2015年7月14日火曜日

中国経済は大変な痛みをともないつつ、ようやくデレバレッジに向かうということか。

http://www.zerohedge.com/news/2015-07-12/similarities-between-chinas-stock-market-crash-and-1929-are-eerie

上リンクが元ネタ。要約すると;
中国の株市場暴落は1929年のときとパターンがそっくりなんだと。
1929年のときはモルガン、チェイスなど大銀行が資金をプールして優良株を買い集めたが、あんまり効果がなかった。

さて今回の暴落に際して中国当局が打った手は:

  • 420億ドル相当の資金で証券会社21社に株を買わせた。
  • 400億ドルの景気刺激策を発表した。
  • 上場企業の半数の株売買をストップさせた。
  • 大株主と法人株主に6ヶ月のあいだ株売却を禁じた。
  • IPO(新規株の公開売買)をすべて凍結。
  • 中国銀行に金利を0.25%下げさせた。
  • 空売り摘発。

しかるに株暴落の真の原因は素人投資家の売買、特にマージンレンディングと呼ばれる、ほんの少しの自己資本を証拠金に入れて何十倍もの取引をするやり方が1929年の大恐慌前のときも多かったのだとか。

問題は証拠金が不足したときの「マージンコール」で、こうなると素人投資家は自己資本が絶対的に不足しているので手持ちの株を売るしかない。つまりマージンコールをきっかけに大量の売りが発生する。これも1929年のときといっしょ。

1929年の大恐慌の後、株式市場が底打ちになったのが1932年7月8日。じつに985日後。
株価が元の水準に復帰したのは1954年11月23日。8173日かかっています。
ある銀行関係者いわく、これでようやく「デレバレッジまで1/3の道のり」にすぎないのだという。

「デレバレッジが進まない中国経済」といわれたのが2014年06月02日。
ご参考までにhttps://www.jri.co.jp/page.jsp?id=24862
中国経済は大変な痛みをともないつつ、ようやくデレバレッジに向かうということか。
逆に考えれば、デレバレッジするきっかけは大恐慌に近い暴落しかないのだな。


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