マイケル・ハドソン:国際収支統計は、ホンマに腐っとる!
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How A Nation Makes Money in Their Sleep
By Michael Friday, October 10, 2025
2025.09.04
マイケル・ハドソン教授:国際収支統計は、ホンマにごっつう腐っとる!
カール・フィッツジェラルド: さあ、皆さん、パトロンQ&Aの集まりにようこそ!マイケル・ハドソン教授をお迎えしとる、ハドソン・ラウンドテーブルや。教授は、新自由主義、借金、そしてもっとええ金融システムの必要性について、世界で一番ごっつう厳しい批評家や。マイケル、チャットにパトロンの皆にもようこそ。
マイケル・ハドソン: ワイはこのミーティングが好きや。支援してくれてホンマにありがとう。
カール・フィッツジェラルド: 経済学について言うたら、教授は大学で国際収支論がほとんど教えられへんことにごっつう批判的や。国際収支と、それをごっつう深く理解することがなんでそんなにごっつう重要で、どうやって腐敗してしもたんか、概要を教えてもらえますか?
マイケル・ハドソン: カール、そんなことは言うたことあらへんで。アメリカのどこの大学でも、国際収支のコースなんか教えてへん。ワイが1969年に教えとった時からずっとそうや。統計がどう利用されとるかの議論なんかあらへん。
今日の議論では、新聞で皆が読んどる貿易統計が、実際に金で決済される貿易収支とは何の関係もないっちゅう話をするで。
何が統計のどこがおかしいのか、何でそうなったんか、どうやってそうなったんかを、皆に教えたい。
チリの銅から始まった「統計の欺瞞」
ワイが最初に国際収支の研究をしたんは、1965年にチェース・マンハッタン銀行でやった時や。彼らはアルゼンチン、ブラジル、チリ、特にチリの国際収支を調べるよう言うてきた。っちゅうのも、チェースのクライアントのアナコンダ社が持っとった銅山(チュキカマタ)を国有化しようとしとったからや。シティバンクはケネコット社の銀行で、彼らも銅山をチリ政府に引き渡しよった。
ワイに聞かれたんは、「これが国際収支にどう影響するんか?」っちゅうことやった。
調べるには、チリの国立銀行に行って、スペイン語で「バランソ・レポート」っちゅう国際収支報告書を見るしかなかった。そこでごっつう面白いことを発見したんや。
彼らは、アメリカへの銅の輸出の名目上のドル建ての量を載せとった。それを二つに分類しとったんや。「海外に留保された価値」と「チリが実際にこの輸出から得たもの」や。
ワイは「海外に留保された価値」っちゅうのがごっつう多いことに気づいた。アナコンダ、ケネコット、そしてセロ・カッパーの三社が、政府が所有・運営する鉱山から銅を買い取るんやけど、チリは全額支払いを受けることになっとる。「生産者価格」で長期契約する建前やったけど、鍵はアメリカの企業が指定された買い手になるっちゅうことやった。誰が銅を買うかはチリには決定権があらへんかったんや。
せやけど、[アメリカの会社]は銅を輸入しても実際には金を払わへんかったんや。全部の取引はドルで行われた。そして、生産コストをチリに払い戻さへんかった。この生産コストには、金利の支払い、 鉱山を稼働させるためのアメリカの資本設備(機械)の輸出、 管理費、 輸送費が含まれとった。
チリが実際に銅から得たんはごっつうわずかな割合だけやったっちゅうことに気づいたんや。
せやから、アメリカの国際収支で報告された銅の輸入額は、「アメリカが銅に対してドルで支払った」っちゅうことをホンマは意味してへんかったんや。
石油業界でのごっつう大規模なトリック
そのごっつう直後に、石油業界の国際収支の研究を依頼された。全部の主要な石油会社から極秘の情報を送ってもらい、政府の統計をどう埋めてるかを答えてもらうための会計フォーマットを設計せなあかんかった。
そこで分かったんは、例えば、アメリカの石油輸入として報告された100ドルに対して、実際に海外に支払われたんは約10セントだけやったっちゅうことや。これは、輸入しとる会社(エクソン、モービルなど)が全てアメリカの関連会社から輸入しとるからや。
全部の会計はこれらの関連会社の 本社で行われた。スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーの会計担当者が、全部の統計をワイに説明してくれたんや。
彼は言うた。サウジアラビアや他の国から輸入する時、「彼らが受け取る価格から、ワシらの利益を差し引く。アラムコ(現地の石油会社)に送る全部の石油設備を差し引く。その費用はもちろん彼らへの支払いの相殺になる。これにかかる金利、輸送費、管理費も差し引く。」
