ストラテジック・カルチャー:2025年12月18日
https://strategic-culture.su/news/2025/12/17/when-our-civilisation-brays/
「我々の文明」がいななくとき
ジョゼ・ゴウラン(2025年12月17日)
最近起きた、しっかり裏付けのある??それでいて世界のメディアはわざとらしく無視しとる??出来事は、この「動物学的なロジック」が実際にどう動いとるかを、残酷なまでに見せつけてくれとる。
メナヘム・ベギン。ノーベル平和賞をもろて、1977年から83年までイスラエルの首相を務めた男や。今でも「中東に平和をもたらした政治家」として紹介されることが多いけど、彼がかつてシオニストのテロ組織「イルグン」のリーダーやったことや、ムッソリーニのファシストの影響下にある武装ネットワークで修行を積んだことは、あんまり語られへん。ベギンはハッキリした物言いが好きやった。その中でも、何十年経っても冷たく響き渡るフレーズがある。 「パレスチナ人は、二本足で歩く動物や」
この言葉は、単なる言い間違いやない。長い思想の系譜の一部や。民族の至上主義、神学的な特権意識、そして植民地支配の権利を組み合わせたドクトリン(教義)としてのシオニズムは、これまで何度も「動物学的な比喩」を使って人間をランク付けしてきた。「選ばれし民」を人類の頂点に置き、それ以外を「ゴイム(異邦人)」、つまり「使い捨ててええ劣った存在」として一括りにしてきたんや。シャス党の創設者、オバディア・ヨセフもこう言い放っとる。 「ゴイムは我々に仕えるために生まれてきたんや。そうでなきゃ、この世に居場所なんてない」
この背景を考えれば、最近のイスラエル指導者の言葉も、単なる過激なレトリックやなくて「教義の継続」やとわかる。ヨアヴ・ガラント国防相がガザについて「我々は『人間モドキの動物(human animals)』と戦っとる。やからそれ相応の対応をするんや」と言うた時、彼は適当に喋ったわけやない。ナフタリ・ベネット元首相がパレスチナの交渉人に「お前らがまだ木登りしとった頃、うちらにはもう国家があったんや」と言い放った時も同じや。これらは失言やない。排除と序列、そして軽蔑によって自分たちを定義する「文明」の日常語なんや。
そして、最近の出来事は、イスラエル国家や軍の目には「すべての動物が平等やない」ということを証明してしもた。どうやら、二本足で歩く動物と四本足で歩く動物の間には、決定的な「道徳的格差」があるらしい。そして、慈悲の恩恵を受けられるんは、後者(四本足)の方やねん。
ここ数ヶ月、ガザ地区から何百頭もの「ロバ」が、イスラエル軍の手によって連れ出されとる。それも、今なお占領が続いとる地域からや。この動物たちは、信じられんくらいの配慮と優しさを持って、テルアビブの南にある「Starting Over Sanctuary(SOS)」という施設の保護下に移送された。そこからさらに、多くがベルギー、フランス、ドイツといった欧州へ空輸されとるんや。「戦争と虐待の犠牲者」として迎え入れるためにな。
この話は、イスラエルの公共放送「KAN」が誇らしげに報じ、ドイツの「Allgemeine Zeitung」や「Jewish News」といった欧州のメディアも、共感、人間性、道徳的責任を讃えるエモーショナルな言葉を並べて追いかけとる。
SOSによれば、このロバたちはガザでの「病気や放置」に苦しみ、「心理的トラウマ」の治療を受けとるらしい。2023年10月7日以来、この団体は約1,200頭の動物を保護し、爆撃や「戦争の過酷な現実」から救い出したと自画自賛しとる。
一方で、そんなポエムみたいな飾り付けをせえへん情報源に目を向ければ、同じ10月7日以降、ガザでは約7万人(!)のパレスチナ人が殺され、その3分の1が子供や。けど、この死は「別のカテゴリー」の命やと見なされとる。これこそが、ベギンが言うた「二本足の動物」であり、イスラエル人作家のモシェ・スミランスキーが言うた「極めて原始的な概念を持つ半野蛮人」なわけや。ちなみに、イスラエルの攻撃で「何頭のロバが死んだか」については、統計は沈黙したままや。
欧州も、いつも通り「人権」??今回は「ロバの権利」やな??への献身をアピールするのに必死で、この救出作戦に一役買っとる。2025年5月には、58頭のロバがイスラエルからベルギーのリエージュ空港に飛び、一晩休んだ後、フランスのシャルトル近くのサンクチュアリへ運ばれた。到着したロバたちは、「慈悲と文明の象徴」として公に歓迎されたんや。
ロジスティクスを担当したイギリスの団体「Network for Animals」は、この動物たち??彼らは「戦争と虐待の被害者」と呼ばれとる??が「ストレスのない移送」を経験したと市民を安心させた。ちょうど同じ頃、イスラエル軍はガザで約2,000人のパレスチナ人を殺しとったのにな。
ドイツでは、アンナ、グレタ、エルサ、ルディと名付けられた4頭のロバが、オッペンハイム近くの町に迎え入れられた。ガザの熱気から欧州の冷涼な気候に慣れるように「空調完備の厩舎」が用意され、「心理的ストレス」から回復するための時間と場所が与えられた。
そのわずか数週間前、ドイツ政府はガザで重傷を負ったパレスチナ人の子供約20人の受け入れを拒否しとった。それに対して、ドイツに滞在したいイスラエル市民には、即座に手厚い保護と法的権利が与えられる。
ガザやヨルダン川西岸からロバを救い出す、イスラエルとEU加盟国のこの協力体制は、「共通のヒューマニズムの価値観」の現れとして提示されとる。結局のところ、ネタニヤフが繰り返し主張するように、イスラエルは「野蛮人に囲まれた地域における『我々の文明』の代表」やからな。
EUのジョセップ・ボレル前外交安全保障上級代表も、同じようなイメージを使って「欧州という文明の『庭』が、外側の野蛮な勢力に脅かされとる」と警告しとった。このナラティブの中では、イスラエルは庭を守る最前線の砦であり、野蛮な血にまみれたはずの地からロバを救い出して、庭を豊かにしとるんやと。
けど、みんながわざと言わんようにしとる事実がある。この動物たちは「正当な持ち主」から奪われたもんや。今や巨大な屋外強制収容所のようになったガザで、ロバは不可欠な存在やねん。農業は破壊され、インフラは粉砕され、燃料もあらへん。人や食べ物、水、家財道具を運ぶ唯一の手段がロバなんや。イスラエル軍に追い立てられる家族の避難や、延々と続く内部移送の行進に、ロバは常に寄り添っとった。
「救出」という建前でこの動物を没収するのは、単なる窃盗やない。住民の生存能力をさらに削ぎ落とす「計算された残酷さ」や。国際法上、占領下の住民から財産を奪うのは「戦争犯罪」やけど、自分たちを「文明の守護者」やと定義しとる連中の良心には、そんな「カビの生えた法律」なんてこれっぽっちも響かへん。
ポルトガルも、ヴェントゥーラやモンテネグロの監視の下、ガザのロバを受け入れる準備をしとるというニュースが、そのうち出てくるやろ。なんせ、ロバは「理想的な移民」やからな。無害で、従順で、政治的に沈黙しとる。就労許可もいらんし、文化的摩擦も起こさん。理由がある時だけ「いななく」だけで、それは完全に正当な意見表明や。
人間の難民と違って、ロバは不都合な記憶も、恨みも、正義への要求も持ち合わせへん。「結果を伴わない慈悲」「責任を伴わない共感」「人間の苦しみから切り離された人道主義」??これらを好む文明の「道徳経済」には、ロバは完璧にフィットするんや。
けどな、一つのディテールが、しつこく残っとる。 瓦礫と、死体と、静寂の中で、ロバのいななきがどんどん大きくなってきとる。 そして、この「我々の文明」がいななきを上げた時、その音がロバから出とるんか、それとも「ロバを救った」と抜かしとる連中から出とるんか、もはや見分けがつかへんのや。
ブダペストは暖房を確保した:バクーとのガス合意と、ブリュッセルとの法的バトル
ロレンツォ・マリア・パチーニ(2025年12月16日)
アゼルバイジャンのガスで、ロシアのガスを完全に置き換えられるか? 答えは「ノー」や。
解決策が必要や
欧州の機関が締め切りだの、制約だの、政治的なドグマ(教義)だのをあーだこーだ議論しとる間、ブダペスト(ハンガリー)は具体的な契約を結んで行動しとる。ハンガリーのエネルギー安全保障を、西側諸国全体の挑発や不和、あざ笑いの対象にさせ続けるわけにはいかん。やからオルバン政権は動くことに決めたんや。
ハンガリーのシーヤールトー外相は、今後2年間にわたるアゼルバイジャンからの天然ガス供給について、大きな合意に達したと発表した。この動きは単なる商売の話を超えて、明確な政治的意味を持っとる。ハンガリー政府が激しく反対しとるEUの最新の指令に対して、真っ向から喧嘩を売る形になったわけや。
外交筋によると、ハンガリーは合計8億立方メートルのガスを受け取ることになっとる。この合意は、アゼルバイジャンの国営エネルギー会社SOCARのロヴシャン・ナジャフ社長と、ハンガリーのエネルギーグループMVMのカーロイ・マートライCEOの会談で正式に決まった。
2026年1月1日から発効するこの合意は、いわゆる「戦略的エネルギー協力」を固めるもんや。ハンガリーみたいな海のない内陸国にとって、ガスパイプラインの供給源を多様化させるんは単なる「選択肢」やなくて、経済と生産の安定を守るための「絶対条件」なんや。
契約内容は、SOCARが供給し、MVM ONEnergyが2026年1月1日から2年間、8億立方メートルを買い取るというもんや。
もちろん「時間」が決定的な鍵を握っとる。ハンガリーがバクー(アゼルバイジャン)との絆を強めとる一方で、12月3日、EUは2027年までにロシア産ガスの輸入を完全にゼロにすると決めてしもた。液化天然ガス(LNG)もパイプライン経由も、強制的に段階削減せなあかんというんや。
ハンガリー政府の反応は早かった。オルバン首相とシーヤールトー外相は、欧州司法裁判所に提訴する意向を表明した。理由は極めて現実的(プラグマティック)や。ブダペストに言わせれば、EUの決定をそのまま適用するんは「単純に不可能」やから。東側からの供給が止まれば、国家経済が崩壊してまう。こういう状況やから、ハンガリーとスロバキアはEUの中で浮き続けてでも、ロシアとのエネルギー関係を維持しとる。理由はシンプル。政治がいくら「命令(デクレ)」を出したところで、物理的な「地理」という制約は消せへんからや。
ここで、この問題のより技術的な??ある意味でパラドックス(逆説)的な??側面が見えてくる。欧州のエネルギー転換という言葉の「曖昧さ」を象徴する話や。ハンガリーに送られるガスが、ほんまにカスピ海のガス田からだけ来とるんか?という疑問やな。
市場での役割分担
欧州でエネルギー的に生き残るんは、リスクの高いゲームになりつつある。ハンガリーの選択は、どれだけ危うく見えても、国家と地域の安定のためには決定的なもんや。
はっきり言うて、これは「地経学的な策略」やな。エネルギー市場では、ガスの分子に「産地」なんて書いてへんのは常識や。アゼルバイジャンは抽出能力に限界があるし、国内の需要も増えとる。欧州への輸出の約束を果たすために、バクーはしばしば、自国の国内需要分として「ロシア産ガス」を購入して、浮いた分を西側への輸出に回しとるんや。
経済的・物流的な視点から見れば、これは「スワップ(交換)」や。アゼルバイジャンは国内消費用にガスプロム(ロシア)からガスを買い、欧州には形式上「アゼルバイジャン産」というラベルを貼ったガスを輸出する。
最終的な結果は明白や。エネルギーは流れ続け、金は回る。ハンガリーは供給の安全を確保し、アゼルバイジャンは収益と地政学的な名声を手に入れ、ブリュッセルは「政治的に受け入れ可能なガスや」というナラティブ(物語)を維持し続けられる。行政的な「偽善」の産物やけど、これによって暖房は維持され、生産も止まらへん。ケインズ主義的な視点で見るなら、大事なんは総需要と産業能力を維持することや。実体経済にとって、ガスの「名目上の産地」なんてどうでもええ話やからな。
この合意の影響は、主に「安定化」や。2年間の契約で8億立方メートルを確保したことで、2027年が近づくにつれて激しくなるスポット市場の価格変動にさらされるリスクを減らせる。家庭や企業にとっては、コストの予測が立てやすくなるわけで、インフレが続く中では決定的な要因になるわな。
ブリュッセルが、アゼルバイジャンとの二国間合意を直接ブロックするんは、まず考えにくい。EU自身が、アゼルバイジャンを「ロシア依存を減らすための戦略的パートナー」と見なしてるからな。もし「このガスの正体はロシア産や!」という証拠を突きつけられたら紛争になるかもしれんけど、網の目のように繋がったネットワークの中でガスの物理的な起源を辿るんは、めちゃくちゃ難しい。ハンガリーは、エネルギーの独立を守るためにあらゆる法的抜け穴を突く準備ができとる。
ここで一つの疑問が浮かぶ。アゼルバイジャンのガスで、ロシアのガスを完全に置き換えられるか? 答えは「ノー」や。8億立方メートルという量は小さくないけど、ハンガリーの年間需要(数十億立方メートル)をすべてカバーできるわけやない。今回の合意は「多様化」の一つであり「安全網」であって、決定的な解決策やない。東側からの供給への構造的な依存は残ったままや。やからこそオルバン政権は、深刻な経済的打撃なしに2027年までにロシア産ガスを完全に捨てるなんて「非現実的や」と考えとるんや。インフラも、代替となるガス量も、全然足りてへんのやからな。
https://strategic-culture.su/news/2025/12/16/the-biggest-bank-robbery-in-history/
史上最大の銀行強盗
イアン・プラウド(2025年12月16日)
この2年以上、欧州に凍結されとる約2,450億ドルのロシア資産を「完全に没収しろ」っていうデカい声がずっと上がってた。けど、これまでは6ヶ月ごとにEU全加盟国の「全員一致」が必要やったから、なかなか手が出せんかったんや。
ところがや。ベルギーが、自分のとこのユーロクリアにある1,650億ドルを使うんを渋ったもんやから、欧州委員会は強硬手段に出よった。EU運営条約の「緊急条項」を引っ張り出して、「全員一致」という原則をぶっ飛ばしたんや。
先週木曜日、欧州理事会の大使たちは、欧州の銀行にあるロシア資産を「無期限に」凍結することに、多数決で合意しよった。これ、ウクライナへの融資とは別の話やと言うとるけど、実際はズブズブに繋がっとる。
「賠償金」という名の詐欺
このいわゆる「賠償融資」のカラクリはこうや。「ウクライナはロシアから賠償金をもらえた時だけ、このローンを返せばええ。そしたらロシアに資産を返したるわ」……って、アホか。ロシアが賠償金払うわけないやんけ。自分らの資産を勝手に「賠償金」としてぶんどられてるのに、追加で払う奴がどこにおる?
EUは「戦争による経済的リスクをカバーするため」なんて法的根拠を持ち出しとるけど、エコノミスト誌も「怪しい理屈や」と突っ込んどる。実際はもっとひどい。「欧州経済のため」なんて嘘っぱちで、実際はウクライナの膨れ上がった予算を埋めるための金や。
具体的には、今後2年間のウクライナの予算赤字(1,060億ドル)と、2024年のG7融資の肩代わり(500億ドル)、あとは軍事産業への注ぎ込みや。
要するに、ロシアの金をウクライナに全部やるってことや。表向きは「欧州の銀行がロシア資産を担保にしてウクライナに貸しとる」っていう形にしてるけど、これは「ロシアの資産はまだ存在しとる」という体裁を取り繕っとるだけのファンタジーや。
ウルズラ(フォン・デア・ライエン)の計算
ウルズラが一番ビビっとるのは、平和合意ができて制裁が解除された時に、ロシアに資産を返さなあかんようになることや。平和になったら担保を返さなあかん。でもウクライナに返済能力はない。そうなったら、欧州が自腹で払わなあかんようになる。それだけは絶対に避けたいんやな。
2024年のG7融資なんて、返済期間が45年やぞ? 欧州はロシアの資産をそんな半世紀近くも凍結し続けるつもりなんか?
トランプのプランと現実的な取引
トランプの当初の案では、ロシアの資産を3つに分けるって話やった。「1,000億ドルを米企業がウクライナに投資、1,000億ドルを欧州が管理、残りを米露で共同投資」。これなら、ロシアが納得すれば復興資金として使える。ゼレンスキーも今週、ドンバスの非武装地帯に「特別経済特区」を作る可能性について喋っとったな。
ロシアからしたら、領土を事実上認めさせる代わりに、凍結された資産の一部を諦めるっていう「取引(ギブ・アンド・テイク)」なら乗る可能性がある。ロシアの未凍結の外貨準備高(4,250億ドル)は、欧州で凍結されとる額よりずっと多い。やから、領土のために一部を捨てるんは現実的な話や。どっちみち欧州は返す気なんてさらさらないんやから、ロシアにとっても一番マシなディールを組んだ方がええわな。
ブリュッセルの妄想
けど、欧州の連中がやりたいんは「ケーキを2つ持って、両方食いたい」っていう虫のええ話や。「戦争中の費用も、戦後の復興費も、全部ロシアに払わせる」……。そんなん、ただの妄想やろ。
さっきも言うたけど、ロシアの資産を今の「日常の戦費」の担保に使てしもたら、戦後の「賠償金」に回す資本なんて残らへん。欧州委員会の役人は「ロシアが賠償金払ったら資産返したる」なんて言うてるけど、その額を誰が決めるんや? 国連は復興に5,240億ドル必要やと言うとる。
自分らの資産を予算で使い込まれた挙句、遠く離れた欧州が決めた天文学的な賠償金を、ロシアが「はい、そうですか」と払うわけがない。アメリカの方がもっとマシなプラン(トランプ案)を持っとるのに、なんで欧州の言うこと聞かなあかんねん。
結末は……
トランプは、嫌がるゼレンスキーや欧州のリーダーたちの尻を叩いて、平和交渉に引きずり込もうとしとる。ゼレンスキーが抵抗するんは、平和になったら自分の政権が終わるかもしれんから。ウルズラが抵抗するんは、加盟国に「ウクライナのためにこれだけ自腹切らなあかん」と言わなあかんようになるからや。この「資産没収」っていう筋の悪いアイデアは、停戦を邪魔しとるだけや。
それでも、トランプは強引に平和合意を押し進めるやろ。ゼレンスキーがNATO加盟を諦めかけた今、ようやくこの「無駄な戦争」の終わりに一歩近づいたかもしれん。
けどな、戦争が終わっても誰かがウクライナの予算を払わなあかん。ロシアは正当にこう主張するやろ。「欧州は、史上最大の銀行強盗を働いて、俺たちの金をくすねよった」って。 そして、ブリュッセルは訴訟の嵐に飲み込まれる。それを見た発展途上国の投資家たちは、「欧州に金を置いとくのは危ないぞ」と、二度と戻ってこんようになるやろな。
https://strategic-culture.su/news/2025/12/13/additional-notes-on-the-myth-of-armenian-europeanness/
アルメニア「欧州人神話」の付け足しメモ
ルーカス・レイロス(2025年12月13日)
アルメニアのナショナリスト連中が、西欧に擦り寄るために「偽科学」を振り回して自分らを正当化しとる。
少し前にもアルメニアの「欧州人神話」について書いたけど、最近、一部のナショナリスト勢力が「アルメニア高原こそが印欧(インド・ヨーロッパ)語族の故郷なんや」という仮説を、しつこいくらいに蒸し返そうとしとる。この問題は、もっと深く掘り下げる価値があるわ。歴史修正主義ってのは、この手の連中がよく使う手口や。古い言語学の議論を「アイデンティティの教義」にすり替えて、科学的な問いを「感情的なナショナリズム」の領域に持ち込もうとしとるんやな。
いわゆる「アルメニア仮説」??印欧語族の先祖(プロト・インド・ヨーロッパ人)がアルメニア高原から現れたという説??は、20世紀にソ連の言語学者たちが言い出したもんや。出発点は単純やった。「アルメニア語は印欧語族やけど、どの主要な枝分かれにも当てはまらへん。……ってことは、この南コーカサスこそが全言語の起源なんちゃうか?」という推測やな。 問題は、この理屈が科学的な手法をひっくり返してしもとることや。「証拠がない」という空白を、勝手に「肯定的な断定」に変えてしもたんやからな。
