2016年12月13日火曜日

自衛隊を南スーダンに派遣することについて

なんども書くけれど、ヒラリーの罪は国務大臣でありながら、ベンガジで領事館が襲撃され、クリス・スティーブンス大使その他スタッフが殺されようとしているときに、特殊部隊を送り込もうとせず、私用サーバーで自分らのビジネスのメールばっかりしていたことだと思う。
クリス・スティーブンスって、ピースコー(平和部隊)の出身なんだよね。
ピースコーっていうのは、平和部隊といいながらじつは戦争の準備をさせられているようなボランティア部隊で、日本の青年海外協力隊みたいなものと思えばいい。青年海外協力隊は戦争のための情報あつめなんかしないけれど。そもそも日本は憲法が国家に戦争をすることを禁じているし。今更ながらだけど念のため。
青年海外協力隊のOBが大学院でPhDをとって、外務省に入って大使まで登りつめたと考えたらいい。
じっさいには青年海外協力隊OB・OGでPhDを取った人はいないだろうし(いたら協力隊メディアが大騒ぎするからきっとわかる)、国家公務員試験に合格して外務省に入った人もいないみたいだし、外務省もそれを採用するような気骨はないと思う。JICAに入った人はたくさんいるけれど、JICAは実施するだけの団体だから格が違う。
 それはともかく、いい悪いと好き嫌いはべつにして、子ブッシュの時代くらいまでは、アメリカの人材は見殺しにしない、っていうモラルがアメリカ全体にあったような気がする。たとえそれが戦争屋ラムズフェルドであっても、ファナティックなブッシュであっても、コーリン・パウエルであっても。しかしオバマ政権になって、アフガン増派したあたりから、自国の兵隊がばんばん殺されても平気になった。これはたぶん、ドローン・テクノロジーで遠隔殺人が可能になり、殺人がゲーム化したこととかぶさっているのだ。

クリス・スティーブンスを見殺しにしたというのは、青年海外協力隊OBで外務省に入って大使になった人を防衛大臣が見殺しにしたようなものだ。OB・OGならぜったいに許せないし、この国はいつからこんなふうに堕落してしまったのか、と嘆くにちがいない。愛国心の根っこから腐ってしまうという、国家の危機といっていい。(国破れて山河あり、というけどね。ここはとりあえず国家の立場から。)

トランプさんのインタビューで印象に残ったのは、「そいつらのことを俺ら知ってるか?知らんだろう?顔も見たことないやつらだよな?そいつらが殺されて、なんでわしらが助けに行かなあかんのじゃ?アホかい。」てな具合に、グッドガイかバッドガイか、顔を知っているか知らんのか、という人間として当たり前のことを前提にしている。こういう人が司令官だと兵隊も頑張るよね。

翻って我が国の文官の最高司令官と手下のめがねおばはん。戦闘行為を騒乱と言い換えるような言葉遊びに終始する、自衛隊の隊員のことなぞまるで他人ごと、というのを見ていると、我々一般ピープルが一人でも多く、自衛隊員と家族の気持ちにならんとあかんと思うのだ。言葉遊びに終始しているのが司令官だと、兵隊も頑張る気がなくなるんじゃないか。議論はそれからだ。

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