全部の費用、ワシらの利益を含めて差し引いた後、サウジアラビアや石油輸出国が実際に受け取るもんはほとんどあらへん。っちゅうのも、輸入される石油のほぼ全て、100%が、アメリカの石油メジャーの海外支店からやからや。支店であって関連会社やない。本社のバランスシートに統合されとったんで、全部会計操作で行われとったんや。
ワイは「全部の会社が提供する設備の輸出額の統計を持っとる。アメリカのエンジニアへの支払い(ドルで払われる)も見とる。金利の支払いも見とる。せやけど、 利益はどこにあるんか? どこの国にも見当たれへんぞ?」と言うた。
彼らは「利益は一番最後にある。ヨーロッパ、アジア、アフリカ。そして 『インターナショナル』 っちゅう項目があるやろ」と説明した。
「全部国際的やと思うんやけど?」と聞いたら、「インターナショナル」っちゅうんは「ホンマの国やない」っちゅう意味やと説明してくれた。リベリアやパナマみたいな「ニセの国」や。ホンマの国は自前の通貨と税制を持っとるけど、こっちはドルを使う国や。
せやから、為替レートのリスクなんか全然心配せんでええ、っちゅうわけや。ワイのウェブサイトに、アメリカ石油業界の国際収支の詳細がコピーで載っとると思う。このコピーは、ベトナム戦争の資金調達のためにジョンソン大統領が課した国際収支規制から彼らを免除させるために、全部の議員の机に置かれたんや。
「海外援助」っちゅう名の国内援助
この研究から、ワイはベトナム戦争に目を向けた。国際収支でいくつかのことにごっつうすぐ気づいた。
国際収支っちゅうたら、資本収支と貿易収支やと思うやろ。せやけど、ホンマはそれだけやない。政府はこの全部のどこにおるんか?
政府部門と民間部門を分けたら、海外での軍事支出と海外援助の国際収支コストがホンマに分かった。
ワイの本、『スーパー・インペリアリズム』に海外援助のチャートが載っとる。トランプ氏も言うとったと思うけど、政治家が「もう海外にドルを送らへん。外国援助を止める。金の垂れ流しや」と言うのを皆も聞いたことがあるやろ。
ワイが分かったんは、1960年代から70年代初頭にかけて、海外援助の「一銭たりとも」 ドルで海外に支払われへんかったっちゅうことや。ゼロやった。っちゅうのも、「全部の海外援助はアメリカ国内で使わなあかん」っちゅう法律を議会が通しとったからや。海外援助は外国を助けるためやのうて、外国を手段としてアメリカを助けるためやったんや。
食料の輸出っちゅう海外援助がある。この穀物は全部アメリカ国内でドルで買われて、外国に送られる。
アメリカにドル建ての借金がある国に政府が海外援助をする。表向きは、彼らが余裕があらへん アメリカの銀行家や債権者への利息を払うためにドルを貸し付けるんや。せやから、海外援助はアメリカの銀行と債権者に行く。
全部ニューヨーク連銀を通じて管理されて、アメリカ国内に留まる。IMFや世界銀行への出資も全部そうや。全部アメリカ国内で使われとった。
しかも、さらに悪いことに、アメリカがエジプトや他の中東の国に海外援助を与える時、「お返し(ギブバック)」を求めとったんや。トランプ氏が発明したんやないで。
「アメリカのサプライヤー、銀行家、農家への支払い のためにドル の 信用供与 を した けど、 ワシらが その国で 現地 の 支出 を 賄う ために、 同額 の 現地通貨 を よこせ 。 ワシらの好きな目的 に 使う ことができる」っちゅうわけや。
せやから、アメリカはホンマは海外援助で儲けとったんや。
軍事支出こそが赤字のホンマの原因
最終的に、ワイはアーサー・アンダーセンで働き始めて、「石油業界でやったみたいに、アメリカ経済全体で国際収支を調べる」ことを提案した。貿易と海外投資のどれだけがホンマの支払いを伴っとって、どれだけが「支払われたかのように見せかけとる」んか調べようっちゅうわけや。
全部の国際収支データには根本的なフィクションがあるんや。それは、GDP(国内総生産)の統計に合わせるためやった。
貿易収支では、石油みたいに、アメリカの石油会社が海外から輸入する油の 名目上の費用全部が、外国に支払われたかのように 計上される。そして、バランスシートの別の場所に、その全部の相殺が載せられる。この相殺でネットのバランスがゼロになるんで、経済学者はこれを「ウォッシュ・トランザクション(相殺取引)」と呼ぶ。
海外援助も同じや。政府の勘定では、全部海外に出て行っとるように扱われる。
政府はかつて、商務省の「サーベイ・オブ・カレント・ビジネス」っちゅう報告書で「表5」っちゅう項目を公表しとった。そこで実際に海外に支払われた金が細かく載せられとったんや。
ワイは貿易収支を切り離すのに一年かかった。そして、アメリカが報告しとる輸入コストのどこにも 近いくらいの金なんか払ってへんっちゅうことが分かった。
その結果、輸出入に関わる 実際の支払いで見たら、アメリカの国際収支はワイが統計を取り始めた1950年から1964年か68年まで、ぴったりバランスしとったんや。ドル流出っちゅう観点で国際収支の赤字の「全部」は、軍事費に関わるもんやった。海外援助でも貿易収支でも海外投資でもあらへん。
