2026年5月28日木曜日

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:「米イラン合意」報道は早計

https://sonar21.com/al-jazeera-claims-the-us-iran-deal-is-done-not-so-fast/

Al Jazeera Claims The US-Iran Deal is Done… Not So Fast

27 May 2026 by Larry C. Johnson

アルジャジーラの「米イラン合意」報道は早計――ラリー・ジョンソンによる分析

アルジャジーラの報道にかかわらず、イランと米国の合意を阻む大きな対立点がある。パキスタンとカタールを仲介役とした覚書(MOU)の調整は続いとるが、「進行中」と「決着」は別物や。最大の懸念は、その「順序」や。以下は交渉に近い情報筋からの話を基にした俺の分析や。

交渉の核心:シーケンシング(順序)のジレンマ

ワシントンとイスラエルはイランの「先出し譲歩」を求め、テヘランは「経済的・安全保障上の救済」を先に求めて譲らん。これが今の膠着状態の正体や。イランの姿勢は単なるポーズやない。何十年もの制裁や妨害を受けてきたテヘランは、確実な見返りなしに交渉のカードを切ることはないんや。

核問題:主権はレッドライン

イランにとってウラン濃縮は「主権」「抑止力」「国内の正統性」という3つの意味を持つ。現状の枠組みで濃縮ウランが国外に出ることは絶対にない。核兵器化についても、イランは今すぐ爆弾を作る気はないが、存続が危ういと判断すればいつでも動ける能力を維持しとる。この「仮想抑止」が、今のところ効いとるんや。

ホルムズ海峡:テヘランの非核戦略レバー

イランの最も強力な非核カードや。「制裁で首を絞めておいて、海路の無条件通行だけ期待するな」という理屈や。友好国は通すが、敵対的な船には妨害や拒否を行う。イラン経済が締め付けられれば、他国の経済動脈も無傷ではおらんという「相互主義」を突きつけとるんや。

凍結資産:交渉の経済的核

これも脇役やない。イランはカタール経由で約120億ドルの即時解放を求め、総額1,000億ドル規模の請求を突きつけとる。ワシントンはイランの履行を条件にするが、テヘランは過去のJCPOAでの失敗から西側の言葉を信じとらん。資産解放が証明にならん限り、覚書は絵に描いた餅や。

レバノンとヒズボラ:システムの導火線

ここが一番危険な変数や。ワシントンは「ヒズボラがおとなしくなればイスラエルもそうなる」と考えるが、それは希望的観測に過ぎん。イスラエルの作戦一つ、ヒズボラの反応一つで、双方が制御不能なレベルまで吹き飛ぶ可能性がある。火曜日にイスラエルがレバノン攻勢を再開したことで、事態はさらに緊迫しとるな。

アブラハム合意とパキスタン

イランにとってアブラハム合意は、パレスチナの正義を骨抜きにするものとして断固拒否対象や。仲介役のパキスタンがこの合意に巻き込まれそうになっとるのも構造的な矛盾やが、イスラマバードがこの矛盾を拒否しとるからこそ、イランとの仲介チャネルが生きとるんや。

状況を爆発させかねない3つの引き金

凍結資産の移転メカニズムの失敗:イランが「米国は譲歩を奪うだけで救済を拒否しとる」と結論づければ交渉は崩壊する。

イスラエルのレバノン作戦:イランの報復閾値を超えれば、ヒズボラを引きずり込み事態は悪化する。

交渉中の米軍の攻撃:これを「火の下での交渉(脅迫)」と見なせば、テヘランは外交を諦めるやろう。

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