マイケル・ハドソン:帝国の危機
https://michael-hudson.com/2026/02/crisis-of-the-empire/
帝国の危機(関西弁版)
マイケル・ハドソン&リチャード・ウルフ with ニマ・アルホルシード
2026年2月5日(木)
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ニマ・アルホルシード: みなさん、こんちは!今日は2026年2月5日(木)でんな。リチャード・ウルフとマイケル・ハドソンのお二人に来てもろてます。
ご存知の通り、わし今イランにおりましてな、もう40日近くなりますねん。12年ぶりに戻ってきたんですわ。なんかもう、アメリカとの対立が次から次へと続いとりますな。
そもそものきっかけは、イラン国内での抗議運動でしたんや。国民が経済のあり方に不満を持ちましてな、イランの通貨がどんどん暴落していく中で、みんな生活に苦しんどったんですわ。そこへアメリカの財務長官スコット・ベッセントが「こうなることを見越して、わしらはずっと準備しとったんや」て言いよったんです。アメリカがイランの通貨をあんなにうまいこと操作できるとは、正直びっくりしましたわ、マイケル。
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マイケル・ハドソン: アメリカの軍事戦略っちゅうのはな、朝鮮戦争からベトナム戦争、ウクライナ戦争、そしてガザまで、ずーっと同じやねん。「一般市民をめちゃくちゃ苦しめたら、戦争の国際法なんか無視して軍事拠点やのうて民間人を攻撃したら、国民が既存の政権への支持をやめて、『アメリカ寄りの傀儡政権を作ったらアメリカが爆撃をやめてくれるやろ』て考えるやろ」っていう発想やねん。
でもな、歴史を振り返ってみたら、どの国でも全く逆のことが起きとるんや。国が攻撃されたら、国民は指導部の周りに集まって団結するんやで。攻撃してくる側を恨むのであって、自分とこの政府が攻撃されたことに対して政府を責めたりはせえへん。特にその攻撃が、完全に略奪的な性格のもんで、相手国を経済的・軍事的に依存させるための体制を作ろうとしとる場合はなおさらや。
最初っからアメリカの戦略は失敗し続けとるんや。せやのにアメリカは何を考えるかっちゅうたら、「もっと爆撃したらどうや」ということだけや。でもな、爆撃がもう効果あらへんのは明らかやろ。イランはすでにいろんな抗議行動を経験してきとるし、最初のイスラエルの攻撃、つまり「12日間戦争」から今日まで、ずっとそれを乗り越えてきとる。
さらにイランは、中東全域のアメリカ軍部隊に対して、「見てみ、わしらのミサイルからあんたらには何の防衛もできんのやで」という警告を送る能力があることを見せつけた。ドカン、と。12日間戦争のときも、イスラエルの攻撃への反撃として、イスラエルの「ゴールデンドーム」が全く機能せえへんことと、アメリカの防衛システムも役に立たへんことを証明してみせた。イランはいつでもそこに撃ち込めるんや。航空母艦でも、その他の船でも、ミサイルでも、イスラエルでも、中東全域でもな。
アメリカがイランに対して勝利できる方法は、もうない。イランに集中的なミサイル攻撃をしない限りはな。でもそれをやったら、中東全体が戦争に巻き込まれることになる。そうなったらイランはまず、石油湾岸に船を沈めて石油の輸送ルートを封鎖するやろ。そしたらアメリカと世界中への石油価格が跳ね上がって、さらにイスラエル経済も実質的に壊滅させてしまう。サウジアラビアもUAEもロシアも、みんなアメリカに警告してるんやで。「そんなことをしたら世界中が混乱に陥るで。あんたらが負けることになるから、やめとき」てな。
今日、ニューヨーク証券取引所では石油価格が下がっとる。明日、オマーンで予定されとる協議で事態が落ち着くやろという、インサイダーの見方を反映しとるんやろ。でも、わしにはそうは思えへん。トランプの戦略は、いつでも相手国に対して非現実的で巨大な要求を突きつけることやからな。ゼレンスキーがロシアに対してやっとるのと同じや。もちろん、そんな要求は飲めるはずがない。トランプはそれでも、こういうでかい要求をすることで相手国の考えを何とかして広げられると思っとるんやな。そしたら後で「ええやん、じゃあ少し引きましょか」って言える、というわけや。
もちろん、その「妥協案」というのも、イランに対する非現実的な要求やわ。イランは核エネルギープログラムを終了させることについては話し合いすら拒否してるし、イスラエルとアメリカに好き放題爆撃させるために自国のミサイルを全部放棄することなんて、考えることすら絶対せえへんと言っとるんや。
唯一話し合えるとしたら、こういうことやろ。「わしらは今のところ、まだ核爆弾を作る準備はできてへん。ただ、あんたらの査察官は入れへんで。なぜかっちゅうたら、あんたらの査察官はアメリカとイスラエルのスパイやからや。どこを爆撃したらええかを正確に教えとるんやから。中立の査察官やったら考えられる。たとえばロシアの査察官を送ってもらうとか、そういう取り決めができるかもしれへん。」これだけが話し合える唯一のことやろな。
