2025年12月26日金曜日

AI ヤニス・バルファキス:アメリカは「リチウム・トライアングル」を永遠に失った

https://www.youtube.com/watch?v=SNZAr7UsTBA

アメリカは「リチウム・トライアングル」を永遠に失った

AI ヤニス・バルファキス

毎度。1823年から数えてちょうど202年。アメリカはたった一つの傲慢な地政学的ルールに従って動いてきた。「西半球はわしらの私有地や。ここは庭や。ワシントン、つまり自分らだけが重力の法則を決める場所や」っちゅう考えや。

もし南米の政府が左に寄りすぎたら、アメリカが「修正」を加える。もしどこかの国が北大西洋同盟(NATO)以外にパートナーを探そうとしたら、海上封鎖や。この「モンロー主義」っちゅうんは条約やない。単なる「地主からの立ち退き通知」やったんや。

けど3日前、西側のメディアがウクライナの分割やら欧州での資産凍結の余波やらで大騒ぎしとる隙に、その地主の通知がドアから引き剥がされた。中国が一本の文書を出したんや。

建前上は、中南米とカリブ海に関する政策文書や。役人は「ロードマップ」と呼ぶやろな。けど、わしに言わせりゃこれは「不動産の売買契約書」や。この文書はただの提案やない。「大西洋の世紀はもう終わったんや」っちゅう宣言や。

北京はヨーロッパの混乱を見とる。米ドルの武器化も目撃した。そして「もう慎重にやる時期は終わった」と決めたんや。彼らはもうアメリカの庭のドアをノックしたりせえへん。もう居間(リビング)に入り込んで、家具を買い替え、ドライブウェイの舗装までやり直しとるわ。

ワシントンの戦略家たちにとって恐ろしい現実は、これを止められへんっちゅうことや。軍隊に侵略されとるんとちゃう。「経済」によって立ち退きを迫られとるんやからな。

外交的なお世辞は抜きにしようや。なんで今なんや? なんで2025年の12月に、中国は西半球への最も攻撃的な一歩を踏み出したんか?

答えは簡単、「わしらが招き入れたから」や。地政学に「空白」は禁物やっちゅうんを理解せなあかん。

何十年もの間、アメリカは中南米に対して、えらい一方的な条件を突きつけてきた。「わしらの外交政策に従え。原材料は安く売れ。その代わりに、一生金持ちになれんような金利でドルを貸してやる」っちゅう、略奪と封建制度そのものの関係や。

けど最近、西側はその契約を自らぶち壊した。ヨーロッパでの資産凍結の話でもした通り、西側は「逆らう奴からは、国家の備蓄資産さえ盗むぞ」っちゅうんを見せつけた。銀行は遮断され、経済は消し去られる。ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラ、ボリビアのリーダーたちはこれを見とったんや。ロシアの3000億ドルがどないなったかを見た彼らは、背筋が凍る思いで悟った。「わしら、全然安全やないやん」と。

この空白に北京が足を踏み入れた。この新しい政策文書が賢いんは、イデオロギー色がないことや。中南米の国々に「共産主義になれ」とも言わんし、「アメリカを嫌え」とも言わん。ただこう言うんや。「あんたらのリチウム、わしらが買うわ。港も作るし、5Gのネットワークも売るわ。あ、そうそう、あんたらが誰に投票したかなんて、これっぽっちも聞かへんから安心しなはれ」

これこそ究極の資本主義的セールストークや。ワシントンから飛んでくる「説教臭くて制裁まみれのイジメ」に比べたら、グローバルサウスのまともな大統領なら、誰一人断れんようなオファーやろ。

この変化の経済的なメカニズムを分析せなあかん。そこにこそ本当の力があるんや。 西側は中南米を「治安」のレンズで見る。ドラッグ、移民、不安定さ、そんなことばっかり心配しとる。 対して中国は、中南米を「代謝(メタボリズム)」のレンズで見とる。中国は世界の工場や。生き残るために資源を食い続けなあかん。中南米には、食料(大豆、牛肉)と燃料(石油、リチウム、銅)が山ほどある。

昔のシステムでは、米ドルが中間搾取業者(ミドルマン)やった。ブラジルが大豆を中国に売って、ドルで支払いを受けて、そのドルでアメリカの国債を買うかIMFの借金を返す。アメリカはその間に座って、あらゆる取引からショバ代(レント)を巻き上げとったんや。

中国の新しいロードマップは、このミドルマンを真っ向から狙い撃ちしとる。彼らは現地通貨スワップの大幅な拡大を提案しとるんや。つまり、ブラジルはレアルで中国の通信機器を買い、中国は人民元でブラジルの牛肉を買う。ドルは仲間外れや。

通貨を外せば、制裁も外れる。人民元で取引が行われれば、アメリカの財務省は凍結できへんし、アメリカ海軍も金融的に封鎖することはできへん。これがわしの言う「経済的な立ち退き」や。中国はニューヨークを完全にスルーする、世界経済の並行回路を作り上げとるんやな。

けど、これにはもっとダークな側面がある。わしの提唱する「テクノ封建主義」の理論にピッタリはまる話や。 中国の提案は、アスファルトの道やコンクリートの橋だけの話やない。「デジタル・シルクロード」の話や。ファーウェイの5Gネットワーク、エクアドルやボリビアでの監視システム(セーフ・シティ)、そしてGPSの代わりになる「北斗(Beidou)」衛星測位システム。

なんでこれが重要なんか? 21世紀においては、デジタル・インフラを支配する者が、その国を支配するからや。支払いシステムが中国のソフトで動き、警察が中国の顔認証を使い、政治家が中国製のサーバーで連絡を取り合っとるんなら、「主権」なんてのはただの幻想や。

アメリカがやったんは「アナログな封建主義(砲艦外交)」やけど、中国がやっとるんは「デジタルな封建主義」や。彼らは中南米に「繋がり(コネクティビティ)」を提供しとる。けどその代償は「データ」や。深センからコントロールされ、更新され、監視されるテクノロジーのエコシステムへの組み込みや。

中南米のエリートたちは、分かった上でこれに乗っかっとる。だって、西側の停滞に付き合わされるよりマシやからな。けど、これが「解放」やなんて思ったらあかん。単なる「管理職の交代」や。アメリカの「鷲(ワシ)」を中国の「龍(ドラゴン)」に取り替えただけや。そして龍のデジタルな握力は、鷲の爪よりもずっと強力や。

西側の首都での反応を見てると笑えてくるわ。国務省は「略奪的な融資や」と警告し、EUは「共通の価値観」について語る。この厚顔無恥っぷりには呆れて言葉も出んわ。

50年間、西側が支配するIMFは中南米に緊縮財政を押し付けて、公共サービスをズタズタにしてきた。水、電気、土地の民営化を強いてきた。アメリカのフルーツ会社や銅山の利益を守るために、チリやグアテマラでクーデターを画策し、数えきれんほどの介入を繰り返してきたんや。それなのに今さら、彼らに向かって「略奪的な振る舞いはあきまへんで」と説教しとる。

中国のメッセージがグローバルサウスに響くんは、北京を愛しとるからやない。わしらが何をしたかを彼らが覚えとるからや。中国がこの文書で「あんたらの主権と領土の保全を支持する」と言うたら、アメリカ海兵隊が何度も上陸してきたんを見てきた地域にとっては、それが真実に聞こえるんや。

西側は「道徳的な資本」を使い果たしてもうたんや。政権交代の戦争と金融的な傲慢さに全部つぎ込んでしもうて、今さら警告ラベルを貼って出てきても、誰も読みやせん。

具体的な現実を見てみよう。「リチウム・トライアングル」や。チリ、ボリビア、アルゼンチン。ここは電気自動車(EV)時代におけるサウジアラビアや。この塩の平原を制する者が、自動車産業の未来を制する。

アメリカのやり方はデタラメやった。民間企業が交渉しようとしても、ワシントンの政治の風向きが変わるたびに邪魔が入る。 対して、この文書にある中国のやり方は「国家間の統合」や。ただリチウムを買うだけやない。南米に電池工場を建て、技術を移転し、その国が価値連鎖(バリューチェーン)を駆け上がるのを助けると約束しとる。西側がめったにせんようなことやな。 こうして中国は、今後50年のサプライチェーンをガッチリ固めとるんや。ヨーロッパが(ドイツの工場が消えていったように)脱工業化しとる一方で、中国は自国の工業基盤と中南米の資源を融合させとるんやな。

もしこのロードマップが成功したら、西側は恐ろしい立場に置かれることになる。EVを作るにも、戦闘機を作るにも、スマホを作るにも、ボリビアから始まって北京で終わるサプライチェーンにお伺いを立てなあかんようになるんや。

そして最後に、表向きには語られへんけど、この文書のページから叫び声が聞こえてくる部分。それは「安全保障」や。

初めて中国が、西半球での定期的な軍事交流と防衛産業の協力をはっきりと呼びかけた。もしアメリカが「中国の国境沿いに軍事基地を作る」って発表したら、ワシントンは大パニックやろな。まぁ、実際には山ほど作っとるけどな。 その逆を想像してみ。中国は警察のトレーニングを提案し、海軍の合同演習を提案し、軍事転用可能な宇宙協力を提案しとる。これは「大西洋はもうNATOの池やないぞ」っちゅうシグナルや。

これこそ戦略的なチェックメイトや。アメリカがNATOを南シナ海に押し出そうとするなら、中国は人民解放軍(PLA)の影響力をカリブ海に押し出す。「台湾の玄関先に来るんなら、わしらもベネズエラの玄関先に行ったるわ」っちゅうメッセージや。

で、これはどこに向かうのか? わしらは二分された世界に向かっとる。 北には「大西洋の要塞」。アメリカ、ヨーロッパ、カナダ。ますます孤立し、疑心暗鬼になり、軍事化していく。自分らだけで取引し、技術を溜め込み、外の世界を怖がるブロックや。 南と東には「グローバル・マジョリティ(世界の過半数)」。中国、ロシア、中南米、アフリカ、インド。混沌として多様やけど、資源と製造業と未来の人口を握り、ますます統合されていく経済圏や。

モンロー主義は、西半球を切り離された別世界やと考えとった。けど中国は、そこをユーラシアと繋いでしもたんや。パナマ運河はもう東と西を分ける線やない。繋ぐ場所や。

悲劇的なんは、アメリカにはこれを防ぐチャンスがあったっちゅうことや。中南米にマーシャル・プラン(大規模援助)を提案することもできた。彼らを召使いやなくてパートナーとして扱うこともできた。フェンスを作る代わりにインフラを作ることもできた。けど、せえへんかった。 工業より金融を選び、パートナーシップより支配を選んだんや。今見とるんは、その必然的な結果やな。

北京が出したロードマップは、侵略計画やない。ビジネスの提案や。200年もの間、資本も敬意も与えられんかった地域にとって、それはテーブルの上にある最高のオファーなんや。

「庭」はもう消えた。フェンスは倒れた。そして隣人たちは、中国語(マンダリン)を話しとるわ。

おやすみ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム