2026年1月1日木曜日

リチャード・ウルフ:カーニーがカナダの資本を引き揚げたら米銀が崩壊。

https://www.youtube.com/watch?v=F57K5DdMb_g

今日の経済ニュースを見て、株価が真っ赤っかになっとんのを見て、「ああ、またいつもの変動やな」とか「政治的な口喧嘩やろ」と思とるかもしれん。ドナルド・トランプが震えるウォール街を眺めとる見出しを見て、解説者が国境だの関税だの喋っとるのを聞いとるやろう。

けど、ちょっと待て。もしアンタが物理的な「国境」とか「関税」の話ばっかり聞いとるんやったら、足元で起きとるもっと巨大で、もっと危険なストーリーを見逃しとるで。今起きとるんは、ただの市場調整やない。誰も予想してへんかった「ある操作」によって、アメリカの金融システムがどれほど脆い(もろい)かが丸裸にされたんや。

みんなが政治ショーに気を取られとる間に、マーク・カーニー(元カナダ中銀・英中銀総裁)とカナダの金融エリートたちは、アメリカ経済の「配管」そのものに向けて、「金融バズーカ」の引き金を引いたんや。これは単に株価が下がるっちゅう話やない。アンタや地元の店、コミュニティが生き残るために頼っとる「信用(クレジット)」のラインを凍結させてまうほどのシステム・ショックなんや。

ええか、現代のグローバル資本主義の正体を教えたるわ。国と国が独立した経済やなんてお伽話(おとぎばなし)や。ニュースは「リーダー同士の個性のぶつかり合い」として演出しとるけど、本質は「資本(カネ)」や。誰がカネを持っとるか、どこに置いてるか、そして持ち主が「家に持って帰るわ」と決めたらどないなるか……っちゅう話なんや。

カナダの銀行巨人、TDバンクやRBC(ロイヤル・バンク・オブ・カナダ)が今、融資を制限して資本をカナダに引き揚げろ(レパトリエーション)っていう圧力にさらされとる。アンタは「カナダの銀行なんて関係ないわ」と思っとるかもしれんけど、彼らはアメリカ国内に数千億ドルの資産を持っとるんや。アメリカの金融網に深く、深く食い込んどる。カナダがくしゃみをすれば、ウォール街は風邪を引く。でも今はくしゃみどころやない。彼らは酸素タンクを持って部屋から出ていこうとしとるんや。

戦場の霧を晴らして、今何が起きてるか説明しよか。このパニックの正体は「流動性の戦略的撤退」や。マーク・カーニーという男は、中央銀行の裏側を誰よりも知っとる。「カネは経済の血液や」ってこともな。彼が「カネをカナダに持って帰るかもしれんで」と合図を送ることで、アメリカの銀行セクターに突然の「真空地帯」を作ったんや。これを経済学者は「リクイディティ・クランチ(流動性危機)」と呼ぶ。

簡単に言うたら、アメリカ経済は巨大なエンジンや。動かし続けるには常にオイル(油)が必要やろ? そのオイルこそが「信用」や。銀行同士の毎晩の貸し借りや、中小企業への融資ラインや。カナダの銀行はその「オイル」のかなりの部分を供給してきたんや。もし彼らが突然蛇口を閉めたら、エンジンは焼き付いて止まってまう。エンジンがどれだけデカくて強力かなんて関係ない。潤滑油がなけりゃ、ただの鉄クズや。これは経済戦争における「核の選択肢」や。関税みたいなまどろっこしい話やなくて、アメリカの銀行が日々機能する能力を直接ぶっ叩くやり方やからな。

「金融の配管」について、もっと詳しく言うわ。ここが、システムが普通の人から隠しとる秘密や。「流動性」っちゅうんは、金庫の中の現金だけやない。銀行が「今すぐ払わなあかん義務」を果たせる能力のことや。ウォール街の「潰すにはデカすぎる」巨人やなくて、アンタの家のローンや近所のパン屋の融資を持っとるような地元の地方銀行は、カツカツの流動性でやっとるんや。彼らは毎日の帳尻を合わせるために、銀行同士でお金を貸し借りしとる(インターバンク市場)。もしカナダの銀行みたいな大物が「もう貸さへん」「預金を引き揚げる」と言い出したら、地方銀行は一瞬で詰む。悪い融資をしたから潰れるんやない。流れてくるはずのカネが止まったから潰れるんや。

この状況は一晩でできたんやない。最高のリターンを求めて、国境を越えてカネを自由に動かせるようにした数十年の「金融統合」の結果や。効率的やとか、みんなが豊かになるとか言われてきたけど、実際に出来上がったんは、オタワやロンドンやニューヨークでの決定一つで、オハイオやペンシルベニアの家族の経済が粉砕されるような、深すぎる依存関係やったんや。

アメリカの銀行システムがカナダの資本にここまで依存しとるのは、システムの欠陥(バグ)やなくて、グローバル資本主義の仕様(仕様)なんや。アメリカはこの投資を歓迎してきた。安い信用を持ってきて、借金まみれの経済成長を支えてくれたからな。でも今、そのツケが回ってきた。弱みを握られて、利用されとるんや。

自分自身のこととして考えてみ。TDバンクに口座がなくても関係ない。地元の銀行が、カナダの巨人が手を引いたせいでカネを工面できなくなれば、借金のコストは全員分上がる。地元の銀行は高い利息を払わなあかんようになり、それをアンタに転嫁するか、あるいは「融資お断り」にする。もう東海岸の中小企業では融資枠が凍結され始めとる。これはただの統計やない。来月の在庫が買えへん店主や、給料を払えへん建設業者の悲鳴や。ウォール街の幹部がボーナスを逃すずっと前に、労働者や小規模経営者が「乾き」を感じるんや。

なんでこんなことになったか。これは今の政権とカナダの政治的な喧嘩だけやない。「金融資本の構造的な力」の問題や。アメリカは何年も赤字を垂れ流し、消費と軍事費のために世界中からカネを借りてきた。「借りた時間」と「借りたカネ」で生きてきたんや。カナダみたいな安定した銀行セクターと巨大な年金基金を持つ国が、そのカネを貸してきた。米国債を買い、米企業の社債に投資し、米国内で銀行を広げてきた。債務者(アメリカ)は、自分らが偉いフリをしとるけど、実際は債権者(カナダ)の慈悲にすがっとるんや。トランプは、銀行危機が起きたら一瞬で政権が吹っ飛ぶことを知っとる。自分の支配力が幻想やったことがバレるからな。

カーニーがやっとることは、資本主義において「政治力」と「経済力」が一つやっちゅう証明や。彼はただの私人やない。国家と金融の利権が結びついた存在や。カナダの銀行をテコにして、市場の道具を使って政治的な目的を果たそうとしとる。カナダは材木や石油だけ売っとるんやない。アメリカの「帳簿(台帳)」の巨大な塊を持っとるんや。帳簿を握っとる奴が、主導権を握っとるんや。

市場は不確実性を嫌う。地方銀行が揺らぎ始めたら、預金者は怖くなってカネを引き出す。引き出されたら銀行は崩壊する。これは「自己実現的な予言」や。取締役会の決定で始まった連鎖反応が、近所の店の「閉店」の看板で終わる。アンタの生活の安定が、地政学的な駆け引きの「交渉チップ(賭け金)」に使われとるんや。このシステムはアンタの仕事や貯金を守るためには作られてへん。資本を持っとる奴らのパワーと利益を最大化するために作られとる。そして今、その資本が動き出した。金融界の地殻変動が起きて、ウチらはその断層の上に立たされとるんや。

規制当局、政治家、銀行のCEOたちが、この「カードの家(積み木)」を建てたんや。それやのに、強い風が吹いて倒れそうになったら「びっくりしたわ!」なんて顔しとる。

カーニーが資本を引き揚げるとはどういうことか。ニューヨークの金庫から札束を持ってトロントに飛ぶわけやない。デジタルの世界やから一瞬や。銀行は毎晩、規制を守るために互いにカネを貸し借りしとる(オーバーナイト融資)。デカくて安定しとるカナダの銀行は、常に貸し手(債権者)や。アメリカの地方銀行は借り手や。

武器の使い方は簡単や。トロントの取締役会で「もうあの借金の更新(ロールオーバー)はせんとこか」と静かに決めるだけや。ペンシルベニアの銀行が毎晩頼りにしとる融資を、カナダの銀行が「いや、今日は更新しませんわ。カネ返してな。おおきに」と。丁寧な言葉やけど、金融の世界では暴力そのものや。地方銀行はパニックになって他でカネを探すけど、TDやRBCが一斉に引いたら、どこにもカネはない。利息は跳ね上がり、銀行は支払い能力を保つためだけに血を流し続ける。これが「流動性危機」や。ジェンガのタワーの一番下の段を、ゲームの最中に引き抜くようなもんや(・ω・)

