2026年2月28日土曜日

スコット・リッターとグレン・ディーセン:イランへの全面戦争 アメリカの全標的が攻撃される

https://www.youtube.com/watch?v=2zjuZqUrCAo

イランへの全面戦争:アメリカの全標的が攻撃される

よう戻ってきたな。今日は元国連兵器査察官で海兵隊の情報将校、スコット・リッターを招いて、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃と、それに対するイラン側のえげつない報復について話していくわ。ここ数時間の動きを見て、リッター、あんたはどう見とる?

「せやな、これはもう明らかに政権を叩き潰そうっていう、えらい気合の入った攻撃や。ドナルド・トランプもベンヤミン・ネタニヤフも、今回の作戦の目的は『政権交代(レジームチェンジ)』やってはっきり宣言しとったし、実際にそれをやろうとしたんや。

最高指導者のハメネイ師の自宅を狙うたし、イランの大統領も殺そうとした。軍や民間の幹部が住んどる場所や仕事場も、片っ端から叩いとる。犠牲者も出とるみたいやけど、見たところ、大統領も最高指導者も死んでへん。つまり、今まさにやっとる『首取り作戦』は、今のところ失敗しとるってことやな。

イラン側は『もし戦争になったら、前の12日間戦争の時とは違う対応を見せたる』って約束しとったけど、その通り、狙っとるターゲットの範囲がめちゃくちゃ広がっとる。まだ始まったばかりやから先を予測するのは難しいけど、これだけは言えるわ。

『俺たちは、あいつらを殺せへんかった』

目的が政権交代やのに、その政権のトップを殺せへんかったら、それは失敗なんや。そしてこの失敗がすぐに挽回できんかったら、これから雪だるま式に悪いことが重なっていくことになる。

前にも話したけど、この戦争の決め手はアメリカが持っとる『弾薬』の量や。弾が切れたら、アメリカはもうまともに力を示すことができんようになる。アメリカの将軍や提督らも『この任務をやり遂げるだけの資源がない』って警告しとったし、自分らが勝てると思ってへんかったんや。その最悪の悪夢が今、現実になろうとしとる。

軍事作戦、特にこういうのは資源をめちゃくちゃ食う戦争なんや。本来はな、あるターゲットを叩くために戦力を投入して、そこを片付けたら、その戦力を次の任務に回す(リロケーション)っていう計画を立てるもんや。

湾岸戦争の時もそうやった。当時は貴重なF-15Eストライクイーグルを使って、最初はイラクのミサイル発射能力を叩いて、それからバスラやバグダッドの空爆に回す計画やった。特定の時間に戦力が空くことを前提に、全体のプランが組まれとったんや。

今回の対イラン作戦も同じや。首取り作戦をやって、敵の防空網を黙らせて、それから次の段階のターゲットに移るはずやった。でも、失敗したんや。

失敗したってことは、次の任務に回すはずやった戦力を、ずっとその場に留めておかなあかんくなる。さらに、他の任務から戦力を引っ張ってきて、補充せなあかんようになる。これで全体の作戦がガタガタに狂い出すんや。

普通なら『まあええわ、そのまま叩き続けて次に進もう』って言えるかもしれんけど、それには『弾薬』がいる。その弾薬には限りがあるんや。

『最後までやり抜くだけの弾がない』

『最初から速攻で勝たなあかん』

そう思って始めた作戦が、最初からバラバラになってもうた。敵と接触して生き残る計画なんてないって言うけど、まさにそれやな。

政権交代はうまくいかんかった。もし、民衆を立ち上がらせるためにどうしても政権交代が必要やって言うんなら、ずっとそのターゲットを叩き続けなあかん。つまり、最初に使った弾は無駄になり、補充もきかん。他のターゲットに使うはずの弾まで持ち出して、ひたすら撃ち続ける。

そうやって、目的は何一つ達成できんまま、ただ弾だけが底をついていく。これが『敗北』の定義や。

まだ始まったばかりやけど、俺に言わせれば、アメリカはもうこの戦争に負けとる。そう判断できる材料はもう揃っとる」

エスカレーションをコントロールできてへんっていう現状、これについてどう思う?