でも、それじゃトランプには全然足りへん。トランプの周りには、「ちょっと食事を抜いて、もうちょっとぐらつかせたろか。そや、引いたらあかんで、トランプさん。あんたにはできるんやから」とか言うてけしかける連中が集まっとるからな。
せやから、わしの見立てやと、どんな合理的な判断に反してでも、アメリカはなんらかの方法でイランを攻撃しようとして、あとは成り行き任せになると思う。攻撃の仕方は、いつものサラミ戦術や。まずここでちょっと噛んで、あそこでちょっと噛んで、イランの出方を探る。わしが気になるのは、そしておそらくあんたの番組の軍事アドバイザーも気になるのは、どの時点でイランが「小さな攻撃でも攻撃は攻撃や」と判断するかっていうことや。「あんたらがわしらを攻撃したら、わしらはそれを本格的な大規模攻撃の前哨やとみなして、最初から全力で反撃するで」という。それがおそらく、イランにとって最も効果的な防衛策やと思う。
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ニマ・アルホルシード: そうですねん、実際いまイランでもそういう話が出てます。「イランへのいかなる攻撃に対しても、この地域のアメリカの資産全部とイスラエルへの圧倒的な大規模攻撃で応じる」と。ここの国内メディアから聞こえてくる話です。みんな本気でそれをやる準備ができとる。こういう方向に向かわんことを願うばかりやけど、そこへ向かって何かええことが生まれてくるとは思えへん。リチャード、あなたはどうお考えですか。
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リチャード・ウルフ: もしイランが中国向けに石油を売ることを禁止するという要求が今また出てきとるとしたら、昨日発表されたベネズエラの石油を中国に送ることを禁じる禁輸措置と合わせて考えんとあかんな。イランもベネズエラも、しばらくの間、石油の大半を中国に供給してきたんや。中国は、もし介入でこうした石油の流れを邪魔されたとしても、代替供給を確保するのにたいして困らんやろ。ロシアには実質的に無尽蔵の供給能力があるし、世界の他の地域も中国への販売を続けるやろうから。
でもな、わしが強調したいのは、わしらがあんたの番組でしばらく前から言い続けてきた一点や。これは「やけくそ」な振る舞いやっていうことや。追い詰められた者のやることや。マイケルも言うてた通り、これは国際法違反や。ベネズエラはどう合理的に計算したって、アメリカへの脅威やないし、イランもそうやない。
国際法には明確に書いてある。「相手国の経済体制や政治体制が気に食わんからといって、あるいは相手国が自国民をどう扱っとるかが気に入らんからといって、その国の内政に介入してはならない」とな。アメリカにおける黒人や有色人種への抑圧が不快なことと同様に、他国がアメリカを攻撃するかっちゅうたらせえへんやろ。それは部分的には、もちろん力がないからやけど、それは法律でもあるんや。
なんでそういう法律があるかっちゅうたら、それこそが理由や。だからこそ国際連盟が設立されたんやし、国際連合が設立されたんや。これらの組織を設立したすべての文書には、アメリカが今やっとることを禁止する条項がある。アメリカはそれらに全部署名しとるんや。
これをトランプさんの奇妙な個性のせいにしてはあかんで。これはアメリカの経営者階級が支持しとることやからな。彼らはトランプに反旗を翻してへん。労働者階級はトランプに反発し始めとる。絶対にそうや。一般の国民も、確実にそうや。
実際にゼネストが起きとる。ここ2週間でミネアポリスでゼネストがあって、ミネソタ州の大部分に広がった。ここ数日で、全国の労働組合が今年の5月1日にゼネストをやると宣言してる。最初のゼネストはまばらで不均一やろ。いつもそうやから。でも、この国でゼネストについての議論さえ生まれとること自体、ものすごい一歩やで。
でも、これは全部「やけくそ」の症状や。そして本当の危険は、トランプとその側近たちが自分たちで作り上げたバブルの中に生きとって、どこかで一つ間違いを犯すということや。そしたら、わしらみんなが苦しむ。それは過去にも起きてきたことや。マルクスはかつてこう書いた。「こういうことは、一つのシステムが終わって別のシステムへ移行するか」、あるいはマルクスの言葉を借りれば、「争っとる者同士の共倒れ」に終わるか、どちらかや、と。さあ、その場面に来たで。
前進するとしたら、その前進はアメリカやなくて中国や。政府と民間が混在するこのシステムや。それが歴史の終点というわけやないで。歴史は続く。中国で今起きとることも、当然のことながら中国の中で新しい別のものへと変わっていく。アメリカこそが追い詰められた側や。中国はそうやない。中国は世界貿易に介入したりしてへん。中国は、その指導部が非常に根本的なところで意見を異にする国々と、世界中でつながりを持っとる。でも中国はアメリカのような振る舞いはしてへん。アメリカは攻撃的や。アメリカは国際法を次から次へと違反しとる。
