ラリー・ジョンソンとグレン・ディーセン:交渉の終わりとオレシュニク始動
https://www.youtube.com/watch?v=pkndN_VCpWw
グレン: おかえり。今日もラリー・ジョンソンに来てもうたわ。元CIAのアナリストで、ブログ「Sonar 21」で鋭い記事をバンバン書いてる人や。広告なしでタダで読めるから、みんなもチェックしときや。 さてラリー、あんたの最新の記事「ロシアがまた動いた」についてやけどロシア側は12月28日のドローン攻撃に対して「お返ししたる」って予告しとった。それやのにアメリカは事態を収めるどころか、ロシアの船を乗っ取るなんて海賊みたいな真似を始めた。で、今日ついにロシアが「オレシュニク」で応えたわけや。弾頭は積んでへんかったけどな。今のモスクワの怒りようを見てると、これが最後の警告になるんちゃうかって気もするんやけど、あんたはどう見てる?
ラリー: せやな、ロシアは今「慎重なエスカレーション」ってやつを続けてるわ。きっかけは12月28日、プーチンの公邸を狙ったドローン攻撃の失敗や。CIAは本気で「そこにプーチンがおる」と思って、殺(と)れると踏んだんやろな。ちょうどその時、トランプはマラ・ラーゴでゼレンスキーと会うてた。それが最初の一撃や。 ロシア側はこれにブチ切れとる。これまでのテロ攻撃、例えばクロッカス・シティ・ホールの件とか、去年(いや今年か)のプーチンのヘリ撃墜未遂の時よりも、格段に怒りのボルテージが違う。というのも、今回の攻撃目標にはロシアの核兵器を司る司令センターが含まれとったらしいからな。6月にもウクライナがアメリカの助けを借りてロシアの戦略空軍基地を叩いとる。ロシアはもう「これは偶然やない、確信犯や」と悟ったわけや。
だから今回、ロシアはどうしたか。ウクライナに貯蔵されてる天然ガスの半分を吹き飛ばした。それだけやない、ドニプロペトロウシク、ザポリージャ、キーウなんかの主要な変電所も叩いた。真冬でクソ寒い中、ウクライナ中の電気とエネルギーを文字通り「消しに」かかってる。キーウのクリチコ市長は、10階建て以上のビルに住んでる奴らは出て行けって言うとるわ。水が止まって水道管が破裂したら、下水道も飲み水も全滅やからな。
ロシアの対応は計算されとる。ヨーロッパ中のNATO基地をいきなり叩いたりはせえへん。それは「最後の手段」や。今回の件はNATO全体への警告やな。「お前らに手が届かんと思ったら大間違いやぞ。やりたないけど、これ以上煽るんなら自分らを守るためにやるしかない」っていうメッセージや。
グレン: ウクライナの活動家マルタ・アイシュコも言うてたけど、ロシアがNATOに警告を送る時、いつも叩かれるのはウクライナや。なんでNATOを直接叩かんのか、その理由はわかる。一線を越えたら直接戦争になるし、アメリカが武器売るだけで逃げるんか、それとも本気で介入してくるんか、読めんからな。 それにしても今の西側は異常や。ロシアが何を考えてるか、どれだけ怒ってるかを語ることすら許されへん。モスクワからの声を聞いてると、連中の「血が煮えくり返ってる」のが伝わってくるわ。ヨーロッパ全体、特にドイツに対してな。実際のところ、戦争まであとどれくらいやと思う?
ラリー: 1年前よりは間違いなく近づいてるな。28日のドローン攻撃だけやない、ロシア船籍のタンカーを拿捕した件もデカい。西側は「直前にロシア旗を掲げただけで、本当はロシアの船やない」なんて言うてるけど、ロシアの外相は「海賊行為や、違法や」って猛抗議しとる。 笑えるのは、その船の乗組員がロシア人2人とジョージア人8人、それにウクライナ人が20人やったことや。ロシアとウクライナは戦争中やのに、船の上ではロシア人の船長が20人のウクライナ人を束ねて、仲良くやってたんや。それやのにアメリカは、ロシア人2人は釈放して、残りのジョージア人とウクライナ人は犯罪者扱いして起訴しようとしとる。めちゃくちゃやろ。 アメリカは何も考えてへん。ベネズエラでやったみたいに、軍事力を見せつけたら相手がビビって、自分らはノーダメージで済むと思っとる。でもいつか、NATOかアメリカが決定的な一線を越えて、ロシアがウクライナの外を叩かざるを得ん時が来る。今はまだ、ウクライナ国内にあるNATO関連施設を叩くので満足しとるけどな。
グレン: ゼレンスキーの元顧問のアリストヴィッチも、公邸の地下にある核司令センターが狙われたからロシアは怒ってるんや、と言ってたわ。それが事実なら、これまでのロシアの核関連施設への攻撃とも話がつながる。ウクライナとは関係ない早期警戒レーダーを叩くのも、ロシアを焦らせて、核のボタンを早く押させようとしてるように見えるわ。 アメリカの狙いは何なんや? 先制攻撃の準備か? それとも「俺らの方が上やぞ」ってイキり散らしてロシアを屈服させたいんか? それともヨーロッパを直接戦争に引きずり込みたいんか? 冷戦時代にこんなことやってたら、歴史の教科書に一章割かれるレベルの暴挙やで。
ラリー: もし俺がいまCIAの分析官として「ロシアはどう動くか、奴らの本音は何や」と聞かれたらあるいは逆に、FSBの立場でプーチンにアドバイスするとしたら、こう言うわ。 「アメリカが国際法を守ると思ったら大間違いです。トランプ政権の下で、アメリカは国際法も条約もかなぐり捨てました。欲しいもんは奪う、殺したい奴は殺す。それが連中のやり方です」とな。 スティーブン・ミラーやマルコ・ルビオみたいなトランプ政権の幹部連中は、「国際法なんてケツを拭く紙にもならん」と公言しとるようなもんや。ロシアからすれば、アメリカとの約束なんて何の意味もない。これまでの25年を振り返ってみろ。ブッシュは弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を破棄し、トランプは中距離核戦力(INF)全廃条約を一方的に捨てた。新START(新戦略兵器削減条約)も維持する気がない。 こうなると、ロシアとしては「戦争の準備をするしかない」となる。アメリカが理解するのは「力」だけや。交渉なんて行き止まり(デッドエンド)や。そうプーチンに伝えるな。
グレン: その通りやな。ロシアが極超音速ミサイルに心血を注いできたのは、アメリカがABM条約から抜けて、自分らの核を無力化しようとしたからや。盾を完璧にされたら、アメリカはノーリスクで先制攻撃できるようになる。それを防ぐために、ロシアは「お前らの盾を突き破る槍」を作らざるを得んかった。 でも、なんでロシアは今回、弾頭を積まんと「オレシュニク」を撃ったんや? ポーランド国境近くまで飛ばしたのに。
ラリー: あぁ、それやけど、ロシアは発射の3時間前にアメリカに通知しとる。ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射と勘違いして、核戦争が始まらんようにな。「ウクライナ国内のどこに落ちるかは教えんけど、ウクライナから外には出さへん」とな。アメリカはそれを受けて、大使館員とかに「避難しろ、ヤバいのが来るぞ」って連絡回したわけや。ロシアはロシアで、不測の事態にならんよう慎重に動いとるんやな。
グレン: アメリカが大使館員に警告を出したんは、ロシア側から「これからやり返すけどウクライナ国内にとどめるからな」っていう事前の通知があったからなんやな。
ラリー: ロシアとしては、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射と間違われて、いきなり核戦争に発展するようなアホな事態は避けたいと考えてるわけや。
グレン: ロシアの船を拿捕した件はどないや? アメリカがABM条約から抜けたことでロシアが極超音速ミサイルを開発したのと同じで、今回のアメリカの「海賊行為」は、また新しい、ろくでもない流れを作ってしもたんちゃうか。最初は「ウクライナがやった」としらばっくれてたけど、今や隠す気もなさそうや。もう隠す必要すらないと考えてる「増長(インクリメンタリズム)」や。でも、こうなると結果は目に見えてる。ロシアは自分の国の船を軍事力で守り始めるわ。バルト海、黒海、北極海ロシア海軍がこれまで以上に暴れ回ることになる。
ラリー: プーチンが俺に「アメリカが国際法を優先して行動を自制した例を一つでも挙げてみろ」って聞いてきたら、俺は「ありません」と答えるしかない。ベネズエラの現職大統領を拉致しようとするのも、海の上で船を奪うのも、結局は「力こそ正義(Might makes right)」やと思っとる。 これからは、ロシアや中国が自分の国の旗を堂々と掲げて、船の上に精鋭の特殊部隊を20~30人乗せて警護するようになるやろ。近づいてくるヘリやSEALs(アメリカ海軍特殊部隊)に容赦なくぶっ放す。そんな事態は避けたいけど、船を奪われるリスクを考えたら、連中にはそれしか選択肢がないんや。
ラリー: あとな、中国にとってベネズエラの石油がどれだけ大事かって話やけど、これ、みんな過大評価しすぎやと思うわ。中国がやってたんは、言うたらベネズエラへの「情け」や。別に石油がのうて困ってたわけやない。 アメリカには「ガールスカウト」っていう、8歳から13歳くらいの女の子らの組織があるやろ。あの子らは毎年、活動資金稼ぎにクッキーを売るんや。中国を「自分のクッキー工場を持ってるデカい会社」やとするわな。でも、隣の家に小さな女の子がおってクッキー売りに来たら、ちょっと買うてやるやろ? 中国がベネズエラから石油買うてたんも、まさにそれや。ベネズエラの経済を助けるために「クッキーを買うてあげてた」だけ。別に中国はそれに依存してたわけやないし、代わりの調達先なんていくらでもあった。でも、軍事力で脅すんやなくて、金を出して支援することで影響力を築こうとしてたんや。
グレン: せやな。他で買えんようなったら、中国はますますロシアの石油に頼るようになる。そうなれば、中露の仲はさらに深まるだけや。20世紀初頭のロシアの「ユーラシア主義者」らも言うてたけど、ロシアの弱点は「西欧諸国みたいになろうとしたこと」や。海洋国家を目指したけど、本来はユーラシア国家なんや。海はどのみち連中(西側)が牛耳っとるし、ロシアが発展しようとしたら海で封じ込めにかかってくる。それやったら「東」を向いて、陸路の回廊を作って、ユーラシアやアジアの強国とつながればええ。今の状況は、アメリカにとって予想外のしっぺ返し(意図せぬ結果)を招いてるように見えるわ。
ラリー: ちょっと口挟ませてな。これこそ、俺らの共通の友人であるセルゲイ・カラガノフがずっと言うてきたことや。「未来は西やなくて東にある」っていうな。皮肉なことに、ドナルド・トランプがカラガノフの正しさを証明してもうとるわけや。
グレン: 経済的なつながりを「武器」にすると、こういう問題が起きるわな。アメリカがベネズエラだけやなくてロシアの船まで狙い始めて、いわば「海賊」化しとる今、相手がどう動くか予想するのは難しくない。昔、ソマリア沖で海賊が出た時、船に兵隊や傭兵をぎょうさん乗せて守ったやろ。今やアメリカ自身がソマリアの海賊みたいになって船を強奪しとる。 それだけやない。他国の国家資産を盗んだり、銀行システム(SWIFT)から締め出したり、技術へのアクセスをブロックしたりやりたい放題や。でも、そんなんは相手が抜け道を見つけるまでの話や。一度抜け道が見つかれば、事態はもっと醜(みにく)いことになる。 ところでラリー、あんたがもしクレムリン(ロシア政権)にアドバイスするとしたら、ワシントンの連中が考えてる「交渉」の意図をどう説明する? 今の交渉って、一体どこに向かっとるんや?
ラリー: 交渉? あんなん行き止まり(デッドエンド)や。連中は本気やない。アメリカはロシアと本気で合意を結ぶ気なんてさらさらないわ。 もし連中が本気やと言うんなら、プーチンは今度トランプの使い(スティーブ・ウィトコフやジャレッド・クシュナー)に会った時、こう言うたらええ。 「もし交渉を成功させたいんなら、まずは誠意を形で見せろ。具体的にはこの4つや。
トランプに直接つなげる、まともな駐露大使を任命すること。
ロシアとアメリカの間の直行便の禁止を今すぐ解くこと。
ロシア人が旅行しやすくなるよう、アメリカ国内のロシア領事館への制限を全部なくすこと。
ニューヨークやワシントンで差し押さえたロシアの外交資産を返して、外交官の移動制限を解くこと。 この4つをやったら、交渉のテーブルに着いたると。やらんのなら時間の無駄や」 アメリカがこれに応じると思うか? 俺は思わんね。
グレン: せやろな。トランプがイランと交渉してた時も、「上手くいっとる」とか言いながら、いきなり奇襲攻撃を仕掛けた前科がある。モスクワからすれば、トランプがどれだけ「平和の使い」面(づら)して「プーチンとは仲良しや、戦争は90%終わったも同然や」なんて言うても、信じられるわけがない。 その裏で、実際に作戦を練っとるんはドイツにおるアメリカの将軍らや。ロシアの製油所や船を叩いとるんはCIAや。アメリカの兵器を、アメリカの請負業者が発射して、アメリカの衛星が誘導して、アメリカのインテリジェンスが選んだ目標を叩いとる。その一方で、トランプは「インドよ、ロシアと商売するな」とか圧力をかけて、ロシアの経済を破壊しようとしとる。 これで「交渉」もへったくれもないわな。ロシアはなんで、こんな茶番に付き合うとるんや? 本気で信じとるんか、それとも単にトランプをあやしとるだけか?
ラリー: いや、中国やインド、ブラジルあたりから「一応、アメリカと誠実に交渉する姿勢は見せとけ」っていうプレッシャーがあるんやろな。 でも、プーチンの公邸への攻撃や、ベネズエラのマドゥロを拉致しようとした一件で、そのプレッシャーもだいぶ弱まったと思うわ。中印ブラジルも「アメリカはもう法もへったくれもない無法国家や。国際的なルールなんて守る気ゼロや」って気づき始めたからな。 スティーブン・ミラーの言うことを聞いてみろ。連中は堂々と「国際法なんて存在せえへん。俺らが一番デカくて強いスーパーパワーなんやから、好きなようにさせてもらう。文句あるか?」と公言しとる。 これまでは「アメリカもさすがにそこまでは」と疑ってた国も、今やアメリカ自身がそれを認めてもうたんや。映画『ア・フュー・グッドメン』のジャック・ニコルソンの名シーンみたいやな。厳しい追及を受けて、最後に「ああ、その通りや! 俺がコード・レッド(不法な制裁)を命じたんや!」って開き直ったのと一緒や。ミラーもトランプも、「ああ、やったぞ。次もやったるからな」と認めよった。 世界中が「おいおい、国連はどうなってんねん」とドン引きしとる。アメリカに言わせれば、国連なんてジョークや。これからは「ジャングルの掟」の時代や。力がある奴が正義、法律なんて関係ない。 皮肉なのは、プーチンは弁護士出身やから、本来は法を尊重するタイプやってことや。「プーチンが法を尊重? 冗談やろ」と言う奴もおるけど、彼は国際法の細かい手続きをきっちり踏もうとしてきた。でも、この10日間の出来事で、ロシアは「もう国際法なんて通用せえへん」と突きつけられたわけや。ロシアもそれ相応の覚悟を決めるやろな。
グレン: そこが問題やな。「国際法なし、力こそ正義」なんて信号を世界に送ったら、自分の身を守るには「力」と「武器」を持つしかないってことになる。そうなると、世界中で反米の動きが加速するわ。 ベネズエラの件で、ヨーロッパの連中はショックを受けとった。「民主主義」とか「自由」っていう魔法の言葉を並べて介入したんなら、連中も支持できたんやろうけど、アメリカは「石油や、俺らの縄張りや」と本音を丸出しにしよった。グリーンランドの件もそうや。「主権国家の領土やろ、何の権利があって言うてんねん」と聞かれても、「欲しいからや」の一点張り。昔はまだ「法」の建前があったけど、今はもう完全に無視やな。
ラリー: まさに組織犯罪や。「ええ店やな。これから毎月利益の25%よこせ。そしたら店を綺麗に保てるよう協力したる。払わんかったら店がどないなるかわかってるな?」っていう脅しや。グリーンランドが欲しいんも、ロシアと中国を封じ込めるためや。
グレン: ヨーロッパの連中は、いざとなったらアメリカが助けてくれると信じて、ウクライナに派兵しようとイキっとるけどトランプ政権は、ヨーロッパを煽るだけ煽って、自分らはさっさと戦争を終わらせるつもりなんちゃうか。それとも、ヨーロッパを次の戦場に引きずり込もうとしとるんか?
ラリー: ロシアの視点で見たら、「敵が勝手に自滅(自殺)しようとしとる時は、邪魔したらあかん。むしろ応援したれ」っていうナポレオンの格言通りやな。 トランプのめちゃくちゃな振る舞いのせいで、NATOはガタガタや。フランスの議員が「NATOから脱退すべきや」と言い始めたり、デンマークがグリーンランドを守るために、たった数人の軍を動かしてアメリカに抗議したりしとる。まるでピーター・セラーズのコメディ映画や。 ロシアからすれば、NATOが分裂すればするほど自分らの安全が保たれる。「もっと薪をくべろ!」と心の中で叫んどるはずや。
グレン: 結局、この戦争はどこへ向かうんや? 戦線は崩壊しつつあるし、エネルギーインフラもボロボロや。キーウの市長が市民に「街を出ろ」と言うてる現状、もう末期症状ちゃうか。
ラリー: ウクライナにはもう兵隊(マンパワー)がおらん。対するロシアは150万人の地上軍がおって、さらに200万人まで増やそうとしとる。これはウクライナを倒すためやない、その後の「NATOとの戦争」に備えて準備しとるんや。2022年の失敗を繰り返さんようにな。
いやな、ロシアがNATOと今すぐやり合うつもりかと言うたら、必ずしもそうやない。けど、連中は「準備」だけは万端にしてる。 何でかって言うたら、2022年の時の失敗を心底反省しとるからや。あの時は正直、計画が甘すぎた。プランAは立派やったけど、それがコケた時のプランBもプランCも用意してへんかった。今のロシアは、あんな無様な状況には二度とならんよう、先を読んで計画を立てとるわけや。
で、今この計算式に放り込まれた最大の「不確定要素」が、トランプの予測不能な振る舞いや。 もしトランプが、あのグリーンランドの件でデンマークと本気でやり合い始めたらどないなる? NATOの衰退は一気に加速して、同盟はさらにガタガタになるわな。 実際、もう動きは出とる。イタリアのメローニ首相なんかは、「おい、もうええ加減ロシアと話し合いを始めるべきちゃうか」って言い出しとるしな。ロシア側も話し合いは大歓迎やろ。連中は別にヨーロッパ人を憎んでるわけやないし、仲良くできるんならそれに越したことはないと思っとる。ただ、「何が何でもヨーロッパと付き合わな死ぬ」っていう段階は、もうとっくに過ぎてるけどな。
ウクライナ現地の軍事状況やけど、これはもう目に見えて悪化の一途を辿るやろ。今起きとる崩壊のスピードがさらに上がるわ。ロシアはドネツクからウクライナ兵を掃討し終えて、さらに奥まで突き進むはずや。 事実、今やロシア軍はザポリージャまであと20キロってところまで迫っとる。あんなデカい街のすぐそばや。スームィの方も同じような状況やな。
今後は、ドニプロペトロウシクやザポリージャ、スームィといった主要都市が包囲されるやろ。そうなればプーチンはまた「新しい条件」を突きつける。占領した地域で住民投票をやらせて、ロシアの一部にするだけや。
グレン: せやな。ゼレンスキーもつい数時間前やったか、「ロシアの今の戦術はウクライナの都市を『閉鎖(シャットダウン)』することや」って声明を出してたわ。キーウで今起きてるみたいに、都市機能が麻痺してしもたら、実質的に国全体が止まって戦争は終わりや。 あんたが言うたスームィ、ハルキウ、ザポリージャこれらはウクライナにとっても超重要な大都市や。ハルキウなんかは国内第二の都市やしな。これが全部「閉鎖」されるとなると、事態は相当深刻や。
