2022年1月6日木曜日

めでたいこっちゃ:純ロシア国産の複合材でできた旅客機が初飛行

https://tass.com/economy/1380825

https://www.rt.com/russia/544697-mc21-passenger-jet-certified/

エンジンも純ロシア製とのこと。

ソ連崩壊から30年間、国産ジェット旅客機をつくることができなかったロシアがこのたびめでたく飛行機を飛ばすことに成功した。アメリカの経済制裁というのは、この複合材とかエンジンとかが禁輸の対象になるということ。イランなんかも経済制裁されているので、古い古い飛行機を修理しつつ使いまわしている。経済制裁というのはアメリカの気に入らない政府を困らせるだけじゃなくて、(キューバやアフガンやシリアやイエメンもそうだけど)結果的に人民を困らせることになっている。

インフォメーション・テクノロジーの時代なので、秘密の産業技術なんていくら囲い込んでもどっかから漏れるにきまっている。インフォメーション・テクノロジーだけじゃなくて、日本のようにあらゆる製造現場や管理システムに派遣労働者が入り込んでいるので、機密はだだもれ。正社員なら終身雇用をエサに守秘義務を守らせることができるだろうけど、派遣社員にそんな手は通用しない。

複合素材ではデュポンとかサン・ゴバンなどフランス系が有名なのだろうけど、そういう世界企業になるといろんな国に支店があって、いろんな人をいろんな形態で雇っている。本社の口がいくら固くても、秘密はどっかから漏れるに決まっている。

ロシアが純国産のコンポジット材とエンジンを作ったのは、どっかから漏れた産業秘密のおかげ・・・というつもりではないのだけど、競合他社がどんな作りかたをしているのか知りたいのは人情というものでしょう。

このニュースがめでたいというのは、イランなんかこれで古い飛行機を使いまわさなくてよくなるし、世界がより安全になるし、アメリカ帝国の崩壊スピードが加速されるだろうと思うからだ。

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