みんなに思い出してほしいことがある。なぜなら、これは注目されるべきやのに、ずっとそれだけの注目を得てきてへんから。この5ヶ月間、トランプとその側近たちは、アメリカ国内でほとんど反対もなく、カリブ海と中南米の太平洋側で、ボートに乗った漁師たちを殺し続けてきとる。
この人たちは、以前は全然違う扱いを受けとった。アメリカ海軍が船を怪しいと思ったら、乗船検査の要求をして、アメリカの海軍要員が船に乗り込んで、違法な密輸品があれば、乗員は逮捕されて自国に送還され、密輸品は没収される、という手続きやった。
ところが突然、それが全部省略された。船に乗り込まへん。検査もせえへん。何も聞かへん。弁護士もつけへん。裁判もなし。判事もおらへん。トランプが次々と彼らを処刑しとるんや。わしが思うに、100人以上や。最新の数字やと。100人が死んどる。生き残った漁師の家族が、夫や父親を殺したアメリカを訴える訴訟まで起きとるんや。
こんなことが起きとること自体が異常やのに、それが5ヶ月も続いとること、これはさらに異常や。でも本当の反対がない。なんと言うたらええか分からへん。何が起きとるんや?そしてイランの指導部を含む皆に理解してほしいのは、あんたらが相手にしとるのは、こういうことをやってきて、今もやってる人々やということや。深刻な反対がないことを、もっとこういうことをしてもええというお墨付きとして解釈してきたことは、ほぼ間違いない。
そう言うた上で、これ以上言えることはあらへん。これはそこにあるんや、何かについての叫ぶような声明として。
ミネアポリスでのルネ・グッドとプレッティ氏の殺害を加えて、エプスタイン・ファイルの爆発的な公開が示す、社会を運営するために集められた人間の種類を考えてみたら……そうやな、いろんな話を自分に言い聞かせることはできる。でも、まともに通用するのは一つだけやと思うわ。それは「わしらは一つのシステムの終わりに来とる、なぜならこれは前に進めない異常な振る舞いやから」という話や。
こんなことは続かへん。さもなければ、わしらは単純に第三次世界大戦へと向かっとることになる。20世紀の二つの恐ろしい戦争から何も学ばへんまま、もう一度やることになる。思い出してほしいんやけど、20世紀の二つの戦争は大英帝国の終わりやった。第一次世界大戦で3分の2が終わり、残りの3分の1が第二次世界大戦で消えた。そしてそれが社会主義を後押しした。その社会主義は今でも西洋にとって手に余るもんやけどな。
これが将来どういう意味を持つかを考えへんのは、甘い見方やで。中国とインドを合わせた人口はアメリカの10倍や。核兵器の均衡を考えたら、この事実だけでも、それ自体で馬鹿げとる。小ねずみが小さな剣を振りかざして象に向かっとるようなもんや。象がこの勝負に勝つんやで。それが人々に教訓を与えるべきやろ。でもそうならんとき、わしらは全員、結論を出さなあかんと思う。
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マイケル・ハドソン: そやな、リチャード、今あんたが崩壊しつつあるシステムについて二つの点を挙げてくれたな。一つ目は、外国への干渉が1648年のウェストファリア条約から国連に至るまで、すべての国際法に反するということや。
二つ目に、あんたが正しく強調してくれた点は、ベネズエラ領海の漁船、一部はトリニダード出身でベネズエラ人ですらないのに、それらの船への攻撃もまた、国際戦争法の違反だということや。相当の理由もなしにこれらの船を攻撃したことに加えて、彼らは基本的に民間人であって軍人やないのに、さらに軍用機を民間機に偽装することを禁じる法律があるんや。それが実際に行われとるんやで。
これらは戦争犯罪行為や。それでも、どの国も国際刑事裁判所でこれに異議を申し立てることでアメリカの報復を招くリスクを冒そうとしてへん。イスラエルのガザ攻撃に対するケースとは対照的にな。
トランプのイランへの要求は国連憲章に違反しとる。そしておそらく、中東での戦争によって最も直接的に影響を受ける国々は、サウジアラビア、UAE、そしてそこにアメリカの軍事基地がある他の近隣諸国やろ。せやから彼らはトランプに対して「自分より大きな相手に戦争を仕掛けたら、あかんで」と警告するだけやなくて、こう言うべきやと思う。
「われわれはイランとともに、国際刑事裁判所にあなたを戦争犯罪人として訴える訴訟を起こします。そうすれば、あなたはこれらの国のどこにも行けなくなる、逮捕されるから。ベッセント、内閣のメンバー、これに責任のある者も全員加えます。これはトランプさん、あなたがノーベル平和賞に値するどころか、戦争犯罪人だという非常に公的な告発になります。われわれはあなたがやってきたことに対して戦争法規を適用します。それが違法やから」と。
そうせえへんかったら、リチャードが言うたことが現実になる。一つのシステムが終わるんや。そのシステムとは、戦争を防ごうとした西洋文明全体の精神であった国際法のシステムや。戦争があったとしても、その攻撃が民間人への攻撃にならんよう防ごうとした、まさにそれが起きとるんや。わしは確信するんやけど、特にイランの指導者たちから、これはイスラム法の原則やけど、国連のすべての法的機関と国際刑事裁判所にも書かれとると、という声明が出せるはずや。
アメリカは、ミネアポリスでリチャードが述べた通り憲法に違反しとるのに加えて、西洋文明の根底にある原則そのものに違反しとる。これを文明的な法的闘争にエスカレートさせることができる。トランプにとってそれは広報戦争になるわけやけど、それがトランプが生きてる闘争やからな。
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リチャード・ウルフ: もう二つの点でこれを広げさせてくれんか。一つはトランプについてと、これすべてが国内にどう反映されとるかについて。もう一つはヨーロッパについてや。あんたの番組でヨーロッパの奇妙な立場とその関連性について話し合ってきたからな。
でもまず、国内の話から。この1週間で、トランプさんが11月の中間選挙はやらへんかもしれないとか、そういう選挙は必要やないとか、共和党か連邦政府が選挙の一部または全部を掌握するとかいう発言をしたんや。これもまた異常な逸脱や。憲法は州に選挙プロセスの管理権を与えとる。それを州から取り上げて連邦政府の責任にして、二大政党のどちらかに渡さんとあかん。それはすべてのものに違反する。
報道陣がフォローアップの質問をして、彼のスポークスパーソン、レヴィットという女性が、報道陣はトランプ氏の言葉を誤解した、彼は冗談を言ってたんや、と説明したんや。もちろん誰もそれを信じてへんけど、彼女は頑張ったわ。トランプはその後、次の記者会見で冗談を言ってたわけやないと説明することで、自身のスポークスパーソンを矛盾させた。要するに彼は冗談を言ってたわけやない、ということや。
国際法への無視、アメリカに対して信頼できる脅威を持たない他国への攻撃的行動、等々。もしそれを放っておくなら、それはアメリカが世界のどの国についても、麻薬密輸に関与しとると好き勝手に言えることになる。世界のほとんどの国はなんらかの形でそれに関与しとるんやから。麻薬密輸は国際的なビジネスや。そうなると世界は、関税という形ですでにそうなっとるように、アメリカからの絶え間ない軍事的脅威の下に置かれることになる。
これは世界の残りにとって許容できる取り決めやない。それは世界の残り全部に、イランが神様だけがご存知のほど長い間、ずっと生きてきた不安に近い状態で生きることを求めることになる。
さてヨーロッパや。ヨーロッパもまた、宗教の人々から言葉を借りれば、「終末の時」に直面しとる。どういう意味かっちゅうたら、ヨーロッパは取るに足らない存在に成り下がりつつある。今やアフターthought(後付けの考え)になっとる。世界経済の中で、一方ではアメリカ、もう一方では中国とBRICSが世界経済の大きな権力の中心になっとる。そしてそれはしばらくの間、そういう状況が続きそうや。
ヨーロッパはアメリカが彼らを守らへんどころか、攻撃してきて、貢ぎ物を求めとる今、二つのことを達成せんかぎり、何も言えへんし何もできへんのや。フォン・デア・ライエンが約束したこと、エネルギー購入に7000億ドル、それにいわゆる「投資」に7000億ドルとかいう話は、貢ぎ物やで。優位な勢力が従属する勢力に貢ぎ物を要求してきた歴史上の事例と何ら変わらへん。
まあええわ、彼らが今合意してしまった不可避の従属を逃れるには、そしてこれを彼らも分かっとるんやけど、二つのことをせんとあかん。一つ目は自前の軍事防衛能力を築くことや。それには今後10年間で莫大な費用がかかる。二つ目も同じくらい重要で同じくらい費用がかかるんやけど、アメリカでも中国でも進歩しとるのに、ヨーロッパでは進歩してへん現代技術に追いつくための投資や。高性能コンピューター、人工知能、そういったもの全部、ヨーロッパは中国や、もちろんアジアのぞく、アフリカ、ラテンアメリカみたいに傍観者になっとるんや。
よし、この二つは今後10年間の莫大な支出や。軍隊を作ることと、中国がやってきたことをやるための投資と。それをどう賄うか、唯一の方法は何か、政治的な停滞を乗り越えられるとして、これらの小国が何についても互いに合意するのが難しいという事実を乗り越えられるとして、のことやけど。
例えば、差し押さえたロシア資産を担保にしてウクライナへの融資をどうするかで合意できてへんのを見てみ。できてへんのや。少なくとも6カ国、もっと増えとるけど、それに反対していて、賛同する国が増えとる。
これが全部できたとしよう。経済の話に移ろう。一方では軍事力の増強、もう一方では技術的な遅れを取り戻すための資金を調達するには、社会福祉プログラムを容赦なく削減せんとあかんことになる。そこから資金を捻出せんとあかんのや。そしてそれが彼らがやろうとすることやと分かっとる。なぜならそれが彼らの素性やからや。彼らは支配階級のところに行って容赦なく課税するとかせえへん。そうやろ?それが彼らのやり方やない。今まで一度もやったことないし、今だってやらへん。特にヨーロッパの多数派である、これらの中道右派政権はな。
これがわしらに今まで十分に説明できてへんかったことを説明してくれる。どうして彼らはアメリカへの永遠の従属を回避して、ラテンアメリカが今もうなっとることをアメリカに対してやらへんようにして、そのレベルに落ちていかへんようにできるんやろか。社会福祉からその資金を動かさんとあかんのや。発展した労働組合と発展した反資本主義政党を持つ彼らが、どうしてそれを実現できるんや?答えはこうや。唯一の希望は「ロシアの悪魔化」やな。
今ようやく分かってきたわ。もしロシアがいつでもコペンハーゲンを占領しに来るっていう差し迫った危険があると、少なくとも国民の相当数を納得させられたら、ひょっとしたら、社会福祉制度を破壊することへの合意を得られるかもしれへん。全部ロシアからの防衛という名目でな。ばかばかしい大げさな話やで。
あんたらに馴染みがない人のために言うと、EUの外相カラスさんを見てみ。聞いてみ。なぜなら、彼女の口から大げさな話が出てくるからや。彼女が自分でなぜ大げさになっとるか、どうやって大げさになっとるかを理解してへんと思うけど、彼女から大げさな話が聞けるで。そして彼女が選ばれたのも、彼女が続けることを許されとるのも、この大げさな話の煽動が彼らの唯一の希望やからや。それは長い目で見て成功する可能性は低い。全然うまくいかへんと思うけどな。でもそれは、様々な理由から様々な形で、アメリカの絶望とは合致するけど違う絶望のような彼らの状況の絶望を示しとる。
二つを合わせると、「西洋の絶望」や。「西洋の衰退」や。そしてそれがわしらが生きとる本当の歴史的瞬間なんや。
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マイケル・ハドソン: まあ、この絶望が触媒になるやろ。今やドイツが将来についての年次報告書を発表して、ドイツの経済産業は2020年のCOVIDパンデミック以来全く成長してへんと発表したところや。ヨーロッパ経済は、西ヨーロッパの特徴であるはずだった社会民主主義の社会サービスを継続するための資源も、ましてや軍事のための資源も、大して持っとるわけやない。
これが彼らに本当に選択を迫っとるんや。「本当に経済的自殺をして、軍事化を支援できるのか?」という選択をな。軍事化の第一段階は、ヨーロッパが経済的余剰と貿易黒字のすべてを、架空のロシアの脅威からヨーロッパを守るために必要なアメリカ製の武器を買うことに使うということを意味するんや。
実際、その軍事力でさえ成長できへんのや。なぜなら軍事力も産業と同様に技術を必要とするからや。そして事実、今アメリカでは、技術株が今日、昨日、ここ何日かの株式市場で経済的闘争と崩壊を目の当たりにしとる。なぜかっちゅうたら、技術とは電力であり、電力とはエネルギーやと、彼らが気づいてきとるからや。
トランプは風力エネルギーと太陽光エネルギーという形のエネルギーの導入に完全な障壁を設けた。トランプは中国がこれらの巨大な風車のブレードを輸出しとるが、中国では風車がまったく使われてへんと言う演説をしよった。実際には、中国は他のすべての国を合計したより多くの風車と風力エネルギーを持っとる。ゴビ砂漠や他の場所に設置してきたんや。この風力エネルギーは、情報技術や自動知性産業への膨大な支援を供給しとる。
同様に、中国は太陽光エネルギーでも先頭に立っとる。ゴビ砂漠や他の農村地域、都市部にも設置できる。
トランプは石油を基盤とするエネルギー以外はあかんと言うとる。なぜならここ100年間、アメリカが石油を通じてイギリスとの同盟によって世界のエネルギー貿易を支配してきたからや。以前ここで話し合ったようにな。
せやからアメリカはエネルギーがない状態になっとる。そしてヨーロッパは、経済を壊してでもロシアへの憎しみを拡大することが価値があると判断してしもた。人種差別的な憎しみ、スラブ民族への憎しみ、ロシアをヨーロッパから「黄禍」つまり中国を守ることができないよう5つの領域に分割せなあかんという欲求。アメリカの戦略家たちはそのための計画も概説しとる。これは中国とロシアで広く議論されとって、わしに言わせたら、アメリカでも公開情報として入手可能やで。
どうやってアメリカは成長して、経済力を強化するために望んでいる唯一のことを達成できるのか?情報技術、コンピューターチップを独占すること、台湾のコンピューターチップ企業の40%がアメリカに移転して、今アリゾナに工場を建設しとるけど、エネルギーがなかったらそれをどうやってできるんや?