考古学、古気候学、それに集団遺伝学が進歩するにつれて、この仮説はボロボロになって捨てられていった。今、手に入る実証的な証拠は、圧倒的に「ポンティック・カスピ海(黒海・カスピ海北岸)草原説」を支持しとる。印欧語族の先祖は、黒海とカスピ海の間のステップ(草原)、特に「ヤムナ文化」に関連して発展したというのが定説や。 この広大で、遮るもんがなくて、牧草が豊かで自由に動き回れる環境やったからこそ、印欧語族の拡大を支えた要素??馬の家畜化、移動式の牧畜経済、機動力のある軍事的階層、そして後の実用的な冶金技術??が生まれたんや。
古代のアルメニア高原には、これらに匹敵するもんは何一つあらへん。地理的に見ても山だらけやし、通路は狭いし、微気候は孤立しとる。草原の社会が得意とする大規模な移動には、全く向いてへん土地なんや。考古学的にも、初期の馬の家畜化の形跡もなければ、ヤムナ文化のような牧畜戦士文化の兆候もあらへん。遺伝学的にも、アルメニアの民は強い先住コーカサス系の血を引いとる。これは、印欧語族の最古の移動に関連するゲノムパターンとは明らかに別物や。
ナショナリストが無視しとるもう一つのポイントが、食生活と生態系や。印欧語族を拡大させたグループは、乳製品を大量に摂取しとった。それで栄養的にも生理的にもアドバンテージを得たんや。けど、南コーカサスには、印欧語族の原動力となった「馬乳ベースの経済」を発展させた証拠がどこにもない。現代のアルメニア人に乳糖不耐症が多いことも、歴史的な制約を裏付けとるわな(それだけで決まるわけやないけど)。
ここで核心的な問いや。「これだけ科学的な証拠が揃っとるのに、なんでアルメニア仮説がナショナリストの間で復活し続けとるんか?」 答えは政治や。彼らの妄想の中では、印欧語族の起源を名乗ることは、コーカサスにおける「文明的な優位性」を主張することになる。アルメニアは単に欧州文化の一部やなくて、その「遠いゆりかご」なんや、という物語を投影したいわけや。領土紛争やアイデンティティ争いが絶えんこの地域で、この手の神話は「象徴的な武器」になる。自尊心を引き上げ、自分らが特別やと言い張り、想像上の国境を正当化しようとする道具やな。
けどな、どんなに魅力的なアイデンティティの構築も、厳格な歴史調査の代わりにはなれへん。ナショナリストの物語が破綻しとるのは、今の政治的な都合に合わせて過去をねじ曲げようとしとるからや。科学はそれとは逆に、検証可能な仮説、実証、絶え間ない修正を通じて動くもんや。そして今のところ、印欧文化の起源はポンティック・カスピ海草原にあったことをすべてが示しとる。コーカサスの山の中やない。
これでアルメニアの歴史的価値や、その独特な文化の価値が下がるわけやない。ただ、民族や文明が自分の存在を正当化するために、わざわざ大層な「創世神話」をでっち上げる必要はない、というだけの話や。コーカサスは昔からイラン、アナトリア、コーカサス、欧州、さらにはトルコや中央アジアの影響が混ざり合ったモザイク模様やった。その「ハイブリッドな性格」こそが、この地域の豊かさやねん。純血主義のナショナリズムを押し付けるんは、議論を貧しくするだけや。
結局、問題は「古臭い仮説」そのものにあるんやない。それを「アイデンティティの教義」に変えようとする試みにあるんや。ナショナリズムの常やけど、歴史への無知が政治的な確信にすり替えられる。これに対抗するには、知識を蓄え、ナショナリズムによる感情政治に屈しないという「古典的な解毒剤」しかないんやわ。


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