マイケル・ハドソン:2025年9月24日 ファシストの「みかじめ料」ビジネス
https://michael-hudson.com/2025/09/the-fascist-protection-racket-tribute-states/
ファシストの「みかじめ料」ビジネス:貢ぎ物国家(みつぎものこっか)
マイケル・ハドソン: (水曜日、2025年9月24日)
グレン・ディーゼン: 皆はん、おかえり!今日も政治経済学のマイケル・ハドソン教授に来てもろて、アメリカが同盟国に対してやってる経済的なイジメについて話し合うんや。先生、また来てくれはって、おおきに。
マイケル・ハドソン: グレン、また呼んでもろて嬉しいわ。
グレン・ディーゼン: ほんでな、これオモロイ展開やで。ワテの考えやと、「一極集中」やった時代は、アメリカの言うこと聞いとったらご褒美もらえたけど、聞かん奴はしばかれたわけやろ?だって、他に選択肢あらへんかったからな。
せやけど、今は「多極化」の時代になって、ルールが変わってきてるみたいやで。つまり、アメリカの反対勢力(あるいは中立でどっちつかずの国)は、経済的な付き合いを分散するっていう選択肢ができたんや。せやから、アメリカがプレッシャーかけようとしても、それは「もっとアメリカから離れろ」っていうインセンティブにしかならんわけや。
言い換えれば、中国とかロシアに対して見たら分かるように、アメリカには昔ほどの優位性があれへん。
せやけど、対照的に、アメリカの同盟国は見てみ?他の大国が台頭してくるのが怖くて、アメリカに命綱を完全に預けてしもうてる。自分らの経済的な利益を犠牲にしてでも、アメリカのトップの座を守ろうとしとるし、自分らとアメリカの縁も大事にしようとしとる。
これは、アメリカにとってはめちゃくちゃ有利な状況や。同盟国の従属につけ込んで、美味しいところを持って行ける。アメリカは他の勢力と縁を切らせて、政治的にも安全保障の面でも、経済的な譲歩を無理やり引き出すことができるんや。
せやからワテが言いたいんは、アメリカは同盟国を相手に経済戦争を仕掛けるのが得や、っていうことや。
ちょうどこの話に関係して、先生の書いた記事を読んで、めちゃくちゃオモロいと感じたんや。先生は、今のアメリカのやり口を、19世紀のイギリスやフランスの政策と比べてはるやろ?その考え、もうちょっと詳しく聞かせてもらえへんか?
ハドソン先生の核心的な反論
マイケル・ハドソン: まず、あんたの「アメリカの反対勢力」っていう言葉には、最初から異議を唱えたいんやわ。
あんたが言うてんのは、BRICSとか中国、ロシア、イラン、それから会合しとる他の国々のことやろ。せやけど、彼らの大統領や代表が、その会議で出した声明を全部見ても、「アメリカを敵や」なんて一言も言うてへん。なんなら、アメリカの名前すら出てこんのや。
彼らは、アメリカに攻撃されとる、っていう見方をしてるんや。それは、アメリカがヨーロッパに対してやってることと一緒や。
彼らは、アメリカに仕返ししようとしてるんやなくて、トランプがこれらの国に要求してることに対して、自分らを防御しようとしとるだけや。
ほんでな、トランプがBRICSに要求してることと、イギリス、ヨーロッパ、日本に要求してることは、全く同じやねん。
実際、今韓国でも話し合いがあるやろ?韓国はアメリカの同盟国やけど、アメリカに金を吸い取られそうになっても、立ち上がろうとしとる。
アメリカは韓国に、日本にしたみたいに脅しをかけたんや。「もし、3500億ドルを、このトランプ大統領であるワテに貸さへんかったら(使い道はワテが決めるで!儲けが出たら1割だけあんたらにやるけど、9割はワテらや!)、関税を上げて危機を起こすで。そしたら失業が増えて、あんたらを選挙で落とすように仕向けるで」ってな。要するに、「危機を作ってやる」って言うてきたわけや。
ほんで、つい先日、アメリカの商務長官のハワード・ルトニックが、韓国人に面と向かって言うたんや(昨日のフィナンシャル・タイムズにも載っとったわ)。
「日本はもう3500億ドルの契約にサインしたで。韓国はこの取引を受け入れるか、関税を払うか、白黒はっきりさせろ。関税を払うか、取引を受け入れるかや。」
これは、彼がヨーロッパに言うたこととそっくりそのままやで。
「みかじめ料」を払う同盟国
問題は、ヨーロッパを、代替案を作ろうとしてるBRICS諸国と分けるもんは何や、っていうことや。BRICSは言うとるで。「しゃあない、トランプがウチらの輸出産業をアメリカ市場から締め出すって脅しとる。せやけど、トランプの要求に応じたら、アメリカに貢ぎ物を払うだけでムダ金がかかることになる。これはまさに保護を装ったカツアゲや。『金を払って、ウチらの輸入関税を受け入れて、「お前んとこの産業を解体して、こっちに投資せえ」っていう要求を飲まんと、関税を上げて、危機を引き起こすで』」ってな。
どの国に対しても、全く同じ要求がされとるんや。
ほんで、あんたは「なんでアメリカは特にヨーロッパにこんな要求をするんや?」って聞いたけど、要求は全く一緒やで。
ヨーロッパは諦めとるんや...。有権者じゃなくて、ヨーロッパのリーダーたち、要はNATOのトップやな。EUの外務大臣らは、「長期的なことより、短期的に生き残る方がマシや」って決めてしもうた。産業が破壊されるよりはマシやと、政治家がやるみたいに。
彼らには選択肢があったんや。2022年より前の選択肢は、北海パイプラインを爆破される(またはアメリカに爆破させる)ことに同意して、石油を完全にアメリカに頼る、っていうことやった。
彼らは言うた。「せやけど、少なくともアメリカには頼れる」ってな。ウルスラ・フォン・デア・ライエンが言うてたやろ。「アメリカには頼れる」って。
せやけど、トランプはハッキリさせたで。昨日、イギリスで言うてたけどな。「情報技術の分野なんかで、アメリカの産業に不利益になるような動き(例えば、ヨーロッパがやってるみたいに、アメリカのIT企業に最低税を課すとか)をやったら、容赦なく関税を上げるで」ってな。
トランプは関税を上げられるんや。もちろん、ヨーロッパは抵抗しようとしたことはあるけど、交渉役やったフォン・デア・ライエンは反撃すらしようとせえへんかった。「少なくともトランプは考えを変えたり、取引を変えたりせえへんっていう確実性はある」って言うたけどな。
アホな話や。確実性なんか、どこにもあれへんかったんや。
ヨーロッパには二つの選択肢があったんやで。
2022年より前の選択肢は、ロシアが石油、ガス、肥料、その他の基本的な材料を供給してくれる共生関係にある限り、均衡のとれた、基本的に独立した経済を持つことやった。
この選択肢のメリットは、ヨーロッパ、ロシア、中国、BRICSが世界経済の成長しとる部分や、っていうことや。アメリカはEU経済の中では縮小しとる部分やねん。
トランプの政策は、実際にはアメリカの農業も産業も破壊しとる。アメリカを投資する価値のない国にしとるんや。今、企業は閉鎖しとるやろ。特に鉄鋼やアルミの輸入コストのせいで、利益が下がっとる。
せやから、あんたは思うやろ。「なんでヨーロッパは、自分らの長期的な運命をアメリカに縛り付けて、国内の自給自足(ロシアの原材料やエネルギーに自由にアクセスできとった時に持ってたもん)を失って、5倍も6倍も高いエネルギーに頼ることに同意したんやろか?」ってな。
この独立性を失うと、BRICS諸国が選んだ選択肢を失うことになるんや。BRICSは言うとる。「アメリカ市場を失っても構わへん。だって、あれは時間と共に縮小していく市場や。短期的にはコストがかかるけど、そのコストは、短期的な市場を維持するためだけに、カツアゲ料として3500億ドルもアメリカに払わされるよりはマシや」ってな。
アメリカ市場は、日本にとっても韓国にとっても、3500億ドルの価値なんかない。これらの国は、それぞれ35万ドルを自国の輸出業者に補助して、関税に対応できるようにできたはずや。せやけど、日本はそれをせんと、降参してしもうた。
韓国は今、降参を拒否しとる。そして昨日、外務大臣のチームが中国におって、話し合おうとしとる。「アメリカ市場を失うかもしれへん。どう考えても応じられへん要求を突きつけられとる。ワテらは彼らから離脱するかもしれへん。そしたら、あんたらとアジアの隣人とで、どういう取引ができるやろか?ワテらが自給自足できて、アメリカがしてくるような脅しが効かんようにするには、どうしたらええんや?」ってな。
ヨーロッパの政策決定者
せやけど、ヨーロッパは自分らをこの脅威から守ってへん。
これには軍事的な部分も絡んどる。
ドイツ、フランス、イギリスのリーダーは、何度も言うてきた。「ロシアが地上侵攻してきたら、アメリカの支援が必要や。ロシアは2000万人の兵士を犠牲にしてでも、ヨーロッパを横断してイギリス諸島まで行進しようとするかもしれへん」ってな。
アホな話や。これは現実とかけ離れた脅威やで。現代の産業国は、他国への軍事的な歩兵侵攻なんか無理や。兵士が大量に死ぬだけやなくて、そんな国が徴兵制なんか敷いたら、すぐに政権が倒されるわ。
せやから、ヨーロッパの政策決定者は、有権者のためやなくて、アメリカにコントロールされとるNATOの代わりに動いとるんや。
世論調査を見たら、有権者はウクライナでの戦争なんか望んどらんし、限られた予算を国内のことじゃなくて軍事費に使うために、社会保障費が削減されるのも嫌や、って出とる。
せやから、これは「アメリカがBRICSにだけ要求を集中させてる」っていう問題やなくて、要求は全部の国に対して一緒なんや。
「ウチらの市場を閉ざすか、それともカオスを引き起こさんように金を払え」ってな。
他の国はカオスから自分らを守ってるけど、イギリスは自分らを守ってへん。ワテが見るに、これが根本的な問題やわ。
?? 戦争が暴く「宗主国」の正体
グレン・ディーゼン: 先生が言うように、この問題の多くはウクライナ戦争と結びついとると思うんや。
冷戦が終わった時、ヨーロッパは「もう戦争終わったし」ってことで、アメリカを頼る度合いが減ったんや。自立がヨーロッパの主な目標になって、集団交渉力を使って経済的にアメリカと対等な立場になろう、って話してたやろ。
ソ連が崩壊して1、2ヶ月後の1992年には、ヨーロッパ人は「自分たちで軍隊をどう持つか」を議論し始めたんや。もちろん脅威はあれへんかったけど、これも自立を目指すための努力やった。彼らは独自の外交政策も持ちたかったんや。つまり、EUとして統一された外交政策をな。
これは、支配的な国が安全保障の依存を経済的な忠誠心に転換できへん時にできることやった。
せやけど、ウクライナ戦争が始まってから、外部の脅威が見えてきて、安全保障の依存がハッキリしてくると、宗主国(安全保障を提供しとる側)が、属国や保護国から経済的、政治的な譲歩を引き出そうとするんは、当然の成り行きや。
だからワテから見たら、2014年のクーデターからNATOがウクライナで紛争を始めて以来、これはワテの最大の主張やったんや。ヨーロッパはめちゃくちゃ危うい立場に自分らを置いてしもうた。
アメリカは「友と盟友」って言い続けるけど、国は国らしく振る舞うんや。他国に過度に依存したら、その国は必ずそこから旨味を得ようとするもんや。
せやけど先生、「ヨーロッパの征服」みたいな言い方をしとったな...
マイケル・ハドソン: ちょっと待ってくれ。あんたが「安全保障の提供者(security provider)」って言うたけど、それは婉曲表現が過ぎるわ。
アメリカはヨーロッパに、前代未聞の「不安」を押し付けてるんや。
ドイツ、フランス、イギリスは、ウクライナに長距離ミサイルを提供して、ロシア、特にモスクワやサンクトペテルブルクに向けて発射させようとしとるやろ。
(そして、スターマーみたいに、ヨーロッパのリーダーたちは「ロシアを爆撃したい」って言うとる。)
せやけど、プーチン大統領もラブロフ外相も言うとるで。「もし外国のミサイルがウクライナからロシアに向けて発射されたら、ワレらの戦いはウクライナ相手やない。NATO相手や。これはNATOとロシアの戦争や」ってな。
「もしドイツ製の工場から爆弾が飛んできたら、その発射源を爆撃する。ドイツ、少なくともドイツの工場、そしてその工場にエネルギーを供給してる発電所もや。フランスでもイギリスでも同じことや」ってな。
?? 現代の戦争は「相互破壊」
ほんで、問題はここや。ロシアから大陸間ミサイルが飛んでくるようになったら、ロシアは核兵器なんか必要あれへん。NATO諸国よりも遥かに幅広い種類の兵器を持っとるんや。しかも核ではない。
NATO諸国自体は、武器がほとんど尽きとる。全部ウクライナとイスラエルにやってしもうたからな。
実際に戦争をするなんて考えは、ファンタジーでしかない。バンビがゴリアテに挑むみたいなもんや。ロシアはめちゃくちゃ早く反応するやろ。
その結果、フォン・デア・ライエンやエストニアのケラス補佐官みたいな好戦的な態度のせいで、ヨーロッパは不安と甚大な軍事的危険に晒されとるんや。
武装した歩兵による軍事侵攻の危険性なんか全くあれへん。軍事侵攻なしに、他国を支配下に置くことなんかできへんのや。ロシアが今ウクライナでやってるのがそれやけど、ウクライナ相手ですら途方もない問題を抱えとるやろ。
民主的な戦争で国ができるんは、ミサイルを使って相手の国を破壊することだけや。
現代の、第二次世界大戦後の新しいタイプの戦争は、ミサイルによる相互破壊や。潜水艦からやろうが、地上発射やろうが、空からやろうがな。ヨーロッパが直面することになるんは、そういう種類の戦争、そして不安や。
せやから、ヨーロッパの計画は、「偽りのケインズ主義」、つまり軍事ケインズ主義なんかやない。
「せや、軍事産業に金を使おう。そしたら、ロシアのガスと石油の代わりにアメリカのガスと石油に頼ったせいで失った民間産業の雇用を、もしかしたら作れるかもしれへん」ってな。
せやけど、これはヨーロッパ諸国の実際の存続を脅かすことになるんや。
ロシアはヨーロッパを乗っ取る気なんかないってハッキリさせとる。ただ放っておいてほしいだけや。
そしてヨーロッパは、トランプがしとる関税や金銭的な要求だけやなくて、もっと深い繋がりでアメリカに服従しとる。アメリカの冷戦、そして今はどんどん熱くなっとる戦争のリーダーシップに従っとるんや。
これがヨーロッパを破綻させてる本質的な原因や。ロシアを相手にするには軍事的に全く力のない、新しい軍事枢軸に加わってしもうた。あんたの番組に出てる軍事のゲストも、ここ数ヶ月でそれをハッキリ言うてたやろ。
問題は、なんでヨーロッパをコミットさせる立場にある政治的なリーダーたちが、「ワレらは自立したい、もっと自国の利益を主張したい」っていう国民の有権者の声を無視して、国全体のためにこの選択ができてしまうんか?
もし社会民主主義政党やキリスト教政党が「戦争推進派」で、アメリカへの依存を受け入れて、アジア(中央アジア、南アジア、北アジア、東アジア)との貿易による成長の希望を諦めるんやったら、選挙の時には国粋主義的な反対勢力を支持するで、って国民は言うとるんや。
せやけど、残念ながら、ドイツもフランスもイギリスも、すぐには本格的な総選挙はあれへん。
ほんで、ここにヨーロッパの問題が立ち往生しとるんや。自分らのリーダーシップやなくて、アメリカの操り人形のリーダーシップや。
このアメリカ中心のリーダーシップは、アメリカ中心のネオリベラルなマスメディア、新聞、テレビに支えられとる。
ヨーロッパでは、経済発展の文脈全体、物語全体が歪められとるんや。彼らは、スターマーとかメルツとかマクロンの言う通り、ウクライナが勝つチャンスがある、って本気で思っとる。せやけど、勝つ見込みなんかあれへん。
彼らは、戦争がロシアの崩壊に繋がる、って思っとるけど、ロシアは自給自足や。中国やその同盟国がアメリカの制裁で崩壊せんのと同じで、外国の制裁でロシアが崩壊する道なんかあれへん。
ヨーロッパは以前は自給自足できてた。せやけど、依存と引き換えに全てを諦めてしもうた。
ドナルド・トランプみたいなアメリカのリーダーが、大企業や独占企業、そして何よりも軍産複合体のために動いとる時に、依存の代償が、ヨーロッパを基本的に破産させて、GDP成長を逆行させ、生活水準を逆行させ、緊縮財政を押し付けることになる、ってことに気づいてへんのや。
?? 民主主義の破壊
グレン・ディーゼン: ほんでな、問題は、政治的なリーダーシップが基本的な自国の経済的な利益を追求せんと、ヨーロッパがやってるみたいに従属してしもうたら、真空状態が生まれるはずや。その真空は、ホンマに国益を追求するアクターによって埋められることになるはずや。
せやけど、これが問題やねん。リーダーたちが従属しとる場合、彼らは民主主義まで殺してしまうことになるかもしれへん。だって、国民の利益に応えようとする人々によって真空が埋められるのを防ごうとするやろうからな。
ドイツでは、AfD(ドイツのための選択肢)が今一番人気のある政党になっとる。彼らはロシアとの平和を回復したい、言うとる。せやけど、彼らは「過激派組織」のレッテルを貼られて、禁止することも議論されとる。
フランスで一番近いのんはルペンやろけど、逮捕されとった。皆知ってる通り、ルーマニアの大統領選挙は望まない結果になったから、結果をキャンセルしてしもうた。
ほんで、今日もポリティコを読んでたんやけど、チェコでも選挙があって、新しい首相が誕生するかもしれへん。せやけど、アンドレイ・バビシュが世論調査でトップなんや。彼を首相にさせへんかもしれへん。
なんでかというと、ポリティコが挙げる二大理由の一つが、彼がNATOとの関係が曖昧やからや。ハッキリと支持しとらん、ってな。
ワレらはこれをウクライナにもやったやろ。2019年にゼレンスキーが平和を訴える公約で当選した時、ウクライナ国民の73%が投票したのに、NATO諸国が資金援助しとるNGOの多くがレッドラインを引いて、ゼレンスキーにこの考えを諦めろって脅しをかけた。NATOが同席せんと、ロシアと平和について話し合うことは許されへんかったんや。
せやから、政治エリートが国益を追求せんと、自分らの無能さによって残された真空を誰にも埋めさせへんようにしたら、いずれ民主主義を殺すことになるやろう、っていう話や。
ホンマ、えげつない話になってきたな。ハドソン先生のこの部分も、骨太の関西弁で訳すさかい、よう聞いといてや!
?? 偽りの歴史と「ネオ・ファシズム」の再来
マイケル・ハドソン: それはロシアだけやのうて、イスラエルに関しても同じことが起こっとる。
もしあんたが「ナチズムには反対や」って主張するなら、「特定の民族や宗教を、『肉体的に人間以下の、別の種族や』として扱うのに反対や」って主張するなら、「人間はみな人間や、同じ種族やから、ジェノサイドは許されへん」って言うべきやろ。
せやけど、ドイツでは、「パレスチナ人も人間や」って言うたら犯罪になる。なんでか?パレスチナ人のことは、ワテが説明せんでも分かるやろ。
ウクライナで「スラブ人、ロシア語を話す人々は人間以下ではない」って言うたら、犯罪や。
ナチズムの再来がヨーロッパを席巻しとるんや。前と同じでドイツが中心になってな。
?? 第二次世界大戦の「嘘」
その結果、ヨーロッパ全体がドイツと一緒になって、「今度こそ勝てる」と信じて第二次世界大戦をやり直そうとしとる。
この幻想の一因は、ヨーロッパのまるまる一世代が、アメリカの映画だけやのうて、「誰が第二次世界大戦を戦ったか」についての間違った考えで育ってしもうたことやと思うんや。
第二次世界大戦の主要な戦い手は、2200万人を失ったロシアと、1800万人を失った中国や。
国名 第二次世界大戦の死者数(概算)
ソ連(ロシア) 約 2,000万?2,800万人
中国 約 1,300万?2,000万人
イギリス 約 38万人
アメリカ 約 29万人
フランス 約 60万人
(出典:各種歴史資料に基づく。犠牲者数は諸説あり。ソ連と中国が圧倒的多数。)
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これは、欧米諸国(ヨーロッパとアメリカ)が失った人数より遥かに多い。
ドイツ国防軍の力を打ち砕いたんはロシア人やし、1931年の満州占領から始まった日本の力を打ち砕いたんは中国や。
ヨーロッパ人は、「自分たちが、いや、ホンマはアメリカが第二次世界大戦に勝った」と思い込んどる。
アメリカがやったんは、終盤になってから参戦して、食糧配給みたいなもんを押し付けただけや。その苦労に対してもしっかり請求しとる。
日本では、ロシア人が日本人を追い出して共産主義の支配を敷くチャンスがある前に、原爆を使うて戦争をめちゃくちゃ早く終わらせた。
西ヨーロッパでも同じや。アメリカは引き伸ばし、引き伸ばし続けた。ロシア人と日本人が死に続ける限り、ヨーロッパの戦争を長引かせたかったんや。
ロシアの歴史家は戦争をこう見てる。中国の歴史家もこう見てる。せやけど、ヨーロッパ人はこう見てへん。彼らは「前はアメリカの助けでロシアに勝った。今度もアメリカの助けでまた勝てる」って思っとる。
第二次世界大戦後、近東やアフリカをフランス、イギリス、アメリカで分割したみたいに、また全部できるってな。
この神話が、ヨーロッパ人が将来達成できることについてどう考えるかを導く、間違った物語を作ってしもうたんや。そしてそれは自殺行為みたいに自分を欺くような間違った物語や。
グレン・ディーゼン: 先生が指摘したように、ファシズムを打ち負かす上で重い負担を担ったんがロシア人(正確にはソビエト)と中国人や、っていうのは強調せなあかん事実や。
せやけど、カヤ・カラス(EUの外交政策トップ)は最近、これを嘲笑しとる。「『中国人やロシア人がファシズムを倒した』って主張しとるわ。あいつら本読んでへんのちゃう?」ってな。
彼女はトム・ハンクスが第二次世界大戦に勝った、って思わせるような映画をいっぱい見とるんかもしれへんな。どこから情報を得とるか分からへんけど、カメラの前でこの考えをバカにしとったんや。
マイケル・ハドソン: ワテらの頭の中には、別の本があるんや。世界の人口の大部分のための一連の本がある。ドイツの歴史書、フランスの歴史書、そしてアメリカ、イギリスの歴史書は、実際に起こったことからどんどん極端に歪曲されて、書き直されとる。
グレン・ディーゼン: せやけど、第二次世界大戦後、フランスや他の国々で何十年にもわたって世論調査が行われとる。「フランスを解放し、ヨーロッパをファシズムから救うために最も尽力したんは誰か?」って聞くやつや。
第二次世界大戦直後のフランスでは、85%から90%くらいが「明らかにソビエトや」って答えたんや。せやけど、何十年もの強力なプロパガンダを経て、今ではごく少数になってしもうた。最新の調査では、「ナチス・ドイツを倒すために最も尽力したんがソビエト連邦や」って信じとるんは18%か21%くらいやと思う。
せやから、プロパガンダは効くんや。同じ話を何度も何度も言うとったら、しばらくしたら皆信じてしまう。
今は、「第二次世界大戦はファシストとソビエト連邦の両方が原因やった。そしてファシズムを打ち負かしたんが、自由と平和を愛する西側諸国やった」って言われとる。ホンマに並外れた話やで。
?? 救われたのは「ファシズム」自体
マイケル・ハドソン: それは間違った枠組みや。ヨーロッパはファシズムから救われたんか?
今のヨーロッパを見たら、救われてへん。もしヨーロッパが救われたんやったら、それはファシズムのために救われたんや。ファシズムはアメリカによってほとんど即座に救出されたんや。
アメリカは主要なナチスの官僚をすぐに雇い入れて、左翼との戦いに使った。イタリアでは「グラディオ作戦」があったし、CIAとアメリカの外交政策が組織したテロリズムもあった。
そして、アメリカはウクライナのファシスト、ナチスを雇って、ウクライナの民族主義運動を組織させた。
ヨーロッパにファシズムが打ち負かされるのを防いだんはアメリカや。
ファシズムは、社会主義と労働者階級の運動に対するアメリカの対応やったんや。イタリアのアルド・モーロが殺された。ヨーロッパの政治家が殺された。ルムンバがアフリカで殺され、チリでピノチェトがアジェンデを殺したのと同じや。政治的な暗殺があった。
アメリカの全米民主主義基金(NED)を通じて、非政府組織(NGO)がヨーロッパに、ファシストとしか言いようのないリーダーを連れてくるための資金調達のプロセスとして動いとる。
メルツはファシストや。他に言いようあれへん。カラスもそうやし、ナチスの背景を持つ家族を持つフォン・デア・ライエンもそう言えるやろ。
ヨーロッパはファシズムのために救われたんか?もしそうやったら、なんで今日、ファシズムが再燃しとるんや?アメリカが世界の様々な地域を支配するために必要やと宣言しとる国々で、民族的なジェノサイドを支持しとるんか?
ホンマの戦いはここにあるんや。
あんたが市民の権利、言論の自由に対する弾圧を指摘したのは全く正しい。それこそがファシズムや。
ドナルド・トランプによるアメリカでも、ここ一週間くらいで同じような乗っ取りが見られとる。1950年代のマッカーシズムみたいな新しい時代を押し付けて、「左翼」がチャーリー・カークを暗殺したかのように攻撃しとる。
ヨーロッパからアメリカにかけて、政治的にあることが起こっとる。第二次世界大戦が終わった時のあの楽観主義の中で、誰も信じてへんかったことや。「ドイツとイタリアを打ち負かしたから、ファシズムを打ち負かした」ってな。
事実は、これがアメリカの支配と寡頭政治と、社会主義(あえてラベルを貼るなら)との間の階級戦争を呼び戻したんや。そしてその戦いは続いとる。社会主義と民主主義に対する継続的な戦いがあるんや。
ヨーロッパの動きは、民主主義に向かってへん。離れとる。ますます非民主的な帝国主義、そしてロシアと中国に対する第二次世界大戦の再戦を推し進めようとしとるアメリカのネオコンやネオリベラルによる独裁に依存しとるんや。
彼ら(ロシアと中国)が勝ったように、第二次世界大戦でドイツであれ日本であれ、ファシズムを最終的に打ち負かすことができた。今日も同じことが起こるやろけど、戦いはもっと暴力的で、歩兵やのうてミサイルで戦われることになる。
グレン・ディーゼン: そうやな、「アメリカはファシストを支援せえへんかった、反ファシストの同盟だけやった」っていう考えは、ちょっとオモロいで。
ワテが今、ここで確認したんやけど、ハリー・トルーマンが大統領になる前の言葉に、「もしドイツが勝ちそうになったら、ロシアを助けるべきや。もしロシアが勝ちそうになったら、ドイツを助けるべきや」って言うた、っていうのがある。「そうやって、できるだけ多くの奴らを殺させろ」ってな。
第二次世界大戦の終わり頃には、イギリスも「アンシンカブル作戦(Operation Unthinkable)」っていう計画を立てとったんや。1945年5月、戦争が終わろうとしとる時に作られたんやけど、それはアメリカとイギリスだけやのうて、残っとるファシストの軍隊も使って、共通の勝利の直後にソビエト連邦を奇襲攻撃する、っていうもんやった。
せやけど、ハリウッドが80年間も違う物語を流し続けたら、全く別の話になってもうたわな。
ところで、経済的な征服の話にちょっと戻りたいんやけど、同盟国に対する経済的な締め付けや。ヨーロッパの話はしたけど、アメリカは東アジアにも忠実な同盟国を持っとるやろ。韓国、日本、そして台湾のことや。彼らもアメリカに強く安全保障を依存しとる。
アメリカは、この二つの国と一つの島に、どうやってプレッシャーをかけようとしとるんやろか?
???? 東アジアへの締め付けと「奴隷猿」
マイケル・ハドソン: またまた、「安全保障の依存」っていうのは婉曲表現や。オーウェルの二重思考やで。
日本は再軍備について話しとるし、また核保有国になるかもしれへん、なんて話も出とる。せやけど、日本が再軍備したら、中国がすぐさま自衛に動くことになる。
日本は第二次世界大戦ですでに壊滅的な損失を経験しとる。日本が誰に対しても、ホンマの軍事的脅威になる道なんかありえへん。
北朝鮮も韓国も、日本に対しては全く好意を持っとらへん。なんでか言うたら、何世代にもわたる韓国の残忍な占領があったからや。アメリカが自由民主党(LDP)を据え付けて、日本のヤクザ、犯罪者と契約したせいで、日本に対する憎しみがそこに渦巻いとる。
マッカーサーとアメリカ国務省は、犯罪者と取引して、社会主義のデモを殴って攻撃させたんや。第二次世界大戦後、日本には社会主義になるチャンスがあった。日本人の反発やったんや。
アメリカの代替案は、日本をLDPに支配された、ほとんど犯罪化されたマフィアみたいな寡頭政治にすることやった。せやけど、最近の選挙で初めて、親米の自民党を追い落とすかもしれへんっていう脅威が出てきて、もっと国粋主義的な政党が入ろうとしとる。
国粋主義っていうても、1930年代の軍国主義的な日本の国粋主義やない。アメリカからの独立を意味するんや。目的は、日本をまた戦争の危険に晒すことやない。
?? オワコン化した海軍
日本はアメリカの軍事基地のホストや。数週間前、中国の大規模な軍事デモンストレーションがあった時、彼らがミサイルを指してハッキリ言うてたやろ。「このミサイルは、西太平洋にあるアメリカの軍事拠点であるグアムを攻撃できる。他の日本の軍事拠点も攻撃できる」ってな。
せやから、日本が安全を危険に晒しとるわけやない。台湾も同じや。
台湾は中国本土に非常に重い投資をしとる。すでに両国の間には経済的な共生があるんやけど、アメリカがそこに楔を打ち込もうとしとる。
中国は言うとるで。「もし何らかの理由で、ヨーロッパのリーダーたちを籠絡したみたいに、台湾のリーダーたちを籠絡することができたら、強烈に叩く。勝負にならへん。あんたらの海軍艦隊は、ただの座ってるカモや。第二次世界大戦に勝つのに役立った海軍力は、もう現役の軍事ツールやない。一日で全部消し去れるからな。海軍全体が時代遅れなんや」ってな。
イギリスが世界最大の海軍を持っとった何世紀も前は、海軍は支配のためのツールやった。イギリスにとって海軍の存在意義は、海岸線周辺の経済発展に対応することやった。イギリスが外国貿易と国家間の相互依存を推進しとったからや。
せやけど、中国は、貿易によって大陸の周辺部を支配するっていうマッキンリー型の戦略全体に対抗しようとしとる。
中国は「一帯一路」を通じて、鉄道、パイプライン、高速道路、あらゆる種類の相互接続で内陸の繋がりを発展させとる。せやから、外国貿易のための乗り物全体が、今はもっと内陸で国内的になっとるんや。
それが何をもたらすかと言うたら、国内の地域的な勢力圏と自立を作り出し、独立することや。
?? 金融の富と依存のコスト
アメリカがヨーロッパからアジア、ラテンアメリカに至る全ての国に突きつけてる要求の影響は、あまりに度を超しとるから、外国貿易と相互接続を安定の経済秩序と見とった過去二世紀の自由主義全体に対する反発を生み出してしもうた。
この相互接続が今や兵器化されとる。
トランプは外国貿易を兵器化した。ヨーロッパや他の輸出国のためのアメリカ市場への外国アクセスと、アメリカが支配する基本的な必要品(石油、農業、そして今はハイテク電子機器が主導)を輸入する能力、これ全部を兵器化して依存の形を作り出そうとしとるんや。
そしてそれを要求として使うんや。「ワレらの要求に応じへんかったら、お前んとこの経済を不安定化させるで」ってな。
ホンマの理由は、あんたの最初の質問に戻るけど?なんでアメリカはヨーロッパをそう扱い、BRICS諸国にも同じように扱おうとしとるんか?
それは、アメリカがもう工業化されとらんからや。脱工業化してしもうた。
2008年のサブプライム危機以降の富の成長は、株、債券、不動産市場による金融の富や。本当の生産の富やない。生活水準の富やない。アメリカ人の半分以上は、2008年から生活水準が上がってへん。
全部、最も裕福な10%に集中してしもうて、その10%が消費財の成長の50%を占めとる。
せやけど、その裕福な10%の消費財は、底辺の90%が買う食べ物や基本的な必要品とは違う種類のもんや? 贅沢品や、アンディ・ウォーホルの版画や、トロフィーやイタリアのファッションや。
こういうことは、17世紀、18世紀に議論されて、金融部門が工業部門とは違う振る舞いをする、って理解されとったんや。
ワレらは、資本主義が何であるか、経済が何であるかの力学の全体的な変容を目の当たりにしとる。
これ全部には政治的な側面があるんや。政治的な側面っていうのは、アメリカが今日、生活水準に対するさらに深い締め付けを避けるためには、他国からの支援を得なあかん、っていうことや。自国の経済ではもう提供できへん、富や輸入や金や補助金を、他国から手に入れなあかんのや。
せやから、アメリカは自給自足する能力を失った。そしてその対応が、ヨーロッパの経済的、商業的、金融的な自給自足の能力を破壊することなんや。
一方、BRICS、アジアは、今やグローバルサウス(アフリカ、ラテンアメリカの一部)と協力して、自給自足を主な経済目標にしとる。そうすることで、アメリカのいじめや脅迫、経済を混乱させるっていう脅しの対象にならへんようにしとるんや。
自分の経済をアメリカから隔離したら、制裁を課したり、関税を上げたり、輸出入貿易や金融貿易を兵器化したりするために、アメリカができることなんか何もあれへん。
グレン・ディーゼン: なるほど、アメリカ主導の同盟システム全体が根本的に変わってしもうたのは、こういう理由やな。第二次世界大戦後、アメリカは最前線の国々(ドイツ、ヨーロッパ全体、韓国、台湾、日本)とめちゃくちゃ寛大な貿易協定を結んどったからな。
せやけど、この時代になると、アメリカが譲歩を引き出そうとするにつれて、どの国もジレンマに直面しとる。
つまり、要求に屈服するか、そうすることで、他の国々から縁を切って、自分らをもっと孤立させ、アメリカへの依存度を高めるか。
それか、実際に多様化することで完全な自立を目指すか。せやけど、そうするとBRICSやSEAみたいな機関にもっと頼らなあかんようになる。もう中間地帯はほとんどあれへん。
アメリカがインドに対してやり過ぎたのは、まさにこれやと思う。彼らは、インドがヨーロッパ人みたいに、他の全ての勢力圏から自分らを切り離して、アメリカに従属し、目の前に出されたもんには何でもサインする、って思い込んどったわけやろ。
せやけど、インドは逆の道を行かなあかんかったんや。
モディ首相が中国に行かなあかんかったという事実が、ワテから見たら、「もう中間地帯はあれへん」っていうこのジレンマを指し示しとる。
従属するか、多様化することで自分を守るかや。せやけど、後者を選んだら多極的な機関に頼らなあかん。
ホンマに魅力的な時代や。興味深い社会実験でもある。そろそろ終わるけど、最後に何か考えはるか?
マイケル・ハドソン: 第二次世界大戦でアメリカが打ち負かした国だけが「降参猿(surrender monkeys)」になってしもうた。日本はストックホルム症候群の哀れな犠牲者になってしもうたし、もちろんドイツもや。この二つの国が屈服したんや。
そして、第二次世界大戦におけるアメリカのもう一つの大きな敵は、もちろんイギリスやった。
あんたが言うてた、他の国に有利やった1944年のイギリスへの融資や貿易協定は、イギリス帝国を解体するために特別に狙われたもんやった。国際市場を開放することで、イギリスの帝国特恵を終わらせたんや。
それは、インドやアルゼンチンや他のグローバルサウスの原材料輸出国が稼いだ外貨が、もはやイギリス帝国の中で使う必要があれへんことになった、っていうことや。どこでも使えるようになったんや。
イギリスの経済は破壊された。せやから、それはアメリカで自由に使えることを意味した。
ドイツやヨーロッパ諸国とは貿易協定が結ばれた、っていうのはホンマや。もちろん、アメリカはそこでの貿易を優遇した。なんでか言うたら、ヨーロッパの企業がアメリカの多国籍企業に買収されつつあったからや。ヨーロッパで何よりも支持されたんは国際企業やった。
トランプがイギリスとEUに対してこの一ヶ月、今週やってる戦いはまさにそれや。今日のフィナンシャル・タイムズに素晴らしい記事が載っとった?「イギリスはハイテクのルールに関してアメリカの圧力に立ち向かうべきや」ってな。これはヨーロッパのデジタルサービス税についての話や。
ヨーロッパは、アメリカのテクノロジー企業にデジタルサービス税を課そうとしとる。なんでか言うたら、彼らはハリウッド会計を使って所得税を払わんで済むようにしとるからや。
トランプはイギリスに言うたで。「ウチらに立ち向かおうとして、アメリカ企業にデジタルサービス税を課したり、シリコンバレーのワテの献金者がやりたいことを制限しようとしたりしたら、去年の春に結んだ協定にもかかわらず、また関税を上げるで」ってな。
イギリスに言えるんやったら、EUにも間違いなく言える。
トランプはEUにハッキリさせた。EUがアメリカ企業の不利益になるようなことをしたら、多国籍企業がトランプの共和党の選挙運動や彼の個人的なキャンペーンに献金し、彼の仮想通貨詐欺や他の詐欺に個人的に投資しとる限り、彼はこれらの国々に対する締め付けを強めるだけや、ってな。
これが基本的にそこで起こってることや。これがワテの最後の考えやと思うわ。
ヨーロッパは、全ての外交、貿易、商業、金融の主導権をアメリカの計画立案者に譲り渡すことに屈服してしもうた。彼らは全ての国に利益をもたらすオープンエンドな貿易や金融協定を結んどらへん。
トランプが言うたように、外国と取引するどんなディールでも、アメリカが勝者であらなあかん。
せやからアメリカはもう国際的なディールを結ばへんのや。トランプは言う。「国ごとにディールを結ぶ。分割統治するんや」ってな。
それはイギリスにとっては何世紀も上手くいった。ワレらにも上手くいく。異なる国々を互いに対立させられる限り、そしてアメリカ経済というワレらが、遥かに小さい個々の経済を相手にしとる限り、彼らはバラバラに吊るされる方を選ぶ。団結せんとバラバラに吊るされることを厭わへん限り、支配のための外交的な戦いはワレらの勝ちや。
グレン・ディーゼン: そうやな、ヨーロッパ人の欠点は、「これはトランプ個人の問題や」みたいにトランプが過ぎ去るのをただ待てばええ、って思っとることやと思うんや。
ワテは、トランプは問題を認識して解決しようとするアプローチでは、かなり極端で過激やと思う。せやけど、他の選択肢、例えばバイデンみたいな人らも、そんなに違う方向には行かへんやろ。もちろん、もうちょっと穏やかかもしれへんけどな。
根本的な問題はそこやない。ワレらは個人に焦点を当てがちやけど、最終段階はどうなるんやろ?この元資本主義のシステムは、これだけ疲弊しとる? 他に何をするつもりなんや?アメリカは、もう競争できひんのやったら?
技術的な優位性を失いつつある。借金に溺れとる。大規模な経済格差が社会や政治的な問題を引き起こしとる。
もう限界に達しとるのが分かる。迫りくる金融危機に対処する方法はもうあれへん。金利を下げたり上げたりはできひん。どちらにしてもドルが崩壊するか、債務の返済が手に負えへんようになるかや。
レンガの壁にぶち当たっとるみたいやな。
トランプはこれを、権威主義的というか、非常に強引な方法で対処しとると思う。せやけど、「以前の状態に戻れる」っていう考えは、かなり妄想的やと思うで。希望的観測や。
マイケル・ハドソン: グレン、問題はそこ全部や。あんたが核心を突いた。
「以前の状態」っていうんは、今日の状態とは1945年の状態とはちゃうんや。ヨーロッパにはまだ活発な左翼があった。ヨーロッパが混合経済の中で社会主義になるチャンスがあった。1940年代のイギリス労働党は進歩的やったしな。ヨーロッパ全土で進歩的な運動があった。
全部、アメリカがそれに対抗して、それを阻止したんや。
古いヨーロッパの金持ち貴族がこれに対抗して戦い、ネオリベラリズムを押し進めた。それは、新しく現れつつあった金融の寡頭政治を規制するのに十分な強さを持つ政府を解体することやったんや。彼らはアメリカの多国籍企業や多国籍投資との相互依存で莫大な富を築きつつあった。
世界経済全体が、この問題を引き起こしたアメリカ中心の路線で再構築されたんや。
せやから、ヨーロッパが再び繁栄するためには、歴史の方向全体を考え直す必要がある。そしてもちろん、あんたとワテがここ数ヶ月話してきたことはそれや。
「どうやって、成長、生活水準の向上、そして産業を促進する混合経済を作るんか?アメリカ式の金融の富を作って、アメリカが脱工業化したみたいに、ウチらを脱工業化させるんやなくて。どうやって、アメリカみたいになるのを避けるんか?」っていうことを分析するために、経済の車輪を再発明せなあかん。
中国は離陸する上で何を正しくやってるんか?それはホンマに、19世紀後半にイギリスやドイツやアメリカを産業大国にしたまさにその政策に従っとるんやで。
グレン・ディーゼン: そうやな、中国の資本主義が「管理された資本主義」みたいな変な言葉で定義されとる部分はオモロイ。せやけど、よく見たら、19世紀のアメリカ自身の産業資本主義にめちゃくちゃ似とる。
せやけど、マイケル・ハドソン先生、いつも通り、洞察を共有してくれはってホンマにおおきに。ワテのブログにも先生のブログへのリンクを載せとくわ。改めておおきに!
マイケル・ハドソン: グレン、お褒めの言葉、ほんまにおおきに!


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