ラリー・C・ジョンソン:アメリカの防衛ミサイル不足は想像以上にヤバい
https://sonar21.com/the-us-missile-defense-shortage-is-worse-than-imagined/
2026年3月3日
ドナルド・トランプが昨日、アメリカの対空ミサイルの在庫について、威勢はええけど明らかに間違っとる主張をしよった。
「アメリカの弾薬備蓄は、中程度からやや高いグレードにおいて、かつてないほど積み上がっとるし、質も最高や。今日報告を受けたところによると、うちにはこういう兵器が実質的に無限にあるらしい。こういう装備(他国の最高級の兵器よりも優れとるんや!)だけ使っても、戦争を『永遠に』、しかも大成功のうちに続けられる。最高級のやつも十分な在庫があるけど、理想のレベルにはまだ届いてへんな。追加の高級兵器は、離れた国々にぎょうさん保管してあるわ」
これから、トランプが国民を丸め込もうとしとることを、特にPAC-3 MSEミサイルに関して決定的な証拠で見したる。PAC-3 MSE(パトリオット能力向上型ミサイル)は、2026年現在のアメリカ陸軍や同盟国の作戦において、優先度の高い脅威に対抗するための主力ミサイルや。このPAC-3 MSEは2014年に低率初期生産(LRIP)が始まって、2015年から納入開始、2018年には全率生産が承認されとる。
2015年から2020年にかけて、アメリカは年間100発から300発を製造した。多い方の数字で計算してみよか……。それで1,800発や。その後の4年間で、アメリカは推定2,200発を製造した(つまり年間500発以上やな)。2025年にアメリカは生産を620発まで増やした。2015年以降に製造されたPAC-3 MSEの合計は4,620発や。
飛んでくる脅威に対してPAC-3 MSEを使う時は、最低でも2発発射する。この数字を覚えといてや。ほんなら、ウクライナには何発送ったんや? 国防総省や国防産業の予算数字を含む公開資料によると、アメリカは847発のPAC-3 MSEをウクライナに移送しとる。もしアメリカとイスラエルが2025年と2026年に一発もPAC-3 MSEを撃ってへんと仮定したら、在庫は3,773発になる。そんなんあり得へん話やけど、とりあえず話に乗っといてくれ。
12日間にわたる戦争の間、イランはイスラエルに向けて少なくとも600発の弾道ミサイルを撃ち込んだ。理論上、パトリオット・システムは弾道ミサイルに対処するように設計されとる。一方でイスラエルのアイアンドームは、短距離のロケット、砲弾、迫撃砲(C-RAM)を防ぐためのもんやし、ドローンや巡航ミサイル、精密誘導兵器(PGM)、一部の構成での弾道ミサイルの脅威に対応するもんや。せやから、イランのミサイルのうち500発に対してパトリオットが発射されたと仮定しよう。つまり、少なくとも1,000発のPAC-3 MSEが撃たれたわけや。これでアメリカの在庫は2,773発に減る。
「エピック・フューリー」が始まってからわずか4日間で、イランはパトリオット部隊が配備されとる湾岸諸国やイスラエルの拠点に対して、推定200発のミサイルを撃った。ちゅうことは、さらに400発のPAC-3 MSEが発射されたと考えなあかん。これで在庫は2,373発や。もしイランが1日に60発の弾道ミサイルを撃ち続け、パトリオットが1発の迎撃に2発(弾道ミサイルの脅威に対して確実に迎撃するための一般的な保守的運用やな)使うとしたら、19日間で在庫は底をつく。20日目にはイランのミサイル約46?47発分しか残らへん(合計で約19.775日、つまりこのペースで戦い続けたら19日と18?19時間くらいや)。言い換えれば、アメリカのPAC-3 MSEは2026年3月23日に使い果たされることになる。
ちなみにこれは、アメリカのパトリオットの在庫が全部イスラエルと周辺地域の米軍基地に配備されとると仮定した話や。実際はそんなことあらへん。他の戦域にもミサイルを満載したパトリオット部隊がおるからな。現在、インド太平洋軍(例えば韓国、日本、グアム地域の第35防空砲兵旅団や嘉手納の1-1防空砲兵など)には3つのパトリオット大隊が恒久的に前方配備されとる。欧州軍には1つのパトリオット大隊(ドイツのバウムホルダーやアンスバッハ地域におる、NATOや東翼を支援する部隊やな)が割り当てられとる。
アメリカ陸軍には合計15個のパトリオット大隊がある(2025年中半時点で14個が即応状態、1個が近代化改修中や)。それぞれの大隊は通常4?6個の中隊(発射機やレーダーを備えた射撃単位やな)で構成されとる。パトリオットの中隊(火器ユニットとも呼ぶ)は、運用者や任務、発射機の種類(現代の米軍ならM903とかやな)によってちゃうけど、普通は6?8基の発射機を持っとる。もしこの4個の大隊がそれぞれ4つの中隊を持ってて、1つの中隊に72発のミサイルがあるとしたら、合計1,152発を中東に配備可能な最大数から差し引かなあかん。つまり、一番控えめに見積もった実際の在庫は1,221発や。そうなると、イランが1日60発の弾道ミサイルを撃つという条件やったら、アメリカのPAC-3 MSEの供給は10日で切れる。これが、ドナルド・トランプは現実が見えてへんってわしが断言する理由や。
今日はいつものマルチェロとのサシのチャットやなくて、わしとファリナッツォ指揮官、それにリカルド・アマデージを交えたパネルディスカッションを彼が主催してくれたんや。
わしの先祖の故郷であるアイルランドへのビデオ紀行を作ったで。ジェリー・オニールと一緒に、アメリカがイランに地上軍を派遣できるなんていうアホげた主張について議論した。


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