2015年6月24日水曜日

朝鮮半島南北統一をSWOTで考える

SWOTというのは状況を強み、弱み、機会、脅威にわけて整理するマトリックスですが、それを並べただけではあんまり役に立ちそうになく、おもしろくもなんともありません。
強みと弱みという内的要因は見方によって逆転することがあります。ひとつの会社でいえば、営業の弱みが製造の強みだったり、なんとなく補完されているので整理しても意味が感じられなかったりもします。

しかし南朝鮮と北朝鮮それぞれのSWOTをつくってみると、南北朝鮮の強みと弱みが見事に表裏一体となっていて、おまけに機会と脅威もほぼ表裏一体となっていることに気づきます。

まずは北のSWOT

内的要因 外的要因
強み 機会
核弾頭
• ミサイル技術
• 人質(拉致被害者)
• 独裁
南進・統一
• 露中のバッファー
弱味 脅威
経済 旱魃・飢饉

つぎの南のSWOT

内的要因 外的要因
強み 機会
工業セクター 中国の属国になること
• 中国とのFTA
• 統一で核保有国になる
弱味 脅威
• 政権の支持率低下
• 政権自体の機会主義的行動
• 日和見的メディアを管理できない
旱魃
• 中国の成長鈍化
• 中国製品による市場浸食
• 北の南進

ということは南北統一したら、 北と南の強みも弱みも補完され、共通の脅威である旱魃とか飢饉に対応することができます。日本にとっても朝鮮半島が中露のバッファーになってくれれば都合がいいし。南朝鮮の大統領もこれで歴史に名を残すことができまっせ。

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