2025年12月23日火曜日

ペペ・エスコバル@スプートニク:欧州のエリートは「紛争に負ける特権」のために金を払っとる

https://sputnikglobe.com/20251222/pepe-escobar-europes-elites-pay-for-the-privilege-of-losing-conflict--1123346002.html

欧州のエリートは「紛争に負ける特権」のために金を払っとる

シチリア島パレルモにて ―― 迷ったときは、ヨーロッパ人はいつだってタキトゥスを読み返すべきや。真のローマ人やった彼は、犠牲いうもんは祖国(彼の時代ならローマ帝国、今なら文明国家イタリアやな)に尽くしてこそ価値があると考えとった。

タキトゥスは「抵抗」についてもよう勉強しとった。ネロやドミティアヌスに自殺を追い込まれた英雄たちの死に価値があるんか、考えとったんや。セネカみたいな殉教者らの裁判も追っとった。彼は彼らを尊敬しとったけど、その犠牲は「実りのないもん」やと切り捨てたんや。

タキトゥスは「英雄になりたい」いう誘惑を拒絶した。「軽蔑の情熱」と「卑屈な従順」の間に、虚栄心に振り回されん道はないんか、と自問したんや。

もちろん、当時のローマにそんな道は見つからんかった。彼は絶対権力の下で生きとったからな。今で言うたらEU(欧州連合)や欧州委員会のくびきの下におるようなもんや。権力を振るう側も、服従する側も、どっちも同じくらい惨めなもんやと彼は書いとる。

彼が答えを出せんかった問いは、今も変わらん。「歴史の主役として支配を楽しんどる国民は、その地位にふさわしくおれるんか?」「統治する側は賢明でおれるんか?」「支配される側は、自尊心を失わんとどう振る舞えばええんか?」

タキトゥスは歴史や政治に対して、道徳的な問いを投げかけたんや。彼に言わせれば、救いは「道徳的な癒やし」からしか来ぇへん。

彼は、これまたネロの犠牲者になった詩人ルカヌスの詩を引用しとる。「最悪の災難」を目の当たりにしたら、「神さんはうちらの安全なんて気にしとらん。うちらを罰することしか考えとらん」ってことが証明されてまう、とな。

この問いは、今まさに、救いようのない凡庸な戦争狂のエリートに支配されとるヨーロッパ人にも当てはまる。こいつらは、ローマの没落よりもっとひどい負の連鎖を加速させとるんや。「神さん」らは、税金払っとる庶民が受けてる罰なんて、高みの見物で無視しとる。

ブラックホールに金を投げ込む

さて、欧州エリートによる最新の詐欺話や。プーチン大統領が言うところの「キエフの犯罪組織」に対して、2026年から2027年にかけて計90億ユーロ(約1060億ドル)を無利子で貸し付けることに決めたんや。ハンガリー、スロバキア、チェコはこの詐欺への参加を公式に拒否したけどな。

このEU共同借入――そもそも持ってもへん金やけど――は、自動的にEUの借金になる。そのツケを払わされるんは、EU全域の納税者や。一生懸命働いた稼ぎから高い税金取られて、90億ユーロも奪われるだけやない。その「特権」のためにヨーロッパの銀行に金まで払わされるんや。ブリュッセルの欧州委員会の廊下を歩いとる連中はみんな知っとるで。利子だけで加盟国は年間30億ユーロ以上払わなあかんことをな。

当然の結果として、医療や教育、社会保障のための予算は、今よりもっとドブに捨てられることになる。

覚えとかなあかんのは、この「甘い融資」はキエフの連中を延命させるための、たった2年分にしかならんってことや。その先はまた別の詐欺が待っとる。おまけに、この融資ですら2026?27年にキエフに開くブラックホールの3分の2しか埋められへんのや。

融資の条件も無茶苦茶や。キエフが返済するのは「もし」ロシアから「完全な賠償金」を受け取った場合、やと。この「もし」は100%ありえへん「もし」や。ブリュッセルの欧州委員会は、その賠償額を5,000億ユーロ以上やと勝手に決めとる。

話はもっとえげつなくなる。この融資の前、欧州委員会はウクライナを「支払い不能」やと宣言しとったんや。キエフには融資できへん、と言うとった。それやのに、無理やりこの融資をひり出した。事実上の「贈与」やな。

