ストラテジック・カルチャー:2026年02月18日
ビチョク耐性があるからって、ロシアはナワリヌイを殺すために南米まで行って致死性のカエル毒を探さなあかんかったんか!
フィニアン・カニンガム(2026年2月17日)
イギリスの連中はプロパガンダという闇の芸術に関しては手練れやけど、今回の毒ガエル作戦はあまりに無理やりすぎて、不自然な鳴き声を上げとる。もしロシアが刑務所におる西側の情報資産であるナワリヌイを始末したかったんなら、飯や水にノビチョクを混ぜるとか、首吊り自殺を偽装するとか、石鹸で滑って頭を打ったことにするとか、もっと簡単な方法がいくらでもあったはずや。ナワリヌイは2024年にシベリアの刑務所で死んで、ロシア当局は病死やと発表しとったけど、ここにきて英仏独など5カ国の政府が「プーチンの指示で殺された」という未亡人の主張を蒸し返してきた。
その共同声明によると、ナワリヌイはペルーやエクアドルにおるヤドクガエルの皮膚から取れる「エピバチジン」という珍しい毒を盛られたらしい。なんでそんなエキゾチックな毒が選ばれたんかっちゅうたら、皮肉なことにナワリヌイは「ノビチョク耐性があるスーパーマン」やと思われとるからや。2018年のスクリパル事件の時に「一滴で死ぬ」と煽られたノビチョクやけど、2020年に盛られたはずのナワリヌイはピンピンしてロシアに戻ってきた。そんな彼を殺すには、もうノビチョクの物語は使い回せへんから、次は南米のカエルや、というわけや。
この奇妙な暗殺方法は、ロシアの指導者をジェームズ・ボンドに出てくる悪役みたいに描き出すためのプロパガンダ効果を狙ったもんや。この発表がミュンヘン安全保障会議やナワリヌイの2周忌にぴたりと合わされたのも、ウクライナでの代理戦争への支持を煽るための演出にすぎん。そもそも遺体のサンプルをどうやって手に入れたんか、どこの研究所で分析したんかという基本情報すら一切明かされてへん。要するに、西側の公衆は、これまでに何度も嘘をついてきた知能機関の言葉をただ信じろと言われとるだけや。
結局、イギリスの知能機関が主導したこの心理作戦は、ウクライナでの敗北や、エプスタイン事件のような自国エリート層の醜いスキャンダルから目を逸らさせるためのもんや。2018年のワールドカップ直前にノビチョク騒動を起こした時と同じ手口やけど、今回のカエル毒の話はあまりに作り込みすぎてて、もはや末期的や。
トランプはイラン攻撃計画を前に立ち往生、イランがすべての切り札を握る
マーティン・ジェイ(2026年2月17日)
トランプはイスラエルをワシントンの言いなりになる属国のように振る舞っとるけど、実際にはイスラエルが主導権を握っとる。トランプにはイランと戦争を始めてイスラエルから中間選挙のための莫大な資金を受け取るか、あるいはネタニヤフに逆らって両院で敗北し、弾劾に直面するかの二択しかない。イランが彼を救うことができるんやろか。
トランプが本気でイランと戦争する気があるんかを知るには、彼とネタニヤフの関係、そしてアメリカを戦争に引きずり込む上で誰が有利なんかを見極める必要がある。イスラエルはテヘランよりもアメリカにとって大きな脅威になる可能性すらある。トランプはイスラエルが勝手に攻撃を強行し、自分を孤立させると脅されるという逃げ場のない罠にはまっとる。トランプはイランの核能力を奪う「取引」を望んどるけど、イスラエルはイラン政権を打倒して傀儡を据える「戦争」を望んどる。イスラエルは不誠実な仲介者で、今や弾道ミサイルの撤去まで要求に加えてゴールポストを動かし続けとる。
最近、この地域におる空母「エイブラハム・リンカーン」に加えて「ジェラルド・フォード」が派遣されるという話が出とる。公式には軍事力強化のためとされとるけど、実際にはリンカーンの技術的トラブルによる入れ替えか、あるいはトランプが交渉の時間稼ぎをするための口実やという見方がある。フォードが到着するまでの1ヶ月間で、イスラエルからの脅威をどうにかしようとしとるわけや。
イスラエルはかつて「お前らがやらんのなら、うちらが核を使う」とトランプを脅して、去年の攻撃を飲ませた。今回も「一緒にやらんのなら、単独でやる。イランにイスラエルが地図から消されるのを、ユダヤ系ロビーにどう説明するか考えとけ」と脅しとる。中間選挙の資金を人質に取られたトランプにとって、これは強力な圧力や。皮肉なことに、トランプは自分を救ってくれる存在としてテヘランの政権に依存しとる。オバマが結んだ合意の焼き直しのような条件で「勝利」を演出しようとしとるけど、イスラエルは最新世代のイラン製ミサイルの脅威を前に、そんなもんでは納得せえへん。
今のイランは軍事的にもインテリジェンス面でも以前より準備が整っとる。ペンタゴンは「短期間の限定攻撃」なんて不可能やとトランプに告げとる。さらにロシアと中国がイランへの支持を強めとるのも大きな要因や。中国は最近、700キロ先の米軍ステルス機を見分けられる最新のレーダーシステムをイランに提供した。これでゲームの流れが変わった。イラン、イスラエル、アメリカの3人によるポーカーで、今一番ええ手札を握っとるんはイランや。イランはトランプの弱みを突いて制裁解除を勝ち取るか、あるいは時間をかけて中間選挙直前までトランプを追い詰めることができる。トランプの周りのタカ派が攻撃を煽っとるけど、イランを短期間で屈服させるのは不可能で、そんなことをすればアメリカ自身の破滅を招くだけや。
ウクライナにおけるトランプの歌舞伎芝居:本質的な解決は何一つなし
アリステア・クルック(2026年2月16日)
ウィトコフ率いる交渉チームは、ロシアをその安全保障上の不可欠な要請から遠ざけてしまっとる。何も解決せえへんのは単なるミスやなくて、最初からの仕様(機能)なんや。そうすることで「ビジネス」の道が開かれ、「ステークホルダー」の間でディールが結ばれ、何十億ドルもの金が分配されるからや。これがトランプの地政学的トランザクション・モデルやな。金が流れる間は、伝統的な外交交渉の代わりにビジネスが政治を動かすわけや。
トランプ、ウィトコフ、クシュナーの3人は、戦場での流血を伴わずに「戦争の経済的報酬」だけを維持できるような、西側の債権者や投資家、政治家、そしてゼレンスキー一派への報酬システムを構築できると自信満々や。彼らの視点では、金の分配さえ決まれば、領土問題や安全保障、EU加盟やNATOの地位なんていうんは、その後に決める「些細なディテール」にすぎん。結局、彼らにとって本当に重要なのは「金」やからな。
この交渉を担っとるんは、ニューヨークの不動産「師匠」であるウィトコフとクシュナー、それに債務投資の専門家であるジョシュ・グルエンバウムや。ここにはロシア外務省のベテランプロフェッショナルの姿はどこにもない。ラブロフ外相も出席してへん。なぜかっちゅうたら、トランプ側の仮説は「ウクライナ紛争は、これまで戦争で儲けてきたステークホルダーが今後も儲け続けられるシステムさえ作れば解決できる」というもんやからや。もっと皮肉を言えば、「ウクライナ復興のための繁栄アジェンダ」なんていうんは、米上院やEUが自分らの私利私欲のために利権を維持するための隠語にすぎん。
ウィトコフのチームには、ウクライナ復興資金を集めるブラックロックのラリー・フィンクや、2,160億ドルを超えるウクライナの債務を管理しとるロスチャイルド家がついとる。2026年2月現在、ウクライナの国債価格が上がっとるのも、こうした「外交機運」への期待からや。でも、ロスチャイルド家とプーチンの間には過去のユコス事件を巡る苦い歴史もある。トランプ側は8,000億ドルの復興基金という大きなケーキを用意して、ゼレンスキーやEUの軍事企業に分け前をチラつかせとるわけや。
ロシア側では、ウォール街仕込みのキリル・ドミトリエフ(ロシア直接投資基金総裁)が、北極開発などの投資機会をアメリカに提案することで交渉の糸口を探っとる。モスクワ側もトランプの商人的な気質を理解した上で、対話が途絶えとるよりはマシやと、ウィトコフらとの接触を続けてきたんやろう。
しかし、この「ビジネス第一」のやり方には致命的な欠陥がある。ラブロフ外相が最近のインタビューで強調した通り、交渉は完全に間違った方向に動いとる。関係は冷え込み、エスカレーションのリスクは高まる一方や。そもそもロシアとウクライナ、アメリカの関係は、復興ケーキの切り分け方で解決するようなもんやない。核心にあるんは、NATOの影響圏の境界線をどこで引くかという安全保障上の切実な問題や。
トランプがドルの債務危機に突き動かされて「アメリカの支配」に固執しとるんは、お互いの安全保障を尊重する多極化の世界観とは真っ向から対立しとる。さらに、戦争というもんは金で買収できるもんやない。そこには歴史があり、犠牲になった命がある。ウィトコフの枠組みでは、こうした紛争の根本原因が完全に排除されとるんや。
「ステークホルダーに配慮する」というやり方は、結局のところゼレンスキー政権の現状維持に帰結してまう。そうせなウクライナの債券の価値がゼロになって、多額の金を貸しとる欧州諸国が財政破綻してまうからや。でもロシアにとっては、過激な敵対心を燃やすゼレンスキー政権が続くことは、将来また紛争を繰り返すための再軍備の時間を稼がせるだけに見える。
結局、ウィトコフの計画は、ロシアを安全保障の追求から遠ざけ、事実上の対ロシア戦争を継続させるための道を作っとるだけや。ラブロフ外相がこの交渉から手を引き始めてるのも、当然の話やな。
https://strategic-culture.su/news/2026/02/17/the-epstein-saga-chapter-8-the-black-lion/
エプスタイン・サーガ:第8章「ブラック・ライオン」
ロレンツォ・マリア・パチーニ(2026年2月17日)
アポロ・グローバル・マネジメントの共同創設者、レオン・ブラックはイメージの面で大きな代償を払ったけど、富の面では痛くも痒くもない。彼の個人資産はいまだに数十億ドル規模や。
レオン・ブラックの物語は、アメリカの金融エリートがいかに長年ジェフリー・エプスタインと共生し、そのためにどれだけの「見て見ぬふり」のコストを支払ってきたかという話や。彼は1980年代の「ジャンクボンド」時代を象徴するドレクセル・バーナム・ランバートでマイケル・ミルケンと共に働き、そこが崩壊した後はアポロを設立して、世界的な投資巨人に育て上げた。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の理事を務め、ピカソやムンクを買い漁る慈善家としての顔を持つ一方で、2019年にエプスタイン事件が爆発したことで、その裏の顔が露わになった。
驚くべきは、エプスタインが2008年に児童売春で有罪判決を受けた後、つまり世間から忌み嫌われる存在になった後の2012年から2017年の間に、ブラックが彼に対して少なくとも1億5,800万ドル(約240億円)を支払っていたことや。エプスタインは税理士でも弁護士でもないのに、ブラックは「節税のアドバイス」として毎年4,000万ドル近い金を流し続けとった。2021年の内部調査では、エプスタインがブラックの信託資産などを操作して、結果的に13億ドルから20億ドルもの節税を成功させたとされとる。
でも、単なる節税以上の闇がそこにはある。ブラックはエプスタインの性的人身売買の被害者たちから、複数の性的虐待で訴えられとる。ある被害者は「16歳の時にエプスタインの自宅でブラックにレイプされた」と証言し、別の被害者は「7?8年にわたって虐待され、噛みつかれてひどい痛みを負わされた」と訴えとる。FBIのファイルには、助けを求める10代の少女の悲痛なメモが残されとるけど、ブラック側は一貫してこれらを否定し、金銭的な和解で刑事責任を回避し続けてきた。
この話がさらに「システム」の闇を感じさせるんは、トランプの娘婿ジャレッド・クシュナーとの繋がりや。2017年、クシュナーのファミリー企業が所有する「666 フィフス・アベニュー」のビルが経営危機に陥った際、ブラックは1億8,400万ドルの融資を行っとる。クシュナーがホワイトハウスで外交政策の中枢におる時に、エプスタインの最大のパトロンであるブラックが、そのクシュナーを救っとるわけや。これは単なる偶然なんか?
結局、投資家や世論の突き上げを食らって、ブラックは2021年にアポロのCEOを辞任した。でも、システムは彼を罰するのではなく、単に「入れ替えた」だけや。彼の資産は今も膨れ上がり続け、ウォール街の巨頭たちはエプスタインという「影」を利用して自分たちの富を守り続けてきた。法的な責任は逃げ切れても、その道徳的な崩壊はもはや隠しようがないところまで来とるな。
欧米メディアは牙を抜かれた:編集室を支配する「恐怖」という名のなりすまし
マーティン・ジェイ(2026年2月15日)
ワシントン・ポストの大規模な解雇やBBCワールドサービスの資金危機がニュースになっとるけど、これは単なる予算の問題やなくて、国際ニュースそのものの終わりの始まりを象徴しとる。
かつてBBCワールドサービスは、アフリカやアジアの途上国にとって「信頼できる唯一の情報源」やった。でも、ここ20年で世界は変わってしもた。インターネットの普及で意見(オピニオン)がニュースを飲み込み、BBCは「多様性」やら「ポリコレ」やらを気にするあまり、かつての客観的な鋭さを失ってしもたんや。中身は古臭くてズレたものになり、有能な記者は去り、代わりにRT(ロシア・トゥデイ)や中国のCGTNが途上国で支持を広げとる。視聴者は、ウクライナやガザ(BBCはいまだにジェノサイドを「ガザの戦争」と呼んどる)に関するBBCの報道に、驚くほど客観性が欠けとることに気づき始めとる。
ワシントン・ポストでも、オーナーのジェフ・ベゾスがイデオロギー的な変革を強行したことで収益が悪化し、混乱しとる。さらに深刻なのは、ロイターやAP通信といった巨頭たちが、モロッコのような独裁的な政府と手を組んで、もはやジャーナリズムやなくて「政府の広報(PR)代理店」に成り下がっとる現実や。政府の政策を一切批判せず、観光プロモーションビデオを作って小銭を稼ぐ姿は、もはやかつての報道機関の面影さえない。
この「自己検閲」の波は、今や欧米の編集室内にも蔓延しとる。新しい世代の記者はSNSでの炎上や政府からの圧力を恐れる「スノーフレーク(壊れやすい)」な奴らばかりで、政府が提供した物語を綺麗にパッケージし直すだけの作業に終始しとる。かつてタバコ産業の闇を暴こうとしたCBSニュースでさえ、今は「スクープよりも無難なニュース」を優先し、異を唱えるスタッフに金を払って辞めさせる始末や。
結局、記者が「正しい物語(イデオロギー)」に沿っとるかどうかで記事の価値が判断されるようになり、現場には恐怖と不確実性が漂っとる。イギリス政府がウクライナへの軍事支援には5億ポンド出すのに、BBCワールドサービスへの1億ポンドの拠出を渋るんも、今のメディアが政府や知能機関とべったりで、第二次世界大戦中のようなプロパガンダ装置に退化したことの証左やな。エプスタインの件を「実はロシアの仕業やった」なんて報じるメディアを、一体誰が信じるっちゅう話や。
ウクライナの被害者意識にハイジャックされた冬のオリンピック。スポーツの非情な政治化は、もはや高潔でも何でもなく、ただただ退屈や
イアン・プラウド(2026年2月16日)
古代ギリシャのオリンピックは、戦争中の都市国家が休戦してスポーツで競い合う場やった。2022年に始まったウクライナ戦争で何十万人もの命が失われたことは誰もが悼むべきやし、この悲劇を終わらせるために平和を願うんは当然のことや。でも、ミラノ・コルティナ冬のオリンピックは、ウクライナ側が世界的な同情と支援を維持するために、スポーツと文化を徹底的に政治利用しとることを改めて見せつけたな。
戦争が始まって以来、俺らはウクライナによる「連帯」の押し売りにさらされ続けてきた。テニス選手がロシア・ベラルーシの相手と握手を拒否したり、柔道選手が大会をボイコットしたり、挙句の果てにはユーロビジョンでひどいラップが優勝したり。ロシアとベラルーシの選手は国際大会から永久追放されとるのに、イスラエルや北朝鮮、紛争が続くアフリカ諸国の選手は普通に参加しとる。このダブルスタンダードはどう説明するんや。
今回の主役は、男子スケルトンのウラジスラフ・ヘラスケビッチや。世界ランク11位の彼は、メダルに届く見込みもなかった。そこで彼がやったんは、戦争で亡くなった24人のウクライナ人スポーツ選手の顔を描いたヘルメットを被って出場しようとすることやった。これは明らかに、戦争への関心が薄れる中で世界の注目を集めるための政治的な「スタント(売名行為)」や。
IOC(国際オリンピック委員会)には選手の政治的表現に関する厳格なルールがある。もしイスラエルの選手が10月7日の犠牲者やガザで戦死した兵士の写真をヘルメットに貼ったら、当然非難されて追放されるやろ。ヘラスケビッチも同じや。彼は練習中に何度も注意され、試合前後の展示や喪章の着用なら許可すると言われたのに、確信犯的にルールを破って出場停止になった。その後、IOC会長のカースティ・ソールズベリーが涙を流して彼に同情してみせるという、これまた「演技じみた」パフォーマンスまでセットで付いてきた。
ヘラスケビッチは「これは尊厳のための代償や」と言うとるけど、実際は単なる被害者意識と「自分たちだけは特別扱いされて当然」という特権意識の表れやな。自分たちは国家の色を背負って参加できとるのに、ロシアの完全排除を叫び、ルールを無視して目立とうとする。もし彼が普通に競技してたら、メダル圏外で誰にも注目されんかったはずや。でも追放されたおかげで、連日メディアの主役になれた。仕事完遂、っちゅうわけやな。
一番力強いメッセージになるんは、ロシアとウクライナの選手が共に立って平和を呼びかけることやろう。でも、そんな高潔な光景は絶対に見られへん。なぜなら、そんなことをゼレンスキー政権(バンコヴァ)が許すはずがないからや。スポーツを休戦の場に戻すどころか、戦争を継続させるための道具に変えとる。ほんま、茶番もええとこや。
https://strategic-culture.su/news/2026/02/14/epstein-religious-materialism-is-rule-not-exception/
エプスタインの宗教的マテリアリズムは例外やなくて「ルール」や
ブルーナ・フラスコラ(2026年2月14日)
ジェフリー・エプスタインを巡る山のような事実の中で、特に奇妙なんが「厳格な宗教心」と「好戦的な無神論」の組み合わせや。
エプスタインは「ベーコンを食べたい」という理由だけで、遺伝子組み換えで蹄の割れた「コーシャ(清浄な)豚」を開発するために資金を出そうとしとった。神の禁忌をなんとかして回避しようとするこの姿勢は、タルムード的なユダヤ教では珍しいことやない(女性の髪を隠すためのウィッグなんかもその一例やな)。凶悪な犯罪者が熱心な宗教信者であることに驚くかもしれんけど、彼の宗教は道徳的な制限よりも「食事の制限」の方を重視しとったわけや。イスラエル・シャハクの著書を読めば、タルムードの本質にある不道徳さや人種的優越主義がわかるけど、エプスタインの本棚にはそのタルムードが何十冊も並んどった。
一方で、彼は「新無神論の四騎士」として知られるリチャード・ドーキンスやダニエル・デネット、さらにはハーバード大学の無神論者スティーブン・ピンカーらと「ロリータ・エクスプレス(エプスタインの私用機)」に同乗し、交流しとった。神を信じる者をバカにするような無神論者の科学者グループ「Edge.org」に、宗教心の厚いエプスタインが資金を出していたんは一見矛盾しとるように見える。
でも、そこには実利的な繋がりがあるんや。エプスタインは自分のDNAを神格化し、脳やペニスを冷凍保存したいと願うほど自分の生存に執着しとった。だからこそ、「人間と機械を融合させる」とか「遺伝子を自由に書き換える」といったユートピア的な(あるいは狂った)アイデアを持つ科学者たちを支援したわけや。
彼の島にあった謎の「神殿」も、ユダヤ教の一般的なシナリオとは異なるオカルト的な背景を感じさせるな。エプスタインは最近リークされたインタビューの中で、魂の存在を確信しとったけど、それは脳の中にある「暗い物質(ダークマター)」、つまり「観測不可能な物質」でできとると語っとった。魂を精神的なもんやなくて、あくまで「物質」として捉えるこの考え方は、紀元前のルクレティウスが説いた「原子でできた魂」というエピクロス派の唯物論に繋がっとる。
結局、エプスタインのような人物にとっては、マテリアリズム(唯物論)と迷信深い宗教心の間に矛盾はないんや。ルネサンス期のオカルトから始まり、近代の経験論や啓蒙主義を経て、現代の「科学至上主義(サイエンティズム)」に至るまで、欧米には反ローマ・反トルコ・親シオニズムを掲げる一連の思想の流れがある。フランシス・ベーコンやスピノザ、ダーウィンといった大物たちが形作ってきたこの流れこそが、現代の科学界の土台にある「形而上学的な教条」なんかもしれん。
俺らが「客観的な科学」やと思わされとるものは、実は歴史の裏側で糸を引くオカルトや選民思想と地続きになっとるっちゅう、ゾッとするような話やな。


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