらな。」

同感や。イランが間違いを犯してると言いたくはないけど、分析としてそう見える。米国は8月までに手詰まりになるとわかってるから今この取引をしてるんや。

「米国を絶対に信用するな。アメリカから移住したロシア在住者として言う。プーチンがトランプの誕生日に電話したり"パートナー"と呼んだりするたびに目が回りそうになる。信用したらあかん。絶対に。」

マーク・スレボダ、国際関係・安全保障アナリスト。BOSTYで「Real Politic」か本名で検索してみてや。ありがとうな、マーク。

「こちらこそ、ジャマール。ありがとうな。」

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム