アフガンで在外米軍の渉外担当官だった元海兵隊員のインタビュー
スコット・ホートンのインタビューに対し、答えかたがとても率直で好感が持てる。きっと自分にも他人にも、正直な人なのだろう。
オバマ政権時代にアフガン戦争拡大政策がとられ、この人が抗議の意をこめて渉外審議官を辞任しようとしたとき、関係各位友人のほとんど全員が「君は正しいと思う」なかには「僕には大学生の子供がふたりもいるから今の仕事をやめるわけにはいかないけれど」という人もいたという。
政府や軍隊関係の多くが戦争を正しくない、あるいは政府が戦争遂行の方法を間違えていると考えているのに、ほとんど誰も声をあげず、自分自身を欺き、当局の方針に唯々諾々と従ってきた・・・というのはたしか、「失敗の本質」でも描き出されていたような。大東亜戦争のミッドウェー海戦あたりからの状況とそっくりではないのか。
蓋し政府とか戦争というメカニズムが宿命的にそういうものなのだ、と考えさせられてしまう。それとも、佐川宣寿みたいなやつがほんの少数であっても、全体を腐らせるのだろうか。
けさのNHKを見ていたら、カマラ・ハリスが中国囲い込みの演説をしていた。そのすぐあとに、中国残留孤児を育てた中国人の丹念な取材が出ていた。地球温暖化の悪者としてメタンガスが取り上げられているという報道のあと、SDGsは無意味という学者の書いた本のことと、それを実践する印刷会社経営者のことが出ていた。
こういうちょっとした抵抗、同調圧力を中和するような努力のつみ重ねが大切なのだと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム