2016年12月12日月曜日

痛っ!西欧+サウジ・カタール+トルコはアレッポで何を失ったのか?

「穏健な反政府勢力」という名のテロリストグループを支援してきた西欧+サウジ・カタール+トルコ。とりあえず軍事的観点からも支援側のメンタルな意味からも、ピヴォタルなアレッポがシリア+イラン+ロシアの手中に落ちたのは、アレッポ市民の側に立てばめでたいことです。なによりも、病院などのインフラをアメリカ軍に「誤爆」されることがない。アメリカが「穏健な」反政府軍経由でイスラム国に重火器を供与することも減るに違いない。アフガン、リビア、イラクに続くアホ外交が、オバマからトランプに政権がかわるタイミングで、シリアでいったんピリオドを打つ、そのきっかけになりそうなのだから。

今後の展開でどうなるか見通せないことを現時点で書いておきます。

1. 反政府テロリストを支援する西欧、サウジ・カタール、トルコの間で、お互いに相容れない思惑が入り乱れている。そこにイスラエルが乱入したらどうなるのかぜんぜんわからない。(実際に12月7日、イスラエル空軍がダマスカス空港を空爆しました。)

2. 武装勢力が一般難民のふりをして欧州に流入する。
通り道になるであろうトルコが武闘派難民をすんなり通すかどうか、これも上の1.が見通せない要因のひとつ。トルコは言論の自由を厳しく制限しており、西欧が人権だなんだとごちゃごちゃ言いはじめたら武闘派難民をスルーさせるでしょう。

3. トランプ大統領が中東、そして欧州を見捨てるのは既定路線なのだろうけれど、アフリカたとえば南スーダンはどうなのだろう?

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