2022年3月5日土曜日

ウクライナについての本邦メディア評論など

 

1. シェルが転売ヤー経由でロシア石油をタンカーごとお買い上げ。運賃込みで28ドル/バレルのディスカウント価格

https://www.zerohedge.com/markets/buyer-finally-emerges-russian-oil-offered-record-28-discount

えっと、(自称)軍事評論家の黒井文太郎が「フェイクニュースだらけの極右サイト」と評価(笑)したゼロヘッジ経由のニュースです。内容は標題のとおり。エネルギー関係者が価格中心で動くのはあたりまえ、というはなし。

黒井文太郎さんの奥さんはシリア人で、シリアであれこれ動いていたときに警察に拘束されて以来、アサドが大嫌いになったんだと。拙者は2009年ごろチュニジアで古い魅力的な建物を撮影していて警察に拘束された。そこはシナゴーグで、私服刑事がずっと監視してたんだな。無罪放免されたけれど、独裁国家なんてそんなもんだ。1983年にバグダッドにいたころも、郊外で記念撮影した日本人が拘束されたと聞いた。背景に核発電所があったんだって。独裁国家ってそんなもんだよね。黒井さんはそれ以来西欧メディアのマウスピースなんだけど、だから西欧メディアの言うこと以外に自分の意見がない。フリーランスで喰っていくのは大変だ。

ちなみに価格が28ドルなのではなく、105ドルあたりの時点でそこからマイナス28ドルマイナス運賃ということなので念のため。それでもウクライナ侵攻以前の価格程度なのだ。

2. ロシア制裁の「最終兵器」SWIFTについて知りたい10のこと 日経BP 武田安恵+1

ゴールドのことについて何も書いていないので、勉強不足としか言いようがない。日経なんだから、日露協会の人とかエネルギー関係の商社の人も読んでいるだろうに。日本人のヨシミで、ちょっと教えてあげてもいいんじゃないのかな。それとも教えないのがプロの流儀なのか。

3. ウクライナ侵攻はプーチンの“アフガン戦争”、終わりの始まり

ジェームズ・ブラウン テンプル大学ジャパンキャンパス 政治学上級准教授

これで「世界展望〜プロの目」とな。拙者はアマチュアで、時間のあるときに情報収集してるだけなのだが、プロじゃなくてよかったと思う。教授先生だからどんなに外しても収入には響かないんだろうけれど、だからといってこんなんで小遣い稼ぎするのもいやだな。

4. プーチン大統領がおかしい! 「KGB出身に似合わぬ雑な展開」 小泉悠東京大学先端科学技術研究センター専任講師

兵頭慎治さんとこの人だけは、テレビのコメントでも拙者はまじめに聞くことにしている。すごくまともなことを言っているし、タイトルの「雑な展開」というのも、そうかもしれないと思った。

しかしハリコフには、アメリカの軍事予算でつくられた細菌研究所がある。それを知ってから、ハリコフでロシア軍のスピードが落ちた原因がこれかもしれないと思った。キエフからさっさと引き上げたアメリカ大使館だけれど、細菌研究所にはアストラゼネカとか世界的製薬企業が関わっているので、まだまだいっぱい証拠物件が残っていたのかも。そこを抑えたロシア軍はさすがと思う。ちなみにウクライナ国内には、同様の細菌研究所がすくなくとも13ヶ所あるそうな。核発電所も怖いけれど、細菌戦もこわい。そのへんをつっこんで欲しかった。

5. ハリコフはじめウクライナの13ヶ所にアメリカの軍事予算でつくられた細菌研究所があるというのは、RTによる731部隊のドキュメンタリーにのっている。

https://www.youtube.com/watch?v=AFEgz8NNmVA

40分経過あたり

昭和天皇は戦後の皇室アルバムなんかで「植物学者」ということになっていたけれど、じつは「化学」が専門で、731部隊も昭和天皇の勅命でつくられたことがこのドキュメンタリーであばかれている。およそあらゆることで間違えていた昭和天皇だけど、たったひとつだけ評価できるのは、ソ連が参戦した翌日に降参したこと。原爆で数十万人を焼き殺されても、沖縄で20万人が殺されてもやめなかったというのに。ロシアを腹の底から怖がっていたのがよくわかる。それはほんとうに、そのとおりだ。ロシアと喧嘩してはいけない。

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