そこで、最後にもう一つだけ聞かせてくれ。 次に何が起きると思う? ヨーロッパの連中は、この戦争を終わらせる気がないのを隠そうともしてへん。「もし今戦争が終わったら、ロシアの強力な軍隊がバルト海やら俺らの国境沿いに配備されることになる。それやったら戦争を続けさせた方がマシや」と考えてるからな。 でも、トランプ政権のアメリカは、もっと歩み寄る姿勢を見せとる。「合意を結びたい」と言うとるわけや。一方で、CIAみたいなインテリジェンス機関は、そう簡単にウクライナから引き下がらんやろ。一悶着あるはずや。 もし、仮に明日ウクライナが降伏したとしたら、その「翌日」は一体どんな光景になるんやろうな? 国内の派閥同士で殺し合いが始まるんか? 内戦になるんか? 新しい問題が山積みになる気がしてならんわ。
ラリー: 結局のところ、鍵を握るんは「誰が銃を握っとるか」や。軍を掌握して、ウクライナ国内で軍事作戦や準軍事作戦を継続できる力を持っとる奴。そいつらが「決定権」を持つことになる。 ロシアは賢いから、そんな連中とも渡り合う必要があるのを分かっとる。もちろん、殺すべき奴は殺すやろうけどな。第二次チェチェン紛争の時と同じや。 最近、アプティ・アラウディノフ(チェチェン親露派の司令官)が興味深いことを言うてた。俺はアプティを友人やと思っとるんやが彼はイスラムの旗とロシアの国旗を背負って、「自分は一に二にロシアの愛国者や」と公言しとる。その彼が、ロシアの船「マリネラ号」が拿捕された件について、これはロシアに対する直接的な侮辱であり、必ず報復せなあかん攻撃やと怒り狂っとった。
ロシアはまず「警告」を出すやろな。「今後、黒海や国境付近を飛ぶアメリカの偵察機は全部撃ち落とす。ロシア船籍の船を乗っ取ろうとするなら実力で行使する」とな。これだけでもエスカレーションのリスクは跳ね上がる。 さらに、アメリカとイスラエルがイランを叩けば、ロシアは全力でイランを助ける。今、世界には「火薬の入った大きなツボ」が二つ開いてて、その周りで連中がタバコを吸いながら灰を振りまいてるような状態や。めちゃくちゃ危険や。
グレン: 負けそうになればなるほど、NATOもウクライナも必死になって、より大胆な暴挙に出るかもしれん。「ウクライナは主権国家や。彼らが俺らを招待したんやから、兵を出す権利がある。ロシアに文句言われる筋合いはない」これ、理屈としては道徳的に正しくて、聞こえもええわな。 でもな、これはこの30年間ずっと進められてきたプロジェクトなんや。つまり、「ロシアを排除したヨーロッパ」を作り上げること。 EUやNATO、その他「ヨーロッパ」を定義する主要な機関から、ロシアを徹底的に締め出してきた。連中に発言権を与えず、「ロシアなんて最初からおらん」かのように振る舞える世界を作ろうとしたんや。
けど、問題はそこや。ロシアを無視したって、連中は別のやり方で自分らの存在を誇示してくる。 「ロシアの許可なんていらん」っていう考え方は、一見強そうに見えるけど、現実はそうやない。結局、ロシアの承諾(パーミッション)なしに勝手なことをすれば待っとるんは「オレシュニク(新型極超音速ミサイル)」による手荒い歓迎やからな。
どっちかが一線を越えるんは時間の問題に見えるわ。 昔の冷戦時代の指導者は、戦争の恐ろしさを知ってたからこそルールを作って守ってたけど、今の「歴史を学ばん世代」は、自分の街にミサイルが降ってくるまでわからんのやろな。
ラリー: その通りや。トランプはそういったルールに縛られへんし、歯止めが効かん。不毛な戦争のツケを払わされるのは、いつも現場の人間やな。
グレン: ラリー、今日もありがとう。あんたとの対談はいつも刺激的や。良い週末を。
ラリー: こちらこそ。またな。


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