ジョンソン大統領が誤解しとったんとはちゃう。アメリカのドル流出っちゅう観点での国際収支の赤字は、ベトナム戦争やのうて、1950?51年の朝鮮戦争から始まって、そこから どんどん悪化しとったんや。
マクナマラの圧力と「口止め」
ワイらはこの報告書を公表しようとしとった。アーサー・アンダーセンの美術部門がごっつうええチャートを作った。せやけど、ボスがワイのオフィスに来て、「ごっつう upsettingな電話がかかってきた。 残念やけど、 ここで 君の雇用 を 終わりにせなあかん 」と言うた。
「何があったんか?何がアカンかったんや?」と聞いたら、「君は何も悪ないけど、マクナマラ氏(当時世界銀行のトップやったと思う)がワシらの会社のトップに電話してきて、『このレポートを公表したら、二度とアメリカ政府から契約は取れへんぞ』と言うたらしい。ワシらは政府の契約が必要や」と言うたんや。
彼は「ごっつう悪いと思っとる。全部のスライド、全部の図表は君にやるから、好きにせい」と言うた。
せやから、ワイはそのチャートをNYUビジネススクールに持って行って、彼らが発行しとる学術的な紀要で出版してもろた。ウォール街の金融界ではごっつう注目されたけど、左翼や一般の新聞ではほとんど注目されへんかった。
数か月後、連邦準備制度理事会(FRB)の機関誌でワイの報告書がレビューされた。「ハドソン博士が軍事支出が国際収支赤字の根源やと見つけるっちゅう事実は、彼の研究への信頼を与えへん」と書かれとったんや。
「ワイは全部政府の数字を使っとるのに、何でやねん?」と思った。FRBで働いとる学生に聞いたら、内部メモを見せてくれた。
その内部メモには、「ハドソンの数字は全部正しいけど、公表したら反戦運動を煽るからあかん。それはアメリカの外交政策に反する」と書かれとったんや。
せやから、政府の統計でワイの名前がごっつう口にされへんのは、また別の理由があったっちゅうわけや。国際収支の赤字が軍事支出のせいやっちゅう事実をごっつうハイライトしたくなかったんや。
ドルが金(ゴールド)から切り離されたんも、全部海外の軍事支出が原因やった。貿易でも投資でも援助でも、赤字の原因はあらへんかった。アメリカの国際収支赤字による下降圧力は、朝鮮戦争の1950?51年に始まって、どんどんひどうなっていったんや。
GDP統計の「アカンところ」
後に、ウォール街の会社から「この研究をやり直してくれへんか」と頼まれたけど、「ワイの人生の一年全部を使ってやった 研究 やで」と言うて断った。統計がどう組み立てられとるかを見たら、ホンマは 「ソーセージがどう作られるか」 を知るのと同じで、ごっつう期待しとるもんとはちゃうことに気づくんや。
貿易収支と投資収支を分けたのは、ノーベル賞を取ったGDP(国内総生産)のカテゴリーに合わせるためやった。GDPの論理は理解できるけど、二つの基準を持つべきやった。GDPの前は、政府は輸出入の特定の為替効果を実際に記録しとったんや。全部この架空のGDP勘定に合わせるために変えられた。
GDPの問題点は相殺取引だけやない。GDPや国民所得の勘定には、所得なんか全然伴わへん取引がごっつういっぱいあるんや。
例えば、アメリカのGDPにごっつう大きく貢献しとるもんの一つに、「持ち家の帰属家賃」っちゅうもんがある。コンピュータのアドバイスで家賃がごっつう上がっとる中、持ち家の人にアンケートで聞くんや。「もし 自分 が 大家 で、 自分 に 家賃 を 払わなあかん としたら、 いくら払う か?」と。
持ち家の人は「家を買っといてホンマに良かった。買わへんかったら、毎月これだけ もっと 多く 家賃 を 払わなあかん 」と言うやろ。
GDPは、家賃を「実際の生産物」として数えとる。せやから、GDPは、家賃が上がることを経済を停滞させる要因やのうて、「GDPを成長させる実際の生産物」として数えとるんや。ホンマは、家賃が高すぎて、人々がその所得を実際のモノやサービスに使えへんから、経済を減速させ、脱工業化させとるんやけどな。
「国際収支」の真実:途上国の搾取とアメリカの「見せかけ」
カール・フィッツジェラルド: 国際収支論に話を戻すで。GDPについてはいつか特別企画ができるかもしれへん。教授の話がごっつうあるのは分かっとるから。せやけど、教授がごっつう本質的に言うてるのは、発展途上国が国際収支論を理解するのはごっつう重要やっちゅうことやな。特にIMFや世界銀行が経常収支の赤字を圧力の材料として使うから。
マイケル・ハドソン: 原料輸出国なら、もちろん理解しとるで。ワイが見た 全部の中央銀行の報告書の中で、モデルになった報告書がチリやった。チリは「ワシらの国際収支の実際の状況はどないなっとるんか?銅の輸出やグアノ(鳥の糞)の輸出から、実際にいくら金が入ってきとるんか?」を自分らで計算せなあかんかった。
原料を輸出する国はこの計算をせなあかん。知っとるんや。ホンマは国際収支をまとめとる金融関係者が、GDP関係者に「待ってくれ、ワシらがやっとることを、 架空 の 支払い やのうて 、 実際の支払い に基づく 収支勘定 と どう合わせる んか?」と議論しとるかは知らへん。
せやけど、彼らは自分らが何をしとるかをごっつう知っとるし、原料から全額を受け取ってへんことも知っとる。せやから、問題はホンマは工業国にあるんや。特にアメリカはその対極におって、「君らは銅やカカオや石油を輸出して 金持ちになっとる と 思う とる かもしれへんけど、 ちゃうで 」っちゅうことを外国に明確にしたくあらへん。
アメリカの会社やヨーロッパの国が君らの天然資源を所有しとるせいで、 君らが思っとるほど 金持ち になっとらへんっちゅうことをバラしたくあらへん。アメリカがホンマの金融分析を公表したら、「グローバル・サウスの国々がどれだけ発展しとらへんか」が白日の下に晒されるんや。
IMFと世界銀行の役割:開発の阻止
世界銀行とIMFの目的は、彼らを発展させへんことや。彼らは構造的に歪んどる、あるいは停滞させられとるんやけど、発展なんか絶対にしてへん。目的は「借金を払うために借金せなアカン」っちゅう状況を作ることや。
言い換えれば、グローバル・サウスの対外債務の仕組みは、ネズミ講(ポンジスキーム)や。アメリカや他の政府、特にIMFが彼らに金を貸し付ける。IMFはアルゼンチンにごっつう巨額の金を貸し付けた。「君らはファシストでシオニストの国やから、もちろん債券保有者に払う金は貸したる」と言うたんや。
「ちなみに、 この金 で アルゼンチン経済 から 手を引いて、 ドルや金 の ハードカレンシー に 金 を 移すよう 、 債券保有者 に 伝えといてくれ 。 ワシらの仕事 は、 アルゼンチン の クライアント である 寡頭支配者 の 資本逃避 を 助成 すること や 。」
左翼政権に代わった時に、彼らが絶対に金に困るようにして、IMFに頼まざるを得んようにしとるんや。IMFは「左翼政府であっても、右翼のクライアント独裁政権として振る舞うなら、もちろん金を貸したる」と言う。これが国際金融のゲームや。
社会保障費の嘘と、軍事費が作る財政赤字
カール・フィッツジェラルド: ダニー・ホイールがコメントで「エクアドルでも同じことが起こっとる。鉱山は国に補助金を出してもらっとるけど、国民は汚い公立病院に自分で薬を持ってこなアカン。IMFと輸出経済のせいで、採掘しか産業がない。貧困はごっつう想像を絶する。マイケルが話しとることはホンマの人々に影響しとる。これは アメリカ軍 が 後ろ盾 の カジノ詐欺 や けど 、 世界中で ごっつう 優勢 や ろ? 国々は何が起こっとるかを理解せなあかん」と書いとる。
(中略)
ダニー・ホイールが社会保障費の支払いについて質問しとる。「60年代、 社会保障基金 は 社会保障以外 の 目的 に 絶対 に 使われへん と 言われとった 。 この基金 は 戦争 に 使われた と ワイ は 聞いとる けど、 マイケル は 確認 できるか?」
マイケル・ハドソン: もちろん、ホンマは基金なんかあらへんっちゅうのが事実や。ジョージ・W・ブッシュが言うたように、「金なんかそこにあらへん。」あるんは、 アメリカ政府 が サイン した 社会保障契約 を 払う という 約束 だけ や。
社会保障は長年黒字やった。この黒字の役割は、軍事支出と財政赤字の資金を賄うことやったんや。政府は社会保障を税金として利用しとった。その金は政府に払われて、政府はそれを運営費に使った。その代わりに、政府は社会保障受給者に払うという将来の負債を負ったんや。
(中略)
共和党は「社会保障を払うたら、金持ちへの減税ができへん」と言うとる。アメリカ経済の目的は、金貸し(レンティア) の上位10%のために金を生み出すことや。銀行と地主のために金を生み出すことや。人々のことは忘れろ。全部の金を彼らから奪い取って、 10% に 全部渡す んや。
アメリカ人がごっつう非愛国的なことをしとる。長生きしすぎや。政府は「お前らは計算より長生きしとる。 もっと早く死ぬ ことになっとった やろ 」と言う。長生きしとるせいで、もっと多く 金を払わなあかん。ワシらがお前らに払うたら、選挙資金を提供してくれる銀行、金融セクター、地主、独占企業に払えへんやんか。
これが株や債券市場にはアカン。ホンマはアメリカが生産しとるんはこれや。この国の金融財政政策についてほとんど議論があらへんのは、ひとたび見たら、このシステム全体がいかに 最も裕福な人たち 、 債権者 と 金貸し の 利益 のために 構築 されとるか が 分かる から や。ごっつうひどい話や。
軍事支出:国際収支の「ジョーカー」
カール・フィッツジェラルド: 生産的なもんに資金を提供しとる場合、ええ経常収支の赤字っちゅうもんがあるんか?
マイケル・ハドソン: そんな計算をする試みなんか全然あらへん。「生産的」っちゅうのは何や?「経常収支」でさえ何や?
経常収支の黒字や赤字は、原則として資本収支とバランスが取れることになっとる。せやけど、「軍艦」はどこにあるんか?軍隊はこの全部にどう当てはまるんか?経常収支か?資本収支か?これは 単純化 しすぎ て、 資本収支 と 経常収支 が 相殺 して ゼロ になる と 仮定 する フィクション や。
ワイの統計が示しとるのは、民間部門ではそうなっとるけど、政府の海外軍事支出っちゅう「ジョーカー」が全部を台無しにしとるっちゅうことや。
(中略)
マイケル・ハドソン: ドルが金から切り離された後、他の国が流入してくるドルを両替できへん唯一の選択肢は、アメリカの政府証券を買うことやった。安全やったからや。
1980年代の軍事費からの赤字支出が、経済にドルを流し込んだ。それが最終的に外国の中央銀行の手に渡り、彼らがこの金をアメリカの財務省証券に投資して、財政赤字の資金を賄った。せやから、アメリカ政府はアメリカ国民に課税せんで済んだんや。海外でもっと軍事費を使うて、外国の中央銀行に証券を買わせたんや。ごっつう循環的な流れや。
カール・フィッツジェラルド: 何てこったい、教授がそう言うたらごっつう簡単に聞こえるわ。
ハドソン教授:バーナンキの「貯蓄過剰」はネオリベラリズムの嘘や!
マイケル・ハドソン: だから皆はこの話をせえへんのや。単純な話やねん。せやけど、どうやって 誰も議論せえへん くらい ごっつう複雑 に するんか?それは全部 非現実的なカテゴリー を 持ち出すんや。経済学と経済学者の役割はそれや。
カール・フィッツジェラルド: ほな、バーナンキ氏の「世界の貯蓄過剰論」は90年代に起こった あの仕組みの上に成り立っとるんか?それも同じことなんか?
マイケル・ハドソン: もちろん。「世界の貯蓄過剰」はネオリベラリズムや。彼らは経済の規制を止めた。独占を許した。貯蓄っちゅうんは、「金融創造の過剰(マネー・クリエーション・グラット)」と言うてもええ。この貯蓄は何やったんか?
銀行が主要な顧客、持ち家と不動産セクター(80%)に金を貸し付ける。せやから、銀行が金をごっつう創造すればするほど、不動産価格や社債と株価を押し上げる。
経済にFRBの金がごっつう溢れて、ポール・ボルカーの時代(1979年)から数年前のゼロ金利政策まで、歴史上 ごっつう大きな債券ブームを作り出した。せやから、貯蓄なんかあらへん。
「金持ちは金を貯め込んだ」っちゅう見せかけ、これは19世紀後半のフィクションまで遡る。オーストリア学派のボーム=バヴェルクなんかは「金利はホンマに生産物であり、債権者は経済でごっつう生産的な役割を果たしとる。 彼らは犠牲を払っとる。その犠牲は『禁欲』や」と言うたんや。
消費をせえへんで我慢するから、後になって その我慢が報われるっちゅうわけや。せやから、億万長者が持っとる 全部の金は、消費せんと貯め込んだもんや、っちゅう理屈や。
マルクスはこれに「ほな、 ロスチャイルド家 は ヨーロッパ で 一番禁欲的 な 家族 に 違いない な」と皮肉を言うた。ドナルド・トランプがジャンクな仮想通貨でこの数週間で稼いだ 追加の50億ドルは、貯蓄したもんやと思うか?貯めたんとちゃう。全部 創造 されたもんや。
「貯蓄」っちゅう言葉そのものが、全部 婉曲的な言葉や。債権者、地主、独占企業が、ごっつう生産的な役割を果たしとるように見せかけるための言葉や。彼らが受け取る レント(不労所得)は、何の代償も伴わへん 「ゼロサム」の所得移転や。
地主や銀行家が得とるんは、消費者や借主から債権者への所得の移転で、何の代償もあらへん。ジョン・スチュアート・ミルが言うたように、「地主は寝とる間に家賃を稼ぐ」んや。生産的なサービスなんか何も提供しとらへん。
せやから、金持ちが寄生虫やのうて、生産的な人間として財産を築いとるように見せかけるための経済学の語彙を作りたいのは当然や。ワイの本、『Jはジャンク経済学のJ』は全部この話や。
カール・フィッツジェラルド: アメリカの「桁外れの特権(エクソシズム・プリヴィレッジ)」はどうや?まるで 国民国家 が 寝とる間 に 金 を 作る 仕組み を 作っとる みたい や。教授が『スーパー・インペリアリズム』で詳述した通り、何十年にもわたって、アメリカは対外資産で負債に払う 金よりもごっつう高い収益を上げとる。この国際収支の全部の相互作用は、ホンマにこのドルを巡る特権のためなんか?
マイケル・ハドソン: 一言で言うたら「イエス」や。カール、ごっつう簡潔に表現しとるで。
カール・フィッツジェラルド: オーケー。てっきり 教授がこれについてごっつう熱弁をふるうと思ったわ。
マイケル・ハドソン: 君がごっつう明確に言うてくれたら、熱弁なんかふるう 必要はあらへん。
(中略)
マット・コナーズ: BRICSが数年前にごっつう興奮を巻き起こした時も、ハドソン教授は一貫してちょっとは熱意を示しつつも、「ドルを捨てられる ホンマのシステムをまだ 作れてへん 」っちゅう事実を指摘しとった。彼らはその点で改善しとるんか、地平線に見えとるんか、 教授の分析が聞きたいわ。今の西側の指導者が犯しとる 全部の間違いの後に、このイカサマシステムがどれだけ残るんかっちゅう ごっつう大きな質問の中の特定の質問や。
マイケル・ハドソン: ワイは今週 二つ の 番組でこれについて話した。彼らはまだ、自分らの経済をどう再構築して違うもんにするかのシステムをまとめてへん。1955年のバンドン会議以来、国々がずーっと やっとる の は 「世界は不公平やろ?」と文句を言うことだけや。せやけど、「せや、 不公平 や」 の 先に行かなアカン。どない するんか?
解決策は税制全体を変えることや。ホンマに彼らがせなあかん ことはこれや。
一番は、自分らの経済成長を犠牲にせんと、外国のドル建てや外貨建ての借金を払われへん。
二番に、BRICS諸国とグローバル・サウスは問題に直面しとる。アメリカ、イギリス、ヨーロッパからの外国人投資家が彼らの原材料、石油、鉱山、森林、プランテーションを所有しとって、レントを吸い上げとる。これらの外国企業は、グローバル・サウスから原材料レントを吸い上げとるんや。
彼らは19世紀初頭のイギリスやヨーロッパの地主と同じ役割を果たしとる。全部に地代を請求しとる。これは 重荷 の 費用 や。古典経済学が経済を解放しようとした 「所得移転」や。リカードは土地のレントに天然資源のレントが含まれると言うた。レントはコストのない 価格価値 や。
古典的なレント理論は、全部 「どうやって 実際の価格構造 を 実際の生産コスト に 合わせる か」に関するもんやった。これでゼロサム取引、不労所得(フリーランチ)、寝とる間に金を稼ぐ レント階級への支払いをなくそうとしたんや。産業資本主義がごっつう革命的やったんはこの点や。レントを吸い上げる 階級から経済を解放することで社会主義に進化しとったんや。
せやけど、20世紀初頭に反古典派の反動が起こった。第一次世界大戦までには、レント階級が反撃しよったんや。銀行と不動産利権が手を組んで、「経済的レントなんかあらへん。 皆 が 稼いだ もん は 全部 自分 の 実力 や」と言うたんや。
「貯め込んだ」と呼ぶんや。ホンマは貯めてへんのに、寝とる間に稼いだもんや。せやから、経済がどう動くかの架空の物語を作るために経済学の語彙が全部 設計されとったんや。
(中略)
フランク・モーラー: 中国はどうやって 教育、医療、交通、通信に補助金を出して、従業員に競争力のある賃金を提供しとるんか?この国では、保険や教育にごっつう法外なコストがかかっとる。学生ローンが1.7兆ドルもある。全部ローンで賄われとる。中国はどうやって 教育プロセス や 社会が参加するこれらの属性を全部 賄っとるんか?
マイケル・ハドソン: 彼らは金融、金融創造、借金の創造を民間部門から取り上げて、公共事業にした。銀行がコンピュータのキーボードで金を作るんやのうて、中国人民銀行(中央銀行)が金を作るんや。まるで アメリカ財務省 が 紙幣 を 印刷 して 経済 に 使っとる みたい や。
自分で金を創造しとるわけやから、政府は「何に金を使うんか?」を決められる。「無料の教育を提供することに金を使いたい。皆にそんなに 金を払わせたくない。生産コストをごっつう下げたい」と言う。
工業資本主義経済がやりたい ことをそのまま やろうとしとるんや。生産コストを最小限に抑えて、他の経済とごっつう競争力を持たせたいんや。雇用主が賃金労働者に払わなあかん 生活費を最小限に抑えることで、競争力を持たせるんや。
中国は教育を無料で提供しとる。「従業員にオバマケアに金を使わせて、ごっつう大きな医療保険コングロマリットや製薬会社に払わせたくない。せやから、 医療 を 提供 する。」これは19世紀のイギリスの保守的な経済政策やった。
住宅も同じや。中国は住宅を教育や医療みたいに扱う ことを徹底しとらへんかった。これが今 問題やと気づき始めとる 問題や。
中国では、銀行が中国企業に金を貸して、他の中国企業を買収させたり、純粋に金融工学で金を稼ぐ アメリカで行われとる 全部の金融不正はやらへん。彼らの経済はまるでエンジニアによって 設計されとるみたいや。中央委員会のほとんどはエンジニアか行政のバックグラウンドを持っとるから、アメリカ経済がやっとる ような 金融化 された 民営化 された 方法 で 経済 を 扱わん ように できとるんや。
ミシェル・ロメイン: BRICS諸国がいつか 別の代替システムを整えることができたら、彼らは不当な借金(オディウス・デット)を宣言して、自分らの資源を取り戻す (国有化する)んか?
マイケル・ハドソン: そうなったらええのにな!BRICSの次の ステップ は、 まさにそれ やろ。その質問はごっつう核心を突いとる。
BRICSの戦い:文明 vs. 後期野蛮主義
マイケル・ハドソン: そうするためには、彼らが協力せなアカン。一国ずつ やったら アカン。ポール・シンガーがアルゼンチンの資産を差し押さえようとしたみたいに、全部 つまみ食い されて、海外の資産を押収されてしまうからや。せやから、全部 一緒にせなあかん。
彼らは今、借金を踏み倒す 完璧な口実を持っとる。ドナルド・トランプの関税が、彼らが債券保有者に払う ドルを稼ぐのを邪魔しとるからや。トランプ氏はアメリカ市場を閉鎖した。アメリカ市場に輸出できへんなら、外債を払う ドルを得る 方法なんかあらへん。
せやから、彼らは一緒になって 「これは ドナルド・トランプ の 債務免除 期間 や!」と言うことができる。「彼は支払い能力を破壊した。ワシらは成長を犠牲にせえへんし、アメリカにそれを破壊させへん」と言うんや。ドナルド・トランプの政策は「ウクライナで起こった ことを君らにもやるで」と言うとるんや。
彼らは「ワシらは文明の道を選んだ」と言うことができる。せやから、文明と「後期野蛮主義」と呼ばれる もんの間で戦いが起こっとるんや。
チリの混迷:アジェンデとピノチェトの遺産
マット・コナーズ: (中略) チリがピノチェトの憲法から抜け出そうとした 試みが失敗したことについて、教授はどう 思っとるんか?彼らはそれから学んだんか?他の国はそれを見て 学んだんか?
マイケル・ハドソン: あそこはホンマにごっつうメチャクチャや。ピノチェトはこの 詐欺的な年金制度を導入した。会社が労働者に自分の株で払われる 年金を投資し、その会社を銀行持株会社の子会社として組織する仕組みや。
チリの会社は存続して、ある日 「全部の金を自分らに払ってもうた。 破産 や 。 年金債務 は 全部 チャラ や。 ワシらの グルーポ (持株会社) に 全部送った から 、 年金 は 全部 チャラ や」と言う。
ワイはチリの政治にごっつう愕然としとる。1960年代からフォローし始めて以来、なんで あんなにひどい んか 理解できへん。チリはラテンアメリカで最も深刻な農地改革の問題を抱えとる。ごっつう広大なプランテーションと、最低の農業生産性や。なんで こんなにひどく つまづく んか 理解できへん。
金融化の正体:地代は銀行に流れる
ウェンデル・フィッツジェラルド: ワイの一番好きな経済学者はヘンリー・ジョージで、彼は土地や他の独占の所有から生まれる 不労所得に100%の税金を課す ことを提案しとった。
マイケル・ハドソン: なんで アダム・スミスやジョン・スチュアート・ミルと言わへんんか?彼らも全部 それを言うとったで。ホンマの自由市場は、人々に自分らが作っとらへん 土地のレントを保持させへんことで得られる。
マイケル・ハドソン: 問題はここや。ジョージは150年前のジャーナリストやった。今、全部のこのレントは、世襲の地主階級やのうて、銀行に支払われとるんや。ジョージや彼の時代の他の経済学者は、これを予測しとらへんかったと思う。
不動産を買う ためにほとんどの人は銀行から借金せなアカン。彼らは他の借り手と競争して住宅ローンを得る。銀行に利息を払う ことに同意する。せやから、アメリカ経済の利息と地代のほとんどは銀行システムに支払われとる。
銀行は「政府が土地に対して税金をカットした分は、経済的レントとして銀行への利息を払う ために 自由 になる」と分かっとったんや。せやから、今の全部の経済のホンマの質問は「地主か政府か」やのうて、「銀行か私的な地主か」がレントを得るんかどうかや。
政府が徴収せえへんかった もんは全部、最終的に銀行に支払われるんや。それが金融化や。
ウェンデル・フィッツジェラルド: ほな、解決策は何や?税制で解決できるんか?
マイケル・ハドソン: もちろん、土地に課税せなアカン。せやけど、今 土地に課税しようとしたら、ごっつう難しい。っちゅうのも、レントはもう 銀行に住宅ローンの利息を払う ために差し押さえられとるからや。銀行システムが破綻するで。正直に言うて、ワイはそれに賛成や。
銀行システムは破綻せなアカン。ヘンリー・ジョージらが全部 支持した土地税を持つ ためには、銀行を非民営化して、30年先までこの地代への請求をしとる 全部の銀行と債権者の請求をチャラにせな アカン。
比較優位の嘘と中国の絶対優位
カール・フィッツジェラルド: 貿易理論で比較優位がまだ 通用しとる国はあるんか?
マイケル・ハドソン: ひっかけ問題や。そんな ことは一度もあらへん。比較優位論は、最初からごっつうインチキやった。最初からごみ、ごみやったんや。
カール・フィッツジェラルド: せやけど、中国は製造業で比較優位があったから、ごっつう大きな貿易黒字を得とるやんか。
マイケル・ハドソン: 比較優位なんか全然あらへん。絶対優位を持っとるんや。中国は古典経済学者の元々の計画を実行しとるから、優位がある。経済的レントのオーバーヘッドを最小限に抑えて、経済を合理化しとるんや。
寄生的な私的な金融セクターも寄生的なレント階級もあらへん。習近平主席が「住宅は住む ため の もん で 、 投資商品 として 扱う もん やない 」と言うた。中国がやったんは、産業資本主義の論理を実行したことや。彼らはこれを 「中国の特色ある社会主義」と呼んどるけど、「中国の特色ある産業資本主義」と呼んでもええ。
タックスヘイブンと移転価格操作
カール・フィッツジェラルド: 多国籍企業が移転価格操作を使って、様々な国で納税義務を減らす ことにどういう役割があるんか?
マイケル・ハドソン: 架空の価格設定や。彼らはタックスヘイブンに系列会社を組織する。石油業界のやり方はこうや。中東で生産された石油は、税金がゼロのリベリアやパナマの会社に売られる。その会社が、アメリカやヨーロッパの製油所にごっつう高い価格で転売するんや。
全部の利益はこのタックスヘイブンの架空の会社で作られて、所得税がある国の川下の価格には利益なんかあらへん。全部 親会社のオフィスで利益が作られとる。
カール・フィッツジェラルド: (中略) BRICSの今後、国際収支論の未来はどこへ向かうと思うか?
マイケル・ハドソン: 国際収支論なんかホンマはあらへん。GDPとか全部の経済カテゴリーが役に立たへん。ワイが書いとるんは、GDPから「実際の生産物はいくらで、経済的レント(生産物やのうて所得移転)はいくらか」を差し引く ことや。アメリカのGDPの成長は全部 経済的レントや。アメリカが脱工業化しとるんはこの レント階級経済 の せいや。
BRICS諸国に期待したいんは、金融の腫瘍、経済的レントの腫瘍、地主の腫瘍を避ける ことや。古典経済学者が産業資本主義に望んだ ことを彼らが実行することや。


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