日本でパニック、円暴落とインフレ高騰でゴールドを買いまくる
https://www.zerohedge.com/markets/japanese-panic-buy-gold-yen-implodes-and-inflation-soars
2023年9月15日金曜日 - 午前06時20分
ベネズエラ、ジンバブエ、アルゼンチン、トルコのような、ハイパーインフレのバナナ共和国のゴールド購入は理にかなっている。日本は?
そうだ。おとなしい(そして急速に高齢化している)日本人が、ゴールドに新たな熱狂を見出した。
日本の貯蓄家には、現金から資産を移す動機がなかった。
FTが報じているように、日本のゴールド価格(ふざけた通貨、日本円リラ建て)は、円が米ドルに対して歴史的な下落を続け、購買力を蒸発させ、家計がインフレに対するヘッジを見つけざるを得なくなったため、史上最高値に跳ね上がった。
国内最大のディーラーで円建てゴールド地金が買われ、価格はここ数日で初めて1グラムあたり1万円の大台を超えた。日本最大の金小売業者の一つである田中貴金属が発表した小売価格によると、先週は10,100円で取引された。
日本における金の小売価格は、コロナウィルスの大流行、ウクライナ戦争、米国の債務上限問題、東西間の世界的緊張によって押し上げられた世界のスポット価格に追随している。この水準は、昨年は日本の当局による口先介入を引き起こしたが、今年は、この時点での介入は無益であり、日本のハイパーインフレとシステム崩壊を促進するだけだと認識している中央銀行が無視している。
日本のインフレ率は最近アメリカのインフレ率を上回り、今後も上昇し続けるだろう。
日本銀行が超低金利政策を引き締める用意があるというシグナルを出さない限り、円安はますます進むだろう。
FTが引用したエコノミストによれば、日本各地の金販売店での18ヶ月に及ぶ上昇を拡大させた金の小売価格の動きは、長年のデフレが消費者物価の上昇に取って代わられ、家計のリスクに対する考え方が急速に変化しているという。
アジアにおける金の最大の需要源がインドではなく日本であり、円が(必然的に)破滅的な終焉に近づくにつれて下落し、需要が高まるだけの世界を想像してみてほしい。我々はいま、そこにいる。
投資ファンド、ジャパン・カタリスト・ファンド(Japan Catalyst Fund)のアドバイザーでエコノミストのジェスパー・コル氏は、日本の家計による金購入の主な要因は、インフレ対策を緊急に求めたことだと述べた。
「金が円以外の資産であることはたしかだが、きっかけはインフレだ。」
日本の家計は、年間国内総生産の約4倍に相当する2兆円以上の資産を抱え、パンデミックから脱却した。日本の証券会社は、インフレは今後も続き、貯蓄を金融商品に切り替えるよう顧客を説得しようとしている。問題は、日本のコアCPIが先月3.1%に達したことだ。
ゴールドマン・サックスのシニア・ジャパン・エコノミストである太田知宏氏は、「日本のインフレは岐路に立たされている。」と指摘する。消費者物価は上昇を続けているが、その一部は一時的な政府補助金によるもので、消費の伸びは3月以降停滞している。ゴールドマン・サックスは、日本の通貨は今後6ヶ月のうちに対ドルで£155をつけると予測している。
田中貴金属の加藤栄一郎貴金属リテール部部長は、円相場が数十年ぶりの安値まで下落し、資産が円建てであることを懸念する顧客にとって、金は特に魅力的な存在になっていると語った。
安全な金に殺到しているのは日本の貯蓄家だけではない。ウクライナの敵に対してドルが武器化された世界で、中央銀行による記録的な金購入が1年間続いた。金の需要が高まることは明らかである。
「ドル建て価格が大きく下落する要因はあまり見当たらない。円安が続けば、円建て価格はさらに上昇する。」(加藤氏)
第一総合研究所のチーフエコノミストである熊野英生氏は、市場規模が小さいため、日本の金価格の上昇を深読みしないよう警告している。
「インフレ率が高止まりしても、日本の高齢者は行動を変えず、消費を開始しないかもしれない。デフレは(少なくとも次の世界恐慌が起こるまでは)葬り去られた。通貨が暴落している時だから、倹約家として知られる日本の国民が貯蓄を続ける。」
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