これが「レポ市場(買い戻し条件付き取引)」にも響く。レポ市場っちゅうんは、世界金融システムの「質屋」みたいなもんや。銀行は米国債みたいな安全な資産を担保に、即座に動かすための現金を借りる。カナダの銀行はこの市場の巨大なプレイヤーや。彼らが担保を受け取らなくなったり、高い金利を要求しだしたら、車輪の潤滑油が「砂」に変わる。ギアがロックされる。ウォール街のギアがロックされたら、メインストリートのベルトコンベア(実体経済)も止まるんや。

ここがアンタの人生に直結するとこや。パニックになった地方銀行は、カネを出し渋る(貯め込む)。新しい融資を止め、既存の融資枠も回収しよる。 例えば、20年も真面目にやってきた中西部の建設会社。材料を買って職人に給料を払うために、いつものように融資枠を使おうと思ったら、銀行員に「すみません、新規の貸し出しは凍結されました」と言われる。建設会社が悪かったんやない。カーニーの決定が、地元の銀行から「貸す力」を奪っただけや。仕事は始まらず、職人は給料をもらえず、材木置き場の注文は消える。爆弾を落とさんでも、実体のある富、仕事、生産が破壊される。これが「金融バズーカ」の威力や。

マーク・カーニーという男を甘く見るなよ。彼は究極のインサイダーや。カナダ中銀とイングランド銀行の両方で総裁をやった、このグローバル金融構造を作り上げた本人や。マニュアルを書いた張本人やから、どこを締めれば一番痛いか、全部知っとる。アメリカの地方銀行が「商業用不動産ローン」で火の車なのもお見通しや。流動性を絞って、脆い銀行を崖っぷちまで追い詰めとる。計算され尽くした「外科手術的な攻撃」や。表向きは「リスク管理で慎重になっとるだけや」と言えるしな。

これはトランプやアメリカの政治家たちがやってきた「危険なゲーム」の結果でもある。彼らはアメリカの経済力は絶対やと思っとった。関税や国境を武器にすれば、世界中が従うと思っとった。でも忘れてたんや。金融化されたグローバル経済では、「所有しとる奴が最強」やってことをな。自分のローン(住宅改修)の更新が迫っとる時に、銀行員をいじめる奴はおらん。今、カナダはその銀行員の役を演じとるんや。アメリカ経済は、強力に見えても、生産より消費が多い「借金経済」や。貸し手(カナダ)を怒らせたら、交渉の余地なんてない。弱みを握られとるだけや。

誰がこんな状況を許したんや? なんで外国の銀行がアメリカの心臓部を握っとるんや? 答えは、ワシントンが40年間推進してきた「規制緩和」と「金融化」や。カネを自由に動かせばみんな金持ちになると嘘をつき、地元の経済を守る壁を壊した。金融セクターを「召使い」やなくて「主人」にしてしもたんや。 2008年の金融危機の後、アメリカの銀行がボロボロやった時、カナダの銀行が進出してくるのを規制当局は赤絨毯(あかじゅうたん)を敷いて歓迎した。安易な解決策として、アメリカの金融主権を売り渡したんや。TDバンクを全米トップ10の銀行にし、RBCに中西部の市場を明け渡した。バブルを膨らませ、クレジットカードを使い続けさせるために、彼らを招き入れた。もし利害が対立したらどないなるか、誰も考えへんかった。そして今、その報いを受けとるんや。

銀行の幹部も、トランプみたいな政治家も、今のパニックを抑えようとしとるけど、罠を作ったんは彼ら自身や。彼らはアンタやアンタの街、アメリカンドリームに忠誠心なんてない。忠誠を誓っとるんは「バランスシート(貸借対照表)」と「株主」だけや。アメリカの地方銀行を潰すことが自分らの資本を守るためや、政治的な主人に仕えるためになるなら、迷わずやりよる。

これは天災やない。人災や。国民の経済安全保障よりも、グローバルな金融統合を優先した結果や。自分らがコントロールできへん組織に「経済の配管」を握らせた結果、今、水が止められようとしとるんや。

