2025年10月20日月曜日

UNZレビュー:チャーチル伝の裏側 - チャームリーと「覇権の終わり」長いので要約

https://www.unz.com/runz/john-charmley-and-the-story-of-winston-churchill/


1.チャームリー伝記の概要と初期キャリアの再評価

きっかけ:30年にわたって批判されとったイギリスの歴史家、ジョン・チャームリーはんの分厚いチャーチル伝をついに読んだ。

チャームリーはんの情熱:37歳で出版された750ページの大作で、執筆に15年も費やしとる。

初期のキャリア:チャーチルはガリポリの大失敗で内閣を追われた後も、意外に早く(1917年)に政界に復帰し、その後10年ほど主要なポストに就いとった。成功は少なかったけど、政界に居続けたんや。

リベラル党の崩壊:第一次大戦の大敗北の責任と、1918年の有権者の大幅な増加(労働者階級の台頭)のせいで、ロイド・ジョージ首相を含むリベラル党は崩壊した。チャーチルも1922年の選挙で議席を失い、一時、政治を離れとる。

2.チャーチル伝の「隠された核心」:オペレーション・パイク(Operation Pike)
隠された真実:チャームリーはんの本には、第二次大戦の最重要な転換点である「オペレーション・パイク」についてたったの二行ほどの言及しかないけど、これが核心や。

オペレーション・パイクの実態:1940年の初め、イギリスとフランスはヒトラーの同盟国やと見なされとったソ連に、中東の航空基地からバクーの油田(ドイツがここから石油を得とると勘違いされとった)を爆撃する大規模な計画を立てとった。

もし実行されてたら:実際にはドイツはソ連から石油をほとんど得てへんし、ソ連は圧倒的に強かった。もし攻撃しとったら、ソ連はヒトラーの軍事同盟国として正式に参戦し、連合国の敗北は確実やった大失策やった。

救世主はヒトラー:この作戦は、1940年5月にヒトラーの電撃戦でフランスが降伏したせいで、中止された。ヒトラーが図らずも連合国を大失敗から救ったわけや。

歴史の沈黙:この事実は、戦後85年間、西側の歴史家によってほぼ完全に隠されてきた。チャーチルはスターリンがなぜ自分を信用せえへんかったか分かっとったはずや。

3.チャーチルは敗者だったか?論争の勃発
アラン・クラークの爆弾発言:限定的な初版やったチャームリーの本が、マーガレット・サッチャー政権の元大臣で歴史家のアラン・クラークはんのタイムズ紙のレビューで大炎上した。

イギリスの大敗北:チャームリーはんが指摘したことは単純や。イギリスは第二次大戦で勝者やのうて、巨大な敗者やった。何世代にもわたって築いた海外資産や金融資産を全て失い、二世紀の帝国を失い、世界の主要国からヨーロッパの端っこの中規模な半・破産した島国に転落した。

チャーチルの責任:この全てがチャーチルの責任やった。戦争を避ける、またはすぐに和平を結ぶというもっとええ選択肢があったはずや。

ヒトラーの和平提案:1939年のポーランドの敗北後も、1940年5月のフランスの崩壊後も、ヒトラーはイギリスに非常に寛大な和平を熱望しとった。これをチャーチルの強硬論が阻んだ。

ヤルタとポーランド:チャーチルはポーランドを守るために開戦したのに、最終的にポーランドは領土の半分をスターリンに奪われ、半世紀もソ連の支配下に置かれた。チャーチルはスターリンに対して「宥和(ゆうわ)」しとったんや。

4.汚れた金とホロコーストの言及回避
デイヴィッド・アーヴィングの影響:チャームリーの論争の裏には、5年前にチャーチルの腐敗を暴露したデイヴィッド・アーヴィングはんの存在があった。アラン・クラークはチャームリーを利用して、アーヴィングの論点を安全に広めようとしとった可能性がある。

汚職の実態:1930年代、チャーチルは浪費家で金に困り、ユダヤ人やチェコの資金提供者から多額の秘密の金(賄賂)を受け取って、反ドイツ政策と戦争を推進しとった。1938年には株で全財産を失い、破産寸前であったが、反ドイツを望むユダヤ人の大富豪に救済されとる。

チャームリーとホロコースト:チャームリーはんの750ページの本で、ホロコーストに触れとるのはたった半ダースほどの単語で「ナチスの死の収容所からの暴露の後、反ユダヤ主義と見なされるから議論はでけへん」っちゅう内容だけや。

なぜ言及せえへんかったか:チャーチル、アイゼンハワー、ド・ゴールらの戦時の回顧録にもホロコーストの言及はほとんどない。アンズはその理由を「チャーチルはその話が全てプロパガンダやと知っとって、将来の信頼性を失うのを恐れたからや」と推測しとる。チャームリーも1993年当時、ホロコーストの定説が崩壊しかけとると考え、言及を避けたんやろ。 

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