ダグラス・マクレガー大佐とラリー・ジョンソン:西側の最悪の悪夢が今ウクライナで起こっとる!
マニューバ戦の終焉とドローンの影響
司会者が「シンプリシウス」という思想家の話を持ち出し、ウクライナでの戦争の様相が変わったこと、そして「多くの人が機動戦(マニューバ・ウォーフェア)になると思ってたけど、ドローンがその絵を完全に変えた」という点をマクレガー大佐に尋ねます。
大佐はまず、「機動戦」を定義します。
マニューバ戦っちゅうのは、戦略的、作戦的、あるいは戦術的なレベルで『位置的な優位』がある、っちゅう考え方や。つまり、部隊を動かして、優位な位置から戦場で圧倒的な力と影響力を発揮する、っちゅうことやな。
せやけど、大佐は、アメリカ軍の現実を指摘します。
わてらは、火力(ファイアパワー)の軍隊や。 海兵隊もな。このマニューバ戦の理論は立派やけど、現実にはあんまりうまくやれとらん。機動戦には最高のリーダーシップと抜群の機動力を備えた部隊が必要やけど、歴史的にホンマにそれができたんはドイツ人くらいや。わてら(米軍)、ロシア、そしてイギリスも、本質的には火力(ファイアパワー)の軍隊やねん。
第二次世界大戦でさえ、ノルマンディー脱出後の進撃は、航空支援と砲兵でドイツ軍を粉砕し続けることに依存しとった、っちゅうて、アメリカ軍の戦闘が線形(リニア)で正面突破型であったと強調します。
ロシアの伝統:ボナパルトの教訓
ロシアは伝統的に火力と遠距離攻撃能力に重きを置いとる、と大佐は言います。
ナポレオン(ボナパルト)がロシアと対峙した時、彼は砲兵の優位性に賭けとったけど、ロシアに遭遇してショックを受けた。彼は国内に入る前はロシアに勝ち続けられたけど、それはロシアが機動戦ができんかったからや。
結局、ロシアが出した結論は、わてら(米軍)と似とる。「うちの部隊はそこまで訓練されとらんし、戦術・作戦・戦略レベルで優れたリーダーシップもない。ほな、どないする? 火力に集中的に投資するんや」っちゅうことや。
西側の無礼と傲慢の文化
大佐は、西側の元将軍たち(ベン・ホッジス、デビッド・ペトレイアスら)を「嘘つきで、長いこと嘘をつきすぎてる」と、強烈に批判します。
彼らはロシア軍のことを無能やと、ムチャクチャ失礼な言い方で話しとる。…わいがモスクワで将軍たちと会うた時、彼らは米軍に対して敬意を持って話しとったで。せやのに、なんでわてらは、いつも敵を過小評価するんか?
これは昔からの「文化的なもん」やと大佐は分析します。第二次大戦前のドイツ軍評価もそうやったし、朝鮮戦争初期の北朝鮮軍に対する「上陸したら恐れて逃げる」っちゅう評価も、訓練された北朝鮮軍の現実と真逆やった。
「わてらアメリカ人は、他の誰よりもデカくて、優れてて、タフで、賢い、って思い込む。この瞬間に、大体間違いを犯すことになるねん。」
ロシア軍の学習と適応力(プーチンの耳)
大佐は、ウクライナ侵攻初期の「ウクライナ軍を攻撃するな」というプーチンの命令によって、ロシア軍が不利な状況で進撃したことを説明しつつ、ロシア軍の適応能力を評価します。
現場のフィードバック: 南部ヘルソンでの作戦失敗後、ロシアの空挺部隊の兵士たちが、「この司令官はアホや、準備が足らんかった」っちゅう手紙をプーチンと新聞に送ったんや。
プーチンの対応: その結果、その司令官は解任された。大佐はこれを「民主主義が作用した」と評価します。プーチンは現場の兵士の声に耳を傾け、夏の終わりにはロシア軍はどんどん良くなって、ほとんど無敵の軍隊になり始めたんや。
弾性防御 (Elastic Defense): スロヴィキン将軍が提唱した、「戦略的弾性」、つまり、後退しながらも深部防御(幾重にも重ねた防御線)を築き、ISR(情報・監視・偵察)と精密打撃を連携させる新しい戦術が功を奏した。これは第一次世界大戦でドイツ軍がロシア軍に対してやってのけたことと似とる。ウクライナ軍がこの防御線に突撃するたびに、集中砲火で徹底的に殲滅されとるんや。
NATOの「猫の群れ」と統一性の欠如
大佐は、最新兵器の技術優位性はもはやない、と指摘します。
「例として、2024年にNATO全体で製造された最新の主力戦車はゼロや。ロシアは60?80台作ったというのに。」
そして、NATOの軍事的な致命的な弱点を断言します。
NATOは、軍事的に見ると「猫の群れ(Herd of Cats)」みたいなもんや。統一された軍事指揮系統、訓練、戦術、組織、ドクトリン(教義)の統一性が全くない。
昔のソ連は、全ての部隊を同じように組織、訓練、装備させて、「統一された努力(Unity of Effort)」を徹底した。これこそが戦場では決定的に重要やねん。
この統一性の欠如こそが、戦場では「死」を意味する。もし今、NATOがロシアと対峙したら、大惨事になるやろう、と大佐は結論付けてます。
訓練が生んだ「悪い教訓」
大佐は、昔のナショナル・トレーニング・センター(NTC)での訓練の様子を振り返ります。
1980年代から90年代初頭の話や。わいはNTCでマリ・ボイドっていう、かなり頭のええ砲兵の准将と立っとった。丘の横っちょで、岩だらけの場所からレーザーを持った小柄な連中が、谷底の装甲車を次々に殲滅(やっつけて)しとるのを見てたんや。
ほんで、わいが言うた。「アホらしい。優秀な砲兵なら、あの丘の岩を全部粉々にするはずや。空中炸裂させたら、肩撃ち式のレーザー持った奴らは全員死ぬ。谷底の装甲車をやっつける奴らがおらんようになる」ってな。
ボイド准将は「まさにその通りや。わいなら、あの丘の頂上を丸ごと吹き飛ばす。せやけど、NTCでは、そんなシミュレーションはせん」って言うたんや。
このように、現実的な火力の使用を教えへんことで、「悪い教訓」を兵士たちに植え付けてしまった、と大佐は指摘します。
その悪い教訓の例が、2003年のイラク戦争で起こった、アパッチ攻撃ヘリによる深部攻撃や。
「何を探しとったんか? 戦争ゲームで見た、NTCで教えられたものを探しとったんや。…しかし、彼らが探してたのはソ連軍やのうて、イラク人やった。結局、一晩でヘリ部隊は大損害を被り、小火器の射撃で使いもんにならへんくなった。」
これは、「山下奉文(やましたともゆき)将軍」のシンガポール攻略の時と一緒で、訓練ではルール通りに動くことしか教えられん。せやけど、本物の戦争では、敵はルール通りに動いてくれへん。この「見てないものへの対応ができない」っちゅうのが、英語圏の軍隊の大きな問題や、っちゅうてます。
カリブ海での展開と見えない戦争
話は現在のカリブ海での軍事展開に移ります。ベネズエラ情勢を意識した、「コックド・ハンマー(戦闘準備)」の状態を、いつまで続けられるか、というラリーの問いに大佐は答えます。
「通常、6週間から8週間や。」
艦隊は補給せなアカンし、海上で補給にも限界がある。港で補給せなアカン。そないしとる間に、兵士は疲れ果てて、最初に持っとった鋭さ(エッジ)は失せてしまう。「引き金を引くか、引き下がるか」の時点に必ず達する、っちゅうことです。
さらに、大佐は、敵(ベネズエラ)がイラン製ドローンを持っており、プエルトリコまで飛ばせる能力があることに触れます。
「これはロシアが戦っとる世界と一緒で、『不可視性(インビジビリティ)』なんてものは存在せえへん世界や。せやのに、わてらはまだ、不可視であるかのように振る舞っとる。」
大佐は、ロシア軍がウクライナで開発した、極細の光ファイバーケーブルを巻きつけたドローン(40km以上飛べる)に驚愕したと言います。これはジャミング(電波妨害)を防ぐためのもんで、「わてらはこんな技術にはまだ遠い」っちゅうて、西側の技術の停滞を指摘しました。
ウクライナの現実と戦争の終わり
そして、ウクライナの状況についての質問です。
ウクライナの戦線は、この時点でもう「瓦解(がかい)しとる」と思う。西側の人らは、ポクロフスクで起こっとる事態が、どんだけ深刻か理解してへん。ウクライナ兵が捕虜として果てしなく続く列を作っとるのを見てきたやろ。
大佐は、さらに悲しい事実を付け加えます。
複数のロシア兵が報告しとるんやけど、捕虜になった若い兵士の多くは、軍服を着てからわずか一週間しか経ってへんのや。これは「不合理」や。
非人道的なのは、ワシントンとその同盟国が、この人々に戦い続けることを強要しとることや。人道的に見たら、この戦争は終わらせるべきや。誰も可能性として考えへんけど、「ウクライナ国家」と呼ばれるものの残骸を救い出さなあかん。
そして、終戦後の姿についても、厳しい現実を突きつけます。
「終わりがどうなるか? ロシアがそうあってほしいと望む姿になるんや。」
最後に、元ウクライナ首相のアザロフ氏との対談で、ウクライナの人口が2010年の5,700万人から、現在は2,000万人にまで激減しとる、っちゅう統計を聞いてショックを受けた話で締めくくられとる。


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