2017年3月5日日曜日

カイザーリポート 第1038回 リベラルイデオロギーの崩壊

Keiser Report: Breakdown in Liberal Ideology (E1038)
https://www.youtube.com/watch?v=M8jk28qdprU&t=758s

マックス「幽霊を取引できるって知ってた?」
ステイシー「ファニーメイとフレディーマックのことよね?」
マックス「かもね。」
ステイシー「国営住宅金融公庫?みたいなふりをしていたファニーメイとフレディーマックは2008年に死亡。社債は中国に買われていきました。『アメリカ政府が経営していたわけではございません。破産しても責任は負いません』てな按配で、株価の現状がこれ。ドップーン。ちょっと、あぶないんじゃない?」
ステイシー「見出しがこれ。ファニーメイとフレディーマックの株価が急落。司法がヘッジファンドの訴えを退けたため。」


記事
国営化された住宅金融2社の株価が30%急落。きっかけは2012年に政府が2社を救済したあとの利益数十億ドルについてヘッジファンドは政府を訴えることができないとの司法判断。
記事の続き
サブプライムショックで経営が傾いた2社を政府が救済したのが2013年1月。注入された税金は1870億ドル。2016年の時点で純資産は560億ドル。ちなみにこれには財務省による持ち株清算分は含まれていない。

ステイシー「純資産の一層っていうやつ。ヘッジファンドは裁判でこれをてにいれることができたらいいかな、って思ってたわけ。」

マックス「アルゼンチンでポール・シンガーが政府資産を摂取するたらいってたのと同じ発想だな。でもここで言いたいのは大きな資本の流れだ。この件もそうだけどいろんな臭い事件に大きな金が絡んでいる。規模が大きいのでゼロ金利で金を借りることができるようなヘッジファンドのことだ。つまり巨額の金が流れているのに、それが雇用増大とか再投資という形で循環しない。それでいて金融資本が困ったら救済される。資本が循環していないんだ。資本のほとんどは年金とかプライベート・エクイティーみたいなリッチなやつらに流れる。」

ステイシー「今回はメディアを使って『政府はファニーメイからもフレディーマックからも手を引きなさい』てなキャンペーンをしかけた。ポール・ジンガーはたまたまアルゼンチンの件で裁判所から好意的な判断を引き出したけれど、あいつらみたいなプライベート・エキュティー屋は海軍をひっぱりだすようなことはもうできない。同時にアイルランドやギリシャは国としてノーっていえない。」
マックス「契約があるからノーって言えないんだ。ボールがソフトでもハードでも負け続けている。」
ステイシー「フランスもドイツもEU合州国をつくりたい。でもアイルランドとかギリシャをいじめることはできない。だから『借りたものは返してね』的な立場。いっぽうアメリカは『ヘッジファンドさんですか。お引き取りください」って。差し上げるお金はありません』と。」
マックス「ギリシャの場合ジョン・ポールソンみたいな、もちろんゴールド萬作出身の盗賊と政治家どもが国家の独立性と借金をはかりにかけて尊厳を売りに出しているようなもんだ。」
ステイシー「こないだのふたつのニュースヘッドラインについて。ひとつめは学資ローン。ほぼ全部の学資ローンに政府保証がついているということ。つまりお金はヘッジファンドに流入してヘッジファンドが賭けに負け続けていること。もうひとつのヘッドラインはドイツ銀行によるトランプ・ロシアンコネクション。」
記事:
トランプ大統領とロシアのコネクション

ステイシー「でもそのときトランプは大統領じゃなかったよね。」
記事
2008年11月、ドイツ銀行がトランプ氏を訴えた。トランプ氏がドイツ銀行から借りた640百万ドルのうち40百万ドルを返さなかったため。
ステイシー「ほんとうにおもしろいのはここから。トランプはドイツ銀行に300百万円の借金があったんだけれど、」

記事
トランプが逆素封。世界不況はドイツ  のせいなので、不動産価格下落もドイツ銀行の責任。てな按配で30億ドルの損害賠償請求。

ステイシー「トランプは一個人なのにドイツ銀行相手に妥協に持ち込んだ。訴えられたら逆訴訟。それで和解。和解内容は公開されていないけど。」
マックス「ウォール街の格言に大きく出れば家に帰れる、っていうのがある。ブラックライブズマターっていう黒人運動でも黒人を奴隷にしたということで政府を訴えるといっていた。訴訟学は3兆とか5兆ドル規模。ヘッジファンドを巻き込んでもし訴訟に勝ったらリターンが大きいぞ・・なんて大きく出たらよかったんだけどそこまで考えなかった、トランプとかヘッジファンドの連中みたいに大きく出たらよかったんだ。銃の打ち合いにナイフを出してもしょうがない。」
ステイシー「私が引用した記事は小さな埋もれた記事だったんだけど、おもしろそうって思ったんだ。さてつぎに言いたいのは学資ローンのこと。95%に政府が債務保証をつけているとか。」

記事
2016年の奇妙な事件。株式は13%上昇していたのに大学寄付基金運用はマイナス2%。ハーバードなど有名大学が名を連ねている。ハーバードは20億ドル、5%の減少。上位40位の寄付基金のうち35基金が資産を減らした。

マックス「これが資産マネジメントたらインデックスファンドマネジメントの問題なんだ。フィーなしで運営できますっていうやつ。ハーバードの場合、ラリー・サマーズの名前がある。寄付基金の理事長のトモダチなんだ。大儲けしたブルックリン時代に知り合った仲だ。似たようなやつらが大学だけじゃなくてアメリカ経済全体をだめにした。」
ステイシー「ヘッジファンドのトップ5が10億ドルとかの報酬をもらってこの有様なんだから何万ドルもの授業料を払っている学生は呆れるしかないよね。」
記事
寄付基金は1977年から2012年の35年間で7倍増。研究機関をもつ8大学・・コロンビア、ハーバード、プリンストン、スタンフォード、イエール、シカゴ。ロチェスター、MIT・・・の寄付基金は1977年時点で10億ドルを超えていた。

ステイシー「つまりこの8大学は独自のヘッジファンドで運用していた。80年代はじめごろまでは5%くらいの利率、国債運用でやっていたのに、いまやすべての大学がヘッジファンドに参入して、ファンドマネージャーをヘッドハンティング。その莫大な報酬のために授業料を上げざるをえなくなった。」
マックス「大学とヘッジファンドがロビー活動をして学資ローンをノンリコースにして学生を借金で縛った。いっぽう寄付基金はヘッジファンドに。悪循環だな。」

というところでおしまい。 



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