ここ30年以上見てきたどの戦争でもな、どれくらい戦火を広げるか、誰を巻き込むか、いつ終わらせるか、どのターゲットなら叩いてええか……そういうのを全部コントロールしようとする努力があったもんや。でも今回は、そのへんが一切合切、制御不能になっとっとるように見えるわ。

イラン側の報復攻撃が、バーレーン、カタール、UAE、ヨルダンにまで及んどるって報告が入っとる。クウェートやサウジアラビアでも爆発があったっていう話や。要するに、アメリカ軍の基地がある地域のターゲットは、どこもかしこも狙われとるっちゅうことやな。

もちろん、イスラエルのテルアビブやハイファにも攻撃がいっとる。イランは今、何を考えとるんやろうな? もう手加減なしやし、これまでの伝統的な『段階を踏んだエスカレーション』なんて、これっぽっちも守る気ないみたいやけど……

「テヘランが何を考えとるかって? 奴らは今、47年続いてきた体制を根こそぎ崩壊させるための『首取り攻撃』を食らったばっかりや。そう考えたら、真っ先に浮かぶ疑問はこれや。『あいつらに、失うもんが何かあるか?』

殺しに来られとんのに、『段階的なエスカレーション』なんて悠長なこと言っとれるか。これはもう、自分らの生存をかけた戦いや。イランの仕事は、この紛争が終わった時にイスラム共和国をそのままの形で残すこと。

けど、ロシアとウクライナの時と同じや。プーチンが言うとるように、ただ戦争を終わらせるだけやなくて、5年後や10年後にまた同じことが起きんように『根本的な原因』を片付けなあかん。

アメリカとイスラエルは『イラン体制をぶっ潰すのが仕事や、イランを消し去るのが目的や』って言うてもうたんや。やから、もしイランが生き残ったとしても、米イスラエルが相変わらず『政権交代』を狙っとるままやったら、何の解決にもならん。

じゃあ、イランはどう動いとるか?

A:これは生存をかけた戦いや。

B:この戦争に勝たなあかん。

そして、この戦争での勝利っちゅうのは、逆に『こっちが政権交代を仕掛ける』ことなんや。

アメリカがいつも言うとる『政権交代』は、ただトップをすげ替えるだけやなくて、政権の振る舞いを変えさせるって意味もある。今の米政権の振る舞いを変えさせる一番の方法は、政治的にトどめを刺すことやな。

ドナルド・トランプは今回、イラン爆撃を決めたことで政治的自殺を図ったと俺は思っとる。すぐに決定的な勝利を収めん限り、トランプ大統領は終わりや。中間選挙でボロ負けして、弾劾されて、有罪になって退場や。これこそが『政権交代』や。ネタニヤフも同じやな。イランの報復でイスラエルがボコボコにされたら、リーダーとしての命運は尽きる。

さらに、今までアメリカやイスラエルの顔色を伺って『アブラハム合意』だの何だの言うてた近隣の指導者らも、アメリカが助けてくれへんし、イスラエルも負けるんやって気づき始める。そうなれば、湾岸諸国の態度もガラッと変わるやろ。

イランにとって大事なのは、戦争が終わった時にただ生き残っとるだけやなくて、地域全体の地政学的な形を変えてしまうことや。アメリカやイスラエルが二度と『イランの政権交代』なんて口にできんような状況を作らなあかん。

そのためには、アメリカ軍を負かす必要がある。船を沈めたり飛行機を落としたりするだけが負けやない。『勝てなかった』こと自体が負けなんや。2006年のレバノン戦争でのヒズボラと同じや。イスラエルは『ヒズボラを完全に壊滅させる』って豪語したけど、結局ヒズボラは生き残って攻撃を続けた。結果、ヒズボラの勝利や。

アメリカが『目的は政権交代』と言いながら、戦争が終わってもイランがピンピンしてたら、トランプの負けや。『力による平和』なんて言うとる奴が負けたら、これほど格好悪いことはない。

イランの目標は、イスラエルを物理的に叩き潰し、アメリカより長生きすることや。勝利の条件は意外と簡単やで。アメリカが撃ってくる弾を、全部その身で受け切ればええんや。だって、その先はもう弾がないんやから。将軍らが言うた通り、『使い果たしたら終わり』なんや。

この戦いはすぐには終わらん。長期戦になる。イランはその準備も計画もできとる。アメリカの計画は、最初の『首取り』に失敗した時点でもう狂っとるんや。

それに、イランの報復の規模とデカさにみんな腰抜かしとる。段階も踏まずにいきなりドカンやからな。これには政治的な影響もついてくる。湾岸諸国の支配者らは、国民に『アメリカが守ってくれるから豊かでいられるんや』って信じ込ませてきたけど、街が爆発しとるのにアメリカが何もできんかったら、一気に弱腰に見えてまう。

イランは今、台本を書き換えとるんや。格闘技で言うところの『リバーサル(逆転技)』やな。アメリカやイスラエルがイランの政権を倒すんやなくて、逆にイランがイスラエルやアメリカ、ついでに湾岸諸国の政権をひっくり返そうとしとる。それが今の状況や」

「せやな。まあ、これはイスラエルとアメリカがここ30年以上守り続けてきた『特権』みたいなもんやな。自分らは無敵で、めちゃくちゃ強いんやっていうイメージを植え付けてきた。

当然、そこには強力な『ソフトパワー』も働いとる。世界中の国々が、『こいつらが究極の用心棒や、守ってくれるのもこいつらやし、逆に逆らったら自分らを完膚なきまでに叩き潰す力も持っとる』って信じとるから、みんな列に並んで従うわけや。

もし今回、あいつらが持ちこたえられへんかったら、話は全然違ってくるやろな。でも、イラン側からしたら、ただひたすら激しい痛みを相手に与え続けて、アメリカとイスラエルが音を上げるのを待てばええだけや。

そこで聞きたいんやけど、『時間の制約』についてはどう思う? あんたも言うた通り、アメリカの資源には限りがある。地球の裏側からはるばる運んでこなあかんし、どっかで補充もせなあかん。

このハイペースで激しい戦争、アメリカは一体いつまで続けられると思う?」

Gemini の回答

イサヴぉ、お待たせ!リッターの回答部分、タイムライン抜きでそのまんま関西弁で行くで。

「弾薬の備蓄がどれくらいあるんか、俺にも正確な数字は分からん。けどな、アメリカが想定しとったんは、せいぜい数週間……それも一桁の週数で終わるような戦争やったはずや。

もしこの戦争が5週間続いたら、アメリカの弾薬は底をつく。

つまり、イラン側からしたらな、5週間生き残りさえすればええんや。それだけで勝負あり、やな」

「それとな、トランプのあの演説、見たか? まあ『宣戦布告』みたいなもんやと俺は受け取ったんやけど。

あいつ、わざわざ1979年のイスラム革命の話まで持ち出してな。アメリカ大使館の件やら、80年代のレバノンでの攻撃やら、これまでの歴史を全部さらけ出しよったんや。アメリカがイランに対してどれだけ恨みつらみ(グリーバンス)を持っとるか、それを説明するために。

もちろん、核兵器の問題も持ち出しとったわ。あんた、あの演説をどう見た? それとも、ただの……」

「まあ、トランプがあの演説を書いたわけやない。あんなもん、ネオコンやらイスラエル寄りの戦争屋が書いた原稿を読まされとるだけや。昔から聞き飽きたような理屈を並べとるだけで、中身なんて何にも新しくないわ。

イランがオマーンで核開発についてかなりの歩み寄りを見せとったのに、そんな時期にあんな話をするなんて、アメリカの二枚舌もええとこや。トランプは嘘つきや。

けどな、言葉なんかちょっと横に置いといてや。俺が見たんは、『怯えとる太った爺さん』の姿や。

あいつは死ぬほどビビっとる。自分がえげつない苦境におることに気づいとるんや。『ルビコン川』を渡ってもうて、もう後戻りできんし、ええ結末にはならんって分かっとるんやな。トランプとしての遺産(レガシー)が、自分の周りでガラガラ崩れ去っとるのを自覚しとるんとちゃうか。

このままやったら中間選挙には勝たれへん。支持層(ベース)を、これまでにないくらい裏切ってもうたんや。この戦争が始まる前、イスラエルはTucker CarlsonとMike Huckabeeの対談を見て焦っとった。イスラエルのメディアも『共和党の中でイスラエルに対する意見が割れとる、これはマズい』って書いとったわ。その亀裂は、これからもっともっと広がっていくやろ。

だって、この戦争はただただ『アホ』なんや。アホ、アホ、アホの極みや。全部イスラエルのためだけの話で、アメリカの安全保障なんてこれっぽっちも関係あらへん。

イスラエルも今回のことで致命的な傷を負うかもしれんけど、この大統領も自分の行動で自分の政権にトどめを刺してもうたな。これから先、追い詰められた男が何をするか……。今、議会ではトランプが中間選挙をコントロールして、選挙を盗めるように法律を変えようとする動きまで出とる。まともに戦っても勝てへんからな。

あいつが必死に避けようとしとんのは、下院が民主党に流れるだけやなくて、上院でも『反トランプ』の空気が強まって、弾劾された時に有罪(罷免)に追い込まれるような大敗や。でもな、もう弾劾は免れんやろ。

俺たちが見たんんは、トランプ政権の終焉や。あいつの言葉なんか聞く価値ない。あいつが書いた言葉ちゃうしな。俺が見たんんは、その喋り方や。あれは、疲れ切って、怯えとる太った爺さんの喋り方やった。俺に

はそう見えたわ」

「結局のところ、トランプが言うとった『平和の大統領』やら『戦争を終わらせる』やら、あの平和委員会みたいな話も、もう全部めちゃくちゃやな。まあ、これまではうまいこと自分をブランディングしとったんかもしれんけど、今となっては台無しや。結局、史上最悪の『戦争狂(ウォーモンガー)』の大統領になってしもた。

これ、ベネズエラの時とは全然違うやろ。あの時はたった一日で、大統領を誘拐して勝利宣言して自分で自分を祝う、みたいなめちゃくちゃ限定的な目標やったけどな。

でも、なんでそんなに焦って今攻撃せなあかんかったんや? ここ数日、アメリカの将軍らとか軍のトップ連中が『うちら、まだ準備できてへんで』って言うとったやん。迎撃ミサイルも足りんし、イランの報復を全部受け止めるなんて無理やって。

『今はやめとけ』か『せめて待て』って話やったはずやのに、なんで準備も不十分、作戦もガタガタなままで、こんな戦争に突っ込んでいったんやろうな?」

「ちょっと歴史の勉強をしようか。前にも言うたかもしれんけど、大事なことやから繰り返すわ。

湾岸戦争(デザート・シールド/デザート・ストーム)の時な、この地域に流れ込む兵站の計画を『ティップ・フィドル(TPFDD:統合部隊展開データ)』って呼んどったんや。部隊をいつ、どの順番で送るかっていうリストやな。

俺は当時、海兵隊の司令官と一緒に計画班におったから分かっとった。10月の時点で、もう引き返されへん一線を越えてもうたんや。イラクとの戦争が決まったんは1月の開戦直前やない。部隊を動かし始めた10月の半ばや。一度部隊を動かし始めたら、それはもう独自の命を持って動き出す。途中で『やっぱりやめた』って引き戻すことはできんのや。

もし無理やり計画を止めて逆回転させようとしたら、えらい問題が起きる。一度バラバラになった計画を立て直すには何ヶ月もかかるから、絶好のチャンスを丸ごと逃すことになるんや。

2003年のイラク戦争の時も同じやった。名前は変わっとったけど中身は一緒や。後になって奴らも認めとったわ。『俺たちはシステムの囚人やった。3月に戦争を始めるしかなかったんや。部隊と兵站の流れがそう決めてもうたから』ってな。

今回もそれを見てて、俺は『もう引き返せんポイントに来たな』と言うたんや。例えば防空部隊な。あっちを立てればこっちが立たずの状態で、アジアやヨーロッパの防空をスカスカにしてまで、本来あっちで使うはずの資源を中東に回したんや。そんなもん、ずっと置いとけるわけない。置いとける期間は限られとる。

そこに空母やら戦闘機やら空中給油機やら、打撃戦力をどんどん送り込んだ。そして弾薬、弾薬、弾薬や。これだけのもんを流し込み始めたら、使うか、それとも全部送り返すかの二択しかない。もし送り返し始めたら、攻撃のチャンスはどんどん遠のいていく。

ええか、イサヴぉ。これは『政治主導』の戦争なんや。もう一回言うぞ。この戦争は、イランが脅威やからやってるんとちゃう。全部『タイミング』の問題なんや。

トランプには11月の中間選挙があるやろ。大統領は、今年の初夏から夏までには、自分の政権の未来についてアメリカ国民の間で議論を決め打ちしとかなあかんのや。

もし、この47年間誰も成し遂げられへんかった『イラン政権の排除』を、短期間で、まあ血は流れるけど比較的マシな犠牲でパパッとやってのけたら……。あいつはヒーローになれる。『戦争を通じて平和をもたらした平和の男』として、選挙を勝ち抜けるって信じとるんや。

今、撃たへんわけにはいかんかった。今やらんかったら、選挙戦が真っ盛りになる夏のど真ん中に爆撃せなあかんようになる。夏までに結果が欲しかったんや。逆に今を逃して夏にダラダラ爆撃なんてしとったら、政治的に致命傷になるからな。

つまりこの戦争は、アメリカの国内政治の都合だけで動いとるんや。今やらんかったら部隊を撤収させなあかんし、そうなれば夏まで今の戦力を整え直すことはできんからな」

「いやほんま、おかしな話やと思わへんか? ベネズエラの時はたった一日で終わるような作戦やったし、キューバかてこの65年間、メディアに文句言われようが何しようが、ずっと締め上げ続けてきたわけやん。

けど、イランはそれらとはワケが違う。あいつら、完全に見誤ったんとちゃうか?

リッター、あんたは驚かへんかったか? イランのミサイルが、あんなに広範囲の地域に、しかもバンバン着弾しとることに。俺はてっきり、まず湾岸諸国とかあのへんの防空システムを出し抜けなあかん、あるいは使い果たさせなあかんと思っとったんやけど、ミサイルが普通に突き抜けてきとるやんか。

この戦争、始まったんは今朝やろ? なのに、もうミサイルがバーレーン、UAE、カタール、ヨルダン、さっきも言うたけどサウジやクウェート、そしてもちろんイスラエルまで到達しとる。

一体全体、なんでこんなことが可能なんや? それとも……」

「あのな、12日間戦争があったやろ? あれでイランは、イスラエルやアメリカがこの地域でどないにミサイル防空網を連携させとるか、その手の内を完璧に把握しよったんや。

奴らはただ弾を無駄撃ちしてたんやない。レーダー同士がどう通信しとるか、ジョーダンの上空におるF-35からTHAAD(サード)のレーダーへ、さらにイージス艦のレーダーへとどないに情報が流れて一つの絵になっとるんか……それをじっくり『観察』してたんや。イランの連中は、こういうことに関しては世界でもトップクラスに賢いからな。

かつて米軍のドローン『カンダハルの獣』をハイジャックしたのも奴らやし、数日前にも別のドローンがレーダーから消えたやろ? 奴らはほんまに腕がええんや。

そうやって『黄金のドーム(防空網)』を解剖しよった。12日間戦争の終わり際、ミサイルの大群は来えへんかったけど、一発、二発、三発と飛んできたやつが全部、価値のある場所に命中したやろ。あの時、ネタニヤフが震える手でテレビに出て、トランプに電話して泣きついたんや。それでトランプが深夜に慌てて取引して、なんとか紛争を終わらせたんやけどな。

でも、その時すでにイランは『暗号』を解いとったんや。このシステムをどう破ればええか。大群で攻める必要なんてない。今のイラン上空にはミサイル狩りの米軍機がぎょうさん飛んどるからな、下手に大群を出すより、ポツン、ポツンと、迎撃不能な性能を持ったミサイルを放り込む。それが全部ターゲットに当たるんや。

今起きてんのは、まさにそれや。アメリカやイスラエルの防空技術を、イランのミサイル技術が完全に上回っとる。

ちょっと話はそれるけど、もしアメリカがロシアと戦争になっても同じことが起きるで。ただ、ロシア相手やったらその失敗の結果は『核』やから、文字通り世界が終わるけどな。要するに、ミサイル防空なんて機能せえへんのや。

唯一の救いがあるとすれば、この悲惨な戦争からアメリカの『屈辱』以外の教訓が得られるかどうかやな。軍備拡張やなくて軍備管理こそが大事やって、次の政権が気づくきっかけになればええけど……。

でもな、俺はこれでトランプ政権は終わりやと思っとる。生存できへんやろ。だってな、年間1.5兆ドル(約225兆円)も防衛予算を使って、やってることは空っぽの詐欺やってことがイランに暴かれてもうたんやから。アメリカ国民にどない説明するんや? こんだけ金使って、イランのミサイルにボコボコにされとるんやで。

バーレーンでもアメリカ軍に犠牲者が出とるみたいや。これからもっと増えるやろ。軍は国民を守るっていう仕事を放棄したんや。そして政治リーダーも、必要のない戦争をわざわざ選んで始めた。イランはアメリカにとって何の脅威でもなかったのに、これは不法な侵略戦争や。史上最悪の戦争犯罪やで。

アメリカの信頼はゼロや。誰が二度と俺らと交渉なんかするかいな。イラン側が解決策をテーブルに出しとったのに、俺らは政権交代を選んだんやから。俺がロシア人やったら、クシュナーらとは二度と席に着かへんわ。

今日はイランにとっても最悪の日や。罪のないイラン人が死んどる。それは絶対に忘れちゃあかん。でもな、アメリカ人としても、今日は俺の国にとって最低の日や。自分らが法も国際社会の価値観も無視する国やって自ら証明してもうたんやから。しかも、勝てへんときた。

どこを見ても悪いニュースばっかりや。唯一の『ええニュース』は、この(トランプ)政権がもうすぐ終わるってことくらいやな」

「去年の6月の12日間戦争の時と一緒やな。今回も、交渉が進んどるって言われとる真っ最中に、この不意打ちの攻撃が起きよった。これが何を意味するか言うたら、結局あの交渉自体がただの『詐欺』やったっちゅうことや。

普通はな、『圧倒的な優位』に立っとくのが安全保障には理想やと思われがちやんか。『強者の立場から交渉する』っていうな。でも、それが逆に問題なんや。アメリカだけやなくて、西側諸国全体がこの30年以上、あまりに強すぎて優先順位をつけんようになってしもた。コストをいくらでも払えるから、無茶なことばっかりやって、挙句の果てに傲慢(ヒューブリス)になったわけや。

リッター、あんたが言う通り、これは『お目覚め』の一発としては、まだマシな方かもしれんな。ロシア相手にこれよりデカくてアホな戦争を始める前に、冷や水を浴びせられたんやから。

最後にこれだけ聞かせてくれ。外部からの支援についてはどう見とる?

今のところ、イエメン(フーシ派)が『また紅海で船を狙い始めるぞ』って宣言しとるし、確証はないけど弾道ミサイルをぶっ放したっていう報告も入っとる。

イラクの武装勢力やら、レバノン(ヒズボラ)、パレスチナの連中はどう動くと予測しとる? それに、ロシアや中国が裏で何か手助けしとるっていう話は聞いとるか? それとも、まだ判断するには早すぎるやろうか」

「俺が読んだ情報によるとやな、イランを叩く数時間前にイスラエルはレバノン南部をボコボコに空爆しとる。これはヒズボラを黙らせるための先制攻撃やな。ヒズボラは『限定的な紛争なら手は出さんけど、全面戦争になったら参戦したる』って明言しとったから、参戦を阻止しようとしたんや。

でもな、ヒズボラにとってこれは生き残りをかけた戦いなんや。もしイランの体制が崩壊したら、ヒズボラも終わりやからな。自分らを支えとるイランが壊滅するのを黙って見とる理由なんてどこにもない。やからヒズボラは決定的な場面で必ず動くはずや。アンサール・アッラー(フーシ派)も動いとるし、ハマスもイスラエルの弱みを見せたら一気に仕掛けてくるやろ。武装勢力も含めて、包囲網が完成するわけや。

ほんま、イスラエルとアメリカのえげつない見誤りやで。アメリカ軍はプロやし、凄まじいダメージを与える能力は持っとる。けどな、インテリジェンス(情報工作)が一番大事なんや。アメリカはこの数十年、情報を政治化しすぎてしもた。

本来なら事実に基いた情報をリーダーに伝えて、正しい判断をさせるのが情報の役割やろ? なのに今は、リーダーが先に『もう決めたから、それに合う情報を集めてこい』って言うて、自分らを正当化するためのエコーチェンバー(共鳴室)になってもうとる。そんなん、ただの自己欺瞞や。

トランプが、タルシ・ギャバードが言うた『イランに核兵器開発の証拠なんてない』っていうまっとうな評価を無視したのもそうや。あいつは一体誰の情報を信じたんや? イスラエルか、それとも自分の耳に心地ええことだけ言う取り巻きか。結局、現実に基づいたアドバイスやなくて、政治的に汚染された『大統領が聞きたがっとる情報』だけで動いとるんやな。

『爆撃すれば民衆が立ち上がる』なんて大嘘もそうや。実際に爆撃しても、誰も立ち上がらへん。

アメリカ国民は、自分らが今朝、誰を殺そうとしたんか分かっとるんか? ハメネイ師は世界で2番目に影響力のあるシーア派の宗教的指導者やぞ。あいつを殺そうとしたんは、ローマ教皇やカンタベリー大主教を殺そうとするのと同じレベルの話や。それに加えて、一国の大統領まで暗殺しようとした。これはもう、最高級の狂気やで。

やから、イランが受けた侮辱に見合うだけの報復をしてきても、驚いたらあかん。

中露についてやけど、『アメリカが弱まるからこの紛争を喜んどる』なんて言う奴もおるけど、俺はそうは思わん。ロシアの外交目標はアメリカを倒すことやなくて、世界の安定なんや。予測可能な、安定した世界を望んどるんや。中国も同じやな。ルールが守られて、持続可能なシステムがある世界で生きたいんや。

やから、中露の役割は『イランにアメリカを負けさせる』ことやなくて、『世界をガタガタにさせんと、どないかしてこの紛争を終わらせるか』ってことやと思う。特に経済的なターゲット……つまり石油施設とかをイランが叩かんように、相当プレッシャーをかけるはずや。それが最後のレッドライン(一線)やからな。

中露は、イランがこの嵐をやり過ごせるように最善を尽くすやろ。イランの勝ちは『死なないこと』や。アメリカとイスラエルが政権交代に失敗したら、それでトランプ政権は終わり、ネタニヤフも政治的に死亡や。

つまり、攻撃を仕掛けた側が逆に『政権交代』を食らうっていう逆転劇が起きる。中露はそれを望んどるわけやないけど、とにかく安定が欲しいから、戦争を終わらせるために動くやろな。それが奴らの役割や」

「せやな、リッターの言う通りやと思うわ。俺ら西側の人間は、国際紛争を『善玉と悪玉の戦い』みたいに見たがる癖がある。『悪もんを倒せば平和がやってくる』っていうな。

でも、中国やロシアの連中はそんなふうには考えとらん。あいつらが気にしとんのは、お互いの利害をどないして調整(マネジメント)するかや。だってな、もしライバルが一人完全に消えてもうたら、それは国際システムそのものの終わりやし、安全保障のバランスもガタガタになってまうからな。

戦争は予測不能な事態を招くし、過激主義を育てるだけや。アメリカが完膚なきまでに叩きのめされるのを望んどる奴なんて、世界に一人もおらんやろ。そんなんシステムへの衝撃がデカすぎるわ。まあ、『ちょっと鼻っ柱を折って大人しくさせる』くらいなら、みんな望んどるかもしれんけどな。

イランとのこの戦争は、下手をすれば『第三次世界大戦』の引き金になりかねん。中露はそんなもん絶対に見たくないはずや。

最後にこれだけ聞かせてくれ。リッター、あんた『経済的ターゲット』の話をしたやろ? ホルムズ海峡が封鎖されたら、それこそが『究極の経済的ターゲット』とちゃうか? 世界経済にとって『おやすみなさい(終わりの始まり)』になるかどうかは分からんけど、とんでもない大打撃になるんは間違いないやろな」

「あのな、ホルムズ海峡を閉めるっちゅうのは、世界のエネルギー安全保障を永久にぶっ壊すもんやないんや。いわば『オン・オフのスイッチ』みたいなもんや。閉めても、また開けたらシステムは落ち着くからな。

ほんまにヤバいんは、イランがサウジアラビアとかアゼルバイジャン、クウェート、UAEの石油生産インフラそのものを直接叩き始めた時や。これは『取り返しのつかへんダメージ』になる。こっちの方が、世界経済を長期間にわたって崩壊させるえげつない破壊力を持っとるんや。

やから、ロシアも中国も『海峡は開けとけ』ってイランを説得しとるはずや。もしイランが『経済カード』を切るにしても、海峡を一時的に閉じるくらいにとどめて、石油施設自体をボコボコにするような真似はすな、とな。

俺が一番心配しとんのは、アメリカとイスラエルや。自分らの空爆作戦が思うようにいかん(頓挫する)のを見て、あいつらがヤケクソでイランのエネルギー施設を狙い出すかもしれん。そうなったらもう、おしまいや。イランも容赦なくやり返してくるやろ。

今、ロシアと中国が直面しとる最大の難問は、この戦争を『経済戦争』にまで発展させんようにどないして食い止めるか、そこにかかっとるんやな」

「まあ、あんたが言うた通り、この戦争はまだ始まったばかりの1日目や。このまま立ち消えになるんか、それとも俺らを第三次世界大戦に叩き込むんか……。

それにしても、なんや『オペレーション・エピック・フューリー(叙事詩的な怒り作戦)』やて? アホらしい。まるでガキが考えたような名前やな。イスラエル側のも『ユダの咆哮』とか何とか言うとったか? ほんま、よう分からんわ。

リッター、忙しいところ、しかもアメリカは夜中か早朝やのに時間作ってくれておおきに。ほんまに助かったわ」

「いやいや、こちらこそ。あんたのやっとるような番組は、今こそめちゃくちゃ大事なんや。今はもう『知的な混沌』の時代やからな。あんたみたいにバランスの取れた視点で問題に向き合っとるんは貴重や。ええ仕事してくれて、俺からも礼を言いたいわ。おおきに」

「こっちこそ、ほんまに感謝しとる。それじゃあ、またな」

「おう、達者でな」

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