政治家は目に見える「工場」や「関税」や「国境」の話ばっかりする。それが権力やと思っとる。でも、カーニーみたいなテクニクラート(技術官僚エリート)は、影の中で「カネの流れ」を支配しとる。彼は感情で動かん。冷徹な数学的な正確さで動く。トランプの経済ナショナリズムに脅かされとる「グローバル金融秩序」の番人や。資本を引き揚げることで、メッセージを送っとるんや。「アンタらが政府を動かしとるかもしれんけど、経済を動かしとるのはウチらやで」と。国家が主権を主張しても、資本に国境はないし、利益以外に従う主人はおらんのや。

アメリカの規制当局、FRB(連邦準備制度理事会)はどこにおるんや? ジェローム・パウエルは「銀行システムは健全や」「ストレステストでも大丈夫やった」と言い続けてきた。でも、「カナダ資本が一斉に撤退する」というストレステストをやったんか? 一番の親友が流動性の蛇口を閉めるモデルを考えたんか? 答えはノーや。彼らは居眠りしとった。「友達は経済戦争なんて仕掛けへん」という甘い幻想に浸っとったんや。市場の鉄則、「友達はおらん、あるのは利害だけ」を忘れとったんやな。

皮肉な話やで。アメリカは何十年も世界中に「市場を開け!」と説教してきた。IMF(国際通貨基金)を使って、発展途上国の銀行セクターを外国資本に開放させた。今、アメリカはその「自分の毒」を自分で飲む羽目になっとる。外国の慈悲にすがらなあかん債務国の苦しみを味わっとるんや。80年代や90年代にラテンアメリカやアジアに輸出してきた「脆弱性」が、今ウォール街に戻ってきたんや。

2008年以降、銀行をデカくさせ、外国の銀行をシステムに組み込ませたことで、リスクは減るどころか外注(アウトソーシング)されただけやった。アメリカ経済のエンジンの鍵を、アメリカの有権者に責任を負わないトロントの幹部に渡してしもたんや。アンタは選挙に行っても、マーク・カーニーをクビにすることはできへん。ロイヤル・バンク・オブ・カナダの役員を選び直すこともできへん。それやのに、彼らはアンタの街の小さな店に融資が下りるかどうかを決めるパワーを持っとる。これが金融資本主義のど真ん中にある「民主主義の欠如」や。

アメリカは長い間、ドルの「法外な特権」の上にあぐらをかいてきた。世界中が「米国債は一番安全な資産や」と信じてくれたから、いくらでも赤字を出して安くカネを借りられた。でも、もしアメリカの銀行システムがカナダからの流動性絞りで膝をつくようなことがあれば、その前提は崩壊する。「借金王のアメリカが、自分の配管(銀行システム)すら管理できへんのなら、なんで中国や日本やサウジが米国債を買い続けなあかんねん?」

もし信頼が崩れたら、アンタの住宅ローン金利は爆上がりする。インフレ抑制のためやなくて、不安定なアメリカにカネを貸すリスクに見合う「上乗せ(リスク・プレミアム)」を要求されるからや。ドルが弱くなれば、スーパーで買うもんは全部高くなる。他国の安い信用のおかげで、実力以上の生活ができた時代は終わるんや。アメリカ人が当たり前と思っとった生活水準は、この金融の土台の上に建っとる。そしてカーニーは、その土台にどれだけヒビが入っとるかを世界に見せつけた。

「フレンド・ショアリング(同盟国にサプライチェーンを移すこと)」も幻想やとバレたな。中国よりカナダやメキシコの方が安全やと政治家は言うてきたけど、どや? 今、アンタの同盟国が銀行システムを人質に取っとるんや。利害が対立すれば、同盟国からの資本も敵国からの資本と同じくらい危険やっちゅうことや。

巨人が空の上で戦っとる間、雨に降られるんはウチら一般市民や。閉鎖されるかもしれない銀行の窓口係、家を借り換えようとしとる家族、不安定な市場に年金を預けとる公務員……苦しみは決して平等やない。めちゃくちゃにした奴らには「黄金のパラシュート(高額の退職金)」が用意され、掃除をさせられる奴らには「解雇通知」が渡される。これが、ウチらのために作られてへんシステムの真実や。


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