EU、ロシアアルミ大手への制裁に警告
https://www.rt.com/business/579778-eu-warning-sanctions-russian-rusal/
2023/07/16 08:55
貿易団体の欧州アルミニウムは、ロシアのルサールは規制の対象とするには戦略的に重要すぎると指摘
EUの業界団体であるヨーロッパ・アルミニウムは今週、ロイターが閲覧した会員向けの書簡の中で、ロシアのアルミ大手ルサールへの制裁を行わないよう警告した。
それによると、同業界団体は、ルサールを制裁対象から除外しつつも、「ロシア産アルミニウムに対するEU制裁を積極的に求める」可能性について、会員が話し合っているという。
「世界のアルミニウム市場におけるその戦略的重要性から、欧州アルミニウムはEUの制裁がルサールという企業を対象とすることを避けるよう勧告する」と同業界団体は述べている。
ブリュッセルはこれまで、ロシアからのアルミニウム製品の輸入を部分的に制限してきたに過ぎない。厚さ0.2mmを超えるアルミニウム板、シート、ストリップの納入を禁止した。欧州アルミニウムのポール・ボス事務局長はロイター通信に対し、ロシア産アルミニウムへの制裁に関する議論は「純粋に内部的なものだ」と述べた。
「私の知る限り、現段階で欧州委員会が新たな制裁を計画しているという示唆はまったくない」と述べた。
ロシアのアルミニウム産業は、欧米諸国による規制のターゲットになりつつある。2月、米国はロシア製アルミニウム製品の輸入に200%の関税を課した。3月にはカナダがロシアのアルミニウムと鉄鋼の輸入を禁止した。5月には英国もロシア製アルミニウムの輸入を禁止する計画を明らかにした。欧州アルミニウムは書簡の中で、「ロシアからのアルミニウム輸入に対する新たな関税を含め、これらの取り組みを支持する」と述べた。
ルサールは中国を除く世界最大のアルミニウム生産会社であり、ロシアにおける主要生産会社である。2022年、同社は世界のアルミニウム生産量の約5.6%を占めた。ルサールはEU最大の原料アルミナ精製工場であるアイルランドのアウギニッシュと、スウェーデンのクバル製錬所を所有している。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム