2025年12月31日水曜日

スタニスラフ・クラピヴニクとグレン・ディーセン:プーチン邸への攻撃と、激化する情勢

https://www.youtube.com/watch?v=jIg_lsqrAUA

グレン・ディーセン: 皆さん、こんにちは。今日は元米軍将校のスタニスラフ・クラピヴニクさんをお迎えしました。彼はロシア生まれで、15年前にロシアに戻られました。スタス、また来てくれてありがとう。 新年あけましておめでとう。ただ、この新しい年はプーチン大統領の別邸への攻撃という、さらなるエスカレーションで始まってしまったようです。 これまで4年間、この戦争のルール、例えばNATOがどこまで深く関与していいのか、どこからが直接戦争になるのかという定義は常に変化してきました。攻撃対象についてもそうです。欧州や米国は、ロシア領内の製油所やクルスクへの攻撃を容認する議論をしてきましたが、政治指導者については、これまではある種「対象外」とされてきたように思います。ロシアもゼレンスキーやウクライナ政府中枢を狙う機会はあったはずですが、それを避けてきました。今回の件で、ロシアにとっての戦争の性質や外交の道はどう変わると見ていますか。

スタニスラフ・クラピヴニク: まず「政治指導者は対象外」という話やけど、それはロシア側だけが一方的に守ってきたルールやと言わざるを得んな。今、ロシア国内ではそのことへの批判がめちゃくちゃ高まっとる。ラジオを聴いとったら、みんな「ゼレンスキーを、あいつの周りの連中を叩き潰せ」と叫んどるわ。

西側はプーチンを独裁者やと描いて、みんなが彼にへつらっとると思っとるようやけど、それは大きな間違いや。西側に少しでも知能があるなら、今の状況を本気で怖がるべきやな。なぜなら、プーチンこそが、西側に降りかかるはずの巨大な破壊を「抑えとる」存在やからや。もしワイが彼の立場やったら、もっと前から西側の奥深くまで攻撃して、こっちのメッセージを叩き込んどった。

問題は、西側や、その先端におるゼレンスキーが「自分たちは何をしても報復されへん」と高を括って、居心地を良くしすぎとることや。彼らがレートを上げ続けた結果、いよいよ強烈な一撃を食らうことになる。それは簡単に核戦争にまで発展しうるし、そうなれば欧州は全滅や。

さっき『欧州』って言うたけどな、それを『欧州』とひと括りにすんのは、厳密に言うたら間違いや。ワイは『欧州連合(EU)』とか『NATO』って呼びたいんや。

ええか、ワイらロシア人は、ドイツ人(ハプログループR1B)が来るよりもずっと、ずっと昔から欧州におったんやで。ワイらR1A(ハプログループR1A)は、欧州の3分の1を所有しとるんや。スキャンダナビアの連中や他の国々の連中よりも、ワイらの方がこの土地には長いことおる。ケルト人くらいやろ、ワイらより長いんは。

せやから、今の連中(EUやNATO)が勝手に『欧州』を代表しとるような顔してんのは、歴史的に見てもおかしな話なんや。だからワイは『欧州』とは言わん。あくまで『EU』や『NATO』の話をしとるんや。」

欧州は土地が狭くて人口が密集しとるから、放射能の地獄になるんは一瞬や。もしロシアが、核を積んどる米軍基地を叩くだけでも、欧州のほとんどが死の灰に覆われる。かつてのチェルノブイリの時も、たった一つの発電所の事故で、遠く離れたスコットランドまで10年間も影響が出た。あの時は3人の男が命を懸けて水抜きをしたから蒸気爆発が防げたけど、西側は今、ザポリージャやクルスクの原発を攻撃して、わざとそれを再現しようとしとる。

これまでもプーチンを直接狙った攻撃はあった。2022年か23年にはクレムリンにドローンが突っ込んだしな。モスクワ周辺の防空システムが強化されとるから守られとるだけや。さらに、詩人やドゥーギンの娘、ジャーナリストに対する暗殺も、キーウの政権によって何度も行われてきた。

問題は、モスクワがいつまで「全面的な報復」を控えるかや。ロシア国内の批判の声はもう無視できんレベルになっとる。西側が分かってへんのは、もしプーチンが排除されるようなことがあれば、その後に来る連中を前にして、西側はプーチンの時代を涙が出るほど懐かしむことになる、ということや。次に来るのは、ウクライナだけやなく、関与したEUやNATO諸国すべてに復讐を誓う強硬派やからな。

だから今回のプーチン邸への攻撃も、ワイは全く驚いてへん。問題は、この後にモスクワがどんな次の一歩を踏み出すか、そこやな。

グレン・ディーセン: ワイもこの10年、ずっと同じ主張をしてきたんや。「プーチンは暴君や」と言い聞かせ続けるんは、めちゃくちゃ危険やと思う。そう思うことで、「プーチンの代わりには、かつてのエリツィンのような親米派が出てくるはずや」なんて勝手な思い込みをしてまうからな。

でも、ロシア国内でのプーチンへの批判を見てみ。ドゥーギンみたいな思想家からもそうやけど、一般市民からも「あいつはリベラルすぎる」「欧米に対して穏健すぎて、甘っちょろい」と言われとるんや。ワイは2016年にオーストラリアのシンクタンクで、「プーチンこそがロシアにおける最後の親欧米的な選択肢や」という論文を書いた。彼は確かに、もっと大きな欧州の枠組みの中にロシアを落ち着かせたかったんや。せやけど、プーチンの次に来る連中のことは、欧州人もアメリカ人も絶対に気に入らんやろうな。

そこで聞きたいんやけど、今回の攻撃が今後の交渉におけるロシアの要求にどない影響すると思う? ラブロフ外相もポイントとして挙げとったけど、ロシアは強烈な報復をするだけやない。ロシアは常にジレンマに直面しとるやんか。報復すれば直接戦争のリスクがあるし、報復せんかったら相手を図に乗らせて、もっとエスカレートさせてまう。ええ解決策なんてないんや。

ラブロフは「報復はある」と言うた。ワイはそれをウクライナの標的に対するものやと解釈しとるけど、同時にこれが「ロシアの交渉条件」をさらに厳しいものに変えてまうんやないかと思っとる。 スタス、あんたはどう見る? それに、この攻撃はウクライナや欧州、あるいは米国の情報機関が、せっかくの和平交渉をブチ壊すために仕組んだ「サボタージュ」なんやろか。

スタス: 今回の件(プーチン邸への攻撃)、MI6が一枚噛んどるのは間違いないやろうな。おそらくCIAもや。 みんなCIAを一つの統制された組織やと思っとるかもしれんけど、ありゃバラバラの「軍閥」みたいなもんや。 CIAは最初から暴走しとる。ケネディは奴らを抑え込もうとして殺されたんかもしれんし、その後も誰もコントロールできてへん。本部の局長ですら、各地の拠点が何しとるか把握できてへんのやないか? それに比べてMI6は統制されとるけど、あっちはもっと「サイコパス」やな。イギリスが滅びるまでこのゲームを続ける気でおる。あいつらは、これがどんな結末を招くか分かってへんのか、あるいは本国には何も起こらへんと高を括っとるんやろう。 傲慢さと無知は常にセットや。同じ考えの連中だけで固まっとる「エコーチェンバー」におるから、自分らの愚かさに気づかへん。今のEUを見てみ、常にそれやろ。

プーチンについてやけど、ロシア社会の平均から見たら、あいつは今でも「リベラル」やし、ずっと「親欧州」やった。引き剥がされた今でも、なんとか欧州に再統合しようとしとる。 歴史を150年遡ってみ?ニコライ2世は第一次世界大戦を止めようと国際連盟を提案したし、スターリンだって1949年には自分が標的なのにNATOに入りたがった。エリツィンもプーチンもそうや。 ロシアはこの140年間、ずっと西側に歩み寄ってきた。それを西側は拒絶するどころか、軍事力でボコボコにしてきたんや。 断言するけど、プーチンの次に来る連中に比べたら、プーチンなんて「完全な平和主義者」に見えるで。

EUやNATOの連中、特にポーランドからイギリス、北欧、バルト三国あたりの連中の狂いっぷりは凄まじいな。 特にバルト三国の連中ときたら、自分らを「戦争の火種」として売り出す以外に金稼ぐ方法がないんや。しかも、リーダー連中はみんな「二重国籍」を持っとる。いざ戦争になったら、さっさとイギリスやアメリカに逃げよるで。 残された農民たちがロシア軍に踏み潰されるのを尻目に、自分らは「本物の白人が住む場所」へ避難するんやろうな。

クレムリンも、これ以上見逃したら状況が悪化するだけやと、ええ加減気づいとる。この4年間、ロシアは甘すぎた。本来なら、攻撃の拠点になっとるポーランドやルーマニアのNATO基地に、もっとえげつない報復をすべきやったんや。 エストニアからのドローン攻撃もそうや。プスコフを狙ったドローンは、ウクライナから飛んできたんやない。3ヶ月前、エストニアのタルトゥにウクライナ型のドローンが落ちた時、エストニア政府は必死に隠蔽しようとしたけど、地元の連中が写真をネットに上げてもうたやろ。 エストニアから飛ばしとるんか、通過させとるんか知らんけど、どっちにしろエストニアはもう「戦争の当事者」や。ロシアを侵略しとるんや。

結局、戦争を拡大せざるを得んところまで来とる。トランプやアメリカ人以上に、西欧の連中が「大きな戦争」をやりたがっとるんやからな。あいつらの愚かさのせいで、引きずり込まれることになる。 これを止めるには、各国の国民が首都におる「癌(政治家)」を取り除いて、まともな奴を権力の座に据えるしかない。でも選挙じゃ無理やな。今の欧州の選挙なんて、不正と独裁の塊や。

みんなロシアを「独裁国家」やと叫ぶけどな、2025年にネットの書き込みで逮捕されたロシア人は、1億5千万人の人口のうち、たった400人や。 対してイギリスを見てみ。人口はロシアの半分以下やのに、1万4千人も逮捕されとる。ロシアの人口比に直したら3万人や。 「移民にはもう疲れた」とか「政治家はバカだ」って書いただけで、2年、3年、4年と刑務所にぶち込まれる。ドイツのメルツ(野党党首)なんて、自分を批判した連中を8千件も訴えとるんやで。「自分の感情を傷つけた」ってな。 ええか、どっちが本当の「独裁」か、よう考えてみることや。


グレン・ディーセン: もう一つ、今の状況が単に前線が激しくなっとるだけやなくて、戦争そのものが広がっとるなと感じる分野がある。それが「エネルギー」と「海上インフラ」への攻撃や。

エネルギーインフラへの攻撃は、お互い様というか、両方やっとるわな。ウクライナとNATOは制裁だけやなくて製油所を直接叩いとるし、最近じゃ民間船まで標的になっとる。地中海での一件(ロシア関連船への攻撃)も、ウクライナが単独でやったとは到底思えへん。そんなん、ありえへん話やろ。

一方でロシアも、黒海での攻撃能力を削ぐために、ウクライナのエネルギー施設や港を徹底的に叩きよる。 そこでロシア側の戦略をどう見る? ロシアからは「もし黒海のロシア資産が攻撃され続けたら、ウクライナを黒海から完全に切り離す(内陸国にする)」っていう警告が何度も出とる。 特にこの2ヶ月、オデーサ周辺への攻撃がすごいやんか。エネルギー施設だけやなくて、港も橋もボコボコや。この動きをスタス、あんたはどう読み解いとる。

スタス: まず、はっきりさせとかなあかんのは、これはウクライナが攻撃しとるんやないってことや。実行グループの中にウクライナ人が一人くらいおるかもしれんけど、実態はイギリスのMI6が丸出しでやっとる。イギリスの情報、イギリスのドローンや。たとえドローンに「ウクライナ製」ってシールが貼ってあってもな。

興味深いんは、攻撃された標的や。トルコは自国の排他的経済水域(EEZ)内で船をボコボコにされて、えらい恥をかかされたな。沈められた船の一隻はひまわり油を積んどった。環境被害がどないなるか知らんけど、まあ燃料よりはマシやろ、魚がひまわり油を食うかもしれんしな。 ただ、もっと面白いんは、ノヴォロシースクに向かっとった第三国の旗を掲げたタンカーが狙われたことや。しかも、そこで壊されたんはロシアの施設やなくて、「カスピ海パイプラインコンソーシアム(CTC)」の積み込み施設なんや。

このCTC、誰が持っとると思う? ロシアも少し株を持っとるけど、メインはカザフスタンや。あいつらはこれまで、ロシアと仲良くしながら西側とも適当に付き合うっていう「二股」をかけて、ウクライナに物資を送ったりして支援しとった。 「ウクライナを助けたらどないなるか」、カザフスタンは今、その報いを受けとるわけや。トルコも同じやな。 カザフは石油輸出の大部分をこのルートに頼っとるから、数十億ドルの損失や。政府が破産するかもしれんで。 さらに笑えるんが、この施設にはアメリカの資本も入っとるってことや。つまり、イギリスがアメリカの資産をぶち壊したわけやな。 アメリカ石油業界の後ろ盾があるトランプが、自分らが金を出した施設をイギリスに壊されて使いもんにされんようになったと知ったら、どない思うやろな?

さらに、地中海ではロシアに向かっとった中国のタンカーも攻撃された。もう「ロシアを戦争に引きずり込む」っていうレベルを超えとる。 ええか、ウクライナ人が重武装してギリシャを自由に移動してドローンを飛ばすなんて、ありえへん。ドローンがギリシャ方面から来とるんは明白や。 広い海の上で、燃料が切れる前にタンカーをピンポイントで見つけるなんて、衛星データがなきゃ無理や。 アメリカがデータを出してへんとしても、EUやイギリスの衛星がリアルタイムで位置を教えとるんやろうな。

ロシア政府はもう「ロシアに来るタンカーは全部ロシア旗に塗り替えろ」と言うとる。これまでは第三国の旗やったけど、ロシア旗の船を攻撃してみろ、それはロシアへの「宣戦布告」や。 イギリスがやればイギリスの、ブルガリアやルーマニアがやればあいつらの宣戦布告やと見なす。

バルト海でも、ロシアはもう軍艦に護衛させて、船団(コンボイ)を組んで航行させるやろう。もしNATOやEUの船がそれを妨害したり、乗り込もうとしたりしたら、即座に撃ち込む準備はできとる。潜水艦もどっかに潜んどるはずや。

西欧の連中がそれほどまでに戦争をしたがっとるんなら、望み通り戦争になるやろうな。 EU委員会のあの「非核家族(inbred)」の、選挙で選ばれたわけでもないエリート連中に、少しでも正気が残っとることを願うわ。 でも残念ながら、状況は大きな戦争、あるいは取り返しのつかへん大火災に向かっとる気がする。ワイの予想が外れることを願っとるけどな。

グレン・ディーセン: せやな。あんたの見立ては、おそらく正しいんやろう。 軍服姿で演説しとったプーチンを見たやろ? 彼は「ウクライナがNATOから抜けるとか、そんなディールへの関心は、もうゼロに近い」っていう趣旨の話をしとった。言い換えれば、これまでの妥協案みたいなもんは消え去って、一気にギアを上げようとしとるんや。

アメリカのマイケル・フリン将軍もツイートしとったけど、「最高の作戦案っていうのは、最後の最後まで選択肢をたくさん残しとくもんや。そして土壇場で、他の選択肢を全部放り投げて一つの道に突き進む」ってな。 フリンに言わせれば、今のプーチンの緊張感のある表情や演説の内容からして、まさにそれをやっとる最中やということや。「もう躊躇(ためらい)の段階は終わった」と。これから政策は劇的に変わるはずや。

ワイが一番心配しとんのは、欧州の連中が、自分らがどっちの方向に進んどるか、その深刻さを全く分かってへんことや。 今年の初め、ロシアの核抑止力(戦略核関連施設)への攻撃があった時、メディアは「ウクライナには反撃する権利がある」とか「攻撃してきた飛行機を叩いて何が悪い」なんて論調ばっかりやった。 でもな、代理戦争の最中に、ロシアの核抑止力を直接叩くことがどれだけ異常なことか、あいつらは理解してへん。FSB(ロシア連邦保安庁)も、その攻撃にイギリスが深く関わっとることを突き止めとる。

冷戦時代やったら、こんなところまで踏み込むなんて、まず考えられへんかったことや。 それやのに今の連中は、「ロシアがやったんやから、やり返して当然や、フェアやないか」っていう子供みたいな道徳論でしか話しとらん。 誰が裏で糸を引いとるか、何を攻撃しとるかを見れば、これはもう第二次世界大戦レベルの話をしてるんや。エスカレーションの階段を、みんな子供の喧嘩みたいに軽々しく登っとる。ホンマに恐ろしい話やで。愚かさが好戦的な空気を生み出しとるけど、こんなん全員が負けるだけやろ。

スタス、あんたはこのプーチンの演説をどう読み解く? やっぱり、これからはもっと硬派な政策に変わっていくと思うか? もちろん交渉次第やろうけど、もう「見せかけ」の交渉に意味があるんか分からん。 アメリカ側は「平和案の90%は合意済みや」なんて言うとるけど、残りの10%がNATO問題と領土問題やろ? つまり、肝心なところは何も決まっとらんということや。

スタス: 「90%合意」やて? ふん、マーケット・ガーデン作戦と同じやな。あのアホな作戦も「90%」までは上手くいったけど、最後の一つの橋(遠すぎた橋)で全部台無しになった。 平地を90%歩くのは簡単やけど、残りの10%がエベレストやったら、それはもう登られへんのと一緒や。歩み寄れんポイントが一つでもあれば、あとは戦場で決着つけるしかない。

西側、特にアメリカにとっての「交渉のカード」は、毎日数平方キロメートルずつ、そして毎日何千人というウクライナ兵の命と一緒に消えていっとる。 今の戦場を見てみ。ミルノグラード(Myrnohrad)はもう終わりや。あとは掃討作戦だけ。ポクロウシクを助ける作戦も、始まる前に叩き潰された。 ハニフ(Hanyf / 改名後のMirnograd周辺の呼称)なんて2週間で落ちたわ。あまりに速すぎて、ロシア軍が司令部に踏み込んだ時、コンピューターの電源が入ったままやったんや。パスワードさえかかってへん。画面をロックする暇も、データを壊す暇もなく、連中はただ脱兎のごとく逃げ出したんや。

モニターが光ったままの司令部……これが何を意味するか分かるか? 士気が完全に崩壊したってことや。前線が逃げ、それを見た司令部が「うわ、次はワイらやんけ!」ってパニックになって逃げ出す。 書類も焼かん、機材も壊さん。コンピューターの中身は筒抜けや。機密データもインテリジェンスも、全部ロシアの手中に落ちたわけやな。

次は、グライパ(Guliai-Pole)や。英語で言えば「タンブルウィード(回転草)」の街。ここからザポリージャ市までは、遮るもんがない一本道の60キロや。 南側のウクライナ軍は必死に食い止めようとしとるけど、北側からロシア軍に回り込まれとる。このままやと、包囲されて全滅や。下がるか、死ぬか、二つに一つ。 ザポリージャ戦線がいつ完全に崩壊するかは、ロシアがどれだけ速く動くか次第やな。今は泥濘(ぬかるみ)で重機が動きにくいけど、ロシアは火力も、ミサイルも、ドローンも、装甲車も、全部において圧倒しとる。

ワイの予想やと、あと2、3ヶ月もあればザポリージャ戦線は粉砕される。ザポリージャ市自体が包囲されるやろうな。あそこは平地やし、ドニエプル川に架かる大きな橋が一つあるだけで、守るんはめちゃくちゃ難しい。

ドンバスももう終わりや。最後の強固な要塞地帯は消えた。今ウクライナ軍が必死に掘っとる塹壕なんて、ただの野原に急造したもんで、守る兵隊もおらん。 これまでウクライナがやった反攻作戦を振り返ってみ? 22年のハリコフ、23年のザポリージャ、そして24年のクルスク……回を追うごとに、規模がどんどんショボなっとる。 クルスクなんて、西側は大騒ぎしとったけど、州全体のたった10%をかじっただけや。 今の「大きな反撃」と言えばクピャンスクの西側やったけど、それももうロシア軍に突破されてしもた。

ドネツク州も、リマン(Lyman)が掃除されたら、スラビャンスク(Sloviansk)は北から包囲される。もうドンバスは詰んどるんや。 あとはスムィ、ハルキウ、ドニプロ……そしてポルタヴァがいつロシアの手におちるかという段階やな。スムィなんて、ロシアの前線からもう20キロもないんやで。

電力も止まっとる。この極寒の冬に、市民はもう街にはおれん。みんな逃げ出しとる。 でも、ロシアにとってそれは好都合なんや。市民がおらんようになれば、ウクライナ軍は人間を盾にして戦うことができんようになる。市街戦はもっとやりやすくなるからな。

グレン・ディーセン: せやな。グライパ(Guliai-Pole)で司令部があんな形で放り出されたんは、これから起こることの予兆やと思う。戦争が最終段階に入ると、第二次大戦末期のドイツみたいに、損害は一気に跳ね上がるもんや。

あんたが言うように、これは「連鎖反応(カスケード効果)」なんや。パニックが起きれば脱走兵が増えるし、徴兵もできんようになる。降伏する奴も増えるやろう。通信網はズタズタ、補給路もボロボロ。国際的な支援者も、「負け馬」に賭けたい奴はおらんから、どんどん手を引いていく。 どこに向かっとるかは目に見えとるのにな。

情けないんは、これだけ深刻な状況やのに、欧州がいまだに「ロシアと対話する」っていう姿勢を見せへんことや。電話一本くらいかけたらどないや? 事態が一日単位で激変しとるんやから、現場で誰かが交渉のプロセスに首を突っ込んでなあかんはずやのに。 結局、全部失った後で、ゼロから交渉を始めることになるんやろうな。ホンマに頭が痛いわ。

そこで、スタスに聞きたいんやけど、あんたはこの交渉における「アメリカの立場」をどない見とる? トランプはあっち行ったりこっち行ったりで有名やけど、今のアメリカのポジションは支離滅裂や。 そもそも、2008年にウクライナにNATO加盟の夢を見せて欧州をけしかけたんはアメリカやろ。2014年にヤヌコーヴィチを追い出したんも、ミンスク合意やイスタンブールでの和平交渉を裏でぶち壊したんもアメリカや。 今だって、アメリカの将軍が作戦を立て、ウクライナはCIAエージェントで溢れかえっとる。アメリカの武器を使い、アメリカのインテリジェンスが標的を決めて戦っとる。これはまごうことなき「アメリカ主導の代理戦争」なんや。

それやのに、トランプはその仲裁人(メディエーター)の面をしとる。 彼が「このままじゃ大惨事や」と本気で終わらせたがっとるのか、あるいは単に欧州に面倒を押し付けようとしとるだけなんか、どっちなんやろな? 仲裁するとか言いながら、ロシア経済を締め上げるためにインドに制裁をチラつかせたり、欧州がロシアの民間船を攻撃するのを無視したり、あるいは助けたりもしとる。

スタス、あんたは元米軍将校や。この「外交のサーカス」について、どないな解釈をしとる? 本気で終わらせる気があるなら、いつでもできるはずや。交渉のカードとしてロシアへの圧力を残したいんは分かるけど、トランプ政権になって1年も経つのに、いまだにアメリカがこの戦争を引っ張っとる。 一体、ワイらは何を見せられとるんや。

スタス: ええか、150年か200年後の歴史家が今の5年間を研究するんやったら、ワイは「モンティ・パイソンの空飛ぶサーカス」を全話一気見することを強く勧めるわ。今の状況は、あの番組のどのアホらしいエピソードよりも不条理(アブサード)なんやから。ニュースを見る前にモンティ・パイソンを見とけば、今の西側の支離滅裂っぷりが、まだ理解できるかもしれん。

まともな知能が半分でもあれば、今回の件で最大の標的の一つが「欧州連合(EU)」そのもんやったってことに気づくはずや。EUの破壊、それも「意図的な自滅」や。今まさにそれが起きてるんや。 EUはもう交渉なんてできへん。交渉能力が欠如しとるんや。あいつらが崩壊するまでやることは一つ、ますます「暴君」になっていくだけや。 真実を言うただけで、自国民やスイスの市民にまで制裁を課す。これのどこが民主主義やねん。

今の「EUソビエト連邦」の、選挙で選ばれたわけでもないポリトビューロー(政治局)……フォン・デア・ライエンとかあの辺の連中な。旧ソ連の政治局の方が、今の欧州委員会よりまだ民主的なプロセスで選ばれとったんちゃうか? あいつらはソ連の悪いところ(独裁的な支配)だけを真似して、良いところ(労働者の保護や医療)は全部捨て去った。自分らが君臨することだけに執着しとる。 フォン・デア・ライエンの周りにおる連中は、もうイデオロギーの塊や。魂を売ってもうて、大局的に物事を見る能力を失っとる。欧州がずっと「標的」にされてきたことにも気づかんとな。

第一次、第二次大戦の時、イギリスの狙いはドイツを潰すことだけやなかった。ドイツとロシアの両方を共倒れにさせるのがあいつらの「大きなゲーム」やったんや。 そして今、アメリカも同じゲームを演じとる。代理戦争の「黒幕」でありながら「支援者」でもあり、同時に「中立な仲裁者」のふりをする……モンティ・パイソンでもここまでのコメディは思いつかへんで。

トランプが「自分は中立や」とか言うとるけど、笑わせるな。軍事インテリジェンスを垂れ流し、武器も送り続けとる。ペンタゴンの予算には「ウクライナ用」の項目がしっかり残っとるし、追加予算なんていくらでも ad hoc(場当たり的)に通せるんや。 あいつらは単に「リスクヘッジ」をしとるだけや。トランプが何を言おうが、アメリカは「プロジェクト・ウクライナ」を捨ててへんし、世界覇権も諦めてへん。 ロシアのメディアの連中は、ワイがトランプに批判的なんを嫌がるけどな、「トランプになれば終わる」なんてお花畑な考えは捨てたほうがええ。これはただの「再編」や。あいつらはこれからも西半球を好き勝手に蹂躙し続けるつもりや。

ロシア側は、もうこんな「茶番」に付き合う気力も失せとるやろう。結局は戦場で決着がつくことになる。 EUについては、いくつかの国が「もうええわ、抜ける」と言い出すかもしれんな。でも、イギリスの時みたいに平和的に抜けさせてもらえるか? 今のEUはあの時よりずっと独裁的や。ハンガリーやスロバキアが抜けようとしたら、ブリュッセルの連中は必死で阻止するやろう。権力を手放したくないからな。

今のEUが自国民にしとる仕打ちを見てみ。制裁を食らえば、売ることも買うことも、プレゼントを受け取ることもできん。刑務所よりひどい「社会的な抹殺」や。 ソ連のグラーグ(収容所)がすぐそこまで来とるで。 「こいつら、ネットやポッドキャストでまだ喋っとるな。一箇所に集めて黙らせようか」……歴史上、何度も繰り返されてきた論理や。 EUはブレーキを踏む気なんてさらさらない。そんな意志は、今の連中には微塵も感じられへん。


グレン・ディーセン: アメリカがあらゆる側を演じるんは、今に始まったことやないな。1941年、トルーマンが大統領になる前にニューヨーク・タイムズで言うた言葉がある。「ドイツが勝っとるならロシアを助け、ロシアが勝っとるならドイツを助けよう。そうやって、できるだけ共倒れにさせればええ。両方が弱まれば、ワイらの勝ちや」……今の理屈もこれと全く同じや。

ノルドストリームを破壊するんもそうや。欧州を弱らせて、アメリカへの依存度を高め、従順にさせる。20年前、アメリカとEUのGDPはトントンやったのに、今は見る影もない。脱工業化が進む欧州の残骸は、補助金というエサでアメリカに吸い取られとる。 アメリカが煽った戦争のために、欧州は「アメリカの武器を買う特権」を与えられ、その見返りにバカ高いアメリカのエネルギーを買わされとる。おまけに、残った金はアメリカに投資しろというディールを、トランプのゴルフ場でサインさせられた。交渉のカード(レバレッジ)を失ったEUには、断る権利もなかったんやろうな。

トランプ自身が「EUは中国より質が悪い」と言うとるんやから、これは陰謀論でもなんでもない。 ただ、不思議なんは欧州の態度や。2008年、ブッシュがウクライナをNATOに入れようとした時、当時の欧州は必死に抵抗したはずや。「そんなんしたら戦争になる」ってメルケルも警告しとった。 そんで、案の定爆発した。今、戦争に負けとる。アメリカは「あ、これアカンわ」と察して、責任を欧州に押し付け、金を稼ぎながら逃げようとしとる。

それやのに、軌道修正ひとつせえへん。ホンマにショックやで。 スイス軍のジャック・ボー大佐への仕打ちを見てもそうや。彼は西側の一次ソースだけを使って、冷静に現実を分析しとっただけやのに、EUは彼を制裁した。旅行もできん、銀行口座も凍結や。NATOと一緒に仕事しとった大佐に対してやで。 闇が深すぎる。ワイにとって、これはEUという棺桶に打ち込まれた「最後のでっかい釘」や。自業自得やけどな。

スタス、あんたに聞きたい。なんでこんなことになっとるんや? 戦争に負けとるなら、今日より明日の方が条件は悪くなるに決まっとる。それやのに、なんであいつらはまだ戦争を長引かせようとしとるんや? 理解に苦しむわ。

スタス: 「欧州人」言うても、どこの誰かって話やな。 1億5千万人のロシア人(ロシアの欧州側)は、「戦場で白黒つけたるわ」って腹を括っとる。 一方で、1,800万か1,900万人ほど残っとるウクライナ人は、死ぬまで戦うっちゅう狂信的な奴らと、もうどないでもええから終わらせてくれっちゅう奴らに真っ二つや。

今のウクライナは、見事なまでの「三層構造」の戦争社会や。 一番下の層は、金がないから逃げられんと戦場で死んでいく。中間層は、金で徴兵を逃れて難民になり、安全な場所から「最後の一人まで戦え!」と叫ぶ「ネット愛国者」や。自分らは戦わんからな。 そして富裕層は、盗んだ金で欧州の高級リゾートで遊び歩いとる。フランス人のウェイターに「おい、飲み物持ってこい、ワイは金持ちのウクライナ人やぞ」ってな。自分らの国の連中が死んどる横で、ブランド品を買い漁っとるんや。救いようがないわ。

他の国はどうや? オーストリアはまだ好戦的やけど、次の選挙で保守派が勝てば、チェコやハンガリー、スロバキアの後に続いて「もう戦争はご免や」って抜けるやろうな。これはNATOにとっても大打撃や。 トルコもギリシャもブルガリアも、本気で戦う気なんてさらさらない。ルーマニアなんて、選挙を盗まれた(不正があった)って国民が怒っとるし、いつ革命が起きてもおかしくない。 イタリアも、もう崖っぷちやな。歴史的に、イタリアが最初に始めた側で戦争を終えたことなんて一度もないしな。 ワイがボスニアにおった時のジョークやけど、イタリア兵のパッチが「ベルクロ(マジックテープ)」なのは、いつでも陣営を切り替えられるようにや、なんて言われとったわ。

