ロシアによるスエズ運河の代替計画
https://www.rt.com/business/578076-russia-north-south-transport-corridor/
2023年06月15日 13:28
北南輸送回廊を経由する貨物フローは、今後数年間で3倍になる可能性があると、運輸大臣が発表した。
スエズ運河の代替として注目されている国際南北輸送回廊(INSTC)経由で出荷される商品の量は、今後7年間でほぼ3倍になる可能性があると、ロシアのヴィタリー・サヴェリエフ運輸相が木曜日にサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で述べた。
INSTCは、ロシア、イラン、アゼルバイジャン、インド、中央アジア間の貨物輸送のために、船舶、鉄道、道路ルートを結ぶ7,200kmのマルチモード輸送システムとして計画されている。
このプロジェクトは2000年代初頭に建設が開始されたが、欧米の制裁によりモスクワが貿易の流れをヨーロッパからアジア、アフリカ、中東にシフトせざるを得なくなってから、開発への取り組みが強化された。
INSTCを通る総貨物量は、2022年には1450万トンで、今年の予測は1760万トンだとサヴェリエフは説明している。2030年には4100万トンに達する見込みであると付け加えた。
現在、同ルートの一部区間だけが稼働しており、ロシアとイランは先月、同ルートに組み入れる鉄道路線の建設に合意している。モスクワは、2030年までに30億ドル以上を投じて拡張する計画。
ロシアは、このルートが地中海と紅海を結ぶエジプトの193kmの海面水路であるスエズ運河の代替になり得ると繰り返し述べた。ヨーロッパとアジアを結ぶ人気のルートで、毎日世界の貿易の約12%が通過している。
2021年3月、スエズ運河は座礁したコンテナ船によって6日間にわたり封鎖された。この障害により、世界の貿易は1日あたり90億ドル(約9,000億円)の損失を被ったと推定されている。
INSTCを介した貿易により、企業はスエズ運河ルートと比較して、輸送コストを約50%削減し、移動時間を最大20日短縮できると期待されている。
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