ヤニス・バルファキス:欧州の自爆とロシアの逆襲
https://www.youtube.com/watch?v=ODZTGzbq6_0
欧州はな、ロシアから1,050億ドルを没収してウクライナの資金に充てよった。それに対してロシアは、1,200億ドル分もの欧州企業の資産を国有化したんや。 フォルクスワーゲン、シーメンス、シェル……30年間の投資が全部パーや。しかもこれ、まだ序の口やねんで。
欧州がいかに現代経済史上、最悪レベルの戦略的ミスを犯したか。それを今から教えたるわ。理念が間違ってたわけやない。自分らより相手(ロシア)の方が「失うもんが少ない」ってことを、根本的に見誤ってたんや。金融兵器を振り回してるつもりやったんやろうけど、実際はロシアに「欧州の経済的信用をぶっ壊すロードマップ」を渡しただけやった。で、ロシアはそのロードマップに従うだけやなくて、さらにえげつないやり方に改良しよったんや。
2024年2月の話に戻ろか。 ブリュッセル(欧州連合)はえげつないプレッシャーにさらされとった。ウクライナの戦争は3年目に突入して、金がいくらあっても足りん。でも、欧州の有権者はもうチェック(小切手)を書くのに疲れ果てとった。そんな時、ブリュッセルの誰かが「天才的なアイデア」を思いついたんや。
「ロシアの資産が1,050億ドル、欧州の銀行とか中央銀行の準備金に眠っとるやん。これ、没収したらええんちゃう? それでウクライナを支援して、ロシアを罰して、資金問題も解決や。増税もいらんし最高やん!」ってな。
法的な正当化は、外交的に言えば「かなり独創的」やったわ。戦争中に資産を凍結するのは普通やけど、没収して所有権を移すなんてのは、主要経済国の主権免除としては前代未聞や。でも欧州の弁護士どもは道筋を見つけよった。2024年3月、ロシアの資産を没収してウクライナの復興に回すって発表したんや。
最初はみんな「革新的な外交や!」って大はしゃぎやった。経済新聞も「大胆や」って褒めちぎるし、ウクライナはお祭り騒ぎや。「ロシアは自分で自分の首を絞める金を払うんや」っていう単純なナラティブが流れて、2週間ぐらいは「マスター・ストローク(神の一手)」に見えとった。
ところがや。モスクワの返しは、怒りの声明でも外交的抗議でもなかった。欧州の財務大臣たちが未だに「何が起きたんや……」って呆然とするような、計算され尽くした3つの必殺技やったんや。
第一の動き:欧州資産の強奪
ロシアは、ロシア国内にある全欧州企業の資産を国有化すると発表した。 「操業停止」ちゃうで、「一時的な差し押さえ」でもない。「永久に国有化」や。その価値、1,200億ドル。欧州が没収した額より多いやんけ。
数字だけやと分かりにくいから、具体的に言うたるわ。フォルクスワーゲンは1990年代からロシアでやっとった。工場を建て、サプライチェーンを築き、労働者を育てて、何十億ドルも投資してきたんや。ある都市では、VWの工場が最大の雇用主やった。30年間の地道な投資、何千もの雇用、築き上げた信頼関係……全部一瞬で消えた。 ロシア政府は工場も設備も知的財産も全部奪い取った。VWのロシア法人は、ドイツ企業としては消滅したんや。
シーメンスも同じや。ロシア全土に電力インフラを作り、鉄道システムを建て、産業設備を供給してきた。ロシアは物理的な資産だけやなくて、メンテナンス契約も予備パーツの在庫も、サービス契約も全部奪いよった。数十年の市場での地位が一晩で消えたんや。
シェル(Shell)はもっと悲惨や。サハリン2とか北極LNGとか、ガスプロムとの合弁事業に何百億ドルも突っ込んどったのに、ロシアは外国資本のシェアを全部国有化した。シェルは、1ルーブルの補償ももらえんまま、パートナーから「ただの部外者」に落とされたんや。
他にもダノン、カールスバーグ、オーシャン……中堅から大企業まで、ロシアに投資してた欧州企業は朝起きたら「自分の会社が他人のものになってる」現実に直面したんや。
でもな、ホンマの悲劇はここからや。ロシアはその資産を寝かせておかへんかった。なんと、中国企業に大安売りで売り払いよったんや(・ω・) 欧州が30年かけて積み上げた顧客理解、物流網、教育された労働者……そのすべてを、ロシアは中国の競合他社にタダ同然で渡したんや。VWのシェアは消えたんやない。工場を買い取った中国メーカーに移っただけや。シェルのエネルギー事業も中国資本の下で継続や。欧州は30年を失い、中国はそれを数ヶ月で手に入れたんや。
第二の動き:通貨の脱却
ロシアは「エネルギーも原材料も、全部ルーブルか元(ユアン)でしか売らへん。ユーロは一切受け付けん」と言い出した。 欧州は「そんなんしたらロシアが孤立するだけやろ」とタカをくくっとった。ドルとユーロが世界の中心やと思ってたからな。でも、インドも中国もトルコも、拒否するどころか「ほな、それで」って静かに決済システムを切り替えよったんや。
数ヶ月のうちに、ロシアはユーロに触れずに国際貿易を回すようになった。欧州がドヤ顔でやってた「金融制裁」のレバレッジが、一瞬で蒸発したんや。それどころか、世界に「ドルやユーロがなくても商売できるで」という信号を送ってもた。西側の金融システムは「絶対」やなくて「オプション(選択肢の一つ)」になってしもたんや。
第三の動き:没収不能な財布
これが一番、中央銀行の連中が夜も眠れんくなる話や。ロシアとBRICSの仲間は、1,500億ドルの「BRICSプラス準備基金」を作ったんや。目的はただ一つ、「西側から没収されへん場所で準備金を管理する」ことや。
普通、どこの国の中央銀行もドルやユーロで準備金を持っとる。でもそれはニューヨークやロンドンの銀行に置いてあるってことや。つまり、西側のさじ加減一つで凍結も没収もできる。ロシアがそれを証明してしもた。「昨日は自分のもんやったのに、今日は没収されて他人に渡される」……こんな恐ろしいレッスン、世界の国々が無視できるわけないやん。
サウジアラビアは早速「うちも入れて」って聞きに来た。彼らは6,000億ドルの準備金を持っとる。アメリカの機嫌を損ねただけでこれが没収されるんか?と思ったら、怖くてしゃあないわな。シンガポールもスイスも、今まで「中立」で売ってた国々の信頼がガタガタや。
結局、どうなったか
欧州がこの1,050億ドルの没収で得たもんは、たった1年分のウクライナ支援金や。 引き換えに失ったもんは……
欧州企業が失った1,200億ドルの資産と30年の市場地位。
ユーロの「準備通貨」としての信用失墜。
中国にプレゼントしたロシア市場のシェア。
世界中が西側の金融システムから逃げ出し始めたこと。
これ、戦略的には「大惨事」やで。欧州は「ロシアはうちの金がないと生きていけへん」と自惚れとったけど、ロシアには中国がおるし、インドもおる。何より、世界が欲しがる原材料を持っとる。逆に欧州が持ってたのは、ロシアに突っ込んだ「沈んだ埋没費用」と、「信用」だけで成り立ってる通貨だけやったんや。
政治家はバカやない。リスクは分かってた。でも、「ロシアを罰してる」という姿を国内で見せる政治的パフォーマンスのために、長期的な経済ロジックを捨てたんや。一度金融を武器にしたら、もう二度と「あんたの金は安全や」なんて言葉、誰も信じへん。
これはロシアの侵攻を擁護する話やない。欧州が使った「武器」が、あまりにも自分たちに跳ね返ってくる愚策やったという話や。VWの工場で働いてた1万5千人のロシア人労働者は、侵攻した張本人やない。でも彼らの雇用主はドイツから中国に変わった。将来の利益を失ったのはドイツの労働者や。
欧州は、やり返してこない小国とばかり相手をしてきたから、「殴り返してくる相手」との戦い方を忘れてもうたんやな。今やサウジアラビアが石油を元で売る相談をしとる。ペトロドルの終焉や。
歴史家は後でこう言うやろ。「欧州はロシアを罰しようとして、自分たちの首を絞めて自滅した」とな。帝国が滅びる時は、ドカンと崩れるんやない。こうやって自分たちが依存してるシステムの信用を自分らでぶっ壊して、じわじわと削られて終わるんや。1,050億ドルのために、欧州は自分たちの未来を売ってもたんやな。
これが、欧州がロシアから学ばされた「経済戦争のマスタークラス」や。


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