2025年12月22日月曜日

AI版ヤニス・バルファキ

https://www.youtube.com/watch?v=-zWKt-IFX_Y

晩やな。この3年間、世界はこの戦争の派手な音に釘付けになっとった。ハイマースの轟音、空襲警報の悲鳴、ドンバスに響く砲声な。わしらは兵士らの姿を見てきた。けどな、兵士が泥の中で死んでいってる間、ニューヨークやロンドン、フランクフルトの冷房が効いた静かなオフィスでは、会計士らがせっせと働いとったんや。

今、前線がドニエプル川沿いで凍結して、国家の分断が現実味を帯びてきた。鉄砲の音が消えゆくその静寂の中で、新しい音が聞こえてくる。契約書にペンを走らせる「カリカリ」っていう音や。請求書が届いたんやな。

今夜わしが話したいんは、ヨーロッパ大陸の歴史上、最大規模の「資産投げ売り」についてや。わしらは今、一つの国家が「差し押さえ」られる現場を目撃しとるんやで。

西側がウクライナに何十億ドルも注ぎ込んだんは「民主主義への愛」からやなんて話、あれは子供向けの作り話や。国家に友だちなんておらん、あるんは利害関係だけや。銀行は慈善事業なんかせえへん、あるんはバランスシートだけや。あの援助はプレゼントやない。「住宅ローン(モルゲージ)」や。そしてそのローンの担保は、ウクライナという国そのものやったんや。

西ウクライナに残された「残骸国家」が直面しとる経済的現実を、はっきり言うとこな。この国は破産しとる。GDPは崩壊した。工業基盤の大部分はロシアに握られた。税金を払ってくれる国民はポーランドやドイツに逃げた。それやのに、何千億ドルもの借金を背負っとる。

さて、破産した国が、地球上で最も力のある債権者にどうやって借金を返すんや? 現金やない。「株(エクイティ)」で払うんや。メディアが「復興」って呼んどるフェーズに、今まさに突入したわけやな。

「復興」って、ええ響きやろ? マーシャルプランの作業員が学校や病院を建ててるイメージが浮かぶわな。けど、誰がこの復興を仕切ってるか、よう見てみ。赤十字か? 国連か? 違う。ブラックロックや。JPモルガンや。ウォール街のプライベート・エクイティ(未公開株)の巨人らや。

奴らは「ウクライナ発展基金」ってのを作った。条件はシンプルや。「インフラを直してやる。けど、そこから上がる収益はわしらのもんや。送電網を直してやる。けど、電気代を決めるんはわしらや。港を直してやる。けど、物流をコントロールするんはわしらや」ってな。これは国づくりやない。慈善事業の仮面をかぶった「敵対的買収」や。

値段はいくらや? 工場は消え、街はボロボロ。なら、あとに何が残っとる? 「土地」や。

ウクライナには「チョルノーゼム(黒土)」がある。地球上で最も肥沃な土壌や。ヨーロッパ、アフリカ、中東の腹を満たす「世界のパン籠」やな。何十年もの間、ウクライナの農地を外国人に売るんは禁止されとった。ウクライナ政治の聖域(サードレール)やったんや。土地を売ったら主権を失うって、国民はわかってたからな。

けど、戦争の圧力とIMF融資の厳しい条件(コンディショナリティ)の下で、その禁止令は解体されてしもた。今この瞬間も、広大な耕作地が持ち株会社にどんどん集約されとる。ウクライナの文化の屋台骨やった小規模農家は、借金と資材高騰で押しつぶされとるんや。彼らの代わりにやってくるんは、巨大企業や。自動走行のコンバインや。シカゴのオフィスから操作されるドローンの群れや。

わしらは今、「企業国家」が爆誕するのを見とるんや。ウクライナ人はそこに住むやろう。畑を耕すやろう。けど、収穫したもんは自分らのもんやない。先祖が命をかけて守った土地で、彼らはただの店借り(テナント)になるんや。

わしがこの件で感情的になるんは、前にもこの脚本を見たことがあるからや。2015年、わしの母国ギリシャでな。国家が「負債の罠」に落ちたら、債権者が要求リストを持ってやってくる。奴らはそれを「構造調整」って呼ぶんや。「効率化のために資産を民営化せなあかん」ってな。ギリシャでは、空港を奪われた。港を奪われた。鉄道を奪われた。ドイツやフランスの企業に、二束三文で売られたんや。

ウクライナの場合、その規模は桁違いにデカいし、やり方はもっと残酷や。西側は、西ウクライナをパートナーやなくて「資源植民地」として扱っとる。労働法を停止し、環境規制を骨抜きにし、法人税を極限まで下げる。これら全部「投資を呼び込むため」っていう名目や。まさに「テクノ封建主義」の究極の勝利やな。国家の存在理由は、外国人オーナーの財産権を守るためだけになる。キエフの政府は、デラウェア州に本社があるコンングロマリットの「現地管理チーム」に過ぎんようになるんや。

ここで、東側の分断との不気味な対称性が見えてくる。ロシア側のラインの裏では、石炭、リチウム、鉄鋼といった資源がロシア国家によって国有化され、ユーラシアの工業機械に放り込まれとる。これは「直接搾取」の帝国モデルや。

対して西側、NATO側のラインの裏では、資源、土地、エネルギー、労働力が西側の金融資本によって民営化されとる。証券化され、デリバティブに変えられ、証券取引所で売買される。これは「金融搾取」の帝国モデルや。

ウクライナ国民は、二つの帝国の間で板挟みや。一方は「忠誠と資源」を欲しがり、もう一方は「借金の返済と利益率」を欲しがっとる。どっちの帝国も、ふつうの市民の主権なんてこれっぽっちも気にしとらん。

悲劇なんは、ウクライナの兵士が「独立のために戦ってる」と信じてたことや。自分の農場の権利証(ディード)をどっちの帝国が持つかを決めるために戦わされてたなんて、夢にも思てへんかったんや。

この「差し押さえ」には、最後の人道的なツケが回ってくる。国家から資産を奪うことは、国民から未来を奪うことや。家も持てん、ビジネスも独占企業に阻まれる、ヘッジファンドが土地を持ってるから農業もできん。そうなったらどうする? 国を出るんや。

わしらはこれから、ウクライナの「永久的な人口減少」を目にすることになる。若くて、教育を受けて、野心のある連中は、借金まみれの植民地で農奴(サーフ)になんてなりたがらへん。ポーランド、ドイツ、カナダへ行くやろう。彼らは、高齢化が進む西欧やウクライナの「安い労働力」になるんや。

ウクライナは「幽霊国家」になる。軍事基地が点在し、老人と病人が住むだけの、広大で効率化された自動農業ゾーンや。これが計画や。マニフェストに書かれたわけやない。書く必要もない。わしらが住んどるこのシステムの、論理的な帰結やからな。

資本は、最も価値を搾り取れる場所に流れる。戦争でボロボロになり、借金まみれで、絶望しとる国。これこそが究極の「お買い得品(バリュープレイ)」なんや。

やから、次どっかの西側のリーダーが「復興」について語るのを聞いたら、自分の財布を確かめてみ。奴らは国を建て直してるんやない。「ポートフォリオ」を組んどるんや。

鉄砲の戦争は終わる。帳簿の戦争が始まったんや。そしてこの戦争に、平和条約なんてない。あるんは債権者と債務者だけや。ウクライナは東側に征服されるんは免れたけど、結局は西側に買い取られたわけや。

最大で最高に皮肉な話やけど、国を破壊した武器の代金は、その廃墟を売ることで払わされとるんやで。

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