ウクライナの交渉責任者ルステム・ウメロフによれば、「シナリオは2つ。1つは紛争が終われば復興に使う。2つ目は、攻撃が続けば年間400億?450億ユーロを防衛と安全保障のために期待する」やと。

どっちもアホらしい話や。まず、勝者であるモスクワが、ヨーロッパに盗まれた自国の国家資産を使ってウクライナの復興資金を出すなんて、絶対に承知せぇへん。2つ目に、キエフの連中はすでに「攻撃が続くならもっとタダで金をくれ」と待ち構えとる。

このサーカスが続いてるんは、EUがロシアの国家資産を完全に盗むのに失敗したからや。誰が誰を「裏切った」かなんていう噂話はどうでもええ。

結局大事なんは、ブリュッセルの部屋の温度よりはIQが高い経済学者らが、「もしロシアから強奪(プーチンの言葉や)を続けたら、アジアやペルシャ湾の国々は、自分らの資産を貯蓄やなくて『ハイリスクな投資』やと見なすようになる。そうなったら破滅的な結果になるで」ってリーダーらに警告したことや。

モスクワには何の幻想もない。メドベージェフ安全保障会議副議長は「ブリュッセルの泥棒どもは計画を諦めとらん」と指摘しとる。さらに、欧州委員会のトップにおる「毒メデューサ」は、ロシアの資産を解除するには加盟国の3分の2か4分の3の賛成が必要や、なんて既に言うとる。

タキトゥスやったら、プーチンがEUに下したこの評価に賛成したやろな。

「(前のアメリカ政権は)ロシアを簡単にバラバラにできると信じとった。ヨーロッパの『下っ端の豚ども』はすぐにそのアメリカ政権に加担して、我が国の崩壊から利益を得ようとした。かつての歴史で失ったもんを取り戻し、復讐しようとしたんや。今や誰の目にも明らかなように、ロシアに対するあらゆる破壊的な企みは、完全に、そして徹底的に失敗に終わったんや」

欧州債券に注目や

90億ユーロの融資なんて、氷山の一角もええとこや。キエフを武装させ続けるための金、それにガスや燃料、電気を買うための金も要る。ウクライナは今やEUに完全に依存しとるからな。その一方で、EUはロシア市場を失った。2021年の軍事作戦前、EUはロシアに年間90億ユーロも輸出してたんやで。

ウクライナ復興にいくらかかるんかいう切実な問題は、もはや山火事レベルや。2024年の世界銀行の調査では6,000億ユーロ。これを「永遠の戦争」モードに陥ったEUが全額払わなあかん。

ロシアが今、ウクライナの主要な軍事インフラをガンガン叩いとることを考えたら、このヨーロッパの冒険(ナポレオン、ヒトラーに続いて、今度はEU/NATOの地獄連合の番やな)の最終的なコストは、1兆ユーロを軽く超えるやろ。ヨーロッパ全域の脱工業化、国際競争力の喪失、ロシア市場の喪失、アメリカからの関税、そして「カオスの帝国(アメリカ)」による完全な属国化というおまけ付きや。

このブラックホールだけでも十分ひどいのに、ドイツの金融専門家らは、欧州債券の利回りが急上昇しとるって警告しとる。当たり前やわな。まともな神経しとったら、こんな「永遠の戦争」エリートらに低金利で金を貸す奴なんておらん。

つまり、今のゲームの名前は「システムレベルのハイリスク」や。政府は高い金利で借金を借り換えなあかんし、企業はもっと悪い条件で借りなあかん。銀行は貸し出しを渋るようになる。

一言で言えば、金はボロボロの財務諸表から逃げ出しとるんや。債券は常に真っ先に動く。債券はヨーロッパの戦争プロパガンダやなくて、キャッシュフローを見て判断するからな。

深刻な危機は、いつだって金利の上昇から始まる。ウクライナへの「無利子」なんておとぎ話にもならん。まずは、銀行のサメどもが、その90億ユーロの「甘い贈与」にどれだけの利息をふっかけるかが見もんや。

かつての文明の頂点を救うために、ヨーロッパに「正気の軸」が突然現れるなんて期待したらあかんで。それには何世代もかかるやろ。それまではタキトゥスの言う通りや。神さんは、税金払っとる庶民に与えられとる罰を、心底楽しんどるみたいやな。


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