Voice Of Horizon:ロシアが北極ルートのガス供給を遮断 - 欧州は1974年以来、最悪の「高くつく冬」に直面
https://www.youtube.com/watch?v=oFD7kmRRhjY
欧州のエネルギー省の作戦室には、必ず一枚の地図が掛かっとる。そこには大陸を縦横無尽に走る血管のようなパイプラインが描かれとるんや。天然ガスの青い線、石油の赤い線。それをじっと見とると、ある不都合な真実に気づく。その線のほとんどが、ロシアから始まっとるか、ロシアを通っとるんやな。
欧州のリーダーたちはこの2年、「ロシア問題は解決した」「供給を多角化した」「もうロシアの脅迫には屈せへん」と国民に言うてきた。LNGターミナルを建て、代替契約を結び、貯蔵庫をパンパンにしたとな。けど、機密ブリーフィングや密室の会議でしか語られへん「本音」は違う。欧州はいまだに、根本的な部分でロシアのエネルギーに依存しとるんや。かつてほどやないにしても、ロシアが「スイッチ」を一つ切れば、欧州がひっくり返るには十分な量がまだ流れとる。
今、ロシアが「北極ルート」を閉じるっちゅう話は、単なる仮定やない。欧州のプランナーたちが本気で準備しとる「現実的な脅威」なんや。なんでそう言えるんか、数字と物理の現実を見てみよか。
1. 「生存」の裏にある高い代償
この2回の冬、欧州はなんとか生き延びた。けど、それは運が良かっただけや。暖冬やったし、無理やりLNGを買い漁り、産業を犠牲にして需要を削り取った結果やな。その代償はえげつない。欧州の工場は、アメリカやアジアの競合相手の3?4倍のエネルギー代を払わされた。肥料、化学、アルミニウム……エネルギーを大量に使う産業は永久に閉鎖され、二度と戻ってこんキャパシティを失うたんや。
今でも欧州の供給の約15%はロシア産や。ポーランドを通るヤマル・パイプライン、ウクライナ経由のルート、そしてトルコを通るブルーストリーム。もしロシアが「技術的な問題」を口実にこれらを完全に止めたらどうなるか? 答えは「強制的な産業停止と家庭への配給制限」や。これは煽りやなくて、欧州の安全保障局が出した結論やな。
2. 逃げ場のない「算数」
数字は嘘をつかへん。
欧州の年間ガス消費量:約4,000億立方メートル。
2022年以前のロシア供給:約1,500億立方メートル。
現在のロシア供給:約600億?800億立方メートル。
ノルウェーはすでにフル稼働(1,200億)、LNGも受入能力の限界(1,500億)や。もし残りの600億?800億が消えたら、それを短期間で補う方法はどこにもない。物理的な「不足」が起きるんや。需要が供給を上回る。ロシアはこの「弱点」を、将軍が敵の陣地を研究するように知り尽くしとるんや。
3. 1974年以来の「凍える冬」
想像してみてや。1月、気温はマイナス15度。暖房需要が爆発し、貯蔵庫のガスが猛スピードで減っていく。そこでロシアが「パイプラインの緊急メンテナンス」を発表する。ガスの価格は10%や20%やなくて、数日で2倍、3倍に跳ね上がる。 ドイツは工場よりも家庭の暖房を優先せなあかんくなる。化学工場は止まり、鉄鋼所は操業短縮、自動車産業のサプライチェーンはズタズタや。
家庭の負担も限界を超える。5年前に年間1,200ドル(約18万円)やった暖房費が、今はすでに2,500ドル(約38万円)。もし供給が止まれば、一冬で5,000ドル(約75万円)を超えるかもしれん。これ、普通の年金生活者には「支払不能」っちゅうことや。 ミュンヘンのおばあちゃんが、食べ物を買うか、凍えながら寝るかを選ばなあかん。そんな「エネルギー貧困」に陥る欧州人が、すでに3,500万人もおるんやで。ロシアの遮断は、この悲劇を何倍にも膨れ上がらせるんや。
4. なぜロシアはやるのか?
「ガス代の収入が減るのに、なんでロシアは止めるんや?」と思うかもしれん。けど、ロシアにとってこれは「戦争」の一部なんや。 欧州がウクライナを支援し続け、制裁を強めるなら、ロシアは欧州の国民を凍えさせて世論を割ろうとする。「なんで自分らが凍えなあかんのや?」という不満が政府への圧力になり、ウクライナ支援の足並みが乱れる。ロシアにとってその「地政学的なレバレッジ(テコ)」は、ガスの売上金なんかよりずっと価値があるんやな。
ロシアはもう、石油を中国やインドに売って適応しとる。ガスを止めても、ロシア経済は死なへん。でも、欧州の産業は死ぬかもしれん。
5. 結論:自由への道のりはまだ遠い
欧州も手をこまねいとるわけやない。再生可能エネルギー、ヒートポンプ、省エネ……必死でやっとる。でも、それらが実を結ぶんには5年、10年かかる。今、この瞬間の脆弱性は消えてへんのや。
1973-74年のオイルショックは欧州を根底から変えた。戦後のブームを終わらせ、長期的な停滞を招いた。今、同じような危機が目の前にある。ロシアが実際にバルブを閉めんでも、「いつでも閉められるぞ」という脅しだけで、投資は欧州から逃げ、アメリカやアジアへ流れていく。不確実性そのものが武器なんやな。
エネルギーの依存っちゅうのは、単なる経済の問題やない。自分の家の暖房のスイッチを他人に預けとるっちゅう「安全保障」の問題なんや。欧州は、自分らで作り上げた「ロシア依存」という罠から、まだ完全には抜け出せてへん。地図に描かれた青い線は、いまだにロシアの「権力」と欧州の「脆弱性」を象徴しとるんやな。


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