2022年2月27日日曜日

アメリカ軍の退役将軍ジャック・キーンさんが見たウクライナにおけるロシア軍

 たいへん興味深い

https://www.youtube.com/watch?v=IE-duuyhY6c

1. ロシア軍は4方向から進軍を開始してキエフに迫る古典的な戦法。素晴らしい。

2. ただし今に至ってモーメンタムを喪失したようだ。原因はおそらくウクライナ側の抵抗か。時間の経過とともにロジスティックは困難になるはずだ。

3. 不思議なことに、ロシアはサイバーアタックの能力を有しているのに、ウクライナのインターネットはじめ通信や電力インフラを遮断していない。そのおかげでウクライナ側からの映像が世界に流れている。

4. さらに不思議なことは、ウクライナの制空権を抑えていないこと。まず制空権をとって地上軍を支援する。これはアメリカ軍ならまっさきにやることなのだが、いまだにウクライナ空軍機が飛んでいる。

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https://www.youtube.com/watch?v=8RG9D6-H7uY

現地滞在中のフォックスニュース記者によると、通常の空襲警報とはべつのお知らせがやってきて、「これからロシア軍の空襲があるので地下に避難しましょう」といった5分後に空襲があるという。ロシア軍がやってきたときのために一般市民に武器が配られ、おばちゃんたちは火炎瓶をせっせと用意している。

まるでB-29爆撃機を竹槍で落とそうとした日本人みたいじゃないか。そのときの日本人は、はたして「自由と自国の主権をこよなく愛する国民」だったのだろうか。

空襲のお知らせもそうだが、そんな正確な情報をもっているのが不思議だ。ロシアが意図的に流しているとしか思えない。ネットやコミュニケーションを遮断しないのもそのためなのだろうか。

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「アメリカ軍なら」制空権をとって地上を絨毯爆撃する。第二次世界大戦のとき、ドイツでも日本でもそれをやった。ベトナムでもシリアでもリビアでもイラクでもそれをやった。イエメンでおなじことをサウジ空軍が実行しているのを昨日も今日も後方支援している。しかしロシア軍は、アメリカの退役将軍がふしぎにおもうくらい、その能力があるのに「アメリカ的戦術」を実行していない。

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ロシア国内では、フェースブックは遮断されたものの、それ以外のネットは世界に開放されている。国内の反戦デモの様子も世界に拡散されている。世界中にちらばったウクライナ人の悲痛な声も聞こえる。もちろんアメリカンメディアの「ウクライナの自由と主権を愛する国民をばなぜ西欧は捨てるのか?」という問いかけも。

これらを見ていて浮かび上がってくるのは、ウクライナが西欧にとってたんなるpawn、質草、中国語で「当」だったという事実。

ロシアはまったく新しい戦いかたをやっているようだ。

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ロシア軍はキエフを今夜制圧するという。

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