アメリカの電力価格はすでに去年1年で12%上がっとる。ヨーロッパでも同様や。自動知性(人工的やなく自動的と言いたいんやけど、実際には単に機械化されたもんやから)への資金調達のためにこれほど大規模に電力が増加していくとしたら、人々はガスと電力で家に明かりをつけて暖めることをどうして続けてやっていけるんや?両立できへんで。
さらにアメリカでは、電力会社を作るためのすべての許認可と基本的な手続きを経るのに約10年かかる。電力がないんや。電力がなければ、軍事力を支える産業力をどうやって維持できるんや。ほぼすべての民間産業の消費を削減せんかぎり、無理やで。ヨーロッパでも同じことが起きる。彼らは選択を迫られとるんや。
ここ数週間で何が見えたか。まずアメリカの最も親しい同盟国カナダが、カーニー首相を中国に派遣して貿易交渉を行い、自動車貿易を含む中国との貿易を開き、中国の電気自動車を輸入しようとしとる。イーロン・マスクの電気自動車計画から数十億ドルを得る望みはどこへ行ったんや。さらに今やアメリカの2番目の操り人形、イギリスのスターマーまでもが、辞任を余儀なくされる前に中国に行って同様のことを交渉してきよったんや。
ヨーロッパ大陸の国々も同じ決断をするまで、どれくらいかかるやろか。アメリカが要求する貢ぎ物を払い続けて、軍事増強の資金を出して、ロシアや中国との貿易・投資に対するアメリカの制裁に同意し続けることはできへんと判断するまでに。もうエネルギーはあかん。ロシアからエネルギーを輸入するわけにはいかへんし、中国企業がヨーロッパのいかなる企業においても過半数の所有権を持つことを認められへん。なぜならわしらは彼らとの人種戦争をしとるから。そしてオランダでのNexperiumで何が起きたか、自動車電池メーカーに危機を引き起こしとるやないか。
ヨーロッパがこれまでやってきたことといえば、トランプがアメリカでやろうとしとることと同じ、選挙をコントロールすることや。ルーマニアで選挙を不正操作できる。ドイツでAfD(ドイツのための選択肢)を禁止できる。ナショナリスト政党を禁止できる。NATO傘下とアメリカ軍事のお人形さんになり続けるために、生活水準を犠牲にして産業を犠牲にすることを望まない人を誰でも禁止できるんやな。
これが表現の自由に対してアメリカが課してきた制約なしに選挙を望んで、オープンな議論を望む人々が突き破れる状況がないまま、どれほど長く続けられるやろか。これもまた、アメリカ人の好む言葉を借りれば、「文明的な対立」へと向かいつつあるんや。
これは経済システムの対立や。単純にアメリカとロシアと並んだ中国との対立やない。世界の社会と国際法がどんな形をとるかという対立や。せやから他の国がそれを止められる唯一の方法は、単純に産業的な自立を発展させるという物質的な意味においてだけやなく、国際法を通じてやと思う。
もちろんアメリカは国連内でそういうものに拒否権を発動しようとして、「国連憲章を支持しようとするいかなる国連法もわしらはブロックする」と言うやろ。そのときには、国連は機能しなくなる。国連はすでに8月までに資金が底をついてニューヨーク本部を維持できなくなると発表しとる。トランプは国連をトランププラザ2にするやろと思う。
でも、国連はどこへ移転するんやろ?それは公開討論にすべき話やと思う。国連にとって適切な国はどこか?シンガポールかマレーシアか、どこかやろうか。主要大国のどこかではあかんわな。中立国でないとあかん。わしはこの戦いが何についてのものかというコンテキストをエスカレートさせるべきやと思う。それがわしらがこの1年間、ニマ、あんたの番組で話してきたことやろ。
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リチャード・ウルフ: 数日前にある記事を読んだんやけど、少なくとも1年間、もしかしたらもっと長い間、アメリカの高官とドイツのメルセデス・ベンツ社の経営陣との間で話し合いが行われてたそうや。その話し合いのテーマは、メルセデス・ベンツ社の本部と経営陣をドイツからアメリカに移転することやったんや。ええか、少なくとも今のところ、それは実現しへんと理解してるけど。
でも重要なのは、ドイツの自動車メーカーがそれを真剣に検討できたということがすでに起きとるということや。メルセデスはドイツに少なくとも1世紀はあるわけで、なぜなら自動車以前の何らかの企業形態で存在してたからな。馬車とか他の貨物輸送や旅客輸送手段を製造してたと思う。
これが何を意味するか。他の主要なドイツ企業も同様の会話をしとったが、秘密を保てたということや。そしてそれはドイツ政府が彼らに何かを約束せんとあかんかったということや。そうしなければ彼らが去ってしまうから。わしはわしがさっきの発言で10分かけて何とかして伝えようとしたことを費やした。もちろんわしはそこにおれへんかったけど、でも何が約束されたかは、今わしが述べてきたことやったと思う。軍事増強と、現代技術への支援としての大規模な投資。それで彼らは支援を得られるやろうということや。
マイケルがいろいろな機会に言うてきたように、近代的な軍隊はかなり高度な技術基盤だけやなく、製造基盤も必要とする。アメリカは製造基盤を輸出してしまったために、軍事能力が制約されとることに気づいとるところや。技術はあるが製造がないんや。ウクライナ戦争では、ある時点でウクライナの砲弾が底をついた。ヨーロッパには何も残ってへんかったし、アメリカは国内目的のために残りを保存しなあかんほど多くを使い果たしてしもてた。「底をついた?」そや、底をついた。そして必要とされるような速度で砲弾を生産する能力を開発するには1年かかるんや。