ドイツはもっと深刻やな。AfD(ドイツのための選択肢)が支持を伸ばしとるけど、残りの7割は、自分らが何に投票しとるか分かってへんのか、いまだに戦争を支持する政党に票を入れとる。これが問題なんや。

ブリュッセルの連中(EUの政治局)が、なんで和平を拒むか分かるか? もし平和になって、国境が確定して紛争が終わってもうたら、あいつらには何も残らへんからや。 経済は破綻し、インフラはボロボロ、社会は退廃しとる。そんなボロボロのEUを繋ぎ止めるための唯一の接着剤が「ロシアの脅威」なんや。「ロシアが攻めてくるぞ!」と言い続けなあかん。 もし平和になったら、「なんでワイらの生活をここまで壊したんや?」「なんで3週目には子供に食べさせるもんがなくなるんや?」って国民に突っ込まれる。今のイタリアの平均的な家庭は、月の3週目には「暖房をつけるか、飯を食うか」の選択を迫られとるんやで。

メローニ(イタリア首相)も、あんなにNATOのチアリーダーみたいに振る舞っといて、これから国民にどない説明するつもりやろな。貴重な機材を送り、イタリア人も、フランス人も、ポーランド人もドイツ人も、戦場で見殺しにした。そして経済を破綻させた。 結局、あいつらはカジノで「赤の5」に全財産ぶち込んで、外れた瞬間に「あ、これアカンわ、アメリカに逃げよ」ってトンズラするつもりやろうな。

今のEUが生き残る道は、もう「第三帝国の独裁」しかない。 グラーグ(収容所)やなくて、直球の「強制収容所」や。異論を唱える奴を完全に沈黙させる。 スイス軍の大佐だけやない。ドイツにおるトルコ系のジャーナリストや、スウェーデンのジャーナリストも、真実を言うただけで口座を凍結され、社会的に抹殺されとる。 イギリスなんて、もっと先を行っとるで。30年も議員をやってたジョージ・ギャロウェイが「拘束(detention)」された。逮捕やない、「拘束」や。弁護士も呼べんし、権利も何もない。国家のなすがままや。

EUにはもう、平和的な「出口戦略(オフランプ)」なんて残ってへん。 出口を選んだ瞬間に、自分らの権力も、利権も、名声も全部失うからな。あいつらは、自分らの地位を守るためなら、欧州全体を道連れにするつもりや。

グレン・ディーセン: スタス、あんたが言うたことは、これがゴールやなくて「始まり」に過ぎんっていうことやな。 思い返せば、言論弾圧や検閲が始まった時もそうやった。最初はアレックス・ジョーンズみたいな、極端なこと言う奴を「プラットフォームから追放(デプラットフォーム)」することから始まった。「検閲」やなくて「追放」っていう、もっともらしい言葉を使ってな。 みんな「一回きりの例外や」と思っとったけど、実際はパンドラの箱を開けただけやった。今やTwitter(X)やYouTubeから人が消えるんは日常茶飯事で、異議を申し立てる権利すらない。「新しい常態(ニューノーマル)」になってしもたんや。これが問題の解決をますます難しくしとる。

90年代の議論を覚えとるか? アメリカでも欧州でも、「ロシアを抜きにした欧州の安全保障なんてありえへん、そんなん進めたらまた衝突が起きるぞ」って心配しとる連中はおった。 ジョージ・ケナンが1998年に言うた通りや。「NATOを拡大すれば、いつかロシアが反撃してくる。そうなった時、こっちの連中は『ほら見ろ、ロシア人はやっぱり野蛮や』って言うんやろうな」……まさにその通りのことが起きとるやんか。

冷戦のロジックを復活させたせいで、ウクライナやモルドバ、ジョージアみたいな最前線の国が、とんでもない犠牲を払わされとる。外交を立て直さなあかんのに、今の欧州でこんな真っ当な意見を言うたら、中傷され、検閲され、キャンセルされ、最後にはジャック・ボー大佐みたいに制裁まで食らう。 これがアメリカの(欧州における)存在意義を失わせる次の一歩になるんやろうな。

……まあ、あまり明るい話やないけどな。 スタス、新年や正教会のクリスマスで忙しい時に、時間を作ってくれてありがとうな。

スタス: こちらこそ、ありがとう。 今年の干支(十二支)は何やったかな。馬か? 午年(うまどし)が、この3、4年の狂った欧州に、少しでも「正気」を運んでくれることを願うわ。 まあ、「最善を望みつつ、最悪に備える」やな。

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