2026年1月1日木曜日

ジョン・ミアシャイマー: 衝撃 ロシアが新戦線を開放 NATOに打つ手なし

https://www.youtube.com/watch?v=U-jEd7B0wdE

もし数年前のワイに、「軍事同盟の巨人であるNATOが実質的に凍結され、その間にライバル(ロシア)が静かに新しい戦略ゾーンを確立するのを目の当たりにする」と言うたとしても、ワイは信じへんかったやろうな。 けど、今まさにそれが起きとる。ロシアは新しいフロントを開いた。けどな、それはウクライナでも、バルト三国でも、北極でもない。これは今までのとは違う。戦略的で、非対称で、まさに「目くらまし(誤誘導)」のマスタークラスや。

NATOの諜報網や前方拠点、何十年もの準備があったにもかかわらず、同盟は不意を突かれた。これは単なる軍事戦術の話やない。グローバルな権力構造の根本的なシフト(転換)の話や。国際的な影響力の地殻変動が起きてて、西側はようやくその震動を感じ始めたところやな。 ここ数十年の間で初めて、ロシアは台本をひっくり返したんや。NATOが「自分らがコントロールしとる」と思い込んどった地域――コーカサスで、NATOを防御的な姿勢に追い込んだんや。この廊下(コリドー)は、西側の影響下にあるチョークポイントをバイパスして、モスクワを南と東の広大な世界に直結させよる。

ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン。これらの国々はユーラシアの繋がりにおいて極めて重要や。NATOの注意が他所を向いとる間に、ロシアは戦略的な優位性を確保した。緊急会議やら首脳間の電話、公式な抗議が続いとるけど、外交的な騒音の裏にある現実は冷酷や。 NATOには選択肢がほとんどないんや。西側は「経済的な圧力」でモスクワを屈服させられると思っとった。けどロシアは、完全に機能する独自のパラレル・システム、新しいサプライチェーン、同盟関係、そして独立した金融ネットワークを構築してしもた。

これはイデオロギーの問題やない。生き残りの問題や。NATOの構造は、ヨーロッパにおけるソ連の侵略を阻止するという「単一のミッション」のために作られた。そのモデルは、地理的な脅威がはっきりしとる時には機能する。けど、直接的な衝突やなくて、地域をまたいで微妙に影響力を行使されたらどないなる?。

これが今の課題や。ロシアは、NATO加盟国との正面衝突を求めとらん。それをやったら集団的自衛権を発動させてまうからな。その代わりに、NATOが決定的な行動をとれへん地域で影響力を広げとる。NATO加盟国のトルコですら、アゼルバイジャンと利害が絡み合っとるし、ロシアのエネルギーや貿易に依存しとる。だから西側が何かを強制しようとしても、話は複雑になるんや。ロシアは同盟の「継ぎ目(シーム)」、つまり地理や経済、歴史によって加盟国が分断されるポイントを正確に特定して、そこを突いとる。

今見えてるNATOの脆さは、外部から押し付けられたもんやない。ある意味、NATO自身の「拡大」の結果や。旧ワルシャワ条約機構の国々を飲み込んで同盟を東に広げるんは、論理的には正しく見えたかもしれん。けど、新しいメンバーが増えるたびに義務も増え、リソース(資源)は薄く引き延ばされた。 戦略っちゅうんは、「何を守れるか」と同じくらい「何を守れへんか」を知ることや。NATOは、その広がりすぎた辺境のすべてを守る能力があるかどうか、自問するのをやめてしもたんや。今やNATOの資産はバルト、ポーランド、ルーマニア、ウクライナ、さらには北極まで薄く広く分散しとる。その一方で、アメリカは欧州に対して「東(中国)を見てろ」と促しとる。

そんな中で、ロシアがコーカサスに新しい戦略戦線を開いた。NATOの選択肢は限られとる。軍事介入はエスカレーションのリスクがあるし、経済措置はもうやり尽くした。残っとるんは外交、懸念表明、緊急会議だけで、その間にもロシアは前進し続ける。 これが今の西側の限界という皮肉や。かつての影響力のツールやった「拡大」と「制裁」が、今や自分らの「制約」になってもうたんや。