思い出してほしい。ロシアのGDPは2?3兆ドルあたりや。これがウクライナでのわしらの敵やねん。一方、アメリカのGDPは28?29兆ドルで、さらにイギリス、フランス、ドイツが加わって10兆ドルが加わる。片方に37兆ドル経済、もう片方にロシアの2兆ドル。これがダビデとゴリアテの戦いで、たとえロシアが中国という同盟国を持っていても大して変わらへん。
そこで何を見るか。大部分を維持した。特に軍事を支える部分を。そして中国との同盟もある。でもそこから明らかな教訓があって、ヨーロッパもそれを知っとる。パナマやコロンビアやパラグアイにならへんためには、軍事に莫大な金を、技術に莫大な金を費やさんとあかん。製造業の再構築にも費用がかかるのに、それについてはまだ言えてへんのやけど、ヨーロッパもここアメリカと同様にかなり空洞化してしもてるからな。
そしてそれが他の全部のことの終わりになる。そしてそれがおそらく彼らの企業が去ってオハイオに移転せえへんよう約束しとることやと思う。
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マイケル・ハドソン: 砲弾と銃弾の話が出てきたけど、それらを作る素材の銅の価格が、金や銀と同様に急騰しとるんや。
ベトナム戦争中に、わしは銅市場を非常に注意深く見てたんや。ベトナムの各兵士は銃弾に年間1トンの銅を使っとったんや。アメリカの方針は空気全体を銃弾と砲弾で飽和させること、そうやって勝てるんやというものやった。もちろんそれは戦争法規に違反するものやった。民間人を攻撃したらあかんのやけど、それがアメリカの思想やった。
さて今、アメリカ人とヨーロッパ人は、あんたが指摘した通り、砲弾が底をついとる。つまり銅が底をついとるということや。武器と軍事に銅を使うてしまったら、新しい情報技術と人工知性に参加するために必要なこのすべての電気のための配線に、どうやって銅を使うんや?
さっき言ったように、ゴールデンセブン技術株の株式市場の暴落を見てみると、この技術を実際に離陸させるために何が必要かを計算したときに人々は気づいとるんや。現在の世界が生産できるよりも多くの電力が必要やということをな。何かが折り合いをつけんとあかん。まあ、戦争という形でも何かが折り合いをつけんとあかんのやけどな。
リチャードとわしが多くの番組で言うてきたように、外国が産業をアメリカに移転させるという考えは、トランプの関税政策のために絵空事やんか。トランプはアメリカ経済の破壊を主導してきたんや。トランプが就任してから工業生産と雇用に何が起きたかを見てみ、まっすぐ下降しとる。完全な垂直というわけやないけど、まっすぐ下降してる。なぜなら関税が多くの中小の工業企業を廃業に追い込んでしもて、今では次第に大企業にも影響が出てきとるからや。銅、エネルギー、鉄鋼、輸入されて50%の関税がかかるものは何でも、鉄鋼や他の品目、アルミニウムもぜんぶ、みんな縮小してきとる。
せやからヨーロッパの状況がどれほど悪く見えるとしても、関税政策と石油推進政策、太陽光エネルギーと風力エネルギーへの反対政策と、それに伴ってアメリカ経済に引き起こしとる破壊、これらを合わせてトランプがアメリカ経済にやっとることほど悪くはないんや。
こんなに皮肉なことやわ。リチャードとわしがかねてから言うてきたのは、「国々は最終的には自国の経済的利益に従って行動するのやないか?物質的な繁栄がそれを動かす事実やないか?」ということやった。まあローマ帝国は崩壊したし、それを最優先してへんかったんやけど。大英帝国もその帝国を手放したし、アメリカも同じことをしとる。国家の自己利益という観点から見たら意味を成さへん。
トランプはアメリカを優先してへん。彼は選挙資金提供者を優先しとるんや。そして産業や業界が選挙資金に最も払うか、あるいはトランプの暗号エネルギーファンドを通じて払う人たちは、最も腐敗しとって非効率で、自然にもっと生産的でよりよい立場の勝者に対して特別な政府の優遇措置を必要としとる人たちや。
トランプは関税政策や他の政策においてアメリカ経済の転覆者に優先権を与えることを誓約してきた。そしてこれはアメリカにとって経済的自殺やで。ヨーロッパはこれを通る必要はない。そして明らかに、BRICSに加盟しとる国々を含む他の国々はそうやない。
わしが思うに、カーニーの中国訪問とスターマーの中国訪問から始まって、ヨーロッパ大陸の残りの国々も同じことをするまでそう長くはかからへんと思う。そしてそれがこの反ロシア感情の解消につながることを願うばかりや。
NATOは、確かにソビエト連邦に占領されていたバルト諸国と中央ヨーロッパ諸国を吸収することで自滅したと言えるやろな。エストニアだけやなく、わしがかなりの時間を過ごしたラトビア、リトアニアでも、本当の憎しみと怨念がある。東ドイツでもな。ヨーロッパのさらに西の方はそういう形のトラウマを受けてへんけど、アメリカの圧力がNATOに最もトラウマを受けた反ロシアの国々をEU政策の主導権に置かせてきたんや。それも自殺行為やで。
アメリカの冷戦から撤退するとはNATOから撤退することで、EUに対するNATOの支配から撤退することになる。それは移行を必要とする。EU自体を何らかの形で解体して、それを何らかの形で自国の利益に従って行動する国か大陸として再構成するための移行をな。今のところ議論があるだけで、それ以上のものはない。
これはアメリカが第二次世界大戦後の経済秩序を設計して、それを本来立脚するはずだった国際法と戦争法のすべての原則に反対する冷戦へと変えてきたという遺産を克服するのに、何十年もかかるやろな。
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リチャード・ウルフ: さらに別の側面に光を当てる、わしが思うに小さな2つの統計を付け加えさせてくれんか。トランプがやっとることはおかしいと思う。わしはそれが衰退しとる帝国の絶望的な行動やと思う。わしらはその議論を展開してきた。でもわしはそれがうまくいかないとも思う。それが彼らにとって本当の危機になるやろ。そしてここに2つの統計がある。
わしは別のインタビューに応えんとあかんかったから自問したんや。リショアリング(国内回帰)されるはずだった製造業の雇用が、つまりアメリカに戻ってくるはずだった雇用がどれほどあるかと。思い出してくれ、関税の主要な論拠は、輸入品に税をかけることで、その輸入品を作る工場がアメリカ国内に来るインセンティブを作り出せるというものやった。そうしたら、関税なしに生産して販売できるからな。
ここに統計がある。トランプが大統領に就任してからの過去10?11ヶ月間での製造業の雇用。アメリカ政府が発表した数字では7万件減少した。これは完全な失敗や。帰ってくるはずだった雇用が爆発的に増えるどころか、長年続くアメリカの製造業の歴史的な衰退がさらに続いてしもた。
2つ目の統計。中国に課された関税、今でもある、かつてほど高くはないけどまだある、これはたしかに2025年の間、アメリカへの中国の輸出の流れを減らす効果はあった。しかし中国の世界向け輸出は新記録を達成して、初めて1兆ドルを超えた。なぜなら中国は、BRICSへの販売を中心に他の国々への販売によって、アメリカでの関税によって妨げられたどんな輸出ビジネスの損失でも、最初の1年で容易に乗り越えて、さらに十分に埋め合わせることができたからや。
ええか、これらは関税、つまり去年の一年間の最大の活動という「成功」を測る2つの主要な統計や。失敗したんやな。中国を傷つけることにも失敗し、アメリカへの製造業の国内回帰にも失敗した。完全に明確な失敗や。そして関税に直面するこの内容を持つ政策の妥当性についての会話の最前線に置かれるべきやろ。
でも代わりに、基本的に沈黙がある。そして最も重要なのは、トランプを大統領に就任させたアメリカの経営者階級が、基本的に大満足であることを示してるということや。思い出してくれ、第一次政権での最優先事項は2017年の税制改正やった。そして今回の1年間の在職期間での最優先事項は、過去の年の3月と4月の、いわゆる「大きくて美しい税制法案」やった。せやから彼は最優先事項、つまり経営者階級の面倒を見たんや。他の全部は惨敗や。そしてそれが彼が仕えとる相手なんや。
これが何なのかということや。彼は彼らの面倒を見た。せやから彼らは彼に反対せえへん。市民的自由や市民権についてあれこれ言うかもしれへんが、彼はまだ彼らに「ちょっと待って」と言わせるほどの市民的対立を引き起こしてへんのや。ミネアポリスは大きな一歩や。でもまだそこには至ってへん。そしてわしら、ヨーロッパと世界の残りはそれに直面せんとあかん。
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ニマ・アルホルシード: リチャード、マイケル、今日も本当にありがとうございました。いつも通り、大変光栄です。
マイケル・ハドソン: ドイツは2020年のコロナ以来、経済がまったく成長してへんて年次報告書に出とるんや。
そのうえアメリカ製の武器を買わされる軍拡に経済的余剰を全部使わなあかんなんて、ほんまに経済的自殺や。
トランプは風力・太陽光エネルギーを全部禁止して、石油だけにしろって言うとるけど、中国は風力も太陽光も世界一の規模でやっとるんや。電力がないとAIも情報技術も成り立たへんのに、アメリカは自分の首絞めとるようなもんやないか。
カナダのカーニー首相が中国に行って貿易交渉したり、イギリスのスターマーも中国に行ったりしとるやろ。ヨーロッパの国々もじきに同じことするようになるで。
リチャード・ウルフ: 最後に二つの数字を挙げとくで。
トランプが大統領になってからの10?11ヶ月で、アメリカの製造業の雇用は7万人減少したんや。関税で仕事が戻ってくるはずやったのに、逆に減ったわけや。完全な失敗やで。
それから中国への関税は確かに対米輸出を減らしたけど、中国の世界向け輸出は史上初めて1兆ドルを突破したんや。BRICSを中心に他の国々への輸出でアメリカ市場の損失を余裕でカバーしてしもた。
つまり、関税政策は中国を傷つけることにも失敗し、製造業の国内回帰にも失敗したんや。完全な敗北やで。
でも誰もそれを大きく問題にせえへん。なんでかっちゅうたら、トランプは法人税減税で経営者階級を満足させてるからや。彼らが黙っとる限り、このまま続くんやろな。
ほんまに恐ろしい時代になってきた。


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