2017年2月16日木曜日

カイザーリポート 第1032回

カイザーリポート 第1032回
https://www.youtube.com/watch?v=G5e7qhC5o2M
マックス・カイザーが怒っています。話題はドイチェバンク(ドイツ銀行)です。
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まずステイシーがブルームバーグの記事を提示します。
ドイチェバンクはいかにして462百万ドルの損失を隠蔽したか?
ー トレード疑惑で欧州主要銀行が刑事被告人に ー

ステイシー「メディアはトランプの蛮行に焦点を当てているけれど、こっちは刑事事件。ドイチェバンクがイタリアの世界最古の銀行モンテ・パスキの462百万ドルの損失をどう隠蔽したか?」
マックス「ドイチェバンクはこの番組でも何度かとりあげたけれど、実質的に破綻していて、それを覆い隠すための詐欺、不正経理、そして政府救済を求めることしか残されていない。政府は銀行をワニ牧場のワニみたいに扱っていて、餌を与えなければ業界が死んでしまう。そうならないわけないじゃないか。」
ステイシーは記事を引用します。
リーマンショックでリーマンブラザーズのみならずメリルリンチ、シティグループなど大手が身売りせざるをえなくなる状況のなか、2008年12月8日、2兆円規模を誇るドイチェバンクのロンドン支店に金融関係者があつまりミシェル・ファイソーラ氏の提案を検討することとなった。ファイソーラ氏はイタリアの銀行家の御曹子で40歳。ドイチェバンクで金利と組み合わせた金融デリバティブ商品の担当者だった。

ステイシー「ファイソーラはこう言った。我らが顧客・イタリアのモンテ・パスキが462百万ドルの損を出したんだけれど、金利デリバティブを使って先に利益を計上し、損を数年間に分散させればよろしかろう、と。それが今になって吹き出したんだけど、その部屋にいたのがウィリアム・ブロッホシュミット。ドイツ名だけどシカゴ生まれのシカゴ育ち、そのときロンドンで働いていた。ブロッッホシュミットいわく、これはあとで大変なことになる。だいいち合法かどうかも疑わしい、と。その合法性がいま問題になっているというわけ。」
マックス「金融工学ということでデリバティブが登場して銀行が売りまくった。理論上の価値たら市場価値たらマージン価値たら、量子力学まで持ち出して風がどれくらい吹くかたらインドの人口成長率がどーたら月の重力がどーたらいう条件まで持ち出してそれに何十億ドルもつっこんだ。こんな毒物を取り締まる法律がなかったもんだけど、合法か非合法かなんて、非合法にきまっているけれどデリバティブっていう名前のもと、5年後10年後の人口たら税収増加たらナンセンスを根拠にして将来オフセットできますよ、という。
その頃おれはデスクにこのトランプを置いていたんだ。ファイナンシャル・テロリストのトランプっていうんだ。イラク戦争のあとテロリストトランプっていうのがあったんだけれど、それから拝借した。その時はこいつらを排除しなきゃならないっていう社会的メンタリティーがあったんだけど、ここでトランプ大統領に申し上げたい。グアンタナモにテロリストを押し込んだままの弱虫(オバマ)もいたけれど、ここでドイチェバンクみたいに為替操作をするテロリストを捕まえて牢獄にぶちこんで斬首刑にするべきでっせ、あんたならできるぜトランプ大統領!口だけじゃなくてさ。」
ステイシー「モスレムハッシュタグっていうのもあるし、デリバティブハッシュタグっていうのもあったよね。デリバティブがどれほど危険かは(大統領も)ツイートしていたはず。」
ここで記事。
ドイチェバンクとモンテ・パスキの関係から見えてくるのは、ドイチェバンクがデリバティブ、不正経理、アクションの遅い規制当局をうまく使いこなし、誰も何がどうなっているのかはっきりわからないところまで行き着いてしまったということだ。

ステイシー「デリバティブがどんなものでどこまで不正にかかわったのか、そして本当のリスクがどんな規模になるのか、市場関係者も規制当局もぜんぜんわからない、っていうのが現状なんだよね。」
マックス「ドイチェバンクは税前損失を後年度倒しにした。トランプも同じ理屈で10年、15年、20年も税金を払っていない。損失が900百万ドルだっけ?ドイチェバンクはそれが何十億ドルっていう、世界経済が傾くような規模なんだ。それがデリバティブ市場とかシャドウ・バンキングに隠蔽されているっていう。ヤツらはファイナンシャル・テロリストだ。トランプさん、あんたテロリストを許さないんだろう?ズボンを脱いでリングにあがってくれよ。きんたまをもってるならやつらを速攻でぶちこんでくれ。しれができないならあんたは存在価値なしだ。どうだ、できるか?カモンベイビー!つかめるのは女性の下半身くらいなのか?以上。」
ステイシー「さてイタリアに話をもどすと、マフィアたら陰謀たら捜査がどーたらいろいろ困難があるなかで、2008年のくだんの会議だけど、ファイソーラは会議のことを憶えていないんだと。バフィン報告書によるとドイチェバンク・ロンドン支店のリスクマネジメント責任者のウィリアム・ブロッホシュミットは監査がはいる前日、」
ここで記事。
2014年1月26日、監査の前日に彼(ブロッホシュミット)が自宅で首を吊っているのが発見された。

ステイシー「つまりイタリアの銀行に関わった関係者は、80年代だか90年代だかにもロンドンのブラックフライヤー橋からぶら下げられていたっていうのがあったけれど、なぜか自殺するということになっちゃう。」
マックス「トランプ氏のことだけど、彼いわく銀行規制を緩めて金を借りやすくして雇用を創出しなければならないと云々。しかし考えてみてほしい。銀行は預金者の金を抑えてそれをデリバティブにつぎ込み損をしたら自らを預金者の金で救済する。それを許したオバマは前政権、っていうのはわかるけれどいま銀行をふんづかまえて吐かせ、潰すべきは潰し、必要なら新しい銀行をつくるのがビジネスマンの考え方じゃないか?それともビジネスマンぶっているだけか?やつらは世界経済を危機に陥れたんだぞ。」
ステイシー「マルケル首相は厳しい人でギリシャに対してとても厳しかった。当時のバルファキス財務大臣はツピラス首相がトロイカと話をつけるのをギリシャ経済を破壊するとして反対していた。ここに彼の公開書簡がある。」

「2014年にツピラスがとった方法は」
(引用)
ツピラスは(倫理的にも政治的にも)崩壊した社会民主党を攻撃してポデモスを破り、急進的な欧州人を失望させた。ナショナリズムが各地で勃興したのはまさにその時期だった。

ステイシー「つまりこのとき右翼が強かったというよりも、左翼が自由主義とか緊縮財政云々で動的運動量(モーメンタム)を失ってしまい、そこをツピラスが突いたというわけ。」
マックス「然り。トロイカにノー、EUにもノー、自国統治主義、自前貨幣主義だ、と。しかし政府は右翼の台頭に対するバラストを用意していなかった。それがトランプ政権を誕生させた背景でもある。」
ステイシー「時間がないのでベルファキスの主張に戻ると、緊縮財政の結果ATMが閉鎖されるだろう、と。」
記事引用
ベルファキスいわく、私が設計しユークリッド・ツアカロス財務大臣に手渡したタキシスネットの電子決済システムを使うべきだった。債権者と決裂したときのためのシステムが2014年から利用できたのだから。

ステイシー「つまり決済のための並行システムがあった、とベロファキスは言う。」
マックス「並行システムがあるのになぜかどこも採用しないんだな、それが。」
ステイシー「ギリシアが並行システムでうまくいったら、他の国が続々と採用してユーロ圏のユーロもが崩壊するから。」
マックス「だからビットコインが最高値なんだね。」
前半おしまい。


 

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