ロシアはコーカサスを完全に占領しようとしとるわけやない。ロシアは「流れ」をコントロールしたいんや。欧州を完全にバイパスして、ロシアをイラン、インド、さらにその先へと結ぶ「貿易回廊」を築こうとしとる。歴史的な貿易ルートに対する西側の影響力は、新しいルートの出現とともに減退しとる。 「南北輸送回廊(INSTC)」が建設され、資金が投じられ、運用され始めとる。NATOはこれを止められへん。軍事力で「貿易協定」を撃退したり、「商業回廊」を制限したりすることはできへんのや。

ロシアはNATOを軍事的に倒す必要はないんや。ただ、NATOの「存在意義(レガンス)」を薄めればええだけ。もし世界経済がパラレル(並行)なネットワークに移行してしもたら、伝統的な軍事力が守っとるもんは一体何やねん? 歴史を振り返れば、帝国が戦場で倒れるんは稀や。グローバルな構造が自分らに不利に動き始めた時に、帝国はよろめくんや。コーカサスは、もっと大きな再編の一部やな。BRICSのようなパラレル・システムは、軍事面やなくて経済面で拡大し、西側の機関に代わる選択肢を提示しとる。

諸国は西側の金融システムへの依存を回避(ヘッジ)し、安全保障と多角化を求めとる。一度作られたシステムは永続する。貿易は自国通貨で決済され、新しいエネルギー市場が生まれ、インフラが長期的なシフトを固めていく。コーカサスの回廊は複数の地域を繋ぎ、伝統的な西側の中心地から独立した「ユーラシア超経済圏」を形成しつつある。NATOの軍事力では、この「経済的な引力」を止めることはできへん。伝統的な物理的ツールは、ここでは無力なんや。

これは「帝国の清算(インペリアル・リクイデーション)」という概念に繋がる。 突然の崩壊とは違って、「清算」は管理されたプロセスや。支配を維持することがもはや持続可能やないということを、ゆっくりと認識していく。1945年以降、イギリスは消滅したわけやないけど、自発的にグローバルなコミットメントを縮小して、リーダーシップをアメリカに譲り渡した。 今日、西側の支配力も同じような報いに直面しとる。アメリカやNATOは軍事的に敗北したわけやない。けど、グローバルな影響力を維持するためのコストが、もう持続不可能なんや。通貨、制裁、軍事的コミットメントといった主要なレバー(梃子)の効き目は悪くなる一方で、ライバルたちはチャンスを掴んどる。

ロシアのコーカサス戦略は、まさにこの「限界」を試しとるんや。西側のキャパシティと、遠く離れた地域を守る意志があるかどうかを探っとる。その結果は「戦略的トリアージ(優先順位付け)」やな。現実的に保持できる地域を優先し、それ以外の地域が影響力から離れていくのを許容せざるを得んようになる。 清算は絶滅やない。イギリスがダウンサイジングしてもグローバルなプレイヤーであり続けたように、西側も影響力は持ち続けるやろう。けど、もはや一方的にグローバルなルールを押し付けることはできへん。未来は「多極化」するんや。意思決定は北京、モスクワ、ニューデリー、リヤドで交渉されるようになる。命令(ディクタット)やなくて交渉(ネゴシエーション)が不可欠になるんや。

コーカサスの機動は、「一極集中の時代」の終わりを告げる現実チェック(リアリティ・チェック)やな。金融の武器化や過度な拡大が、他国に「オルタナティブな道」を作ることを促してしもたんや。 ワイらは、疑いようのない支配から、必要な交渉へと移行しつつある。グローバルな安定は、力による整列やなくて、複雑さを認識することに依存するようになるやろう。

世界は崩壊しとるんやない。再編されとるんや。このシフトを理解することが、将来の動向を読み解く鍵になる。ワイらが目撃しとるんは、単なる一地域のチェスの駒の動きやない。パワー、影響力、そしてチャンスの「世界規模の再均衡(リバランシング)」や。西側の権威の伝統的なレバー――経済圧力、軍事同盟、政治的強要――は、もはやかつてのような予測可能性を持って機能せえへん。

何十年もの間、西側は「自分らの構造的な優位性は揺るぎない」という前提で動いとった。軍事的存在感、通貨の支配力、国際金融システムのコントロール。これらを組み合わせれば、ライバルが並行するインフラを作るのを阻止できると信じとったんや。 けど、その前提が試されとる。かつて気密(エアタイト)やと思われとったシステムに、ヒビが入っとるのが露呈しとる。

コーカサスの回廊は、その象徴やな。この地域に影響力を確立することで、ロシアは「地理とインフラは、軍事力と同じくらい重要やぞ」という信号を世界に送っとる。貿易ルート、パイプライン、物流ハブこそが、今や影響力を巡る本当の戦場や。安全保障を軍事同盟だけに頼るんはもはや十分やない。諸国はそれに気づき始めとる。

この動きの背後にある心理を理解せなあかん。諸国がこういうシフトを選んどるんは、イデオロギーやなくて「必要性」からや。制裁の衝撃、資産凍結、そして世界がどれほど西側の金融機関に依存しとるかを見せつけられたことで、「多角化せなあかん」という集団的な動機が生まれたんや。 もしある日、外部の力によって自国の金融アクセスが遮断される可能性があるんなら、国民の安全や経済は「他人の善意」次第になってまう。そんな戦略的な脆弱性に耐えられる国なんて、どこにもないわな。

それが、新しい貿易回廊の開発、国際決済のための代替通貨、独立したエネルギー協定といった形で現れとる。これらは象徴的なジェスチャーやない。特定の支配的な力への依存を減らすための、実践的で構造的な解決策や。 独立した回廊を持つことは、政治的、外交的な梃子(レバレッジ)を育てることにもなる。複数の選択肢を持つ国は、圧力に屈しにくくなる。依存する側やなくて、強い立場から交渉できる。これが国際外交の計算(カルキュラス)そのものを変えてしもたんや。

西側にとって、これは居心地の悪い話やろな。「梃子を使えば相手を従わせられる」という前提が通用せんようになったんやから。経済圧力という、かつては行動を修正させるための「保証されたツール」やったもんが、戦略的な先見明(多角化)によって無効化されつつある。

コーカサスは、もっと大きなネットワークの目に見える一つの結節点(ノード)に過ぎん。同じような動きは、アジア、アフリカ、中東でも展開しとる。西側の機関に依存しとった主要経済国を飲み込んどるBRICSの拡大を見てみ。 これはイデオロギー的な反乱やない。度を越した介入に対する「実利的な反応」や。諸国はリスクヘッジをしとるんや。 西側がライバルの「強硬な策」やと受け取っとるもんは、他国から見れば単なる「計算されたリスク管理」に過ぎん。彼らは、ルールがワシントンやブリュッセルだけで決まらへん未来に備えとるんやな。

この再編には、技術的、経済的な側面もある。独立したエネルギー網、新しい輸送インフラ、デジタル決済プラットフォーム。新しい鉄道、港、パイプライン、データ接続。その一つひとつが、グローバルな影響力のバランスにおける小さくても重要なシフトや。複数の国がこれらを採用すれば、西側のインフラ、貿易、金融の独占は、一晩でやないけど、着実に、そして不可避的に浸食されていく。 そして、一度ネットワークが確立されたら、それは永続する。インフラは頑丈やし、契約や貿易の習慣、経済関係っちゅうんは、一度定着したらなかなか解けへんもんや。西側が目撃しとるんは、一時的な調整やなくて、長期的な「構造シフト」なんやな。

さらに、この変革は「力の測り方」そのものに挑戦しとる。軍事的な優越性は依然として重要やけど、それ単体ではもはや不十分や。21世紀の影響力は多次元的や。貿易ルート、エネルギーの流れ、金融取引、さらには技術標準のコントロールが、グローバル・パワーを定義しよる。 西側は、軍事同盟と経済制裁だけで目的を達成できるという考えに、あまりにも長く頼りすぎた。影響力が重なり合う複数のネットワークに分散しとる今の世界では、そのアプローチは不適切やと証明されつつあるんや。

時間の感覚(テンプラル・アスペクト)も考えなあかん。軍事作戦は即効性があるけど、貿易回廊や金融の代替案のような構造的な取り組みは、構築に何年もかかる。けど、その影響力ははるかに長持ちするんや。鉄道やパイプライン、決済システムは、政治サイクルや軍隊の配備、リーダーの交代よりも長生きする。 ロシアがコーカサスに集中しとるんは、短期的な利益のためやない。簡単に覆すことのできへん「長期的な戦略的深度と接続性」を確立しようとしとるんや。これは、国際的な力の行使に関する西側の前提を覆すような、忍耐と先見の明を示しとる。

世界的に「リスク認識」の再調整も起きとる。「西側の支配は永久や」「ゲームのルールは固定されとる」という考えは崩れた。諸国は、生き残りと繁栄のためには独立性と弾力性(レジリエンス)が必要やという原則に基づいて行動しとる。依存先を分散させることで、一方的な圧力に対する「保険」を作っとるんやな。これは敵対的な行動やない。適応的で合理的、そして未来志向な行動や。

西側が古い支配モデルに固執すればするほど、競合他社がこれらのパラレル構造を構築するスペースを与えてしまうことになる。 この変革の最も驚くべき要素は、その「静かさ」やな。劇的な戦闘も、決定的な軍事的勝利も、シフトを伝える派手な見出しもない。その代わり、変化は静かに、段階的に、回廊や契約、新しい経済の流れを通じて起きていく。 この「静かな進化」は検知しにくいし、対抗するのも難しい。そして究極的には、より永続的や。西側がその全貌を認識した時には、すでにインフラは動き出し、相互接続は固まり、戦略的なレバレッジは移動してしもとるんや。

西側にとっての課題は、概念的(コンセプト)なもんでもあり、実践的(プラクティカル)なもんでもある。概念的には、21世紀のパワーは分散され、多層的であることを認識せなあかん。実践的には、従来の力やなくて、ネットワーク、貿易、インフラを通じて影響力が行使されるという「新しい形の競争」に適応せなあかん。 古いパラダイムにしがみついとると、リソースの配分を間違え、優先順位を見誤り、戦略的な疲弊を招くリスクがある。 コーカサスは、グローバルな影響力について、もっとニュアンスに富んだ、柔軟で長期的な思考が必要やという「ウェイクアップ・コール(警告)」なんやな。

最後に、このシフトはレジリエンスと適応に関するもっと広い教訓を与えてくれとる。諸国は単に反応しとるだけやない。多極化した世界で自律性と安定性を確保するために、主体的にシステムを形成しとる。 西側にとって、これは伝統的な影響力のレバー(軍事同盟、制裁、経済強要)を、関与、交渉、そして戦略的パートナーシップで補完せなあかんということを意味しとる。世界は衝突やなくて、接続性、相互依存、そして分散された影響力を中心に再編されとるんや。

コーカサスの機動は、この大きな変革の縮図や。 それは、世界がもはや一極集中ではないこと、軍事衝突なしでも影響力を生み出し維持できること、そして適応力、忍耐、先見の明が火力と同じくらい重要であることを示しとる。 このシフトを理解することは、支配だけやなくて、戦略的バランス、多様な繋がり、そして複雑な相互依存関係を予測して適応する能力によって安定が保たれる「新しい時代」を航海するために不可欠なんや。

世界は崩れ去っとるんやない。進化しとるんや。そして、この新しい時代のルールを理解する者こそが、それを形作るのに最も有利な立場に立つことになるやろうな。

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